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≪2018年11月号:≫ メディア化ピックアップ【戌】

kage

2018/11/30 (Fri)

≪2018年11月号≫
イヌP

 11月に映画ドラマアニメ化された作品の中からピックアップ!

11月に公開された、

映画ドラマアニメ化されたメディアミックス作品の中からピックアップしました。

話題作と合わせて原作本・コミックを今一度お楽しんでください!

映画
・スマホを落としただけなのに
・ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生 

ドラマ
・獄医立花登手控え/藤沢周平(著)
・隠れ菊/連城三紀彦(著)







Arikaシネマ2014b5

ジャンル:SNSサイコサスペンス
 スマホを落としただけなのに   【11月2日公開】

いつものように彼氏に電話をかけた麻美は、

スマホから聞こえるまったく聞き覚えのない男の声に言葉を失うが、

声の主はたまたま落ちていた彼氏のスマホを拾った人物だった。

彼氏が落としたスマホが

無事に戻ってきたことに一安心する麻美だったが、

その日から麻美の日常は一変する・・・。


スマホを落としただけなのに (宝島社文庫 『このミス』大賞シリーズ)
志駕 晃
宝島社 (2017-04-06)
売り上げランキング: 69




■内容紹介
第15回『このミステリーがすごい!』大賞・隠し玉作品は、二転三転する恐怖のサイバーサスペンスです! 麻美が富山に電話を掛けると、知らない男の声が返ってきた。男は富山のスマホを拾ったらしい。麻美と富山はスマホを受け取るため、男が指定した駅前の喫茶店に向かう。無事にスマホを取り戻したふたりだったが、間もなく、富山がカード詐欺に遭ったり、麻美はSNS上での友人から執拗に連絡がくるようになる。いっぽう世間では、黒髪女性の変死体が相次いで発見されるも、被害者の身元が判明せず、警察の捜査は暗礁に乗り上げていて……。

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■原作の感想
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Arikaアイコン(小)1あなたは自分のスマホを落としたことがありますか?
そのスマホが無事、手元にもどってきたことがありますか?
そのスマホ……本当に“無事”ですか?  

麻美の彼氏の富田がタクシーの中でスマホを落としたことが、すべての始まりだった。拾い主の男はスマホを返却するが、男の正体は狡猾なハッカー。麻美を気に入った男は、麻美の人間関係を監視し始める。セキュリティを丸裸にされた富田のスマホが、身近なSNSを介して麻美を陥れる凶器へと変わっていく。一方、神奈川の山中では身元不明の女性の死体が次々と発見され…。

タイトルから軽めのお話かと思って読んだら、かなり大変な(?)お話!麻美の彼氏のスマホを拾った男は狡猾なハッカーだった。スマホの拾い主は、待ち受け画面になっていた麻美のことを気に入り、あらゆる個人情報を抜き出し、麻美を狙うストーカーに……!?ネット社会の闇、すごいなー。確かに頑張ればフェイスブックで友達になりすますことくらいできそうな気がする。パスワードも個人情報がわかれば結構簡単に突破できるのかも。繋がりすぎるのもあんまりなのかもしれないなー。「スマホを落とす」というだれにでも起こりうる些細な出来事。それを引き金に、個人情報、そして主人公の隠したいこと、ついには命までもが脅かされていく。セキュリティを丸裸にされたスマホが、とてつもない凶器になる、SNSサイコサスペンス! いやー面白かった。 浦野という男の気持ち悪さは天下一品だと思う。思ってた以上にスマホから被害者を追い詰める手口について丁寧に描写されていました。最後の最後で冨田くんの株が上がった。 大団円で良かったね(笑)

Ariko.png



スマホを落としただけなのに 囚われの殺人鬼
神奈川県警生活安全サイバー犯罪対策課の桐野良一は、あるPCの中から、死体で見つかった女の情報を探っていた。そのPCは、世間を震撼させた「丹沢山中連続殺人事件」の犯人のものだった。犯人は、桐野にある取引を持ちかける――。いっぽう、巨額の仮想通貨流出事件が発生。セキュリティ会社で桐野の恋人・美乃里のもとに、ハッカーらしき男からコンタクトがあり……。「スマホを落としただけなのに」続編!





