《文豪×酒4‐お酒の本エトセトラ10》カクテル小説etcⅠ

2018/12/13 (Thu)
文学の秋の特集:お酒と本。🍶
≫カクテル
カクテル小説etc.Ⅰ
小説家はしばしば、作中に自分の”酒観”を覗かせる。
今回は、古今東西、酒にまつわる名作『酔っぱらい読本』から日本の作家のエッセイを精選に注目。
酒の席にまつわる作家・文豪など著名人たちのさまざまなストーリーが溶け込んでいる酒にまつわる談。
盃を傾けながらページをめくり、「飲む文学」を味わおう。
読んで楽しい本をご紹介。
今夜はどの一冊にしようかな?

KADOKAWA/アスキー・メディアワークス
売り上げランキング: 467,171
告白、復讐、秘密!? 5年前の様々な想いを抱えた面々に訪れた同窓会の珍騒動とは──。
高校を卒業して5年ぶりの同窓会は様々な想いを抱えて参加する者ばかり。泉谷美貴もその一人で、性格が真逆な双子の姉・夕貴に扮装し、ある人に想いを告げるためやってきたのだが──。 サプライズの殺人事件や毒入りカクテルを使った復讐、ストーカーによる入れ替わりなど、次から次へと珍騒動が巻き起こり、事態は思いも寄らぬ方向へ。そして、ついに隠していた同窓会の存在が夕貴にバレ、会場で鉢合わせ!?ピンチを迎えた美貴の恋の結末は──? 第18回電撃小説大賞〈メディアワークス文庫賞〉受賞作者が贈る、ハートフル喜劇!
わずか数十センチのカウンターの先にいるあなたへ。思いよ、届け。
わずか数十センチのカウンターの先にいる君へ、あなたへ。僕の、私のあふれるほどの思いを伝えたい。カウンター越しに思いをよせる三組の男女の恋を綴った短編恋愛小説集。本編作品の他、書き下ろし小説1編、「窓越しの恋」、「レンズ越しの恋」2編を収録。もしよろしければお買い求めいただけたら幸いです。
【収録作品】
「七十六番の彼」私は今恋をしている。彼の名前は知らない。彼について知っているのは彼が愛煙家だという事だけ。彼は時折私の前に姿を見せて私と少しだけの会話を交わす。少しだけ、ほんの少しだけのささやかなやり取り。
「恋のカミカゼ」行きつけのバー「トミーズバー」の女性バーテンダー、松本恭子(まつもときょうこ)に思いを寄せる常連客の鈴木誠(すずきまこと)。月曜日の午後八時、店を訪れると客は誠の一人だけ。誠の恭子への思いを伝えるにはまたとないチャンス。しかし、マスターの存在が気にかかる。マスターと恭子は父娘関係、誠はマスターのいる前で恭子に思いを伝えなければならない。誠はお気に入りのカクテル「カミカゼ」を飲み覚悟を決める。果たして誠の思いは恭子に届くのか?
「笑顔が戻った日」ハンバーガーショップで働く佐藤紗月(さとうさつき)は、常連客の男性に思いを寄せていた。紗月は思いを寄せる男性が店に来店しなくなって以来、心の底から笑うことができなくなっていた。久しぶりに彼が来店した日、紗月は普段通りに彼に注文を伺うと、彼から話したい事があると告げられる。
【上】エリザベスは、シカゴで外科医をしている母親が精子バンクでドナーを選び、人工授精により誕生した。優れた頭脳と美しい容姿にめぐまれたが、彼女の日常は、母親が綿密に組み立てたスケジュールに従うだけの生活だった。そんな彼女が初めて母親に反抗する。髪を染め、身分証を偽造してロシアン・マフィアとの関係が噂されるナイトクラブへ出かけたのだ。カクテルに酔い、ハンサムなロシア語訛りの男性に誘われて、気がつくと彼女は川辺の邸宅にいた。そこで彼女は殺人現場を目撃してしまう…。
【下】十二年前のあの事件以来、エリザベスは孤立無援の長い逃亡の日々を送ってきた。そしていま、彼女はアーカンソー州の豊かな自然にめぐまれた田舎町に居を構えていた。そこで彼女は地元の警察署長ブルックスと出会う。彼はエリザベスが全身から発する言葉にならない言葉を鋭く感じ取っていた。“わたしを見ないで”、“わたしに気づかないで”。気さくで温和だが、粘り強い男ブルックスが彼女に接近を開始する…。デビューから三十数年、ロマンス小説の女王N・ロバーツ200作目の記念碑的力作!
