《文豪×酒2‐「文豪+作家etc.×酒談」❽》東直己×酒・ススキノ

2018/11/28 (Wed)
文学の秋の特集:お酒と本。🍶
文豪、作家etc.×酒談❽
東直己×酒・ススキノ
小説家はしばしば、作中に自分の”酒観”を覗かせる。
今回は、古今東西、酒にまつわる名作『酔っぱらい読本』から日本の作家のエッセイを精選に注目。
酒の席にまつわる作家・文豪など著名人たちのさまざまなストーリーが溶け込んでいる酒にまつわる談。
盃を傾けながらページをめくり、「飲む文学」を味わおう。

■■『ススキノエッセイ(光文社文庫)』(文芸・小説)■■
ススキノ歴ン十年のハードボイルド作家が見聞きした聖なる(?)酔っ払い伝説。爆笑エッセイ!
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この本の効能……飲む人も飲まない人も、読むだけでほろ酔い気分で幸せになれる。酒飲みとしての嗜みが身に付く(?)。この本の副作用……無性に酒場へと駆けつけたくなる。人前で読むと、つい吹き出したりニヤニヤして、赤面する羽目になる。ススキノで飲んでン十年のハードボイルド作家が、見て聞いた人間模様。何度読み返してもしみじみ楽しい傑作エッセイ!
思わず爆笑。のち、しみじみと人生の哀歓を噛みしめる、傑作エッセイ72本。ハズレ無しです!
「春ですなぁ」。ヤマダさんがニコニコして言った。枯れかけてわかる「男の人生における小春日和(びより)」とは?(「小春日和」) 映画『ロッキー』の名場面で涙を流す男に向かって、恋人が投げつけた一言。(「ロッキー」) 「ススキノは酸素のようなもの」と語る作家が、見続けてきた人間模様。思わず爆笑。のち、しみじみと人生の哀歓に浸(ひた)るエッセイ72本。ハズレ無しです!(『すすきのバトルロイヤル」「ススキノハードボイルドナイト」』改題)
可笑しく愛おしい、ススキノの夜の人間模様。
光文社
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東直己が書くススキノの夜は、なぜあんなにイキイキと刺激的なんだろう? その秘密がここにあります。著者が40年に亘(わた)ってなじんできた街の風景や匂い、個性的で愉快な酔っ払いたち、心に残る幾百もの夜……。札幌近在の方は、改めてこの街が愛(いと)おしくなり、遠方の方は、思わず新千歳(しんちとせ)行きの便に飛び乗りたくなること、間違いなし。(『すすきのバトルロイヤル」「ススキノハードボイルドナイト」』改題)
うまく生きられないからこそ、人生は愛おしい。『探偵はバーにいる』の東直己が贈る、ほろ苦く温かい傑作集。
娘が被害者となった傷害事件の裁判。証人として法廷に立つ父親は、いつしか加害者の男性に肩入れしている自分に気づく。(「立ち向かう者」)卑猥語(ひわいご)の連発に絡(から)み酒。最近、酔い方が酷(ひど)くなった地方局の人気アナウンサーは、内心に鬱屈(うっくつ)を抱えていた。人生の曲がり角で思い切った決断をする彼だったが……。(「悪酔い男」)ほか、人生の断片を鮮やかに切り取った傑作全七編を収録。
■■『ススキノ探偵』シリーズ■■
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「……ただ、お願い。助けて」。唐突に送られてきたモンローからのメッセージは、俺の眠気を覚ますのに充分なものだった。どうしても事情を話そうとしない彼女を夕張のホテルから助け出し、無事に本州へと逃がしてやった直後から、<俺>の周りを怪しげな輩がうろつき始める。正体不明のトラブルに巻き込まれ、地元やくざに追われるはめになった<俺>は、ひとり調査を開始するが……旧友との再会、そして別れが哀切を誘う感動作。
早川書房
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若き日の〈俺〉が、高田が、桐原がススキノの街を走りぬける……デビュー作『探偵はバーにいる』の前日譚が電子書籍版で登場!
飲み仲間のミーナから、旅行中の飼い猫の世話を頼まれた〈俺〉は、餌をやりに訪れたマンションで、冷たくなった彼女の死体と遭遇するはめに……映画「探偵はBARにいる」が大ヒット!超人気、話題沸騰の〈ススキノ探偵〉シリーズ
