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新潮社文庫の100冊2019|恋する本❸|人気作家の恋する文庫(太陽の塔/白いしるし/きみはポラリス/ボクたちはみんな大人になれなかった/錦繍/吾輩も猫である)

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2019/09/08 (Sun)

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新潮文庫の100冊2019
文庫フェア


潮文庫『新潮文庫の100冊』。

2019年のテーマ「この感情は何だろう。」

毎年夏になると、出版各社の文庫を紹介したパンフレットが書店に並びます。

これらのパンフレットのなかでも「新潮文庫の100冊」のキャンペーンは、1976年から始まり40年近い歴史があります。

2900余点の新潮文庫の中から編集部が厳選した100点を、「恋する本」「シビレル本」「考える本」「ヤバイ本」「泣ける本」の5テーマに分類しておすすめします。

■今年の特典


#キュンタ大作戦

新潮社が毎年展開しているフェア「新潮文庫の100冊」がスタートした。

 今年の「新潮文庫の100冊」には、「#キュンタ」で盛り上げて、「純金キュンタしおり」をゲットしよう!

応募方法

一冊買えばもらえる!

「キュンタうちわしおり」

※「キュンタうちわしおり」は「新潮文庫100冊」フェアを開催している全国主要書店でもらえます。
※「新潮文庫の100冊」購入者が対象です。
※「キュンタうちわしおり」は無くなりしたい終了します。

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キャンペーン公式アカウント
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📲撮る!
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#キュンタタグ付けで写真をSNSに投稿!


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当たる!
抽選100名様に「キュンタうちわしおり」が当たる!
※当選された方はDMが届きます。
*24K(表面加工)です。

応募締切
2019年9月5日(金)正午まで

締め切り以降の投稿は応募対象外となりますので、ご注意ください。

詳しいことは
「新潮文庫の100冊2019」ページで応募規約を含めて確認!


■フェアのジャンル項目


恋する本
シビレル本
考える本
ヤバイ本
泣ける本


■アイコンの説明


=受賞作
=映像化
📚=新潮文庫の一行






  大丈夫。きみの悩みは、もう本になっている。この夏を、何冊生きよう。
 💑恋する本*:
 人気作家のする文庫.....✍ 

第15回・日本ファンタジーノベル大賞受賞作
 📚彼女はあろうことか、この私を袖にしたのである。(P9)
 太陽の塔/森見登美彦(著)

太陽の塔(新潮文庫)
新潮社 (2018-06-01)
売り上げランキング: 11,244


すべての失恋男たちに捧ぐ、爆笑妄想青春巨篇in京都。 

私の大学生活には華がない。特に女性とは絶望的に縁がない。三回生の時、水尾さんという恋人ができた。毎日が愉快だった。しかし水尾さんはあろうことか、この私を振ったのであった! クリスマスの嵐が吹き荒れる京の都、巨大な妄想力の他に何も持たぬ男が無闇に疾走する。失恋を経験したすべての男たちとこれから失恋する予定の人に捧ぐ、日本ファンタジーノベル大賞受賞作。

…‥‥‥…
Arika報告書v1アイコン巨大な妄想力以外、何も持たぬフラレ大学生が京都の街を無闇に駆け巡る。失恋に枕を濡らした全ての男たちよ、本書を手にせよ。爆笑青春巨編!莫迦だなあと何度鼻で笑ったことか。でも憎めないんですよね。読みはじめは「私には合わないかも」と思いながら読んでいましたが、なんだかんだ楽しませてもらいました。ストーカー行為をポジティブにとらえがちな痛い人の話と思いきや、最後の踊り狂うところが圧巻だった。文体も面白い。読後感が良い。サッパリしている。 梅雨のジメジメした空気を取り払ってくれる。 最後まで現在の水尾さんが出てこない、という演出はよくできてるなと思った。もう元には戻れないという喪失感を読んでいて強く感じた。何かしらの点で彼らは根本的に間違っている。なぜなら私が間違っているはずがないからだ、と宣う、ひねくれた学生の日々を描く笑撃デビュー作。膨らみきった妄想が飛び跳ねる!ロマンチックでセンチメンタルな妄想小説の誕生!!


