FC2ブログ
2019 09 « 1.2.3.4.5.6.7.8.9.10.11.12.13.14.15.16.17.18.19.20.21.22.23.24.25.26.27.28.29.30.31. »  2019 11

新潮社文庫の100冊2019|泣ける本④(キッチン/塩狩峠/夏の庭―The Friends―/ツナグ/西の魔女が死んだ)

kage

2019/09/29 (Sun)

img033.jpg

新潮文庫の100冊2019
文庫フェア


潮文庫『新潮文庫の100冊』。

2019年のテーマ「この感情は何だろう。」

毎年夏になると、出版各社の文庫を紹介したパンフレットが書店に並びます。

これらのパンフレットのなかでも「新潮文庫の100冊」のキャンペーンは、1976年から始まり40年近い歴史があります。

2900余点の新潮文庫の中から編集部が厳選した100点を、「恋する本」「シビレル本」「考える本」「ヤバイ本」「泣ける本」の5テーマに分類しておすすめします。

■今年の特典


#キュンタ大作戦

新潮社が毎年展開しているフェア「新潮文庫の100冊」がスタートした。

 今年の「新潮文庫の100冊」には、「#キュンタ」で盛り上げて、「純金キュンタしおり」をゲットしよう!

応募方法

一冊買えばもらえる!

「キュンタうちわしおり」

※「キュンタうちわしおり」は「新潮文庫100冊」フェアを開催している全国主要書店でもらえます。
※「新潮文庫の100冊」購入者が対象です。
※「キュンタうちわしおり」は無くなりしたい終了します。

↓ ↓ ↓
キャンペーン公式アカウント
「@shinchobunko」をフォロー

📲撮る!
↓ 
#キュンタタグ付けで写真をSNSに投稿!


Twitter「@shinchobunko」フォロー

Instagram「@shinchobunko」フォロー

↓ ↓ ↓
当たる!
抽選100名様に「キュンタうちわしおり」が当たる!
※当選された方はDMが届きます。
*24K(表面加工)です。

応募締切
2019年9月5日(金)正午まで

締め切り以降の投稿は応募対象外となりますので、ご注意ください。

詳しいことは
「新潮文庫の100冊2019」ページで応募規約を含めて確認!


■フェアのジャンル項目


恋する本
シビレル本
考える本
ヤバイ本
泣ける本


■アイコンの説明


=受賞作
=映像化
📚=新潮文庫の一行


大丈夫。きみの悩みは、もう本になっている。この夏を、何冊生きよう。
  泣ける本

第39回 芸術選奨文部科学大臣新人賞 文学
『キッチン』 (1989年10月29日に公開、監督・森田芳光、主演:川原亜矢子)
 📚私がこの世でいちばん好きな場所は台所だと思う。(P9)

 キッチン/吉本ばなな(著)

生きることは淋しい。でも美しい。

〈世界の吉本ばなな〉のすべてはここから始まった。

定本決定版。 


キッチン
キッチン
posted with amazlet at 19.09.15
幻冬舎 (2013-10-26)
売り上げランキング: 3,093


私がこの世でいちばん好きな場所は台所だと思う──祖母の死、突然の奇妙な同居、不自然であり、自然な日常を、まっすぐな感覚で受けとめ、人が死ぬことそして生きることを、世界が不思議な調和にみちていることを、淋しさと優しさの交錯の中で、あなたに語りかけ、国境も時もこえて読みつがれるロング・ベストセラー、待望の定本決定版。〈吉本ばなな〉のすべてはここから始まった。

…‥‥‥…
Arika報告書v1アイコン大切な人をある日突然失って、辛くて辛くて、どうしようもないほどなのに、乗り越えて行くんだね。穏やかな気持ちになった 恋愛とも友情とも捉えどころのない関係というのもいいのではないか。キッチンのぬくもりに比例して、ひりつくような喪失感が心に痛い作品。大切な人がどんどん死ぬ感覚がこちらに焦燥まで覚えさせる。それでもそれを乗り越えて生きていかなければならないという覚悟を感じる。主人公たちの孤独の描写が良かった。朝起きた時の絶望感を感じたり、料理スクールに通う奥様たちの人生の向き合い方が違う感じとか、なんか分かる。前を向いて生きるためには、拠りどころが大切なんだなと思いました。 大切な人が亡くなってしまったとき、自分の居場所が消えた気がして、自分の生きる意味や存在価値も感じられなくなるかもしれません。 私自身も、誰かしらの居場所でありたいし、また苦しい時に、私を受け入れてくれる友人や家族のことを大切にしたいです。

吉本ばなな
┣1964(昭和39)年、東京生れ。日本大学藝術学部文芸学科卒業。1987年『キッチン』で海燕新人文学賞を受賞しデビュー。1988年『ムーンライト・シャドウ』で泉鏡花文学賞、1989(平成元)年『キッチン』『うたかた/サンクチュアリ』で芸術選奨文部大臣新人賞、『TUGUMI』で山本周五郎賞、1995年『アムリタ』で紫式部文学賞、2000年『不倫と南米』でドゥマゴ文学賞(安野光雅・選)を受賞。著作は30か国以上で翻訳出版されており、イタリアでスカンノ賞、フェンディッシメ文学賞〈Under35〉、マスケラダルジェント賞、カプリ賞を受賞。近著に『吹上奇譚 第一話 ミミとこだち』『切なくそして幸せな、タピオカの夢』がある。noteにて配信中のメルマガ「どくだみちゃんとふしばな」をまとめた単行本も発売中。

