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- 角川文庫カドフェア2020|ARIKA?が選ぶ人気手ぬぐい店「かまわぬ」コラボ和柄Specialコラボカバー名作・弐|芥川龍之介[トロッコ・一塊の土/或阿呆の一生・侏儒の言葉/杜子春] 【2020/08/09】
- ※日曜・春アニメ「ミュークルドリーミー」 【2020/04/05】
- (3月特集)やがて海へと届く (講談社文庫)/彩瀬 まる(著) 【2020/03/20】
- (3月特集)いちえふ 福島第一原子力発電所労働記(全3巻) (モーニング KC) /竜田 一人(著) 【2020/03/19】
- (3月特集)ナインデイズ 岩手県災害対策本部の闘い (幻冬舎文庫)/河原れん(著) 【2020/03/18】
- (3月特集)ボラード病 (文春文庫)/吉村萬壱(著) 【2020/03/17】
- (3月特集)河北新報のいちばん長い日: 震災下の地元紙 (文春文庫) /河北新報社,河北新報=(著) 【2020/03/16】
- (3月特集)バラカ 上下 (集英社文庫)/桐野夏生(著) 【2020/03/15】
- (3月特集)希望の地図 3・11から始まる物語 (幻冬舎文庫)/重松 清(著) 【2020/03/14】
- (3月特集)女たちの避難所 (新潮文庫)/垣谷 美雨(著) 【2020/03/13】
- (3月特集)小説 Fukushima 50 (角川文庫)/周木 律(著) 【2020/03/12】
- (3月特集)献灯使 (講談社文庫)/多和田 葉子(著) 【2020/03/11】
- (3月特集) 暗い夜、星を数えて: 3・11被災鉄道からの脱出 (新潮文庫)/彩瀬 まる(著) 【2020/03/10】
- (3月特集)持たざる者 (集英社文庫)/金原ひとみ(著) 【2020/03/09】
- (3月特集)紙つなげ! 彼らが本の紙を造っている: 再生・日本製紙石巻工場 (ハヤカワ・ノンフィクション文庫)/佐々涼子(著) 【2020/03/08】
- (3月特集)魂でもいいから、そばにいて ─3・11後の霊体験を聞く─/奥野修司(著) 【2020/03/07】
- (3月特集)復興の書店 (小学館文庫)/稲泉 連(著) 【2020/03/06】
- (3月特集)石巻・にゃんこ島の奇跡 :田代島で始まった“猫たちの復興プロジェクト”/石丸 かずみ(著) 【2020/03/05】
- (3月特集)津波の霊たちーー3・11 死と生の物語(早川書房)/リチャード ロイド パリー (著) 濱野大道 (翻訳) 【2020/03/04】
- (3月特集)ムーンナイト・ダイバー (文春文庫)/天童荒太(著) 【2020/03/03】
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角川文庫カドフェア2020|ARIKA?が選ぶ人気手ぬぐい店「かまわぬ」コラボ和柄Specialコラボカバー名作・弐|芥川龍之介[トロッコ・一塊の土/或阿呆の一生・侏儒の言葉/杜子春]