森見登美彦
┣1979年、奈良県生まれ。
┣京都大学農学部大学院修士課程修了。2003年、『太陽の塔』で日本ファンタジーノベル大賞を受賞し、小説家デビュー。2007年『夜は短し歩けよ乙女』で山本周五郎賞を、2010年『ペンギン・ハイウェイ』で日本SF大賞を受賞する。『四畳半神話大系』『有頂天家族』『有頂天家族 二代目の帰朝』はTVアニメ化もされた。ほかの著書に『四畳半王国見聞録』『聖なる怠け者の冒険』『夜行』等がある。


太陽と乙女
太陽と乙女
posted with amazlet at 19.07.31
森見 登美彦
新潮社
売り上げランキング: 149,714


登美彦氏はかくもぐるぐるし続けてきた! 影響を受けた本・映画から、京都や奈良のお気に入りスポット、まさかの富士登山体験談、小説の創作裏話まで、大ボリュームの全90篇。台湾の雑誌で連載された「空転小説家」や、門外不出(!?)の秘蔵日記を公開した特別書下ろしも収録。寝る前のお供にも最適な、ファン必携の一冊。


森見登美彦の京都ぐるぐる案内 (新潮文庫)
森見 登美彦
新潮社 (2014-06-27)
売り上げランキング: 166,494


京都――小説家・森見登美彦を育んだ地であり、数々の傑作の舞台である。『太陽の塔』『きつねのはなし』『夜は短し歩けよ乙女』『有頂天家族』……。各作品の名シーンと、サカネユキ氏による叙情的な写真の競演。そして、現実と妄想が螺旋(らせん)を描いて交わる、登美彦氏の古都愛溢るる随筆二篇を収録。本書をポケットに、あなたも、不思議で奥深い、この町の魅力に触れてみませんか?


四畳半王国見聞録 (新潮文庫)
森見 登美彦
新潮社 (2013-06-26)
売り上げランキング: 89,062


「ついに証明した! 俺にはやはり恋人がいた!」。二年間の悪戦苦闘の末、数学氏はそう叫んだ。果たして、運命の女性の実在を数式で導き出せるのか(「大日本凡人會」)。水玉ブリーフの男、モザイク先輩、凹(へこみ)氏、マンドリン辻説法、見渡すかぎり阿呆ばっかり。そして、クリスマスイブ、鴨川で奇跡が起きる──。森見登美彦の真骨頂、京都を舞台に描く、笑いと妄想の連作短編集。


きつねのはなし (新潮文庫)
森見 登美彦
新潮社
売り上げランキング: 68,563


「知り合いから妙なケモノをもらってね」籠の中で何かが身じろぎする気配がした。古道具店の主から風呂敷包みを託された青年が訪れた、奇妙な屋敷。彼はそこで魔に魅入られたのか(表題作)。通夜の後、男たちの酒宴が始まった。やがて先代より預かったという“家宝”を持った女が現れて(「水神」)。闇に蟠るもの、おまえの名は? 底知れぬ謎を秘めた古都を舞台に描く、漆黒の作品集。


マンガ1

漫画:かしの こおり
原書:森見 登美彦

太陽の塔(1) (モーニングコミックス)
講談社 (2018-12-21)
売り上げランキング: 15,591


森見登美彦、伝説のデビュー作を衝撃コミカライズ!「私」は大学を休学中の五回生。自分を袖にした元恋人・水尾さん研究に勤しみながら、クリスマスファシズムが荒れ狂う京都の街を駆け巡る!妄想力しか持たない男が七転八倒する、すべての失恋経験者必読の青春バイブルを、俊才・かしのこおりが紡ぎだす!


