新潮社文庫の100冊2019|シビレル本❸|海外文学[十五少年漂流記/ナイン・ストーリーズ/シャーロック・ホームズの冒険]

2019/09/13 (Fri)

新潮文庫の100冊2019
新潮文庫フェア
新
潮文庫『新潮文庫の100冊』。
2019年のテーマ「この感情は何だろう。」
毎年夏になると、出版各社の文庫を紹介したパンフレットが書店に並びます。
これらのパンフレットのなかでも「新潮文庫の100冊」のキャンペーンは、1976年から始まり40年近い歴史があります。
2900余点の新潮文庫の中から編集部が厳選した100点を、「恋する本」「シビレル本」「考える本」「ヤバイ本」「泣ける本」の5テーマに分類しておすすめします。
#キュンタ大作戦。
新潮社が毎年展開しているフェア「新潮文庫の100冊」がスタートした。
今年の「新潮文庫の100冊」には、「#キュンタ」で盛り上げて、「純金キュンタしおり」をゲットしよう!
応募方法

「キュンタうちわしおり」
※「キュンタうちわしおり」は「新潮文庫100冊」フェアを開催している全国主要書店でもらえます。
※「新潮文庫の100冊」購入者が対象です。
※「キュンタうちわしおり」は無くなりしたい終了します。
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抽選100名様に「キュンタうちわしおり」が当たる!
※当選された方はDMが届きます。
*24K(表面加工)です。
応募締切
2019年9月5日(金)正午まで

詳しいことは
「新潮文庫の100冊2019」ページで応募規約を含めて確認!
恋する本
シビレル本
考える本
ヤバイ本
泣ける本


📚=新潮文庫の一行
大丈夫。きみの悩みは、もう本になっている。この夏を、何冊生きよう。

しなやかさとしたたかさ、そして仲間。
子どもだけの力で、どこまでやれるか。
14歳のゴードンを頭に15人の少年たちだけを乗せたスクーナー船が、ふとしたことから荒海に出てしまった。大嵐にもまれたすえ、船は、とある岸辺に座礁。島か大陸の一部かもわからないこの土地で、彼らは生きるためにさまざまな工夫を重ね、持ち前の知恵と勇気と好奇心とを使って、スリルに満ちた生活を繰りひろげる……。“SFの祖”ジュール・ヴェルヌによる冒険小説の完訳決定版。
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ジュール・ヴェルヌ/著
┣1828年2月8日 - 1905年3月24日(77歳没)、フランス王国、ナント。
┣フランスの小説家。ハーバート・ジョージ・ウェルズとともにサイエンス・フィクション(SF)の開祖として知られ、SFの父とも呼ばれる。代表作「海底二万里」(1869年)、「八十日間世界一周」(1873年)など
┣瞳のなかの少年 十五少年漂流記(日本アニメーション公式ホームページ)
ジュール・ヴェルヌが1888年に発表した少年向けの冒険小説で、無人島に漂流した少年達が力を合わせて生活していく物語を描いている。日本語版題名としては原題の直訳『二年間の休暇』も用いられる。
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■登場人物|十五少年と動物
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※以下に漂流した15人の少年と、その飼い犬の紹介を記す。年齢は1860年時。
ブリアン(フランス人、13歳)
土木技師の息子で、ジャックの兄。勉強嫌いなため成績は悪いが頭の回転は速い。下級生を助けるためには上級生との喧嘩もいとわず、また漂流先でも大統領として下級生に厳しかったゴードンから庇ったりしたことから、みんなから慕われる。ドニファンには一方的に敵意を持たれていたが、物語の終盤近くで彼の命を助けた事で和解した。
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ジャック(フランス人、10歳)
ブリアンの弟。歌とスケートが上手い。いたずら好きで明るいが、何故か漂流してからは別人のようになってしまい、ブリアンに心配される。実は彼には誰にも言えない秘密がある。
ゴードン(アメリカ人、14歳)
15人の中では最年長で唯一のアメリカ人。天涯孤独の身でオークランドに住む親類の家に引き取られている。そのためか最初の探検の結果、漂着地が島と判明した際にも、他の漂流仲間ほどには堪えなかった。几帳面でありながら冷静沈着で物事を考えることから皆から尊敬されている。その人柄故に初代大統領に命じられ、ブリアンとドニファンの仲裁も行う。物事をこまめに手帳に書き留めている。ペットの猟犬ファンを連れてきている。植物についても造詣が深く、チェアマン島に自生する草木から、有用な種を見つけ出したりしている。
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ドニファン(イギリス人、13歳)
┣とある金持ち地主の息子。
┣15人の中で多数を占めるイギリス人のリーダー的存在。
┣すぐにいばりたがるため「ドニファン卿」とあだ名を付けられている。頭が良く、負けず嫌いなこともあって成績は良い。また射撃の名手で、集団で狩猟する際には隊長を任される。ブリアンの方が人気があるため、彼に突っかかり、張り合っていって、ついには漂流先での別居をも試みる。翻訳によっては(特に子供向けの場合)ブリアンの事は口も聞きたくない程嫌っていて、後半の重要なシーンでブリアンに命を助けられて改心する等、完全な敵役(さすがに根っからの悪役にはされない)にされる事がある。だがブリアンとの和解後は、ジャックが自らの過ちを皆に明かした際にはまっ先に許したり、ブリアンを守るために身を投げ出したりと、根は優しい。後述のアニメ「瞳の中の少年・・・」では、ブリアンと張り合っているのは同じだが原作ほど険悪ではなく、コスターからも慕われており、またジャックが重要な秘密を真っ先に打ち明けた相手で彼の罪をあえて自分が被ってやる等、当初から「根はいい奴」というアレンジがされている。そのためか、原作のようなブリアンとの和解のシーンはない。なお、名前は「ドノバン」との翻訳もある。
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クロッス(イギリス人、13歳)
┣ドニファンの従兄で、やはり地主の息子。ドニファンの言うことにはいつも賛成し、彼を尊敬している。ドニファンの別居計画にも、ウェッブやウィルコックスとともに参加した。なお、名前は「クロス」との翻訳もある。
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バクスター(イギリス人、13歳)
┣あまり裕福ではない商人の息子。エバンズも驚くほど大工仕事が上手く、手先の器用な少年で、漂流先でも様々な工夫を凝らして道具などを自作し、みんなの生活を助ける。書記に命じられ、島での日記を付ける。
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ウェッブ(イギリス人、13歳)
┣父親は裁判所に勤めている。なお、名前は「ウェップ」との翻訳もあり、出版社によっては年齢が12歳である事もある。
┣我の強い性格だが、ドニファンのことは尊敬している。
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ウィルコックス(イギリス人、13歳)
┣同じく、父親は裁判所に勤めている。
┣島での獲物を捕らえる手段は銃が主流だったが、ウィルコックスは投げ縄などの罠を考案。弾丸や火薬を消費せずに狩りが出来るとして、大いに重宝された。出版社によっては年齢が12歳とされている事もある。ウェップ同様、ドニファンのことは尊敬している。
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ガーネット(イギリス人、12歳)
┣スラウギ号の所有者で、船長を務める予定だった元商船団長の息子。サービスと仲が良く、共に家畜の飼育を担当。
┣アコーデオンが大好きで漂流先にもちゃんと持ってきており、行事の際にもみんなに演奏を披露する。上級生による島での探検に参加したことはない。
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サービス(イギリス人、12歳)
┣一番陽気で、ユーモアがありムードメーカー。愛読書は「ロビンソン・クルーソー」と「スイスのロビンソン」。
┣島での生活では、家畜の飼育や料理を担当するようになる。
┣ロビンソンに憧れて(「スイスのロビンソン」の中にダチョウを飼いならして乗る場面がある。)、島にいたダチョウに似た鳥、レアを飼い慣らそうとする。2度目の探検時にグアナコを発見して生け捕った際には、その背に乗って帰ることを望んだが、ゴードンに諭されて思いとどまる。
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ジェンキンス(イギリス人、9歳)
┣ニュージーランド王立科学協会の会長の息子。チェアマン寄宿学校では一番の優等生である。
┣名前は「ジェンキンズ」との翻訳もある。
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アイバースン(イギリス人、9歳)
┣牧師の息子。
┣ジェンキンスと同じく、優等生。
┣名前は「アイバーン」との翻訳もある。
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コスター(イギリス人、8歳)
┣ニュージーランド陸軍将校の息子で登場人物では最年少。
┣食いしん坊。
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ドール(イギリス人、8歳)
┣同じくニュージーランド陸軍将校の息子。
┣コスターよりも6ヶ月年上。
┣甘い物が好き。
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モーコー(黒人、12歳)
┣見習い水夫として船に乗り込んでいて、漂流に巻き込まれた唯一のスラウギ号乗組員。
┣黒人であるため、島での大統領選挙における投票権はないが、非常に器用で料理やボートの操縦など様々なことをこなす。島での生活を通して、ブリアンを慕うようになる。ジャックの秘密を兄への告白時から知っていた唯一の漂流仲間。なお、名前は「モコ」との翻訳もある。
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ファン(犬)
┣ゴードンの連れてきた猟犬。狩りで活躍するが、他にも節々で重要な役割を果たす。なお、名前は「フヮン」との翻訳もある。
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完成度では『ライ麦畑』より上との声も。
ハマることうけあいの、ヤバい短篇集。