売り上げランキング: 323,519
誕生日だというのに一人バーにいた女優志望のベラ。
妹の結婚式のエスコートを引き受けてくれるという男性とめくるめく夜を過ごすが、彼は消えてしまう。
ベラはひとり寂しく、バーのカウンターに座っていた。あしたは妹の結婚式。喜びに浮き足立った家族はみな、きょうがベラの誕生日だということを忘れてしまった。めずらしいことではない。女優志望のしがないウエイトレス。そんな彼女は堅物の家族から浮いていて、物笑いの種なのだ。ブライズメイドになるのに、エスコートのひとりもいない。メニューを見たままため息をつく彼女に、男が声をかけた。きわどい名前のついたカクテルを、ふたりのために注文している。家族とは違うワイルドな雰囲気の彼に、ベラは強く心を惹かれた。きょうはわたしの誕生日。さばけた都会の女を演じてみよう。■結婚式のエスコートも引き受けてくれた彼とめくるめく夜を過ごしたベラですが、夜も明けぬうちに彼は消えてしまい……。一筋縄ではいかないベラの恋の行方は? 女優への夢は? 冴えないヒロインが健気に奮闘し、美しく変身する物語です。
ハーレクイン
売り上げランキング: 2,777,567
ジェスの父の広告会社が、キャラハンにつぶされた。
復讐を誓う彼女は偶然にも彼とでくわし、罵声を浴びせる。
だが内心、ハンサムな彼にどぎまぎしていた。
雑誌に掲載された男の写真を見て、ジェスは身を震わせた。キャラハン――父の会社を倒産に追い込んだ男だ。彼の毒牙は今や、私が経営する会社にも及んでいる。いつか彼に復讐してやりたい。そのとき偶然にも、キャラハンがジェスのいる店に入ってきた。彼への恨みを晴らすなら、今をおいてほかにないだろう。ジェスは彼に歩み寄ると、手にしたカクテルを顔に引っかけた。「あなたは根性の腐った人でなしよ!」言い放った瞬間、ジェスは息が止まったような気がした。彼のサファイアのような青い瞳に射すくめられたからだ。
★本作品の巻末では、ソフィー・ウエストンの「魅惑の億万長者」の第8回がお楽しみいただけます。★
【(上)旧館】ここは夢が生まれる場所。華やかなる“社交の殿堂”。大正、昭和、平成という時代を情熱的に生きた人々を、鮮やかな筆致で描き出す。直木賞作家が贈る、一つの建物の〈記憶〉をたどる長編小説。大正11年、丸の内に落成した国際社交場・東京會舘。海外ヴァイオリニストのコンサート、灯火管制下の結婚式、未知のカクテルを編み出すバーテンダー……。変わりゆく時代の中、“會舘の人々”が織り成すドラマが読者の心に灯をともす。
【(下)新館】「直木賞の時に戻ってきます」あの日、この場所で交わした約束があった。時を超えて受け継がれる想い――渾身の感動長編、堂々の完結。辻村深月が本当に書きたかった物語! 昭和46年、新館への建て替えを経た東京會舘。緊張で肩を震わす舞台女優、東日本大震災の日、直木賞受賞を知らされた父子……。永遠に流れる時間――優しさと慈しみに満ちた物語は、ついに終章(フィナーレ)へ。
誰かに思われることで起きてしまう犯罪。誰かを思うことで救える罪。コンビニの店長が男にナイフを突きつけられる中、電話の音が響いた。【でていいか】店長の差し出したメモを見ても、男は何も答えなかった(「文字盤」)。父親の介護に疲れた姉は七年ぶりに妹と再会し、昔交わしたある約束を思いだす。親を思う姉妹の気持ちの行方は(「苦いカクテル」)。自首という言葉を聞くと、芹沢の頭をあの出来事がよぎる。刑務官が押さなければならない、死刑執行の三つのボタン(「ラストストロー」)ほか、七つの短編を通して、人生の機微を穿つ。バラエティに富んだ、長岡ミステリの新機軸。親しい人を思う感情にこそ、犯罪の“盲点”はある。
売り上げランキング: 137,495
散歩中、コリーの犬が通りかかったニックにぶつかり、彼の携帯電話を壊してしまった。
彼女は弁償を申し出るが、彼が求めたのはパーティへの同伴だった。