太陽の塔(2) (モーニング KC)
かしの こおり
講談社 (2019-07-23)
売り上げランキング: 13,972


森見登美彦、伝説のデビュー作を衝撃コミカライズ!「私」は大学を休学中の五回生。自分を袖にした元恋人・水尾さん研究に勤しみながら、クリスマスファシズムが荒れ狂う京都の街を駆け巡る!妄想力しか持たない男が七転八倒する、すべての失恋経験者必読の青春バイブルを、俊才・かしのこおりが紡ぎだす!


かしの こおり
┣『夏の種』にて月例賞「モーニングゼロ」2016年8月期佳作受賞。






 📚ふたりでは、会わないようにしていた。(P5)
 白いしるし/西 加奈子(著)

白いしるし (新潮文庫)
西 加奈子
新潮社 (2013-06-26)
売り上げランキング: 16,134


好きすぎて、怖い。

この気持ち、ばくはつ寸前! 

失恋だらけの32歳独身♀。

また恋に、落ちた。

痛い記憶を引きずり出す、超全身むきだし愛! 


女32歳、独身。誰かにのめりこんで傷つくことを恐れ、恋を遠ざけていた夏目。間島の絵を一目見た瞬間、心は波立ち、持っていかれてしまう。走り出した恋に夢中の夏目と裏腹に、けして彼女だけのものにならない間島。触れるたび、募る想いに痛みは増して、夏目は笑えなくなった──。恋の終わりを知ることは、人を強くしてくれるのだろうか? ひりつく記憶が身体を貫く、超全身恋愛小説。

…‥‥‥…
Arika報告書v1アイコン好きすぎて、怖いくらいの恋に落ちた。でも彼はけっして私だけのものにはならなくて……。ひりつくような記憶を引きずり出す。超全身恋愛小説。アルバイトと絵を描くことで生活している主人公夏目が惹かれたのは白い紙に白い富士山を描いた青年まじま。恋人がいると知り二人きりになることを避けるが、ふとしたきっかけで会うように……。白い絵の具が、富士山が離さないのか、離れないのか。痩せ細ったり、肥えたり、失恋の傷口が醜くする。失恋ばかりの、私の体。ああ、でも、私は彼のことが、本当に、好きだった。失恋のショックを全身で受けとめ、発散させているような体当たりや行動力は、失恋のつらさを物語っていた。人に恋すること、愛することは時に理性からはみ出た何かがある。ジェットコースターみたいな恋愛模様。夏目のような恋は疲れないかな。私ならしばらく恋をしたくなくなるかもしれない。けど終わり際の夏目の清々しさはなんだろうなぁ。読み手のわたしも本当にスッキリした。「ああああああ」の叫びに。一生懸命、がむしゃらに恋を咀嚼するような勢いで挑戦していく夏目。恋愛小説?も読んでみるとなかなかスッキリ面白い。読み終わった後に自分も外に叫びたくなった。

西 加奈子  
┣1977(昭和52)年、イランのテヘラン生れ。エジプトのカイロ、大阪で育つ。
┣2004(平成16)年に『あおい』でデビュー。翌年、1 匹の犬と5人の家族の暮らしを描いた『さくら』を発表、ベストセラーに。2007年『通天閣』で織田作之助賞を受賞。2013年『ふくわらい』で河合隼雄物語賞受賞。その他の小説に『窓の魚』『きいろいゾウ』『うつくしい人』『きりこについて』『炎上する君』『円卓』『漁港の肉子ちゃん』『地下の鳩』『ふる』など多数。


窓の魚 (新潮文庫)
窓の魚 (新潮文庫)
posted with amazlet at 19.07.31
西 加奈子
新潮社
売り上げランキング: 250,900


温泉宿で一夜を過ごす、2組の恋人たち。静かなナツ、優しいアキオ、可愛いハルナ、無関心なトウヤマ。裸の体で、秘密の心を抱える彼らはそれぞれに深刻な欠落を隠し合っていた。決して交わることなく、お互いを求め合う4人。そして翌朝、宿には一体の死体が残される──恋という得体の知れない感情を、これまでにないほど奥深く、冷静な筆致でとらえた、新たな恋愛小説の臨界点。