ナイン・ストーリーズ (新潮文庫)

バナナがどっさり入っているバナナ穴に行儀よく泳いでいき、中に入ると豚みたいにバナナを食べ散らかすバナナフィッシュ。あんまりバナナを食べ過ぎて、バナナ穴から出られなくなりバナナ熱にかかって死んでしまうバナナフィッシュ……グラース家の長兄、シーモアの謎の自殺を描く「バナナフィッシュにうってつけの日」ほか、九つのケッ作からなる自選短篇集。
収録作品
バナナフィッシュにうってつけの日/コネティカットのひょこひょこおじさん/対エスキモー戦争の前夜 /笑い男 /小舟のほとりで /エズミに捧ぐ――愛と汚辱のうちに /愛らしき口もと目は緑 /ド・ドーミエ=スミスの青の時代 /テディ
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J・D・サリンジャー(ジェローム・デイヴィッド・サリンジャー)
┣1919年1月1日 - 2010年1月27日(91歳没)。
┣アメリカ合衆国の小説家。
┣『ライ麦畑でつかまえて』などで知られる。晩年は一切作品を発表せず、公にも姿を見せない隠遁生活を送った。
J・D・サリンジャーの短編小説。
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■バナナフィッシュにうってつけの日
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1948年1月31日に『ザ・ニューヨーカー』誌で発表された。短編集『ナイン・ストーリーズ』(1953年)の1番目に収められている。シーモア・グラースが初登場する、一連のグラース家物語の嚆矢でもある。本作は『ザ・ニューヨーカー』編集部に高く評価され、作家として注目されるきっかけにもなった。 ちなみに、新宿ゴールデン街にある「日本一敷居の低い文壇バー 月に吠える」には、同タイトルを冠したオリジナルカクテルがある。
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■コネティカットのひょこひょこおじさん
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1948年3月20日に『ザ・ニューヨーカー』誌で発表された。短編集『ナイン・ストーリーズ』(1953年)の2番目に収められている。郊外に住む中流家庭の主婦の孤独を会話劇の中に描いた作品。グラース家の双子の兄、ウォルト・グラースが会話の中で間接的に登場する。 1949年に『愚かなり我が心』として映画化された。
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■対エスキモー戦争の前夜
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1948年6月5日に『ザ・ニューヨーカー』誌に掲載された。短編集『ナイン・ストーリーズ』(1953年)の3番目に収められている。アパートの一室が舞台の会話劇だが、根底に流れるのは登場人物たちの戦争の経験である。
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■笑い男
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1949年3月19日に『ザ・ニューヨーカー』誌で発表された。短編集『ナイン・ストーリーズ』(1953年)の4番目に収められている。青年が少年たちに語る作中作「笑い男」を通じて、青年の絶望と少年達の成長を描いた作品である。
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■小舟のほとりで
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『ハーパーズ』1949年4月号に掲載された。短編集『ナイン・ストーリーズ』(1953年)の5番目に収められている。
反ユダヤ主義を主題とした、同短編集の中でも最も短い作品。グラース家の長女、ブーブーがタンネンバウム夫人として登場する。
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■エズミに捧ぐ――愛と汚辱のうちに
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『ザ・ニューヨーカー』1950年4月8日号に掲載された。短編集『ナイン・ストーリーズ』(1953年)の6番目に収められている。作者の軍隊や神経衰弱の経験が内容に反映されている作品。前半は一人称で、後半は三人称で叙述される。
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■愛らしき口もと目は緑
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『ザ・ニューヨーカー』1951年7月14日号に掲載された。短編集『ナイン・ストーリーズ』(1953年)の7番目に収められている。短めの会話劇だが、終盤では「女」とジョーニーが同一人物であるというどんでん返しの可能性が示唆されている。
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■ド・ドーミエ=スミスの青の時代
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イギリスの『ワールド・レヴュー』誌1952年5月号に掲載された。短編集『ナイン・ストーリーズ』(1953年)の8番目に収められている。無垢なるものを求める画家志望の青年の語りは『ライ麦畑でつかまえて』のホールデン・コールフィールドと通じるものがある。
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■テディ
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『ザ・ニューヨーカー』1953年1月31日号に掲載された。短編集『ナイン・ストーリーズ』(1953年)の9番目に収められている。
神童テディの子供離れした言動は後の『ハプワース16、一九二四』におけるシーモア・グラースに通じる。作者が後年傾倒を強めていく、神秘主義、東洋思想、輪廻といったテーマが用いられている。またラストシーンは複数の解釈ができる[1]。


📺1985年から1995年にかけて初回放映

天才ホームズ、事件を解決できず!?
ホームズを翻弄する聡明な女性アイリーン・アドラーが登場する「ボヘミアの醜聞」など10編を収録。
売り上げランキング: 70,393
ロンドンにまき起る奇怪な事件を追って神出鬼没する名探偵シャーロック・ホームズは、その怜悧な推理と魅力的な個性で読者を魅了する。近代探偵小説を確立したホームズ物語の第一短編集。赤毛の男が加入した奇妙な組合のからくりを追う「赤髪組合」、乞食を三日やったらやめられない話「唇の捩れた男」など10編。意表をつく事件の展開、軽妙なユーモアがあふれる作品集である。
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👤著者:コナン・ドイル〈Arthur Conan Doyle〉
┣1859年5月22日 – 1930年7月7日(71歳没)
┣イギリスの作家、医師、政治活動家
┣推理小説・歴史小説・SF小説などを多数著した。とりわけ『シャーロック・ホームズ』シリーズの著者として知られ、現代のミステリ作品の基礎を築いた。SF分野では『失われた世界』、『毒ガス帯(英語版)』などチャレンジャー教授が活躍する作品群を、また歴史小説でも『ホワイト・カンパニー(英語版)』やジェラール准将(英語版)シリーズなどを著している。
┣1902年にナイトに叙せられ、「サー」の称号を得た。代表作
・シャーロック・ホームズシリーズ
・チャレンジャー教授シリーズ
・ジェラール准将(英語版)シリーズ
・『ホワイト・カンパニー(英語版)』(1891年)
外部リンク
┣『シャーロック・ホームズ』作者コナン・ドイルを紐解く15の事実
┣「シャーロック・ホームズ」の名言まとめ
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👤翻訳:延原 謙(のぶはら けん)
┣1892年9月1日 - 1977年6月21日岡、山県出身。
┣編集者、翻訳家。
┣早稲田大学理工学部卒。
┣別名に小日向 逸蝶。
┣妻は劇作家・フランス文学者岸田國士の妹の勝伸枝。
┣1928年「新青年」、1932年「探偵小説」の編集長。後、中国に渡って事業を起こすも、終戦によって財産を失う。帰国後は「雄鶏通信」編集長。 アーサー・コナン・ドイルのシャーロック・ホームズ全作品やドイルの短編・中編小説を大多数翻訳したほか、1925年にアガサ・クリスティの作品を訳したことで、最初期の紹介者の栄誉も担っている。
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小説家アーサー・コナン・ドイルの作品で、シャーロック・ホームズと、友人で書き手のジョン・H・ワトスンの織り成す冒険小説の要素を含む推理小説である。
1887年から1927年にかけて、60編(長編4、短編56)が発表された。長編として発表した第1作、第2作は人気が出なかったが、イギリスの月刊小説誌「ストランド・マガジン」に依頼され、短編を連載したところ大変な人気となった。それ以降の作品はすべて同誌に発表された。 小物語は基本的に事件の当事者、あるいは捜査に行き詰まった警察がホームズに助けを求め訪ねて来ることで始まる。ホームズが現場に調査に行き、警察の見過ごした証拠を発見し推理を働かせて事件の謎を解き[1]、物語は終わる。ほとんどの作品がワトスンによる事件記録、という形で書かれている。変人の探偵と常識人をコンビにして相棒を物語の書き手とするスタイルは、「史上初の推理小説」といわれる『モルグ街の殺人』(エドガー・アラン・ポー、1841年)を踏襲している。
イギリスの小説家、アーサー・コナン・ドイルによる短編集。シャーロック・ホームズシリーズの一つで、五つの短編集のうち最初に発行された作品である。1892年の発行で、イギリスの『ストランド・マガジン』1891年7月号から1892年6月号にかけて発表された12の短編を収録している。 『ストランド・マガジン』連載時にはシドニー・パジェットが挿絵を担当した。
ボヘミアの醜聞/ 赤毛組合/ 花婿失踪事件/ ボスコム渓谷の惨劇/ オレンジの種五つ/ 唇のねじれた男/ 青い紅玉/ まだらの紐 /技師の親指 / 独身の貴族/ 緑柱石の宝冠/ ぶな屋敷