おいしいカクテル、一流のショー、多くの著名人たち。こんな上流社会の集まりに足を踏み入れることになろうとは、数時間前のコリーは夢にも思っていなかった。すべての始まりは、ニック・モーガンとの出会いだ。今朝散歩中に、コリーの犬がニックの携帯電話を壊してしまった。彼は電話を弁償する代わりにと、今夜のパーティの同伴を求めてきたのだ。最初は渋々同意したコリーも、いつしか場を楽しみ、彼に魅せられていた。そのとき不意に、過去の記憶がよみがえった。恋人に裏切られ、自尊心を粉々に打ち砕かれた記憶が。コリーは我に返り、ニックへの淡い思いを自ら摘み取った。
ハーパーコリンズ・ ジャパン
売り上げランキング: 853,822
「初めて出会う恋」 新米記者カーラは、あるパーティで市長ブライアンから誤報をなじられる。
ショックで会場から逃げ出した彼女は不良に絡まれるが、市長に助けられて……。
新米記者のカーラは夢の市庁舎担当となって張り切っていた。ある日、取材に訪れた晩餐会で、市長のブライアンに強烈な視線を向けられて戸惑う。私を不安にさせる、あの瞳はいったい何かしら?答えは、その後のカクテルパーティで明らかになった。彼女の責任ではない誤報に関して、厳しく叱責されたのだ。言い分を聞こうともしないブライアンの一方的な態度にカーラは恐怖と悔しさから身を震わせて会場を飛び出し、涙で頬を濡らした。
■“初恋の物語”――今まで知らなかった喜び、そして痛み。愛に目覚めたばかりのヒロインが紡ぐ、ナイーブな初恋の物語です。
たぶん僕は変わったのだ。四年前にはとてもできなかったことが,今の僕にはできる。――本書全体のプロローグといえる第一話「掌の中の小鳥」で真っ赤なワンピースの天使に出逢った主人公は,一緒に退屈なパーティを抜け出した。狂言誘拐の回想「桜月夜」で名前を教わり,御難続きのエピソード「自転車泥棒」や不思議な消失譚「できない相談」を通じて小さな事件に満ちた彼女の日常を知るにつれ,退屈と無縁になっていく自分に気づく。小粋なカクテルの店〈エッグ・スタンド〉を背景に描かれる,謎を湛えた物語の数々。巧みな伏線と登場人物の魅力に溢れたキュートなミステリ連作集。
- 関連記事
-
- 《文豪×酒4‐お酒の本エトセトラ》Arika推薦!お酒の楽しみ方に気づく一冊etc. (2018/12/27)
- 《文豪×酒4‐お酒の本エトセトラ》Arika推薦!お酒の知識を深める一冊etc. (2018/12/26)
- 《文豪×酒4‐お酒の本エトセトラ》Arika推薦小説!お酒のように酔いしれる一冊etc. (2018/12/25)
- 《文豪×酒4‐お酒の本エトセトラ》気になるお酒やつまみの雑誌・本etc. (2018/12/21)
- 飲酒紀行 (2018/12/20)
- 居酒屋ナウ (2018/12/20)
- バーの本etc. (2018/12/20)
- お酒の選び方・呑み方・楽しみ方 (2018/12/20)
- 気になる酒場系雑誌① (2018/12/20)
- 思わず惚れてしまうマンガ呑み男性キャラ3 (2018/12/19)
《文豪×酒4‐お酒の本エトセトラ10》カクテル小説etcⅡ≪ | HOME | ≫(12月の特集本)アナと雪の女王 オラフのはじめてのクリスマス /ジェシカ・ジュリアス(著) オルガ.T・モスケーダ(絵) さいとうたえこ(訳)
コメントフォーム

この記事へのトラックバック

この記事のトラックバックURL
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
《文豪×酒4‐お酒の本エトセトラ10》カクテル小説etcⅡ≪ | HOME | ≫(12月の特集本)アナと雪の女王 オラフのはじめてのクリスマス /ジェシカ・ジュリアス(著) オルガ.T・モスケーダ(絵) さいとうたえこ(訳)