 📚どうして恋に落ちたとき、ひとはそれを恋だとちゃんと把握できるのだろう。(P81)
 きみはポラリス/三浦 しをん(著)

きみはポラリス (新潮文庫)
三浦 しをん
新潮社
売り上げランキング: 18,310


すべての恋愛は、普通じゃない。

2人にしか見えない光、それが宇宙で一番かがやく。

最強の恋愛短編集。 


どうして恋に落ちたとき、人はそれを恋だと分かるのだろう。三角関係、同性愛、片想い、禁断の愛……言葉でいくら定義しても、この地球上にどれひとつとして同じ関係性はない。けれど、人は生まれながらにして、恋を恋だと知っている──。誰かをとても大切に思うとき放たれる、ただひとつの特別な光。カタチに囚われずその光を見出し、感情の宇宙を限りなく広げる、最強の恋愛小説集。

…‥‥‥…
Arika報告書v1アイコンすべての恋愛は、普通じゃない――。誰かを強く、大切に思うときに放たれる、宇宙にただひとつの特別な光。最強の恋愛小説短編集。いろんな恋の話があった。 好きな恋の話もあれば苦手な恋の話もあった。誰かを愛し、誰かに愛され、少し歪な形をしているけれど、それらは紛れもない愛の形だった。 恋愛は男女だけのものじゃない。なんなら、人だけのものじゃない。いい恋も、端から見てるとダメなんじゃないかって恋も、どれも恋。嬉しいのも、苦しいのも、みんな恋。そういう作品。

三浦しをん
┣1976(昭和51)年、東京生れ。
┣早稲田大学第一文学部卒業。
┣2000(平成12)年、書下ろし長篇小説『格闘する者に○(まる)』でデビュー。以後、『月魚』『秘密の花園』『私が語りはじめた彼は』などの小説を発表。『乙女なげやり』『あやつられ文楽鑑賞』『悶絶スパイラル』『本屋さんで待ちあわせ』『ぐるぐる♡博物館』など、エッセイ集も注目を集める。2006年『まほろ駅前多田便利軒』で直木賞、2012年『舟を編む』で本屋大賞、2015年『あの家に暮らす四人の女』で織田作之助賞を受賞。他に小説『むかしのはなし』『風が強く吹いている』『きみはポラリス』『仏果を得ず』『光』『神去なあなあ日常』『天国旅行』『木暮荘物語』『政と源』などがある。


ビロウな話で恐縮です日記 (新潮文庫)
三浦 しをん
新潮社 (2018-05-27)
売り上げランキング: 36,802


日記。それは自意識との戦いであり、記録に対する人間の執念であり、己の欲望の表明である――。弟に罵られ、母とケンカ、父の独り言を聞き流し、祖母とテレビ談議に花を咲かす。オタク仲間と萌え果たし、海賊になった夢を見る。山積みの仕事は捗らずとも、山盛りの趣味は無限に順調だ。妄想力の申し子にかかれば日常が一大スペクタクルへ! 豪華脚注と最新日記も収録した爆笑エッセイ誕生。


天国旅行 (新潮文庫)
天国旅行 (新潮文庫)
posted with amazlet at 19.07.31
三浦 しをん
新潮社 (2013-07-27)
売り上げランキング: 52,220


現実に絶望し、道閉ざされたとき、人はどこを目指すのだろうか。すべてを捨てて行き着く果てに、救いはあるのだろうか。富士の樹海で出会った男の導き、命懸けで結ばれた相手へしたためた遺言、前世の縁を信じる女が囚われた黒い夢、一家心中で生き残った男の決意──。出口のない日々に閉じ込められた想いが、生と死の狭間で溶け出していく。すべての心に希望が灯る傑作短編集。


風が強く吹いている (新潮文庫)
三浦 しをん
新潮社
売り上げランキング: 3,264


箱根駅伝を走りたい――そんな灰二の想いが、天才ランナー走と出会って動き出す。「駅伝」って何? 走るってどういうことなんだ? 十人の個性あふれるメンバーが、長距離を走ること(=生きること)に夢中で突き進む。自分の限界に挑戦し、ゴールを目指して襷を繋ぐことで、仲間と繋がっていく……風を感じて、走れ! 「速く」ではなく「強く」――純度100パーセントの疾走青春小説。