19世紀後半に活躍したイギリスの小説家、アーサー・コナン・ドイル原作の推理小説の主人公であるシャーロック・ホームズ。世界中のクリエイターを魅了し、最も多く映画化された主人公ともいわれています。その歴史は古く、これまで20人以上の俳優によって演じられてきました。本記事では、そんな時代を越えて今もなお愛される名探偵、シャーロック・ホームズについて紹介します。世界一有名な主人公のプロフィールや性格、押さえておきたい映像作品に至るまで徹底的に解説していきます。
👤世界で最も高名な私立探偵の「シャーロック・ホームズ」って?
小説家アーサー・コナン・ドイルの人気推理小説「シャーロック・ホームズ」シリーズの主人公シャーロック・ホームズは、人なみ外れた観察眼と推理力を持つ顧問探偵です。ジョン・H・ワトソン医師と共にベイカー街にあるハドソン夫人所有のアパートで、生活をしていたため、2人はたまにゲイカップルに間違えられることもあったとか。
物語は大抵の場合事件の当事者や捜査に行き詰まった警察がホームズに助けを求め訪ねて来ることで始まります。そして彼が現場に調査へ行き、警察の見過ごした証拠を発見し推理を働かせて事件を解決というパターン。その一部始終をワトソンによる事件記録という形で書かれています。
👥天才的な推理能力と破天荒な人物像
天才的な推理能力と観察眼を持つ、世界でたった一人の「顧問探偵」とされているシャーロック・ホームズ。183センチ以上の高身長で細身、鷲鼻と骨ばった顎が特徴です。冷静沈着な性格ながらも、事件に関することには目がなく、捜査にのめり込み行動的になる一面も。そのため我を忘れて推理に励むなど、事件現場では普段とは一転して血気盛んな表情を見せています。
ヴァイオリン演奏が得意で、ボクシングではプロ級の腕前を持つなど、多才で多趣味。しかしヘビースモーカーで、コカインやモルヒネなどの薬物依存の傾向にあり、非常に不安定な性格の持ち主です。そのため、ワトソンからは薬物使用の中止や、生活習慣を改めるように幾度となく注意されていました。その甲斐あってか、後年は草木と親しむなど保守的な生活を営んでいます。
家族の存在は兄のマイクロフトしか明確になっておらず、両親については原作でもあまり言及されていません。ちなみに、兄のマイクロフトはホームズ以上に頭脳明晰ですが、捜査に関心がなかったため、探偵にはならなかったとのこと。また、ホームズは女性嫌いで知られており、女性は基本的に信用していません。ただ女性特有の勘の鋭さを尊敬し、女性と接する際は紳士的な態度を保っていました。また、ワトソンの妻であるメアリーを気遣う場面もあり、ごくたまに女性に惹かれるシーンも描かれています。
世界で最も多く映画化された主人公ともいわれているシャーロック・ホームズ。そのため、映画の歴史とホームズの歴史はほぼ同じとされています。また、最初期の無声映画の中には、原作者のアーサー・コナン・ドイルの了承を得ずに制作されたものも多数あるといわれています。
最初にホームズを扱った映画として知られているのは、1905年の『en:Adventures of Sherlock Holmes; or, Held for Ransom』。ホームズ役はアメリカ合衆国出身の俳優モーリス・コステロが務めており、原作小説に極めて忠実な作品とされています。
また、1954年にはロナルド・ハワード主演でテレビ映画シリーズ「シャーロック・ホームズ」が放送開始。全39話に及ぶ連続シリーズで、現在も数社からDVDが発売されるなど長年に渡って高い人気を誇っています。
1979年から1986年にかけては、ホームズを主人公としたテレビ用映画をソ連の映画スタジオによって5本製作されました。本シリーズでホームズを演じた俳優ワシーリー・リヴァーノフは、本作での功績が認められ2006年に大英帝国名誉勲章を授与されています。
1984年には、イギリス最大の民間放送局であるグラナダテレビからホームズを主人公としたテレビシリーズ『シャーロック・ホームズの冒険』が5シーズンにわたって放送され、人気を集めました。本シリーズでホームズ役を演じたジェレミー・ブレッドは、過去の舞台作品でワトソン役を演じており、ホームズとワトソンの両方を演じた数少ない俳優としても知られています。
その後、2009年にはロバート・ダウニ―・Jr主演の映画『シャーロック・ホームズ』がゴールデングローブ賞を受賞し、2010年にはイギリスのBBC制作のテレビシリーズ『SHERLOCK(シャーロック)』が英国アカデミー賞で複数の賞を獲得。現在に至るまで、シャーロック・ホームズを扱った作品はヒットを飛ばし続けています。

📺海外ドラマ|10年間におよぶ名シリーズ
1984年から1994年にわたって放送された、テレビドラマシリーズ『シャーロック・ホームズの冒険』。英国グラナダテレビ製作の本シリーズでは、シャーロック・ホームズ役をイギリスの名優ジェレミー・ブレッド、助手のジョン・H・ワトソン役を第1・2シリーズはデビッド・バーク、第3シリーズ以降はエドワード・ハードウィックが務めました。
本シリーズは原作小説を忠実に再現してつくられており、ホームズは鹿撃ち帽とインバネスコートを着用しているなど、ヴィジュアル面でも徹底した再現が行われています。
一方ワトソンは信頼の置ける物腰の柔らかい英国紳士として描かれており、これまでのホームズの映像作品で多く見られた、怒りっぽくてミスばかりを繰り返す性格とは異なる、より原作小説に近いワトソン像を打ち立てています。それにより、破天荒で変人ぶりが目立つホームズと、良識的で穏やかなワトソンの対比が、ドラマシリーズの魅力を引き立てます。
📺日本国内での放送
日本ではNHKにおいて吹き替え版が製作され、1985年から1995年にかけて初回放映、その後何度も再放送された。放送枠の都合上、すべてのエピソードで5分ほどのカットが行われている。このため、ホームズがコカイン依存症であるなど重要なシーンが抜け落ちている。また、後にノーカット版のソフト化が行われた際、カットされたシーンの吹き替えを新たに取り直す必要に迫られることになった。
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■スタッフ・音楽
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原作:サー・アーサー・コナン・ドイル
製作:マイケル・コックス/ジューン・ウィンダム・デービス
脚本:ジョン・ホークスワース/ジェレミー・ポール/デレク・マーロウ/アラン・プレーター/リチャード・ハリス/トレバー・ボウエン他多数
演出:ポール・アネット/ピーター・ハモンド他多数
音楽:パトリック・ゴワーズ
制作:英グラナダ・テレビジョン

