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大人本セレクト(147)…海外文庫3冊[黄金時代/優しい鬼/グルブ消息不明 (はじめて出逢う世界のおはなし―スペイン編)]

kage

2018/10/14 (Sun)

■大人だから楽しんで読める、
大人だから読んでほしい様々なジャンルの『大人本セレクト』をレビュー!
Arikaおとな本1
VOL・147

ほん運び大人だからこそ読んでほしい、海外文庫3冊

 黄金時代/ミハル・アイヴァス(著) 阿部賢一(訳)

黄金時代
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ミハル アイヴァス
河出書房新社
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Arika報告書v1アイコンその島はすべて垂直に流れ落ちる滝の中に作られていた。日々変わる名前を持つ島民たちは、共同財産のようにい一冊の本を所有していた。誰れもが自由にか加筆・修正できる、固定した形を持たない本だ。不思議な島で、永遠に終わらない物語が紡がれ続ける。架空の島の生活様式や文化を列記して”未知との遭遇”的に好奇心をそそる物語前半、島に一冊しか存在させず、読む人の〈挿入、テクストへの加筆、消去〉によって変化し続ける本が登場する後半。迷路のような全58章の中で、さまよう喜びは無上です。



  優しい鬼 /レアード・ハント (著) 柴田元幸(訳)

優しい鬼
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レアード・ハント
朝日新聞出版
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Arika報告書v1アイコンポール・オースターが絶賛した『インディアナ、インディアナ』(朝日新聞出版、2006)につづく、柴田元幸が翻訳を熱望するレアード・ハントの長編翻訳第2弾。ジニーが14歳で嫁入りした先には、前妻が遺した10歳と12歳の娘がいた。農場こそ立派だったものの、建物は当初聞いていたような豪邸でもなく、夫は自分勝手で家族に鞭(ムチ)を振り上げる人だった。時代を行き来しながら抒情的に語られる。残酷で悲しいくて優しい女性の物語。その他、雲の女王になった話、黒い樹の皮の話、濡れたパイだねの話、タマネギの話など、密度の濃い語りですすむ、優しくて残酷で詩的で容赦のない長編小説。



 グルブ消息不明 (はじめて出逢う世界のおはなし―スペイン編)
 / エドゥアルド メンドサ(著) 柳原孝敦 (訳)


グルブ消息不明 (はじめて出逢う世界のおはなし―スペイン編)
エドゥアルド メンドサ
東宣出版
売り上げランキング: 550,570


Arika報告書v1アイコン地球外生命体の〈私〉がオリンピック直前のバルセローナにやってくる。地球のことを何も知らない宇宙人の経験が、わたしたちの常識や慣習でくもった目をまっさらにしてくれる。これはそんな異化効果満点の小説です。お腹痛くなるくらい笑えますんで。

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