私が語りはじめた彼は (新潮文庫)
三浦 しをん
新潮社
売り上げランキング: 21,499


私は、彼の何を知っているというのか? 彼は私に何を求めていたのだろう? 大学教授・村川融をめぐる、女、男、妻、息子、娘――それぞれに闇をかかえた「私」は、何かを強く求め続けていた。だが、それは愛というようなものだったのか……。「私」は、彼の中に何を見ていたのか。迷える男女の人恋しい孤独をみつめて、恋愛関係、家族関係の危うさをあぶりだす、著者会心の連作長編。


Ariko.png

しをんのしおり (新潮文庫)
三浦 しをん
新潮社
売り上げランキング: 205,812


「漫画の王国」に生れた小説家の乙女な日常生活。バンドを追っかけ上方へ、愉快な仲間と朝まで語り、わきあがる妄想の楽園に遊ぶ……色恋だけじゃ、ものたりない! なぜだかおかしな日常はドラマチックに展開――日本の政局も、家族の事件も、人気のTVドラマも、考え始めたらいつのまにかヒートアップ! 「読んで楽しく希望が持てる」、笑い出したら止まらない、抱腹微苦笑ミラクルエッセイ。





 📚本当のさよならの時、人はさよならとは言わない。(P143)
 ボクたちはみんな大人になれなかった/燃え殻(著)

好きだった人の名前をSNSで見つけた。

何もないボクを世界で唯一、認めてくれたあの人。 


ボクたちはみんな大人になれなかった (新潮文庫)
燃え殻
新潮社 (2018-11-28)
売り上げランキング: 9,370


それは人生でたった一人、ボクが自分より好きになったひとの名前だ。気が付けば親指は友達リクエストを送信していて、90年代の渋谷でふたりぼっち、世界の終わりへのカウントダウンを聴いた日々が甦る。彼女だけがボクのことを認めてくれた。本当に大好きだった。過去と現在をSNSがつなぐ、切なさ新時代の大人泣きラブ・ストーリー。あいみょん、相澤いくえによるエッセイ&漫画を収録。

…‥‥‥…
Arika報告書v1アイコン90年代。バブルの残骸がまだ残っていた東京、ノストラダムスの大予言がまだ生きていたギリギリの時代、渋谷系があった、小沢健二が立ち上がった、Hot-dog PRESS、大友克洋、エヴァが姿を現した。それらは確かにボクたちを通り過ぎていった。だけど、なんでだろう、まだ全然終わってないんだ。あの頃の話を、ボクたちの何も起きなかった2000年問題を……。ある朝、43歳のボクはフェイスブックでかつての恋人に再会し、彼女と過ごした90年代へと不意に押し戻されます。ノストラダムスの予言通り地球なんて滅亡してしまえと思いながら、「キミは大丈夫だよ、おもしろいもん」というまったく根拠のない彼女の言葉だけで生き延びていた時代。それは人生でたった一人、ボクが自分より好きになったひと――SNSで見つけた元恋人に友達申請した途端、切ない記憶が溢れだす、大人泣き小説。

自分の人生は他人が決めるものではないから、自分で決めないといけないのだけれど、この先がどうなるかなんて、誰も予測できない。取り敢えず言えることは、1999年に地球は滅びなかったし、過去は変えていけるかもしれないということ。決して楽しい話ではなく、むしろ厭世観が漂っているような作品なのだが、ネガティブな気持ちになることもなく、懐かしくも切ない90年代の追体験気分で読めた。「個人的な記憶を呼び覚ましてしまう装置」と表現したこのデロリアンのような物語に乗って、あなたも一晩だけ帰ってみませんか? いまも胸を刺すような、痛くて、みっともなく輝いていた、「あの頃」の自分に。’90年代に青春を過ごした方はこの本で謳っている感情がよく理解できるし、大人に刺さる新しく懐かしい物語。