■映画ストーリー
派遣社員・稲葉麻美(北川景子)の恋人が、スマートフォンを落としてしまう。そのことを知らずに恋人に電話をかけた彼女は、「あなたが稲葉麻美さんだってことは、分かりますよ」と見知らぬ男から電話越しに言われ、絶句する。拾い主の男から恋人のスマホを受け取りホッとする麻美だったが、その日から彼女の周囲で不穏な出来事が起こり始める。同じころ、山中で身元不明の女性の遺体が次々と発見され……。

★映画チェック★
文学賞「このミステリーがすごい!」 大賞で隠し玉作品に選ばれた志駕晃のサイバーミステリーを実写映画化。恋人がスマートフォンを紛失したことで、事件に巻き込まれる派遣社員の姿を描く。スマホの拾い主から監視され、追い詰められるヒロインに、『HERO』シリーズや『探偵はBARにいる3』などの北川景子。『リング』シリーズなどの中田秀夫監督がメガホンを取った。

■スタッフ
主題歌:ポルカドットスティングレイ
企画プロデュース:平野隆
監督:中田秀夫
脚本:大石哲也
原作:志駕晃
音楽:大間々昂/兼松衆
プロデューサー:刀根鉄太/下田淳行/辻本珠子
共同プロデューサー:星野秀樹/水木雄太
ラインプロデューサー:及川義幸
撮影:月永雄太
美術:磯見俊裕/塚本周作
照明:藤井勇
録音:室薗剛
編集:青野直子
装飾:平井浩一
編集:宮本茉莉
ヘアメイク:外丸愛
VFXスーパーバイザー:立石勝
スクリプター:吉田久美子
助監督:佐伯竜一
制作担当:高瀬大樹/松下博昭
製作国:日本
製作:映画「スマホを落としただけなのに」製作委員会
制作プロダクション:ツインズジャパン
配給:東宝
カラー
(全国東宝系)

■キャスト(役柄)
北川景子(稲葉麻美)
千葉雄大(加賀谷学)
バカリズム(小柳守)
要潤(武井雄哉)
高橋メアリージュン(杉本加奈子)
酒井健太(大野俊也)
筧美和子(天城千尋)
原田泰造(毒島徹)
成田凌(浦野善治)
田中圭(富田誠)




ジャンル:ファンタジー/魔法
 ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生   【11月23日公開】

「ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅」の続編。

アメリカからイギリスに戻ってきたニュートは、

アメリカ合衆国魔法議会が捕らえた強大な魔法使いグリンデルバルドが逃げ出したことを知る。

ダンブルドア先生から特命を受け、

パリに向かったニュートは、

仲間の魔法生物たちとともにグリンデンバルドの行方を追う。











■内容紹介
探検家で魔法動物学者のニュート・スキャマンダーは、地球一周の旅を終えたばかりです。とてもめずらしい、貴重な魔法生物を探しての旅でした。ニュートは、短期間の乗りつぎのつもりでニューヨークに降り立ちます。ところが、カバンを取りちがえられ、幻の動物が街に逃げだしてしまいました。あちこちで騒ぎが起きることになりそうです…。「ハリー・ポッター」の物語より50年以上遡る時代を舞台に、魅力的な登場人物たちが紡ぎ出す友情、魔法、大騒動のこのお話は、最高の語り手による壮大な冒険物語。



■映画ストーリー
ニュート・スキャマンダー(エディ・レッドメイン)は、学者として魔法動物を守るため、不思議な空間が広がるトランクを手に世界中を旅している。ある日、捕まっていた“黒い魔法使い”グリンデルバルド(ジョニー・デップ)が逃亡する。ニュートは、人間界を転覆させようと画策するグリンデルバルドを追い、魔法動物たちと一緒にパリの魔法界へ向かう。