翻訳:額田やえ子(「サセックスの吸血鬼」のみ宇津木道子)
演出:蕨南勝之
制作:テレシス

外部サイト
┣シャーロック・ホームズの冒険データベース
┣シャーロック・ホームズの冒険 | AXNミステリー
┣シリーズ最高傑作『シャーロック・ホームズの冒険』の秘密を紐解く!
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■キャラクター紹介(キャスト)
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シャーロック・ホームズ:ジェレミー・ブレット(声:露口茂〈追加収録:諸角憲一〉)
┣世界で最も高名な探偵。常に知的刺激を求めることが最優先とし世間的には変人の類である。
┣風変わりな事件の捜査には寝食を惜しんで当たるが、何事もなく退屈をもてあますとワガママになって荒れ、コカインに手を出す悪癖を持つ(NHK放映版では負の側面がほぼ全てカットされている)。
┣本質は騎士道精神に満ちあふれた礼儀正しい紳士で友情にも非常に厚い。
┣相棒のワトスンに人間的に全幅の信頼を置いている(知性に関してはその限りでない)。
┣趣味でバイオリンの演奏をするときもある。
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ジョン・H・ワトスン
・第1・2シリーズ:デビッド・バーク(声:長門裕之〈追加収録:金尾哲夫/立木文彦〉)
・第3シリーズ以降:エドワード・ハードウィック(声:福田豊土〈追加収録:園江治/宝亀克寿〉)
┣ホームズの同居人かつ唯一無二の親友であり、話の語り手である医師。
┣インドでの軍医経験があるが負傷して帰国し、友人を介してホームズと知り合う。奔放なホームズに悩まされることも多いが、常に友情と尊敬の念で彼を見守る。ホームズ曰く最高の相棒である。なお、原作よりは多少推理力・観察力が鋭くなっている。
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ハドスン夫人:ロザリー・ウィリアムズ(声:竹口安芸子)
┣ホームズが下宿するベーカー街221Bの家主。奔放な下宿人に相当手を焼いている。とは言えホームズの金払いの良さ、また彼が尊敬できる人物であることから、母のような立場で彼を見守っている。事件解決のためホームズが仮病を使った時、朝まで帰ってこなかった時などは心底から心配している描写が見られ、本作の人間関係の暖かさを象徴している。後に発売されたDVD完全版でも、引き続き竹口本人が追加吹替を行っている。
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レストレード警部:コリン・ジェボンズ(声:川辺久造)
┣ロンドン警視庁(通称スコットランド・ヤード)の警部。ある時はホームズに敵愾心を燃やして対抗し、ある時は目の前でホームズの才能を見せ付けられて賛嘆する。役人らしく尊大なところはあるが、自分の手に余る難事件の相談をもちかけにベーカー街の2人を訪ねることもある。ホームズが名声に興味を示さない気質のために、事件解決の手柄を譲り受けている。
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ブラッドストリート警部:ブライアン・ミラー(声:村越伊知郎)/デニス・リル(声:小林勝彦/上田敏也)
┣スコットランド・ヤードの警部。行動的で標準的な捜査を行う。ホームズには協力的で一定の敬意を払っているが、時として行動を諌めたり諫言したりすることもある。
┣「青い紅玉」ではブライアン・ミラーが、「ブルースパーティントン設計書」と「マザランの宝石」ではデニス・リルが務めている(吹き替えは「ブルース〜」が小林、「マザラン〜」は上田が担当)。
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マイクロフト・ホームズ:チャールズ・グレイ(声:松村達雄:9話/それ以降:久米明)
┣シャーロック・ホームズの兄。ディオゲネス・クラブなるロンドン一風変わりなクラブの創設者の一人。
┣シャーロックよりも頭脳は明晰であるが、行動力がないために探偵には向かないと兄弟は自分達を評している。その頭脳を買われて、英国政府の情報分析や政策決定に深く関わっているとされる。本作においては後述する制作上の事情から登場作数も原作より増えた。演じるチャールズ・グレイの明朗さもあって、割と行動的な好々爺として描かれている。
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ジェームズ・モリアーティ教授:エリック・ポーター(声:南原宏治)
┣シャーロック・ホームズ最大の敵。天才数学者という表の顔を持ちながら、ロンドンひいては欧州の犯罪を影で糸引く怪人物。
┣ホームズの度重なる妨害に業を煮やし、彼の抹殺に乗り出す。本作においては、原作での初登場作となる「最後の事件」以前に放映された「赤毛同盟」において登場する。わずか2話のみの登場ながら、原作の挿絵にもよく似ている風貌のエリック・ポーターの重厚な演技により、いわば急遽登場したホームズの仇敵に恐ろしいまでの現実感が与えられた(吹替の南原の威圧感ある演技も一役買っている)。
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■第1話 ボヘミアの醜聞/A Scandal In Bohemia
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近く婚約発表をするボヘミア国王からホームズに、10年前、深い関係にあった女性エレーナから写真を取り戻してほしいという依頼があった。早速、ホームズは写真の在りかを探るため、エレーナに近づくが、思いがけない展開がホームズを待ち受けていた…。
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■第2話 踊る人形/The Dancing Men
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ホームズのもとにキュービット氏が落書きのような踊る人形の絵を持ち込んできた。訳を聞くと、妻エルシーがこれを見て怯えるので、その理由を探って欲しいという。ホームズは人形の絵が持つ意味を解き明かすが、既に事件は起きていた。
📝暗号解読のシーンはNHK版では放映時間の都合でカットされた。
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■第3話 海軍条約事件/The Naval Treaty
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ワトソンの旧友で外務省の書記官パーシイは、伯父である外相の命令で書き移し中の秘密条約を何者かに盗まれてしまう。助けを求められたワトソンは、ホームズとともに書類を取り戻そうと動き出す。
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■第4話 美しき自転車乗り/The Solitary Cyclist
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ピアノを教えて生活するバイオレットのもとへ消息不明だった伯父の死を知らせに、伯父の知人カラザースとウッドレーが来た。バイオレットはカラザースの娘の家庭教師となり邸へ行き来する際、不審な男がつけてくることに気づく。
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■第5話 まがった男/The Crooked Man
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マローズ連隊の連隊長バークレー大佐が自宅で変死した。その傍で気を失って倒れていた夫人に嫌疑がかかると、スキャンダルを恐れた副司令官マーフィ少佐はホームズに調査を依頼する。
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■第6話 まだらの紐/The Speckled Band
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朝のベイカー街に結婚を控えた若い女性ヘレンが訪ねて来た。母の遺産を相続する予定の彼女。だが、結婚直前に不審死した姉と同じ目に遭うのではと怯える、その訳とは…。
📝NHK再放送分より、一部語句が不適切な表現として変更されている。
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■第7話 青い紅玉/The Blue Carbuncle
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クリスマス間近のある朝、ピータースン巡査はガチョウと帽子を拾った。しかし、そのガチョウの体内からは伯爵夫人がホテルで盗まれたという大きなブルーダイヤが…。
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■第8話 ぶなの木屋敷の怪/The Copper Beeches
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バイオレットは職業紹介所でルーキャッスルという男から、その美しい髪を切る代わりにと破格の給料を提示される。ホームズへ相談するも…。やがて彼女から助けを求める電報が届く。
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■第9話 ギリシャ語通訳/The Greek Interpreter
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ある晩、メラスは見知らぬ場所に監禁中のギリシャ人の通訳をするはめに。他言すると命はないと脅され解放されるも、同宿のマイクロフトに相談。すると、その弟シャーロックが調査をすることに…。
👤マイクロフト初登場!!
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■第10話 ノーウッドの建築業者/The Norwood Builder
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材木置場で火事があり、焼死体が見つかる。現場の状況から被害者は建築業者オールデーカーと断定され、被害者の財産を相続する立場にある弁護士マクファーレンが逮捕された。ホームズはマクファーレンに助けを求められるが、事態はかなり不利なもので…。
👤レストレード警部初登場!!
📝原作中の焼死体をめぐる無理のある設定が若干変更されている。
なお、吹き替え版ではレキシントン夫人役で南田洋子が登板し、ワトソン役の長門裕之と夫婦共演となっている。
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■第11話 入院患者/The Resident Patient
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若き医師トレヴェリアンは、ある条件でブレッシントンから開業資金を援助してもらっていた。医院は成功を収めたが、同居するブレッシントンが数週間前から何かに脅え、錯乱状態にあると話を聞いたホームズがブレッシントンに会いに行くと…。
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■第12話 赤髪同盟/The Red-Headed League
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赤毛の質屋ウィルスンは新聞広告に掲載された「赤髪連盟」に応募し、百科事典を書き写すだけで多額の報酬が手に入る仕事を得る。だが、2ヵ月後に突然の解散をした連盟の目的とは?
👤本作では次回の伏線としてモリアーティ教授が登場!
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■第13話 最後の事件/The Final Problem
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【ホームズ死亡による最終回】
犯罪組織の黒幕モリアーティ教授の“絵画盗難計画”を阻止したホームズは、一味に付け狙われることに。ロンドンを脱出したホームズ達は執拗に追いかける教授と遂に対決を…。
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■第14話 空き家の怪事件/The Empty House
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ホームズがライヘンバッハの滝で消息を絶ってから3年。密室で射殺された貴族の検死結果を法廷で証言し終えたワトソンが帰宅すると目の前に姿を現したのはホームズだった。
📝死亡したはずのホームズの帰還を描く
👥ワトスン役がエドワード・ハードウィックに交代。
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■第15(18)話 修道院屋敷/The Abbey Grange
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修道院屋敷と呼ばれる館の主人ユースタスが殺され、ホプキンズ警部に呼び出されたホームズとワトソン。夫人の証言で犯人が地方一帯を荒らしていたランダル親子と判明するが、事件に疑問を感じたホームズは現場の状況から推理を展開し真実を浮かび上がらせる。
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■第16(17)話 マスグレーブ家の儀式書/The Musgrave Ritual
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大学時代の友人で、英国で指折りの名門出身のマスグレーブに招待されたホームズ。ワトソンと連れ立って館に着いた夜、執事が姿を消した。執事は失踪前夜、マスグレーブ家に代々伝わる儀式書を盗み見しており、ホームズは儀式書に何か隠されていると推測する。
📝原作では昔話として語られるのみだが、本作ではワトスンを伴っての訪問中の突発事に変更されている。
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■第17(16)話 第二の血痕/The Second Stain
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公表されると重大な事態になりかねない手紙が、外相の自宅から紛失。首相と外相はホームズに内密の調査を依頼する。ホームズは文書を闇取引する三人の男の存在に目を付けるが…。
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■第18(19)話 もう一つの顔/The Man with the Twisted Lip
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平和な日常を送っていたネビルが、突然姿を消した。ロンドンの裏街でふと見上げた窓にネビルの姿を見かけた妻は、警察と家を調べる。だが、家の中に夫の姿はなく、物乞いの男ブーンがいただけ。夫人に依頼されたホームズは、手がかりがなく眠れぬ夜を過ごす。
📝邦訳題は「唇のねじれた男」が一般的であるがNHK基準に引っかかったためか変更。
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■第19(15)話 プライオリ・スクール/The Priory School
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ホールダネス公爵の後継者サルタイア卿が失踪し、プライオリ・スクールのハクスタブル校長はホームズを訪ねるが、そのまま失神してしまう。同じくドイツ人教師も姿を消していることから誘拐事件と思われた。
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■第20話 六つのナポレオン/The Six Napoleons
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夜間の侵入者により、ナポレオン像が破壊される事件が連続発生。3度目の現場には、喉を切られた男性の死体が発見された。レストレード警部から相談を受けたホームズは捜査に乗り出す。全部で六つ存在するナポレオン像を狙う犯人の目的とは?
📝レストレード警部が合流する機会の多いエピソード。
📝テーブルクロス引きをホームズがさりげなく行うシーンがある。
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■第21(23)話 悪魔の足/The Devil's Foot
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過労のホームズはワトソンに休養するようコーンワルに連れ出される。だが、ホームズ達を待っていたのは、一夜にして兄妹の1人が死亡し、2人が発狂する奇怪な事件だった。財産問題から家族と離れて暮らし、1人だけ助かったモーティマーに嫌疑がかかる。
👤この時期ジェレミーは降板を考えており、短髪なのはそのためである。
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■第22話 銀星号事件/Silver Blaze
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競馬レースの本命馬、銀星号の調教師が殺され馬が行方不明に。馬主のロス大佐に捜査を依頼されたホームズは、ワトソンを連れダートムアに赴く。事件当夜、現場近くにいた予想屋に嫌疑がかかるが、ホームズは調教師の遺品から真犯人と馬の行方を推理する。
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■第23(24)話 ウィステリア荘/Wisteria Lodge
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ガルシアというスペイン人にウィステリア荘へ招かれ宿泊したエクルズ。翌朝、目覚めると家はもぬけの殻に。エクルズの依頼でホームズは現地に赴くが、ガルシアは既に殺されていた。ベインズ警部も捜査を進める中、ホームズはある人物に疑惑の目を向ける。
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■第24(25)話 ブルース・パーティントン設計書/The Bruce-Partington Plans
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ホームズのもとを兄マイクロフトが訪れる。地下鉄の線路ぎわで死体となって発見された役人が、国家機密である設計図の一部を持っていた。残りの図面を探してほしいと頼まれたホームズは、現場を調べ死体の様子に着目する。事件は国家を危機に陥れる恐れが…。
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■第25(21)話 四人の署名/The Sign of Four
(2時間スペシャル:日本初回放送時は放映枠の都合で前後編)
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若くて美しいメアリ嬢がホームズを訪れる。10年前から行方不明の彼女の父、モースタン大尉から新聞広告の連絡を通して毎年1個真珠が届くようになった。そして、今度は会いたいと手紙が…。メアリに同行したホームズ達は財宝を巡る事件に遭遇する。
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■第26話 バスカビル家の犬/The Hound of the Baskervilles
(2時間スペシャル:日本初回放映時は放映枠の都合で前後編)
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ダートムアの豪族、サー・チャールズ・バスカビルが死んだ。バスカビル家では代々魔犬の祟りがあると言われ、死体の傍には巨大な犬の足跡が…。唯一の相続人サー・ヘンリーの護衛をホームズに託され、館周辺の捜査を始めたワトソンは、怪しい人影を目撃する。
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■第27話 レディ・フランシスの失踪/The Disappearance of Lady Frances Carfax
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休暇で湖水地方のホテルに滞在中のワトソンは、個性的な女性レディー・フランシスと出会う。彼女の行動が気になったワトソンからの手紙を読んだホームズは彼女に危険が迫っていると察知する。そんな中、ある少佐の講演後、彼女が行方不明に…。
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■第28(29)話 ソア橋のなぞ/The Problem of Thor Bridge
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アメリカ人の大富豪ギブスンの妻、マリアの死体が自宅近くの橋の上で発見され、子供たちの家庭教師グレースが逮捕された。グレースの無実を信じるギブスンに捜査を依頼されたホームズは、彼の豪邸に滞在し手がかりを探し始める。
📝馬車が主流だった時代に、シリーズ初の自動車(1901年型メルセデス)が登場する。
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■第29(28)話 ボスコム渓谷の惨劇/The Boscombe Valley Mystery
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オーストラリア人の農園主、マッカーシーが殺害され息子のジェイムズが逮捕された。ジェイムズの幼なじみで大地主の娘アリスに依頼されたホームズはボスコムへ向かう。やがて、ホームズは両家に隠された過去の秘密を暴き、謎を見事に解き明かしていく。
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■第30(31)話 高名の依頼人/The Illustrious Client
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ホームズのもとに匿名の依頼が舞い込む。悪人グルーナーが高名な将軍の令嬢を騙し、結婚しようとする計画を妨げてほしいと言うのだ。周囲の忠告を聞き入れない令嬢を説得すべく、ホームズは男爵の女性遍歴から糸口を掴むが、危険が迫り…。
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■第31(30)話 ショスコム荘/Shoscombe Old Place
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名馬ショスコム・プリンセスのオーナー、サー・ロバートの周辺で大レースを前に起こる数々の不審な出来事。サー・ロバートに借金の返済を迫っていたブルーワーが失踪、姉とは絶交状態になり、暖炉からは人骨が…。調教師の依頼でホームズが調査に乗り出す。
👤当時19歳のジュード・ロウが出演している。
ジュード・ロウはその後ガイ・リッチー版シャーロック・ホームズでワトスンを演じた。
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■第32話 這う人/The Creeping Man
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有名な自然科学者プレスベリ教授の令嬢は、婚約者で教授の秘書でもあるベネットを通じてホームズに捜査を依頼。深夜に3階の窓から何者かが覗いていたというのだ。ホームズは教授の動向に着目する。その頃、動物園では大型のオス猿が盗まれる事件が続発し…。
📝原作での無茶な設定を怪奇趣味を施すことで映像化している。
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■第33(34)話 犯人は二人/The Master Blackmailer
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クロフト老婦人の孫息子二人は、ある恐喝者によって破滅させられた。夫人は同様の被害者が出ないようにとホームズに捜査を依頼。やがて、ホームズは犯人に辿り着き、ゆすりの手口も把握するが…。そんな折、結婚を間近に控えた令嬢がホームズに助けを求める。
📝シリーズ唯一のホームズのキスシーンが見られる。