燃え殻
┣1973(昭和48)年、神奈川県横浜市生れ。
┣都内のテレビ美術制作会社で企画デザインを担当。
┣休み時間にはじめたTwitterで、ありふれた風景の中の抒情的なつぶやきが人気となり、多くのフォロワーを獲得。
┣2017(平成29)年、ウェブサイト「cakes」で連載した小説「ボクたちはみんな大人になれなかった」が話題となり、同作をまとめたものがデビュー作となる。


文芸総合誌「yom yom vol.57(2019年8月号)」は、

「十二国記」新作プレ特集、

『ボクたちはみんな大人になれなかった』の燃え殻氏新連載!




yom yom の願いは、忘れられない言葉に出会うこと。ジャンルの垣根にとらわれず、新人作家とベテラン作家の垣根を問わず、探しているのは胸を揺さぶる物語との出会いです。あらゆるエンターテインメントを自由に楽しむ文芸総合誌を、毎奇数月第3金曜に電子書籍で配信。vol.57(2019年8月号)は、「十二国記」新作書下ろし長編刊行記念プレ特集、『ボクたちはみんな大人になれなかった』の燃え殻氏連載小説ほか、小佐野彈氏、パリッコ氏新連載も!

■切なすぎて異例の大重版! 
“後ろ向きに前向き”な魅力はそのままに、初めて140文字を超えて綴られた青春私小説。

燃え殻って、一体何者? この秋、ちょっと不思議な名前の作家のデビュー小説が話題となっています。新人としては異例の増刷を重ね、発売1ヶ月で4刷という快挙。糸井重里さんや堀江貴文さんなどが絶賛し「2017年、大人の課題図書」なんていう声も聞こえています。実は燃え殻さん、フォロワーが10万人を超えるツイッター界の有名人。140文字でつぶやかれる日常のシーンの数々は、切なくて、ちょっと笑えて、諦めの地平にかかる虹のように人を惹きつけます。本作はそんな“後ろ向きに前向き”な魅力はそのままに、初めて140文字を超えて綴られた青春私小説。ある朝、43歳のボクはフェイスブックでかつての恋人に再会し、彼女と過ごした90年代へと不意に押し戻されます。ノストラダムスの予言通り地球なんて滅亡してしまえと思いながら、「キミは大丈夫だよ、おもしろいもん」というまったく根拠のない彼女の言葉だけで生き延びていた時代。





 📚 私はあなたにまさに、ひと目惚れでした。(P58)
 錦繍/宮本 輝(著)

会って話したのでは伝えようもない心の傷。

14通の手紙が、それを書き尽くした。 


錦繍(きんしゅう) (新潮文庫)
宮本 輝
新潮社
売り上げランキング: 6,405


「前略 蔵王のダリア園から、ドッコ沼へ登るゴンドラ・リフトの中で、まさかあなたと再会するなんて、本当に想像すら出来ないことでした」運命的な事件ゆえ愛しながらも離婚した二人が、紅葉に染まる蔵王で十年の歳月を隔て再会した。そして、女は男に宛てて一通の手紙を書き綴る――。往復書簡が、それぞれの孤独を生きてきた男女の過去を埋め織りなす、愛と再生のロマン。

…‥‥‥…
Arika報告書v1アイコンある事件で離婚した元夫婦が10年振りに再会 元妻から始まる往復書簡。運命的な事件ゆえ愛し合いながらも離婚した二人が、紅葉に染まる蔵王で十年を隔て再会した―――。そして、女は男に宛てて一通の手紙を書き綴る。往復書簡が、それぞれの孤独を生きてきた男女の過去と思慕を炙り出す、愛と再生のロマン。 恋愛小説の金字塔。

最初の一文から引き込まれました。手紙のやり取りの形式ですが、離婚の転機となった事件とその経緯、その後の10年間のお互いの過去、そして現在の状況から未来へ向けての決意まで、と話の展開が上手く構成されています。二人だけの書簡にも関わらず関係する人物の様々な人生模様も盛り込まれており、読み応え十分です。人の手紙を覗き見る、背徳的な面白さがグイグイ読ませる。そしてTERUの文章がとても美しくて沁みる。