★映画チェック★
『ハリー・ポッター』シリーズの原作者J・K・ローリングが脚本を手掛け、エディ・レッドメイン演じる魔法動物学者を主人公にしたファンタジーシリーズの第2弾。パリの魔法界にやって来たニュート・スキャマンダーたちの戦いが展開する。敵役のジョニー・デップ、若き日のダンブルドア役のジュード・ロウらが共演。監督は、前作に引き続きデヴィッド・イェーツが務める。新たに登場する魔法動物も活躍。

■スタッフ
監督:デヴィッド・イェーツ
脚本:J・K・ローリング
プロデューサー:デヴィッド・ハイマン
製作国:アメリカ
配給:ワーナー・ブラザース映画
カラー

■キャスト(役柄)
エディ・レッドメイン(ニュート・スキャマンダー)
ジョニー・デップ(グリンデルバルド)
ジュード・ロウ(ダンブルドア)
エズラ・ミラー(クリーデンス)
キャサリン・ウォーターストン(ティナ)
ダン・フォグラー(ジェイコブ)
アリソン・スドル(クイニー)
ゾーイ・クラヴィッツ(リタ)

(日本語吹き替え版)
宮野真守(ニュート・スキャマンダー)
森川智之(ダンブルドア)
平田広明(グリンデルバルド)
森なな子(リタ)
江口拓也(テセウス)
大地葉(ナギニ)
伊藤静(ティナ)
間宮康弘(ジェイコブ)
遠藤綾(クイニー)
武藤正史(クリーデンス)




Arikaシネマ2014b4

【11月9日(金)放送】
 獄医立花登手控え/藤沢周平(著)

新装版 春秋の檻 獄医立花登手控え(一) (講談社文庫)
藤沢 周平
講談社
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風雪の檻 獄医立花登手控え(二) (講談社文庫)
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新装版 愛憎の檻 獄医立花登手控え(三) (講談社文庫)
藤沢 周平
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人間の檻 獄医立花登手控え(四) (文春文庫)
藤沢 周平
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■ドラマタイトル:BS時代劇「立花登青春手控え3」

■放送日:11月9日スタート 

NHK BSプレミアム 毎週金曜 20:00~20:43 


■原作/原案…原作:藤沢周平「獄医立花登手控え」(講談社文庫)

■スタッフ
脚本:古田求/田村惠/小林政広
演出:山下智彦/服部大二/前原康貴
制作統括:原克子/後藤高久/土屋勝裕

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外部サイト:BS時代劇『立花登青春手控え3』

過去
2017年春、金曜ドラマ≫BS時代劇『立花登青春手控え2』
2016年春、金曜ドラマ≫BS時代劇『立花登青春手控え』

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■キャラクター紹介(キャスト)
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立花 登:溝端淳平
江戸・小伝馬町の牢医者で起倒流柔術の使い手。医者である叔父の玄庵を頼って出羽亀田から江戸へと上京して以来、小牧家に居候しながら牢医者を務めている。いとこのちえには何かと翻弄されている。