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■第34(33)話 サセックスの吸血鬼/The Last Vampyre
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かつて、吸血鬼と噂されたサンクレア卿の酷い所業に耐えかねた村人達は、その一族を焼き殺した。100年後、子孫というストックトンが現れ、村人達は報復に慄く。さらに変死事件が続発。緊迫した状況を憂慮した牧師メリデューからの相談で、ホームズ達は村に向かう。
📝同名原作を元にしてはいるが脚色が多い。
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■第35話 未婚の貴族/The Eligible Bachelor
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名門の独身貴族、サイモン伯がアメリカ女性ヘンリエッタと結婚することに。だが、式の当日、花嫁の姿が消えた。ホームズはサイモン伯からの依頼で捜査を始めるが、気乗りせず苦悩する。やがて、サイモン伯の謎に満ちた結婚歴と複雑な人間関係が浮かび上がる。
📝原作「独身の貴族(別題:『花嫁失踪事件』)」を元にした一作。
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■第36話 三破風館/The Three Gables
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ホームズが暴漢に襲われ“ハーロウに近づくな”と警告される。そんな折、ハーロウから電報が…。一人暮らしの老夫人に家を買いたいと申し出があったが、不審な点があるので調べてほしいとのことだった。ホームズは最近亡くなった老夫人の孫と関連があると睨む。
📝原作においてホームズが黒人をののしるシーンがあるが(初期の原作では見られなかった差別意識である)、台詞態度とも真摯なものに変更。
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■第37話 瀕死の探偵/The Dying Detective
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財産家の若き銀行員サベッジの妻が、ホームズに助けを求める。サベッジがいとこのスミスにけしかけられ、麻薬に溺れていくのが心配だというのだ。ホームズ達は館へ行くが、サベッジは熱病で死亡。莫大な遺産がスミスの手に。そして、ホームズも熱病になり…。
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■第38(40)話 金縁の鼻眼鏡/The Golden Pince-Nez
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コラム教授の屋敷で、秘書スミスの死体が発見された。難航する捜査に思い余ったホプキンズ警部はホームズに相談。ホームズは多忙なワトソンの代わりに兄マイクロフトを同行させる。被害者の手にあった金縁の鼻眼鏡とスミスの死に際の一言は矛盾していて…。
👤ワトスン役のハードウィックのスケジュールの都合でマイクロフトが三度登場⁉
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■第39(38)話 赤い輪/The Red Circle
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ハドスン夫人は下宿屋を営むウォレン夫人から相談を受ける。イタリア系の男が高額で部屋を借りにきたが、部屋にこもったきり出て来ず、筆談で用事を済ませるというのだ。話を聞いたホームズが調べた結果、世界的政治結社の名が浮上、思わぬ事件へと発展する。
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■第40(41)話 マザランの宝石/The Mazarin Stone (with The Three Garridebs)
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ホワイト・ホール美術館からマザランの宝石が盗まれた。ハイランド地方に出かけているホームズに代わり、兄マイクロフトが捜査を開始する。犯人の見当はついているものの、確証がなく…。一方、ワトソンは旧師ガリデブの妹たちからある相談を持ちかけられる。
📝戯曲を書き直した原作に、「三人ガリデブ」を組み合わせて映像化されたもの。
👤ジェレミーが発作を起こし撮影直前に入院したため、登場シーンはマイクロフトに変更され、冒頭と終盤のジェレミーの出演は別撮りである。なお日本ではこのエピソードが最終話となった。
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■第41(39)話 ボール箱/The Cardboard Box
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スーザン・クッシングのもとにクリスマス・プレゼントが届いた。だが、ボール箱の中に入っていたのは、切り取られた二つの人間の耳。警察からの依頼で捜査を開始したホームズは耳の状態から殺人と推測。スーザンの二人の妹と事件との関連性に目を向ける。
👤復帰したジェレミー演じる最後のホームズである。
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外部リンク
┣ドイル アーサー・コナン:作家別作品リスト(青空文庫)
┣英国政府観光庁 - アーサー・コナン・ドイルゆかりの地
┣原文著作集
内部リンク