宮本 輝
┣1947年(昭和22)年、兵庫県神戸市生れ。
┣追手門学院大学文学部卒業。広告代理店勤務等を経て、1977年「泥の河」で太宰治賞を、翌年「螢川」で芥川賞を受賞。その後、結核のため2年ほどの療養生活を送るが、回復後、旺盛な執筆活動をすすめる。『道頓堀川』『錦繍』『青が散る』『流転の海』『優駿』(吉川英治文学賞)『約束の冬』(芸術選奨文部科学大臣賞)『にぎやかな天地』『骸骨ビルの庭』(司馬遼太郎賞)『水のかたち』『田園発 港行き自転車』等著書多数。2010 (平成22)年、紫綬褒章受章。2018年、37年の時を経て「流転の海」シリーズ全九部を完成させた。


幻の光 (新潮文庫)
幻の光 (新潮文庫)
posted with amazlet at 19.07.31
宮本 輝
新潮社
売り上げランキング: 242,074


人は精がのうなると、死にとうなるもんじゃけ――祖母が、そして次に前夫が何故か突然、生への執着を捨てて闇の国へと去っていった悲しい記憶を胸奥に秘めたゆみ子。奥能登の板前の後妻として平穏な日々を過す成熟した女の情念の妖しさと、幸せと不幸せの狭間を生きてゆかねばならぬ人間の危うさとを描いた表題作のほか3編を収録。芥川賞受賞作「螢川」の著者会心の作品集。

流転の海 愛蔵版 全9巻セット
宮本 輝
新潮社 (2018-10-30)
売り上げランキング: 651,311


大河小説「流転の海」の完結を記念する三〇〇部限定の愛蔵版。オリジナル布装の特装本全9巻と、主人公松坂熊吾の名台詞を著者自ら選んだ直筆色紙、昭和五十七年「流転の海」連載第一回冒頭の直筆原稿レプリカ、自作について語る著者の肉声を収録したCDの三大付録を、画家・榎俊幸氏によるオリジナル装画の函に収めた豪華版。


三十光年の星たち(上)(新潮文庫)
新潮社 (2014-05-09)
売り上げランキング: 29,663


彼女にも逃げられ、親からも勘当された無職の青年、坪木仁志は謹厳な金貸しの老人、佐伯平蔵の運転手として、丹後・久美浜に向かった。乏しい生活費から毎月数千円を三十二年に渡って佐伯に返済し続けた女性に会うためだった。そこで仁志は本物の森を作るという運動に参加することになるのだが──。若者の再起と生きることの本当の意味を、圧倒的な感動とともに紡ぎ出す傑作長編。


三十光年の星たち(下)(新潮文庫)
新潮社 (2014-05-09)
売り上げランキング: 29,191


十年後も十光年先も、百年後も百光年先も、百万年後も百万光年先も、小さな水晶玉のなかにある。──与えられた謎の言葉を胸に秘め、仁志は洋食店のシェフとして、虎雄は焼き物の目利きとして、紗由里は染色の職人として、それぞれ階段を着実に登り始めた。懸命に生きる若者と彼らを厳しくも優しく導く大人たちの姿を描いて人生の真実を捉えた、涙なくしては読み得ない名作完結編。





arikaいちおし
 📚私は猫なんだから、家事まではやってあげられない。(P33)
 吾輩も猫である
 赤川次郎/新井素子/石田衣良/荻原浩/恩田陸/原田マハ/村山由佳/山内マリコ(著)


漱石没後100年&生誕150年記念! 