ちえ:平祐奈
玄庵の娘で、登のいとこ。おてんばな性格で、父譲りのお酒好き。登と一緒に暮らすうち、好意を募らせていく。

平塚平志郎:マキタスポーツ
小伝馬町牢屋敷の牢屋同心。クールで職務に忠実な男だが、囚人の手助けをしようと奔走する登のことを、内心好ましく思っている。

きよ :鷲尾真知子
小牧家の女中で、登の味方になってくれる存在。世話焼きで優しい性格だが、ぶっきらぼうな物言いで時に怖がられることも。

藤吉:石黒賢
江戸の深川・八名川町の岡っ引き。囚人の関わった事件を調べる登に、いつも協力してくれる。女房のお仙に「どん助」という小料理屋をまかせている。

松江 :宮崎美子
玄庵の妻で登の叔母。言葉はきついが、登の良き理解者。庭木の手入れや雑巾がけなど、居候の登に何かと雑用を頼む。

小牧玄庵:古谷一行
登の叔父。町医者だが、無類の酒好きで、仲間と飲むため登に仕事を押し付けることも。松江には頭が上がらない。

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■ドラマ内容紹介…溝端淳平が青年医師を演じる藤沢周平原作の青春時代劇。ファン待望のシリーズ最終章!  
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藤沢周平の原作を映像化した連続ドラマを、溝端淳平主演でリメークした青春時代劇の第3弾。溝端演じる、強い正義感と抜群の柔術の腕を持つ青年医・立花登が、牢医者として経験を積みながら、そこに出入りするさまざまな人たちとの交流を通して成長していく姿を描く。今作では、登の将来に関わる新しい出来事も巻き起こり、恋に仕事に事件にと、登が大活躍する。

登を取り巻く人々として、叔父の町医者・小牧玄庵に古谷一行、いとこのちえに平祐奈、叔母の松江に宮崎美子が扮するほか、マキタスポーツ、正名僕蔵、波岡一喜、渡辺佑太朗、鷲尾真知子、石黒賢らおなじみのメンバーが続投する。

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■原作内容紹介
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藤沢文学を代表する超人気シリーズ!

江戸小伝馬町の牢獄に勤める青年医師・立花登。居候先の叔父の家で口うるさい叔母と驕慢な娘にこき使われている登は、島送りの船を待つ囚人からの頼みに耳を貸したことから、思わぬ危機に陥った――。起倒流柔術の妙技とあざやかな推理で、獄舎に持ちこまれるさまざまな事件を解く。著者の代表的時代連作集。

📚原作の感想
チャンバラが苦手な方にお勧めの時代小説―‐。
青年医師と牢獄の受刑者たちの関わりは江戸の人情たっぷり‼

Arikaアイコン(小)1小伝馬町の監獄医の青年医師・立花登を主人公とする藤沢周平の人気時代小説シリーズ。その立場から、囚人達の悲哀に満ちた人間模様に触れ易いし、場合によっては事件に関る可能性も高い。実際、囚人に頼まれ、しばしば事件に関る。その際、身を助けるのは冴えた頭脳と柔術。多くの藤沢作品の主人公がそうであるように、この立花登もとてもとても清々しい人物像で、性格は気弱に設定。女性にモテる容姿なのだが、如何せんその道には疎い。酒呑みの叔父と小言ばかり言ってこき使う叔母と生意気な娘の家に居候し、「まるで下男扱いだ」と心の中で愚痴をこぼす。なんかあまりいいとこないような主人公だが、医術の腕は確かだし、囚人に頼まれると、気になって何とかしてあげたくなる優しさと悪者を放っておけない正義感があて、剣ではなく、柔で悪者を倒す。 颯爽とした獄医名探偵でありながら、世間に遠慮しながら生きている。牢医立花登の目を通して罪を犯した者、悪人の姿、町の人々の姿が、次々と現れ江戸の時代にタイムスリップできると同時に、罪を通して悪とも善とも言い難い様々な人間に出会っていく主人公の姿は見応えがある。そして藤沢さんの作品の小悪党はやはり愛着が湧いてしまう。 「人はどこかで支えあって生きている。」そういうことも感じさせてくれる。読み進むうちに、登の居候先での地位が徐々に(本当に地道に)向上していくのが読んでいて密かに嬉しい。「頑張れ!」と応援したくなる。




【11月10日(土)放送】
 隠れ菊/連城三紀彦(著)

隠れ菊 (上)(下)巻セット (集英社文庫)

集英社
売り上げランキング: 29,727


■ドラマタイトル:「あなたには渡さない」

■放送日:11月10日スタート 

テレビ朝日系 毎週土曜 23:15~24:05 


■原作/原案…原作:連城三紀彦「隠れ菊」(集英社文庫)

■スタッフ
脚本:龍居由佳里
演出:植田尚/Yuki Saito
プロデューサー:黒田徹也/川島誠史/清水真由美
主題歌:あなたの知らない私たち/chay feat.Crystal Kay