┣海外ドラマ「シャーロック・ホームズの冒険」 (1985年-1995年|初回放映)
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📺海外ドラマ|ベネディクト・カンバーバッチ主演のドラマシリーズ
売り上げランキング: 1,300
2010年からは、イギリスのBBC制作のドラマシリーズ『SHERLOCK(シャーロック)』が放送開始。物語の舞台は21世紀のイギリスとなっており、スマートフォンやインターネットなどの現代電子機器を使ってホームズが事件を解決していくという、原作に大胆なアレンジを加えた物語設定となっています。
本シリーズのホームズは、恐るべき観察眼と天才的な推理力を持ちながらも、薬物依存症の一面を持ち退屈すると銃を壁に発砲するなど、狂気的な人物となっており、「高機能社会不適合者」を自称しています。さらにワトソン医師は、一見常識的で穏やかな人物ながらも、本能的に事件や戦いなどを愛してしまう側面があるなど、非常に不安定な性格です。
各エピソードは原作小説をベースにつくらており、2018年現在で全4シーズンまで制作されています。また、2016年には特別編として「忌まわしき花嫁」が制作され、日本では劇場公開されました。
本作は、2011年に英国アカデミーテレビ賞で最優秀ドラマシリーズ賞を獲得しました。またワトソン役のマーティン・フリーマンが最優秀助演男優賞を受賞するなど、評論家の間でも絶賛の声が相次いでいます。日本でも2011年からNHKで放送され、新たなホームズ像の確立に一役買いました。
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■海外ドラマ『SHERLOCK シャーロック』とは?
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『SHERLOCK シャーロック』はイギリスで誕生した人気テレビドラマ。英国アカデミー賞最優秀テレビドラマ賞や、エミー賞ミニ・シリーズ部門脚本賞を受賞するなど、世界を虜にするサスペンスドラマです。
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■あの名探偵が現代に生まれていたら!?ドラマのあらすじ
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シャーロック・ホームズといえば最も有名な古典的な探偵作品ですが、テレビドラマ『SHERLOCK シャーロック』は、舞台も事件も最新の21世紀版ホームズなのです。原作を下敷きに作られているそうですが、インターネット、スマートフォンといった最新技術を駆使し、現代の事件解決に挑んでいきます。
事件のアイテムや、住所など、原作の要素を残しながら現代版にアレンジしているのがこのドラマの面白いところ。原作を知る人ぞ知る隠し要素も含まれており、これから本作を知る人も原作小説のファンも共に楽しめるのも見所のひとつです。
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■【シーズン1】シャーロックとジョン、ふたりが出会い相棒となるまで
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自称「コンサルタント探偵」シャーロック・ホームズと、元軍医でパートナーのジョン・ワトソンが初めて出会い、共に事件を解決します。ロンドンでルームメイトを探していたジョン・ワトソンは、古い知り合いの紹介でホームズという社会病室者の変わった男を紹介されます。アフガン戦争で戦傷を抱え、ロンドンで苦しい生活を送っていたジョンでしたが彼と出会い、パートナーとして数々の難事件に挑む新たな生活がスタートするのでした。
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■【シーズン2】セクシーすぎる女性アイリーン登場!
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シャーロックたちは謎と包まれるセクシー女性アイリーン・アドラーからの依頼を受けるところからシーズン2はスタートします。その事件解決の先には世界を揺るがす巨大な陰謀が隠されており、物語は更なる加速を見せます。
シャーロックに強い興味を抱き、一連の事件に資金提供をしていた黒幕モリアーティ。シーズンの最後にはついにシャーロックと彼の直接対決との対決が!衝撃的なラストでシーズンを終えます。
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■【シーズン3】世界が注目した謎が明らかに
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世界中で様々な憶測が飛び交ったシーズン2の衝撃的ラスト。その謎がシーズン3で明らかになります。死んだはずのあの人が…。シーズン2からおよそ2年後のストーリーで、ジョン・ワトソンは婚約、結婚を果たします。ジョンの妻メアリーは、新たなヒロインとして、シャーロックやジョンの事件解決に貢献します。
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2016年2月19日公開

売り上げランキング: 29,678
■あらすじ
1895年冬、トーマス・リコレッティは数時間前に自殺したはずの妻が古いウェディングドレスを身につけて現れたことに驚がくする。この世に怨念を残したまま逝ったリコレッティ夫人の幽霊は、ロンドンの街をさまよい続ける。探偵シャーロック・ホームズ(ベネディクト・カンバーバッチ)と相棒ジョン・ワトソン(マーティン・フリーマン)、そして仲間たちは彼女の出現の謎に迫る。
■スタッフ
エクゼクティブプロデューサー・共同製作・脚本:スティーヴン・モファット/マーク・ゲイティス
監督:ダグラス・マッキノン
原作:アーサー・コナン・ドイル『シャーロック・ホームズシリーズ』
製作総指揮:スティーヴン・モファット/マーク・ゲイティス/ベリル・ヴァーチュー
☑映画詳細データ
英題:SHERLOCK:THE ABOMINABLE BRIDE
製作国:イギリス
配給・提供:KADOKAWA
提供:NHKエンタープライズ
技術:カラー
(TOHOシネマズ新宿ほか)
■役名|俳優(

シャーロック・ホームズ|ベネディクト・カンバーバッチ(三上哲)
ジョン・ワトソン|マーティン・フリーマン(森川智之)
メアリー・モースタン|アマンダ・アビントン(石塚理恵)
フーパー|ルイーズ・ブレーリー(片岡身江)
ハドソン夫人|ユーナ・スタッブス(谷育子)
レストレード警部|ルパート・グレイヴス(原康義)
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■劇場版「SHERLOCK/シャーロック 忌まわしき花嫁 」とは?
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BBC制作のドラマ『SHERLOCK』の特別編である。2016年1月1日に、イギリス・アメリカでテレビ放映され、その後20分の特別映像を加えて劇場限定公開されている。日本では2016年2月19日に劇場公開された。 設定をドラマ版での現代からヴィクトリア時代の1895年に移し、語られざる事件の1つ「リコレッティ夫人の幽霊の謎」について、ホームズが謎を解く展開となっている。
★映画の見どころ★
『イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密』などのベネディクト・カンバーバッチ出演のテレビドラマ「SHERLOCK(シャーロック)」シリーズの特別編。21世紀に活躍する名探偵シャーロック・ホームズとジョン・ワトソンのコンビがヴィクトリア朝の1895年へと戻り、難事件解決に挑む姿を描写する。『ホビット』シリーズなどのマーティン・フリーマンが今作でも相棒役を務める。無敵の探偵と助手が紡ぐストーリーに注目!!
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■【シーズン4】2017年、新章公開!
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ドラマシリーズではおよそ3年ぶりとなるシーズン4。本国イギリスでは2017年の元旦に放送がスタートし、見事視聴率1位を獲得したそうです。シーズン3の最後で登場したあの男は、確か死んだはず・・・。そのゲームに仕掛けられたトリックに潜んでいたものとは・・・。シャーロックの知られざる驚きの過去も明らかに! 満を持して、第4シーズンいよいよ解禁! 前シーズンで死んだはずの男のゲームに仕掛けられたトリックに潜んでいたものとは? シャーロックの知られざる驚きの過去が明らかになっていく。全3話。
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外部サイト
┣『SHERLOCK シャーロック』シリーズのあらすじ・メインキャストをざっくり紹介!
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『まだらの紐』はシャーロック・ホームズシリーズに限らず、全ミステリーの中で最も秀逸なストーリーが語られていると言っても過言ではありません。この作品でホームズとワトソンは双子の妹ジュリアから依頼を受けて、解決不可能とも思える事件に挑むこととなります。このストーリーの肝は犯罪が密室で起きたことでした。しかし、ホームズは見事な推理で事件を解決に導くこととなります。『まだらの紐』は原作者コナン・ドイルが特にお気に入りだったエピソードの1つと言われています。
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『技師の親指』発表当時、産業革命が多くのミステリー作品に新しくエキサイティングなネタを提供していました。このエピソードもその恩恵を受けた作品の1つです。ワトソンのもとに親指を切断された若い水力技師が訪れたことから物語は始まり、親指切断の謎にホームズが挑むことになります。比較的スケールの小さなストーリーが語られるものの、作品を通して不気味な雰囲気が保たれているため幼い子供は怯えてしまうかもしれません。
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『マスグレーヴ家の儀式』を簡単に説明すると、突然消えた男と奇妙な儀式をとり行う一族の物語です。ホームズは17世紀からマスグレーヴ家に伝わる文書の謎を解き、忽然と消えた男の行方に迫ります。奇妙な儀式や秘密を抱える一族の物語を嫌う人はいないでしょう。
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『踊る人形』は卓越した素晴らしいミステリーが語られるエピソードです。ある日ホームズのもとに踊る人形が描かれた不可解な絵が送られてきます。今回の依頼人はミスター・キュービット氏、彼の妻はこの絵に怯えていましたが、その理由を話そうとはしませんでした。ホームズは踊る人形からヒントを得て謎の真相に迫ることとなります。
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『ボヘミアの醜聞』はシャーロック・ホームズシリーズの中で最も映像化されているエピソードの1つです。ボヘミア国王とオペラ歌手アイリーン・アドラーのスキャンダルと陰謀を巡る物語が語られます。ボヘミア国王は結婚間近でしたが、元交際相手のアイリーンとの写真を餌に脅迫を受け、ホームズのもとを訪れることになりました。このエピソードの読みどころは、ホームズとクレバーなアイリーンの魅力的やり取り。シャーロック・ホームズシリーズの中でアイリーンはモリアーティに匹敵するほど人気が高いキャラクターです。
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『黄色い顔』はホームズが推理をはずすレアな瞬間が訪れるエピソード。しばらく事件が起きず退屈していたホームズとワトソンのもとに、マンローが訪れます。マンローは彼の新妻の奇妙な行動の謎を解いてもらうためやってきたのでした。マンローの妻は黄色いマスクを被る人物が窓から覗く家をなぜか訪れていました。ホームズはマンローの妻の奇妙な行動と黄色いマスクの隣人の謎に迫ります。エンディングにどこか切ない後味が残る名エピソードです。
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『ぶな屋敷』はゴシックミステリーの傑作として知られるエピソードです。今回のホームズの依頼者はなにかに怯えた若い家庭教師の女性。彼女が怯えていた理由は彼女の雇用者の不可解な条件でした。その条件とは彼女の美しく長い赤髪を切り落とすことや、派手な青いドレスを着用してストリートに面した窓の前に座ることなど意味不明なものばかりです。ホームズは雇用者が住む不気味な屋敷へと向かいこの謎の真相へ迫ります。
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『赤毛組合』は56あるシャーロック・ホームズ短編の中の1つです。1890年、質屋の店主ジャベズ・ウィルソンがホームズとワトソンのもとを訪れます。ウィルソンは簡単な作業だけで多額の報酬が得られる怪しい組織ビジネス赤毛組合に巻き込まれていました。赤毛組合は赤毛の男性だけで構成された裏組織、ホームズはこの怪しいビジネスの実態を探るため捜査を始めます。
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『最後の事件』は『シャーロック・ホームズの思い出』シリーズ最後のエピソード。ホームズが宿敵モリアーティと全面対決するハラハラドキドキの最高のエピソードが語られることになります。ラストのライヘンバッハの滝を舞台とした場面は必読。元々コナン・ドイルはシャーロック・ホームズ最後の物語にするつもりだったそうです。ドイルはホームズの全ストーリーの中でこのエピソードを第4位に選出しています。
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『空き家の冒険』は『シャーロック・ホームズの帰還』シリーズ最初のエピソードです。『最後の事件』から3年後が舞台、ライヘンバッハの滝で死んだはずのホームズが生存できた過程が描かれています。ワトソンはホームズの帰還に驚愕すると共に歓喜、ホームズは3年間どう過ごしていたかをワトソンに説明。コナン・ドイルはシャーロック・ホームズ復活を求める世間のプレッシャーに耐えられず、『シャーロック・ホームズの帰還』を発表することになったと言われています。
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ガイ・リッチー監督、による映画シリーズ「シャーロック・ホームズ」
ロバート・ダウニー・Jr主演
2010年3月12日公開