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札幌の歓楽街ススキノで便利屋をなりわいにする〈俺〉は、いつものようにバーの扉をあけた。そこにいたのは大学の後輩。同棲している彼女が戻ってこないという。どうせ大したことあるまいと引き受けた相談事は、いつのまにか怪しげな殺人事件に発展して……。面白さがクセになる、新感覚のハードボイルド登場!
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大泉洋主演映画化(映画化名「探偵はBARにいる」)原作! ススキノのいつものバーで呑んでいた〈俺〉は、見知らぬ女から、電話で奇妙な依頼を受けた。疑問を感じながらも依頼を果たしたのだが、その帰り道、何者かによって殺されそうになる。しかも、電話の女と同じ名前の人間が、すでに死んでいるという。〈俺〉を悩ませる女の正体とは? 新感覚ハードボイルド第2弾。
学校では問題児扱いだが、映画が大好きな中学生、翔一と知りあい意気投合した〈俺〉。ところが、翔一の親友が惨殺死体で発見され、一緒にいたはずの彼も行方不明になってしまった。担任の教師、春子に翔一の捜索を依頼された〈俺〉はススキノの街を疾走するのだが……新感覚ハードボイルド・シリーズ長篇第三作。
ある夜〈俺〉のところに、結婚詐欺にまつわる依頼が舞い込んだ。詐欺を仕組んだのは、元一流商社マンで、札幌にメディア革命を起こそうと息まく男。さっそく調査を開始した〈俺〉が知った真実とは?……夢見る男の不気味な犯罪を描く中篇「調子のいい奴」など五篇を収録。ススキノの便利屋探偵が活躍する短篇集。
早川書房
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みんなに愛されていたオカマの友人が、めった打ちにされて殺された。若いころに愛人同士だった代議士が、スキャンダルを恐れて殺したのではないかという噂が流れはじめる。周囲が口を閉ざすなか、〈俺〉は調査に乗り出すが、やがて身辺で怪しげな事件が……軽快な筆致がさえるハードボイルド・シリーズ第四作。
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ちんぴらに袋叩きにされ、〈俺〉は入院した。そこで偶然、昔の恋人と再会、彼女からの依頼で田舎町まで一通の手紙を届けることになった探偵だが、町に着くなり不審な男たちの影が……。吹雪の荒野を舞台に繰り広げられる死闘! 探偵に最大の危機が訪れる! そして死闘の果ての意外な結末とは? シリーズ最高傑作。
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ちょっとした行き違いからガキに腹を刺されて入院した〈俺〉は、見舞いにきた自称「霊能力者」こと濱谷のオバチャンの依頼で、女子高生の家庭調査を引き受けるハメに。軽い気持ちで手を付けたこの一件と、自分を刺した犯人探しとが交錯した時、すでに札幌の闇に蠢く巨大な陰謀に巻き込まれていることに、〈俺〉は気づくのだった。ススキノの中年便利屋が奮闘する軽快ハードボイルド。
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「殺人容疑者と親友になれ」退職した古馴染みの元刑事種谷が、〈俺〉のところに厄介な依頼を持ち込んできた。未解決の女子高生行方不明事件の証拠となるべき死体を見つけるためだというのだ。〈俺〉はバーで偶然を装って男に近づき、気の合うふりをして付き合いを深めてゆく。だがそいつは、一緒に酒を飲むのはまっぴら御免という、〈俺〉が最も嫌いなタイプの男だった……生涯最低の苦い冬を描くススキノ・ハードボイルド。
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地下鉄で乗客とトラブルになりかけていたところをとりなしたのがきっかけで、〈俺〉はイラストレイターの近藤と飲み友だちになった。その近藤が、深夜のさびれかけた商店街で何者かに刺されて死んだ。彼は誰に、なぜ殺されたのか? 友の無念を晴らすべく、〈俺〉は一人で調査を開始する。やがて事件の背後に、振り込め詐欺グループ、得体の知れぬ産廃業者らの存在が……札幌の街を、孤高の〈ススキノ探偵〉がいく。
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約4年ぶりに、劇場に探偵が帰ってくる――いまもっとも注目される脚本家、古沢良太が手がけたオリジナルストーリーを黒猫シリーズの森晶麿がノヴェライズ。