※日曜・春アニメ「ミュークルドリーミー」

2020/04/05 (Sun)
ジャンル:ファミリー・キッズ最速放送日: 2020年4月5日(日)10:30~(テレビ東京)
※第5話以降は放送・配信延期。
日程が決まり次第、公式サイト・Twitterにて告知
■キャスト
豊崎愛生、久保ユリカ、村上奈津実、伊藤彩沙、幸村恵理、小林裕介、釘宮理恵、井上喜久子、小越勇輝、市ノ瀬加那、広瀬ゆうき、真野あゆみ、貫井柚佳、金元寿子、久野美咲、藤原夏海
■スタッフ・制作会社
原作:サンリオ、監督:桜井弘明、シリーズ構成:金杉弘子、キャラクターデザイン:古木舞、アニメーションプロデューサー:松倉友二 、制作会社:J.C.STAFF
■ 主題歌
【OP】澤田真理愛「ミライくるくるユメくるる!」
【ED】澤田真理愛「トキメキコレクター」
公式サイト:https://mewkledreamy.com/
■作品解説
日向ゆめは、とっても明るく元気な中学1年生。ゆめは入学式の前日、お空の上から落ちてきた謎のぬいぐるみを拾います。 そのぬいぐるみは自らを「みゅー」と名乗り、突然話し始めたのです。しかも、「みゅー」はパートナーと心と心を通じ合わせると、同じ夢の中に入ることができる『ユメシンクロ』という力を持っているといいます。その夜、ゆめが見た夢にお空の上にあるミラクルドリーミー王国の女王様が現れ、ゆめに告げます。「みゅー」と一緒にドリーミーストーンをいっぱい集めることができたら、あなたの夢を一つだけ叶えます、と。こうしてゆめは新しい中学校で恋に部活に胸をときめかせながら、「みゅー」と共にドリーミーストーンを集めることになるのです。
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「ミュークルドリーミー」は、2017年にサンリオからデビューしたおしゃべりのできる、あわいすみれ色のこねこのぬいぐるみ。 TVアニメは、このぬいぐるみ「みゅー」がある日人間界に落ちてしまい、心やさしい女の子「ゆめちゃん」との出会いから始まります。 不思議な力を持つ「みゅー」と楽しい仲間たちの恋や友情、心のやさしさを描くカワイイドリーミングストーリーとなっている。
空から落ちてきたぬいぐるみ・みゅーと明るく元気な中学1年生・日向ゆめが、みんなの夢の世界に入って悩みを解決していくストーリー。という概要だけ聞くと正統派女児向けアニメのように思えるが、そこは「おねがいマイメロディ」や「ジュエルペット」などカオスな作品を送り出してきたサンリオアニメ。本作にもその血脈が連綿と受け継がれており、本編でまず映し出されるのが、どんより曇って雨が降る街景色という女児向けアニメらしからぬ描写の時点で、我々のボルテージは高まっていく。
第1話はゆめのお母さんが重労働に疲れ果てて会社を早引き。ブランド品を買い漁り、暴飲暴食の限りを尽くすという展開だ。ストレスフリーになって眠りについたゆめママの夢をのぞいてみると、そこにはハードワークに翻弄される人々の姿が……。1927年公開のディストピア映画「メトロポリス」の強制労働シーンにオマージュを捧げながらも、コミカルに描かれる夢の場面はインパクト絶大。番組スポンサーに人材派遣会社が名を連ねているのにも関わらず、忖度なしのアグレッシブな姿勢に感服してしまう。これからも予想がつかない物語を楽しめそうだ。
(3月特集)やがて海へと届く (講談社文庫)/彩瀬 まる(著)

2020/03/20 (Fri)

誰もが立ちすくんだあの日から9年。
いまだから読みたい本――3.11後の日本

すみれが消息を絶ったあの日から三年。真奈の働くホテルのダイニングバーに現れた、親友のかつての恋人、遠野敦。彼はすみれと住んでいた部屋を引き払い、彼女の荷物を処分しようと思う、と言い出す。地震の前日、すみれは遠野くんに「最近忙しかったから、ちょっと息抜きに出かけてくるね」と伝えたらしい。そして、そのまま行方がわからなくなった―親友を亡き人として扱う遠野を許せず反発する真奈は、どれだけ時が経っても自分だけは暗い死の淵を彷徨う彼女と繋がっていたいと、悼み悲しみ続けるが―。死者の不在を祈るように埋めていく、喪失と再生の物語。
(3月特集)いちえふ 福島第一原子力発電所労働記(全3巻) (モーニング KC) /竜田 一人(著)

2020/03/19 (Thu)

誰もが立ちすくんだあの日から9年。
いまだから読みたい本――3.11後の日本

福島を生きる≪原発事故の現実≫
「いちえふ(=1F)」とは福島第一原子力発電所の通称。「F」は福島。「1」は第一。
現場の作業員や地元住人は「フクイチ」ではなく「いちえふ」と呼ぶ──。
新人賞MANGA OPENの大賞受賞作として「モーニング」に掲載されるやいなや読者、国内外のメディアからのすさまじい反響を呼んだ話題作がついに単行本化! ここに描かれるのは「フクシマの真実」ではなく、作者がその目で見てきた「福島の現実」だ。「メディアが報じない福島第一原発とそこで働く作業員の日常」、そして「この先何十年かかるともしれない廃炉作業の現実」を、あくまでも作業員の立場から描写。「この職場を福島の大地から消し去るその日まで」働き続ける作業員たちの日々を記録した、いま日本に暮らすすべての人たちに一度は読んでみてもらいたい「労働記」です。
(3月特集)ナインデイズ 岩手県災害対策本部の闘い (幻冬舎文庫)/河原れん(著)