■映画ストーリー
新たな難事件に挑むことになった名探偵シャーロック・ホームズ(ロバート・ダウニー・Jr)。相棒のワトソン博士(ジュード・ロウ)とともに宿敵ブラックウッド(マーク・ストロング)に立ち向かう。そんな中、国の崩壊をもくろむ巨大な陰謀を暴くための壮絶な闘いが、ホームズとワトソンを待っていた。
■スタッフ
監督:ガイ・リッチー
キャラクター:アーサー・コナン・ドイル
原作・製作・原案:ライオネル・ウィグラム
製作:ジョエル・シルヴァー/スーザン・ダウニー/ダン・リン
製作総指揮:スティーヴ・クラーク=ホール/ブルース・バーマン
原案・脚本:マイケル・ロバート・ジョンソン
脚本:アンソニー・ペッカム/サイモン・キンバーグ
音楽:ハンス・ジマー
☑映画詳細データ
英題:SHERLOCK HOLMES
製作国:イギリス
配給:ワーナー・ブラザース映画
技術:カラー

■役名|俳優 (

┣・シャーロック・ホームズ|ロバート・ダウニー・Jr. (藤原啓治)
┣・ジョン・ワトソン医師 |ジュード・ロウ (森川智之)
┣・アイリーン・アドラー | レイチェル・マクアダムス (佐古真弓)
┣・ブラックウッド卿 |マーク・ストロング (加藤亮夫)
┣・レストレード警部 | エディ・マーサン (後藤哲夫)
┣・メアリー |ケリー・ライリー (園崎未恵)
■第1作:『シャーロック・ホームズ』(2009)

5人の女性を儀式で殺害し警察に捕まったブラックウッド卿。死んでも蘇られるという彼は、絞首刑後また生き返るのでした。彼の真の目的はイギリス政府転覆と世界征服ということに気づいたホームズとワトソンはブラックウッド卿に立ち向かいます。そこにかつての敵であるアイリーン・アドラーも登場。そしてアドラーの雇い主、ロンドンに暗躍する悪党一味の統領である天才元数学教授のモリアーティという邪悪な存在が明らかに。
★映画の見どころ★
『アイアンマン』のロバート・ダウニー・Jrと『スルース』のジュード・ロウが、名探偵シャーロック・ホームズと相棒のジョン・ワトソン博士を演じるミステリー大作。国を揺るがす謎の敵を前に、ホームズとワトソンの強力なタッグで壮絶な闘いを繰り広げる。共演は宿敵ブラックウッドに『ワールド・オブ・ライズ』のマーク・ストロングほか、レイチェル・マクアダムスら。『スナッチ』のガイ・リッチー監督が作り上げた、激しいアクションが満載の新ホームズ像に期待!!
内部リンク

第1作:『シャーロック・ホームズ』(2009)
2012年3月10日上映 公開

売り上げランキング: 8,242
■映画ストーリー
オーストリア皇太子が自殺する事件が起きるも、シャーロック・ホームズ(ロバート・ダウニー・Jr)は皇太子が暗殺されたと推測。事件の謎を解くため社交クラブに潜入したホームズは、ジプシーの占い師シム(ノオミ・ラパス)と出会うが、シムは事件の手掛かりを知ったことで暗殺事件の首謀者モリアーティ教授(ジャレッド・ハリス)に狙われてしまい……。
■スタッフ
監督:ガイ・リッチー
キャラクター創造:アーサー・コナン・ドイル
脚本:ミシェル・マローニー/キーラン・マローニー
製作:ジョエル・シルヴァー./ライオネル・ウィグラム/スーザン・ダウニ ー/ダン・リン
製作総指揮:ブルース・バーマン
共同製作:スティーヴ・クラーク=ホール
☑映画詳細データ
英題:SHERLOCK HOLMES: A GAME OF SHADOWS
製作国:アメリカ
配給:ワーナー・ブラザース映画
技術:カラー
■役名|俳優 (

┣・シャーロック・ホームズ|ロバート・ダウニー・Jr. (藤原啓治)
┣・ジョン・ワトソン医師 |ジュード・ロウ (森川智之)
┣・ジェームズ・モリアーティ|ジャレッド・ハリス(森田順平)
┣・マダム・シムザ・ヘロン|ノオミ・ラパス(東條加那子 )
┣・マイクロフト・ホームズ|スティーヴン・フライ(銀河万丈 )
┣・レストレード警部|エディ・マーサン(後藤哲夫)
┣・メアリー・モースタン・ワトスン|ケリー・ライリー(園崎未恵 )
┣・ハドスン夫人|ジェラルディン・ジェームズ(野村須磨子)
■第2作:『シャーロック・ホームズ シャドウ・ゲーム』(2012)
ヨーロッパで連続爆破事件が発生。 男達に尾行されているアイリーン・アドラーにホームズが接近するところから物語は始まります。 モリアーティ教授の手先として働いていたアイリーンは失策からモリアーティによって毒殺。連続爆破事件の謎を解くため社交クラブに潜入したホームズは、鍵を握るジプシーの占い師シムザと出会います。
シムザは事件の手掛かりを知り事件の首謀者モリアーティに狙われてしまうことに。この事件の背後にはさらに大きな陰謀が隠されていたのです。ホームズ、ワトソン、シムザの3人は様々な場所で捜査を進め、邪悪な陰謀に立ちむかいます。 そしてホームズは教授との決闘の末、身を呈してモリアーティを抱え込み滝へと落下してしまうのでした。
後日、ワトソンがこの『最後の事件』 をタイプし終わり、席を外したところでたホームズが現れ、『最後の事件』の最終行、「The End」の後ろに「?」をタイプ。シャーロック・ホームズは死んでいなかったのです!