猫をこよなく愛する人気作家8名が「あの猫」に挑む。 


吾輩も猫である (新潮文庫)
赤川 次郎 新井 素子 石田 衣良 荻原 浩 恩田 陸 原田 マハ 村山 由佳 山内 マリコ
新潮社 (2016-11-28)
売り上げランキング: 61,564


「ねね、ちょっと、私だって猫なんですけどぉ~。名前はまだ無いんですけどぉ~」夏目漱石没後100年&生誕150年記念出版! 明治も現代も、猫の目から見た人の世はいつだって不可思議なもので……。猫好きの作家8名が漱石の「猫」に挑む! 気まぐれな猫、聡明な猫、自由を何より愛する猫、そして、秘密を抱えた猫――。読めば愛らしい魅力があふれ出す、究極の猫アンソロジー!

…‥‥‥…
Arika報告書v1アイコン夏目漱石没後100年&生誕150年記念出版!明治も現代も、猫の目から見た人間界はいつだって不可思議。猫好きの人気作家8名が漱石の名作に挑む!猫愛に満ちた究極の猫アンソロジー!

いろんな作家さんが猫を主人公に猫目線で物語を書いている。共通してるのは、猫の方が人間よりも上から見ている、ということ。面倒を見てもらってるんじゃなく、見させてあげていると。石田衣良の、星送りが素敵だった。ネコにとってすべての瞬間は欠けることのない完璧な時間らしい。なんてステキ。原田マハの、公家猫、母猫の名はむらさき、そして父猫はひかるの君らしい。彼は吾輩堂の丁稚で奮闘中!赤川次郎のが一番何かハマった。萩原浩だけがマンガだったのも面白い。それぞれの作家の猫愛にのどがゴロゴロしちゃうニャン♪

赤川次郎
┣1948年福岡県生まれ。桐朋高校卒業。76年「幽霊列車」でオール讀物推理小説新人賞を受賞しデビュー。2016年『東京零年』で吉川英治文学賞を受賞

新井素子
┣1960年、東京都生れ。立教大学文学部卒業。77年「あたしの中の…」が第一回奇想天外SF新人賞佳作に入選しデビュー。81年「グリーン・レクイエム」で、82年「ネプチューン」で二年連続の星雲賞日本短編部門受賞。99年『チグリスとユーフラテス』で日本SF大賞受賞

石田衣良
┣1960年、東京都生れ。成蹊大学経済学部卒業。97年「池袋ウエストゲートパーク」でオール讀物推理小説新人賞を受賞しデビュー。2003年『4TEEN』で直木賞、06年『眠れぬ真珠』で島清恋愛文学賞、13年『北斗 ある殺人者の回心』で中央公論文芸賞を受賞

荻原 浩
┣1956年、埼玉県生れ。成城大学経済学部卒業。広告制作会社勤務を経て、フリーのコピーライターに。97年『オロロ畑でつかまえて』で小説すばる新人賞を受賞しデビュー。2005年『明日の記憶』で山本周五郎賞、16年『海の見える理髪店』で直木賞を受賞

恩田 陸
┣1964年、宮城県生れ。早稲田大学卒業。92年、日本ファンタジーノベル大賞の最終候補作となった『六番目の小夜子』でデビュー。2005年『夜のピクニック』で吉川英治文学新人賞、本屋大賞、06年『ユージニア』で日本推理作家協会賞、07年『中庭の出来事』で山本周五郎賞を受賞

原田 マハ
┣1962年、東京都生れ。関西学院大学文学部日本文学科、早稲田大学第二文学部美術史科卒業。2005年「カフーを待ちわびて」で日本ラブストーリー大賞を受賞しデビュー。12年『楽園のカンヴァス』で山本周五郎賞を受賞

村山由佳
┣1964年、東京都生れ。立教大学卒業。93年『天使の卵‐エンジェルス・エッグ』で小説すばる新人賞を受賞しデビュー。2003年『星々の舟』で直木賞、09年『ダブル・ファンタジー』で中央公論文芸賞、島清恋愛文学賞、柴田錬三郎賞を受賞

山内マリコ
┣1980年、富山県生れ。2008年「16歳はセックスの齢」で女による女のためのR‐18文学賞読者賞を受賞。12年、初の単行本『ここは退屈迎えに来て』を刊行(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)



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