2020/03/18 (Wed)

誰もが立ちすくんだあの日から9年。
いまだから読みたい本――3.11後の日本

ひとりでも多く助けたい。
思いは、ただそれだけだった。
東日本大震災での岩手県災害対策本部の闘いを描く、感動のノンフィクションノベル。
2011年3月11日、東日本大震災発災直後、岩手県庁内に設置された災害対策本部。そこで、県の防災室の面々と共に指揮にあたったのは、岩手医大・救命救急センターの医師、秋冨慎司だった。濁流に飲み込まれた被災地。襲いくる火災。錯綜する情報。足りない燃料。悪天候で飛べないヘリ。「被災地で苦しんでる人を、ひとりでも多く助けたい」その一念で、秋冨は寝食を忘れ奮闘する。焦りから声を荒らげ、動かない行政に低頭し、己の力不足に唇を噛み締め……。その激烈な9日間を、膨大で緻密な取材をもとに、リアルに描ききる。
(3月特集)ボラード病 (文春文庫)/吉村萬壱(著)

2020/03/17 (Tue)

誰もが立ちすくんだあの日から9年。
いまだから読みたい本――3.11後の日本

B県海塚市は、過去の厄災から蘇りつつある復興の町。皆が心を一つに強く結び合って「海塚讃歌」を歌い、新鮮な地元の魚や野菜を食べ、港の清掃活動に励み、同級生が次々と死んでいく――。
集団心理の歪み、蔓延る同調圧力の不穏さを、少女の回想でつづり、読む者を震撼させたディストピア小説の傑作。
(解説・いとうせいこう)
「誰も触れたがらないきわどいポイントを錐で揉みこむように突いてみせた、とびきりスキャンダラスな作品」(松浦寿輝)
「この作品に描かれた社会が、近未来の日本に現れないことを願っている」(佐藤優)
「世界をありのままに感じることがいかに困難であるかを描きだした魂の小説」(若松英輔)
(3月特集)河北新報のいちばん長い日: 震災下の地元紙 (文春文庫) /河北新報社,河北新報=(著)

(3月特集)バラカ 上下 (集英社文庫)/桐野夏生(著)

2020/03/15 (Sun)

誰もが立ちすくんだあの日から9年。
いまだから読みたい本――3.11後の日本

彼女は災厄か。それとも神の恩寵か。圧倒的スケール。究極のカタルシス。“桐野夏生”を感じろ!
震災のため原発4基が全て爆発!
警戒区域内で発見された少女〝バラカ〟。
彼女の存在をめぐり周囲の人間たちの思惑、愛憎が交錯し、物語は思わぬ方向へ!
■上巻:出版社勤務の沙羅は40歳を過ぎ、かつて妊娠中絶した相手の川島と再会。それ以来、子供が欲しくてたまらなくなってしまった。非合法のベビー・スークの存在を聞きつけ、友人・優子とドバイを訪ねた。そこで、少女「バラカ」を養女にしたが、全く懐いてくれない。さらに川島と出来婚をしていたが、夫との関係にも悩んでいた。そんな折、マグニチュード9の大地震が発生。各々の運命は大きく動き出す。
■下巻:東日本大震災によって、福島原発4基すべてが爆発し、日本は混沌としていた。たった一人で放射能被害の警戒区域で発見された少女バラカは、豊田老人に保護された。幼くして被曝した彼女は、反原発・推進両派の異常な熱を帯びた争いに巻き込まれ―。全ての災厄を招くような川島に追われながらも、震災後の日本を生き抜いてゆく。狂気が狂気を呼ぶ究極のディストピア小説、ついに文庫化!
(3月特集)希望の地図 3・11から始まる物語 (幻冬舎文庫)/重松 清(著)

(3月特集)女たちの避難所 (新潮文庫)/垣谷 美雨(著)

(3月特集)小説 Fukushima 50 (角川文庫)/周木 律(著)

2020/03/12 (Thu)