内部リンク

第2作:『シャーロック・ホームズ シャドウ・ゲーム』(2012)
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■映画『シャーロック・ホームズ』とは
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コナン・ドイルの小説でおなじみのキャラクターを基に、『スナッチ』のガイ・リッチー監督がメガホンをとり、ホームズをロバート・ダウニー・Jr、ワトソン医師をジュード・ロウが演じた大ヒットシリーズです。
第1作目は、2009年には、ガイ・リッチー監督による映画『シャーロック・ホームズ』が公開。ホームズ役をアメリカの人気俳優ロバート・ダウニ―・Jrが演じ、ワトソン役はイギリスの名優ジュード・ロウが演じたことでも大きな注目を集め、アカデミー賞では作曲賞と美術賞にノミネートされるなど、評論家からも高評価を獲得しています。日本国内でも21.6億円の興行収入を叩き出し、多くの映画ファンから支持を集めました。
本作でのホームズは、エキセントリックな科学者兼私立探偵で、ワトソンは元軍人の外科医という設定。特にワトソンの人物像は、原作により近いものであるともいわれています。さらに本作で悪役に当たるブラックウッド卿役を、イギリスの実力派俳優マーク・ストロングが務めました。本作は2011年に続編となる『シャーロック・ホームズ シャドウ・ゲーム』が公開されたほか、2020年のクリスマスには、第3弾が本国アメリカで公開されます!あの人気コンビが9年ぶりにスクリーンへ登場するということで、映画ファンからは期待の声が相次いでいます。
★映画の見どころ★
『アイアンマン』シリーズのロバート・ダウニー・Jrと『コールド マウンテン』のジュード・ロウがシャーロック・ホームズ、ジョン・ワトソンにふんするアクション・ミステリーの第2弾。おなじみのコンビに謎の女占い師を加えた3人が、ある事件を裏で操る最強の敵との死闘を繰り広げる。監督は、前作に続き『スナッチ』のガイ・リッチー。また、2人と手を組むヒロインを、『ミレニアム』シリーズのスウェーデン出身の女優ノオミ・ラパス、テレビドラマ「MAD MEN マッドメン」シリーズのジャレッド・ハリスが敵役として登場。ヨーロッパをまたに掛けて活躍する、ロバートとジュードの絵になるコンビに注目!! 純正ミステリーが好きだという方には、アクション要素が豊富だったため賛否両論あったようですが、映画『シャーロック・ホームズ』の世界観が好きな方にはお勧めの作品となっています。
ガイ・リッチー監督、ロバート・ダウニー・Jr主演による大ヒットシリーズ『シャーロック・ホームズ』第3弾がとうとう製作開始!
最強の頭脳。最強のコンビ。最強の事件が戻ってきます!!
全米では2020年のクリスマスに公開です。
ガイ・リッチーがメガホンをとってきた、これまでの『シャーロック・ホームズ』(2009年)と第2弾『シャーロック・ホームズ シャドウゲーム』(2011年)に続き、第3弾の製作決定発表後、なかなか動きが見られませんでしたが とうとうアメリカ公開日が決定しました!
もともとシリーズ第3弾となる本作は、2020年12月25日にアメリカで公開される予定でしたが、このたび2019年2月に全米公開が2021年12月22日に後ろ倒しとなったことが明らかに。
日本での公開も期待されますが、2019年9月現在は発表されていません。
前作『シャドウゲーム』はアーサー・コナン・ドイルによる「シャーロック・ホームズ」の「最後の事件」と言われており、小説でも映画同様にホームズがモリアーティ教授と決闘の末滝に落ちるラストとなっています。
シャーロック・ホームズ3のあらすじは、シャドウゲームの原作「最後の事件」の続編ということで、「空き家の冒険」が原作になるというのが有力です。

「空き家の冒険」は、「最後の事件」で死亡したとされていたシャーロック・ホームズが帰還し、公私共々華々しく蘇った作品。ホームズがモリアーティ教授とともに滝に姿を消してから3年。ワトソンは妻と離別をし、孤独な日々を送っていました。一方ロンドンは伯爵の次男ロナルド・アデアの殺人事件にまつわる噂で持ちきり。警察の捜査は暗礁に乗り上げていました。事件のあったアデアの屋敷に調査に出かけたワトソンは老人とぶつかります。
……なんとその老人は変装していたホームズだったのでした。 2人は再び手を組み新たな事件に臨みます。

天才的な観察眼と推理力を持ち、武道にも長ける無敵の名探偵シャーロック・ホームズを演じるのは『アイアンマン』トニー・スターク役として知られるロバート・ダウニーJr。前作『シャドウゲーム』で滝つぼに落ち姿を消したホームズ。いかにして生き延びたか、復活までの経緯も興味深い所です。原作とは懸け離れたボヘミアンでエキセントリックな彼のシャーロック・ホームズが観れるのもまた楽しみです。

ホームズの相棒、伝記作家で医師のジョン・H・ワトソン。前作『シャドウゲーム』ではメアリーと結婚しますが、その後が気になるところ。そのワトソンを演じるのは引き続き『コールドマウンテン』、『ホリデー』などで知られるジュード・ロウ。以前3作目についてこう語っています。「 僕たちは前2作より良いものにしたいんだ。同じ領域内でも確実により洗練された賢いものしたい。」彼の今作に対する思い入れが感じられます。

ホームズが“The Woman(あの女性)”と呼び、彼を出し抜いたただ一人の女性であるアイリーン。前作『シャドウゲーム』でモリアーティ教授に毒殺されたはずでしたが...。 今回の出演リストにアイリーン役のレイチェル・マクアダムスがの名前があります。彼女は死んでいなかったのでしょうか?この謎もまた気になるところです!

今回もメガホンを取るのも、もちろんおなじみガイ・リッチー監督。 主演のロバート・ダウニー・Jr、ジュード・ロウに増さぬとも劣らぬ忙しさの彼はワトソン役のジュード・ロウも出演している。

シリーズ2作の大ヒットの後、映画製作会社ワーナー・ブラザースはとうとうシャーロック・ホームズ3の脚本チームを結成。撮影をスタートさせたいスタジオ側は、脚本を調整するのに何人かの最も才能のある脚本家達の協力を得ることにしたのです。『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』の脚本家、ニコール・パールマン、映画版『ベイ・ウォッチ』のジャスティン・マレン、『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』のゲイリー・ウィッタ、新作『トゥームレイダー』のジェニーヴァ・ロバートソン・ドウォレット、『スノーデン』のキーラン・フィッツジェラルドらが参加し、共に脚本を書き上げていくのだそう。最強の脚本チームを迎え、どんな脚本になるのか期待大です!

赤毛トリック
「赤毛組合」に由来。ミスディレクション、はぐらかし、の一種。ドイル自身もいくつかの同工異曲作をものしているほか、鮎川哲也、島田荘司に同趣向の作品がある。

ソア橋のトリック
「ソア橋のなぞ」に由来。S・S・ヴァン=ダイン、横溝正史らが後に同様のトリックを盛り込んだ作品を著している。また、ドイルの遺品がオークションにかけられようとした時、殺人事件が起こるが捜査は難航し迷宮入りと思われた。しかし、このトリックを利用して英国から流出するのを阻止しようとした自殺ではないかと警察に助言が齎されたことにより、この事件は殺人事件を偽装した自殺だと判明した。

鳴かなかった犬の推理
「白銀号事件」に由来。事件当夜の犬の「とても奇妙な行動」からホームズは犯人を特定した。転じて「一見何の不自然もないことが、実はとても奇妙であること」。時に誤解されるが、「あの夜犬は何もしなかった」はホームズの台詞ではない。S・S・ヴァン=ダインが推理小説の書き手に示した「ヴァン・ダインの二十則」(1928年)においては、当時においてすでに陳腐化した手法の一つとして掲げられており、一種の禁じ手となっている。

バールストン・ギャンビット
『恐怖の谷』の舞台となった邸の名に由来。トリックの概要自体は、ディケンズらに先駆がある。現実の捜査技術の発達で次第に姿を消した。バールストン先攻法ともいう。
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ミステリー映画の超大作
ガサ・クリスティーの「アクロイド殺し」を下敷きとされた脚本が大きな話題に、脚本賞受賞⁉
『ユージュアル・サスペクツ』は少し古い映画ですが、ミステリー映画の傑作と呼ばれる映画です。1995年にアメリカにて放映され、日本では翌年の1996年に放映されました。ミステリーの名手、アガサ・クリスティーの「アクロイド殺し」を下敷きとされた脚本が大きな話題となり、アカデミー脚本賞も受賞しています。まさに純正のミステリーを描いた傑作で、衝撃のラストが待ち構えています。華麗なミステリでした… 事件そのものの派手さは無いけど、一本の映画として見ると手品のように鮮やかです。 賢い悪役って最高だ。本当にかっこいい。気持ちよく騙されました。
根っからの「ホームズが好きな人」にはコレでしょう!!
売り上げランキング: 68,787
ホームズの老後を描いた一作
『Mr.ホームズ 名探偵最後の事件』は90代のホームズが過去の過ちにして自分を引退にまで追い込んだ事件を再調査するというものがたり。ある一つの見方として、ホームズの人間性を見ることができます。こちらもミステリー性という点では厳しい評価もあるようですが、ホームズが好きという方にはお勧めの映画です。
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世界中のクリエイターに愛され、様々な媒体で続々と映像化されている主人公シャーロック・ホームズ。
世界で一番有名な私立探偵のシャーロック・ホームズの活躍が、時代を越えてどう描かれていくか。
今後もいろんなシャーロック・ホームズ作品の登場から目が離せません。
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