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外部サイト:あなたには渡さない

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■キャラクター紹介(キャスト)
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上島通子:木村佳乃
有名料亭「花ずみ」の板長である旬平の妻。20年間にわたり家庭を守る堅実な専業主婦の役目を全うしてきたが、突然現れた多衣から夫との愛人関係の事実を告げられ、離婚を余儀なくされる。

矢萩多衣:水野美紀
金沢にある酒造会社の社長。6年前に旬平と不倫関係になる。旬平の母の死後、通子に旬平との離婚を迫って女の闘いを挑む。しかし、単なる“男の取り合い”ではない不思議な関係性で通子と対峙していく。

笠井芯太郎:田中哲司
中堅建設会社の社長。通子とは幼なじみで、ひそかに通子に思いを寄せていた。偶然、通子に再会したことからその思いが再燃。不器用な性格で思いを正直に言えないものの、陰になり日向になり通子を援助する。

上島旬平:萩原聖人
通子の夫。父親の跡を継ぎ、料亭「花ずみ」の板長を務める。父の亡き後はおかみである母親の下でひたすら腕を磨いていたが、母の死後、急速に落ちぶれていく店を立て直すことができずに多額の負債を抱えてしまう。

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■ドラマ内容紹介…木村佳乃主演、40代の男女が激しい愛憎バトルを繰り広げる濃厚なラブ・サスペンス! 
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1996年に刊行された連城三紀彦の小説「隠れ菊」を現代版にリメークしてドラマ化する濃厚なラブ・サスペンス。40代の男女が、激しくも美しい愛憎バトルを繰り広げる。夫に裏切られ、思いもよらない困難に立ち向かうことになる主人公・上島通子を木村佳乃、離婚届を手に通子の前に現れる夫の愛人・矢萩多衣を水野美紀、通子の幼なじみで中堅建設会社の社長・笠井芯太郎を田中哲司、通子の夫・旬平を萩原聖人が演じるなど、実力派俳優の演技も見どころ。

「決して負けたくない」との思いで闘う女性たちと、その渦中に巻き込まれて消耗していく男たちの姿を描く。

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■原作内容紹介
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浜名湖畔の料亭「花ずみ」の跡取りと結婚した通子。名女将と評判の姑が亡くなりまもなく一年になる日、通子は夫の旬平の指示で一人の女と会う。女は通子に言った―「ご主人をいただきにきました」。とりだした離婚届には、すでに旬平の署名が。この日から、平凡な主婦だった通子の日常は一変、妻の座と店の運命を賭けた闘いが始まった。愛に商売に体当たりする女の生き様を描く、柴田錬三郎賞受賞作。

📚原作の感想
夫の愛人とのバトル劇と思いきや、まさに細腕繁盛記
Arikaアイコン(小)1夫の不倫を知った妻がその嫁ぎ先の老舗料亭を一から立て直していく物語。有名旅館の板前をやっていた寡黙な夫の愛人が姿を表し、突如離婚を突きつけられて、いきなり夫の浮気相手との対決、亡くなったお姑さんは当たりよかったが実は嫌われ憎まれていた…?などドロドロ。酷い遣り方で愛人の存在を知らせ離婚を迫る夫・旬平。彼の言う「お前は振り返ってくれない」がいまいちよくわからなかったが、6年間も浮気を続けてる旦那に気が付かない妻の無関心がそれなのかな? これだけの粗筋を書くとよくある愛憎小説に勘違いされそうですが、次々に目まぐるしく変わる人間図に通子の立ち位置、魅力的な登場人物、意想外な展開に興味を引き伸ばされ頁を捲る手が止まらなくなる。夫の不倫、愛人とのバトル、亡くなった姑への憎悪、義父の愛妾とのバトル、画家の巨匠とのやりとりなど盛りだくさんの内容でくるくると変わる風景に見事な大団円。 愛人との戦いよりも、主婦がいきなり料理屋の女将となって奮闘するまさに細腕繁盛記 。連城さんといえば、華麗などんでん返し、ミステリーといったイメージが強いので、細腕繁盛記のような話も書いていたのが驚きでした。本当に引き出しの多い作者だったんだなあ……。

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