誰もが立ちすくんだあの日から9年。
いまだから読みたい本――3.11後の日本

2011.3.11 東日本を襲った未曾有の大地震。押し寄せた大津波の影響で、福島第一原子力発電所は、全電源を喪失した。そんな中、刻一刻と迫る炉心溶融を食い止めるため、死地に残り、命を懸けて原子炉建屋に突入した、名もなき作業員たちがいた。
心の中に、大切な誰かを想いながら――。一方、避難所では、作業員の家族たちが、余震におびえながら、奇跡を信じて待ち続けていた。海外メディアは、福島第一原発に残った人たちを「Fukushima 50(フクシマフィフティ)」と呼び、連日報道した。フィフティたちの死闘を克明に描くのみならず、彼らを待ち続けた家族・恋人たちの視点も織り交ぜて綴られた、渾身の小説版。
それぞれの「あの日」がここにある。
わたしたちは、あの日を、忘れてはならない。
(3月特集)献灯使 (講談社文庫)/多和田 葉子(著)

(3月特集) 暗い夜、星を数えて: 3・11被災鉄道からの脱出 (新潮文庫)/彩瀬 まる(著)

(3月特集)持たざる者 (集英社文庫)/金原ひとみ(著)

(3月特集)紙つなげ! 彼らが本の紙を造っている: 再生・日本製紙石巻工場 (ハヤカワ・ノンフィクション文庫)/佐々涼子(著)

2020/03/08 (Sun)

誰もが立ちすくんだあの日から9年。
いまだから読みたい本――3.11後の日本

「この工場が死んだら、日本の出版は終わる……」 絶望的状況から、奇跡の復興を果たした職人たちの知られざる闘い 「8号(出版用紙を製造する巨大マシン)が止まるときは、この国の出版が倒れる時です」 ――2011年3月11日、宮城県石巻市の日本製紙石巻工場は津波に呑みこまれ、完全に機能停止した。 製紙工場には「何があっても絶対に紙を供給し続ける」という出版社との約束がある。 しかし状況は、従業員の誰もが「工場は死んだ」と口にするほど絶望的だった。 にもかかわらず、工場長は半年での復興を宣言。 その日から、従業員たちの闘いが始まった。 食料を入手するのも容易ではなく、電気もガスも水道も復旧していない状態での作業は、困難を極めた。 東京の本社営業部と石巻工場の間の意見の対立さえ生まれた。 だが、従業員はみな、工場のため、石巻のため、そして、出版社と本を待つ読者のために力を尽くした。 震災の絶望から、工場の復興までを徹底取材した傑作ノンフィクション。
(3月特集)魂でもいいから、そばにいて ─3・11後の霊体験を聞く─/奥野修司(著)

2020/03/07 (Sat)

誰もが立ちすくんだあの日から9年。
いまだから読みたい本――3.11後の日本

あの未曾有の大震災から、今年で6年――。
その被災地で、死者を身近に感じる奇譚が語られているという。最愛の家族や愛しい人を大津波でうしない、悲哀の中で生きる人びとの日常に、突然起きた不思議な体験の数々……。《愛する亡夫との〝再会″で、遺された妻に語られた思いは……。津波で逝った愛娘が、母や祖母のもとに帰ってきた日に……。死んだ兄から携帯電話にメールが届いて……。早逝した三歳の息子が現れ、ママに微笑んで……≫だが、〝霊体験″としか、表現できないこうした〝不思議でかけがえのない体験″によって、絶望にまみれた人びとの心は救われたのだった――。著者は3年半以上も、そのひとつひとつを丹念に何度も何度も聞き続け、検証し、選び出し、記録してきた。「今まで語れなかった。でも、どうしても伝えたい」という遺族たちの思いが噴き出した、初めての〝告白″を、大宅賞作家が優しい視線と柔らかな筆致で描き出す! 唯一無二の〝奇跡″と〝再生″の物語を紡ぎ出す、感動と感涙のノンフィクション。
(3月特集)復興の書店 (小学館文庫)/稲泉 連(著)

2020/03/06 (Fri)