集英社 (2013-05-15)
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北海道の大繁華街、ススキノ。
この場所を愛し、隅々まで知りつくす「探偵」の元に舞い込んでくる事件とは?
事件に潜む謎と悲しみとは? 大ヒット映画シリーズ2作品を「スイート・ミッション」の藤井明美が大胆迫力コミカライズ!

2011年9月10日公開

■映画ストーリー
行きつけの札幌・ススキノのバーにいた探偵(大泉洋)と相棒の高田(松田龍平)は、コンドウキョウコという女からの依頼の電話を受けて早速行動を開始。しかし、何者かに連れ去られ、雪に埋められてしまうという事態に。報復しようと立ち上がった2人の前に、謎の美女・沙織(小雪)と実業家・霧島(西田敏行)という人物、そして四つの殺人事件が浮かび上がり……。
★映画チェック★
『アフタースクール』の大泉洋と『悪夢探偵』シリーズの松田龍平が演じる探偵が、札幌を舞台に危険に巻き込まれるスリリングな犯罪ミステリー。東直己の小説「バーにかかってきた電話」を基に、テレビドラマ「相棒」シリーズの橋本一がメガホンを取る。さらには、『ALWAYS 三丁目の夕日』シリーズの小雪や『釣りバカ日誌』シリーズの西田敏行が共演。大泉と松田コンビの独特の存在感に引き込まれる。
■スタッフ
監督:橋本一
原作:東直己
脚本:古沢良太/須藤泰司
音楽:池頼広
製作国:日本
配給:東映
■キャスト(役名)
大泉洋(探偵<俺>)
松田龍平(高田)
小雪沙織
西田敏行(霧島敏夫)
マギー(源ちゃん)
榊英雄(スポーツバーのマスター)
本宮泰風(岩淵貢)
安藤玉恵(峰子)
新谷真弓(スナック元従業員)
街田しおん(近藤京子)
桝田徳寿(ケラーオオハタのマスター)
野村周平(則天道場塾生)
カルメン・マキ(マキ)
中村育二(南)
阿知波悟美(田口康子)
田口トモロヲ(松尾)
波岡一喜(佐山)
有薗芳記(田口幸平)
竹下景子(近藤百合子)
石橋蓮司(岩淵恭輔)
松重豊(相田)
高嶋政伸(<俺>を拉致した男)
他
2013年5月11日公開

売り上げランキング: 43,721
■映画ストーリー
探偵(大泉洋)がよく行くショーパブの従業員で、友達でもあるオカマのマサコちゃんが殺害される。捜査が進まない中、「マサコちゃんは政界の闇に触れて殺された」といううわさを耳にした探偵のもとに、彼を尾行してきた女から事件究明の依頼が舞い込む。友達の死の真相を探るため、探偵と相棒の高田(松田龍平)は、再び札幌ススキノを駆け巡る。
★映画チェック★
作家・東直己の「ススキノ探偵シリーズ」を大泉洋と松田龍平主演で映画化し、ヒットを記録した『探偵はBARにいる』の続編。大泉演じる探偵と松田ふんするマイペースな相棒・高田の凸凹コンビが、友人が殺害された真相を探るため奔走する。前作に続き監督は橋本一、脚本を古沢良太と須藤泰司が担当。前作よりもハードなアクションが盛り込まれた展開や、難事件解明に挑む探偵と高田の息の合ったコンビぶりに胸が躍る。
■スタッフ
監督:橋本一
原作:東直己
脚本:古沢良太/須藤泰司
製作国:日本
配給:東映
■キャスト(役名)
大泉洋(探偵)
松田龍平(高田)
尾野真千子(河島弓子)
渡部篤郎(橡脇孝一郎)
ゴリ(マサコちゃん)
田口トモロヲ(松尾)
篠井英介(フローラ)
波岡一喜佐山
近藤公園学生
筒井真理子(新堂艶子)
矢島健一(野球男)
松重豊(相田)
マギー
池内万作
安藤玉恵
佐藤かよ
麻美ゆま
桝田徳寿
冨田佳輔
徳井優
片桐竜次
他
2017年12月1日公開

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■映画ストーリー
ある日、高田(松田龍平)が探偵(大泉洋)に、行方不明になった大学生の麗子(前田敦子)の捜索話を持ってくる。調査を進めていくと、彼らはモデル事務所の美人オーナー・マリ(北川景子)にたどり着く。探偵と高田はミステリアスなマリに振り回されるうちに、やがて大きな事件に巻き込まれ……。
★映画チェック★
大泉洋と松田龍平の共演で映画化した『探偵はBARにいる』シリーズ第3弾。今回も札幌のススキノを舞台に、大泉演じる探偵と松田演じる高田の名コンビが女子大生失踪事件の真相に迫る様子を活写する。田口トモロヲ、松重豊らシリーズおなじみのメンバーに加え、新たに北川景子、前田敦子、リリー・フランキーらが参加している。
■スタッフ
原作:東直己
監督:吉田照幸
脚本:古沢良太
製作国:日本
配給:東映
■キャスト(役名)
大泉洋(探偵)
松田龍平(高田)
北川景子(岬マリ)
前田敦子(諏訪麗子)
鈴木砂羽(モンロー)
リリー・フランキー(北城仁也)
田口トモロヲ(松尾)
志尊淳(波留)
マギー(源)
安藤玉恵(峰子)
正名僕蔵(教頭先生)
篠井英介(フローラ)
松重豊(相田)
野間口徹(マネージャー)
坂田聡(椿秀雄)
土平ドンペイ(ブッチョ)
斎藤歩(工藤啓吉)
前原滉(原田誠)
天山広吉(北城の手下)
片桐竜次(桐原)
今村美乃(ヤンヤン)
栗山英樹(栗山英樹(本人役))
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