誰もが立ちすくんだあの日から9年。
いまだから読みたい本――3.11後の日本

震災は、ただでさえ「街の本屋」が消えつつあった東北地方の書店関係者を悲観させた。岩手、宮城、福島の3県で被災した書店は391店。3県の書店数の約9割にあたる。
そんななか、仙台の一部の書店がいち早く営業を再開させたのは3月22日である。流通が止まり、商品は震災以前のものだった。
だが、そこで目にしたのは驚くべき光景だった――。開店前から長蛇の列が連なり、パズル誌、中古車情報誌、お礼状の書き方の本・・・・・・あらゆるジャンルの本が買い求められていた。
それは何も仙台の書店に限った風景ではない。苦難をのり超えて、開店した多くの店舗で、活字に飢えているとしか言いようのない人々の姿が目撃されている。本はただの「情報」ではない。人々にとって「生活必需品」だった。
本書では、大宅賞作家・稲泉連氏が、被災地における書店の「歩み」を記録することで、ネット注文や電子書籍が一般化しつつある昨今の出版界における、書店の「存在意義」そして、紙の書籍の「尊さ」を再発見していく。
文庫版には、震災から3年半を経た東北の書店の「現実」を綴った補章と、本書にも登場する元書店員・佐藤純子さんの特別手記が収録されている。
(3月特集)石巻・にゃんこ島の奇跡 :田代島で始まった“猫たちの復興プロジェクト”/石丸 かずみ(著)

(3月特集)津波の霊たちーー3・11 死と生の物語(早川書房)/リチャード ロイド パリー (著) 濱野大道 (翻訳)

2020/03/04 (Wed)

誰もが立ちすくんだあの日から9年。
いまだから読みたい本――3.11後の日本


在日20年の英国人ジャーナリストは、東北の地で何を見たのか?2011年3月11日、東日本大震災発生。その直後から被災地に通い続けたロイド・パリー記者は、宮城県石巻市立大川小学校の事故の遺族たちと出会う。74人の児童と10人の教職員は、なぜ津波に呑まれたのか?一方、被災地で相次ぐ「幽霊」の目撃談に興味を持った著者は、被災者のカウンセリングを続ける仏教僧に巡り会う。僧侶は、津波の死者に憑かれた人々の除霊を行なっていた。大川小の悲劇と霊たちの取材はいつしか重なり合い―。傑作ルポ『黒い迷宮』の著者が6年の歳月をかけ、巨大災害が人々の心にもたらした見えざる余波に迫る。
【書評・著者インタビュー多数】
産経新聞(2/18):書評(黒木亮氏)
WEB本の雑誌(2/22):書評(原口結希子氏)
福島民報(2/24):書評(東えりか氏)
クーリエ・ジャポン(2/28):著者インタビュー
HONZ(2/28):書評(鰐部祥平氏)
中央公論(4月号):書評(奥野修司氏)
週刊現代(3/17日号):著者インタビュー
AERA(3/12日号):対談(金菱清氏と)
週刊文春(3/15日号):書評
産経新聞(3/7):著者インタビュー
読売新聞(3/8):著者インタビュー
日経新聞(3/10):書評(最相葉月氏)
朝日新聞(3/11):書評(横尾忠則氏)
読売新聞(3/11):書評(森健氏)
中日・東京新聞(3/11):書評(中野不二男氏)
神戸新聞(3/11):書評(東えりか氏)
STORY BOX(4月号):書評(東えりか氏)
週刊現代(3/24日号):書評(末井昭氏)
北海道新聞(3/23夕刊):コラム(土方正志氏)
Wedge(5月号):書評
週刊ダイヤモンド(5/19日号):書評(平野雅章氏)
文藝春秋(6月号):書評(角幡唯介氏)
(3月特集)ムーンナイト・ダイバー (文春文庫)/天童荒太(著)

2020/03/03 (Tue)

誰もが立ちすくんだあの日から9年。
いまだから読みたい本――3.11後の日本

震災から四年半が経った地で、深夜に海に潜り、被災者たちの遺留品を回収するダイバーがいた。男の名前は瀬奈舟作。金品が目当てではなく、大切な家族や恋人を亡くした人々のために、ボランティアに近い形で行なっている。ただし、無用なトラブルを避けるため、ダイバーと遺族が直接連絡を取り合うことは禁じられていた。
ある日、舟作の前に透子という美しい女性が現れる。彼女も遺族の一人だったが、なぜか亡くなった自分の夫の遺品を探さないでほしい、と言う――。
フクシマの原発避難区域圏内にも入って取材し書かれた、著者の新たな代表作となる鎮魂の書。サバイバーズ・ギルト(生存者の罪悪感)についても強烈に考えさせられる問題作です。巻末に新たな書下ろしエッセイ「失われた命への誠実な祈り」を収録。