Arikaシネマ2014b1
 新潮社|書籍一覧まとめ

■小説

 私のプロポーズに対して、長い沈黙の後とかげは言った。
 「秘密があるの」。
 ゆるやかな癒しの時間が流れる6編のショート・ストーリー。


とかげ
とかげ
posted with amazlet at 19.09.15
幻冬舎 (2015-10-09)
売り上げランキング: 10,528


私の衝動的なプロポーズに対して、長い沈黙の後とかげはこう言った。「秘密があるの」――。幼い頃遭遇したある事件がもとで、長い間目の見えなかったことのあるとかげ。そのとかげにどうしようもなく惹かれてゆく私。心に刻まれた痛みを抱えながら生きてきたカップルの再生の物語「とかげ」。運命的な出会いと別れの中に、ゆるやかな癒しの時間が流れる6編のショート・ストーリー。



『白河夜船』 (2015年4月25日公開。監督は若木信吾、主演:安藤サクラ)
  夜の底でしか愛し合えない私とあなた。
 三つの中篇による“眠り三部作”。
 定本決定版。


白河夜船
白河夜船
posted with amazlet at 19.09.15
幻冬舎 (2013-10-26)
売り上げランキング: 9,856


いつから私はひとりでいる時、こんなに眠るようになったのだろう──。植物状態の妻を持つ恋人との恋愛を続ける中で、最愛の親友しおりが死んだ。眠りはどんどん深く長くなり、うめられない淋しさが身にせまる。ぬけられない息苦しさを「夜」に投影し、生きて愛することのせつなさを、その歓びを描いた表題作「白河夜船」の他「夜と夜の旅人」「ある体験」の“眠り三部作”。定本決定版。



  人を好きになることはほんとうにかなしい。
 With a quiet love. 定本決定版。


うたかた/サンクチュアリ (新潮文庫)
吉本 ばなな
新潮社
売り上げランキング: 91,688


複雑な家庭環境の中、これまで会わずに育った「兄妹」が出会った瞬間から恋を育む──。互いに愛する人を失った男女が出会い、やがて何かに導かれるようにして寄り添ってゆく──。運命的な出会いと恋、そこから生まれる希望や光を、瑞々しく、静謐に描き、せつなさとかなしい甘さが心をうつ珠玉の中編二作品。明るさのさしこむ未来を祈る物語。定本決定版。



 会いたい、すべての美しい瞬間に。
 こころを潤す神の水(アムリタ)。
 定本決定版。


アムリタ (上)
アムリタ (上)
posted with amazlet at 19.09.15
幻冬舎 (2015-10-09)
売り上げランキング: 15,941


妹の死。頭を打ち、失った私の記憶。弟に訪れる不思議なきざし。そして妹の恋人との恋──。流されそうになる出来事の中で、かつての自分を取り戻せないまま高知に旅をし、さらにはサイパンへ。旅の時間を過ごしながら「半分死んでいる」私はすべてをみつめ、全身で生きることを、幸福を、感じとっていく。懐かしく、いとおしい金色の物語。吉本ばななの記念碑的長編。


 感謝したい、今ここに存在することに。
 こころを潤す神の水(アムリタ)。
 定本決定版。


アムリタ (下)
アムリタ (下)
posted with amazlet at 19.09.15
幻冬舎 (2015-10-09)
売り上げランキング: 27,535


サイパンの心地よい生活、そして霊的な体験。親しんだバイトとの別れ。新しいバイトの始まり。記憶は戻り、恋人は帰国し、弟は家を出る。そして新たな友人たちとの出会い──。生と死、出会いと別れ、幸福と孤独、その両極とその間で揺れ動く人々を、日々の瞬間瞬間にみつけるきらめきを、美しさを、力強く繊細に描き出した、懐かしく、いとおしい金色の物語。定本決定版。



 デビュー以来の小説を著者が選び、テーマ別に編集。
 吉本文学の全貌を全4巻に集成した決定版作品集。


吉本ばなな自選選集〈1〉Occult オカルト
吉本 ばなな
新潮社
売り上げランキング: 423,575


87年「キッチン」でデビュー以来の主要な小説作品を、著者自らがテーマ別に選び、編集した、初めての作品集。最新作『体は全部知っている』でさらに進化する吉本文学の、これまでの総決算となる全4巻の決定版。全巻に書下ろし短編小説を付す。本巻収録作「アムリタ」、「ある体験」、「血と水」、「ハードボイルド」、新作「血の色」。


吉本ばなな自選選集〈2〉Loveラブ
吉本 ばなな
新潮社
売り上げランキング: 360,618


“彼と彼女”、“心と体”が織りなす物語。性欲を気高いものに思い直したり言い換えたりしながら生きている、そんな人間の愛らしさ、奇妙さ、素晴らしさ。人が人を好きになるということの美しい真実――。「白河夜船」「ハチ公の最後の恋人」「ハネムーン」「大川端奇譚」「ミイラ」に加えて、書下ろし短篇小説「バブーシュカ」を収録。


吉本ばなな自選選集〈3〉Deathデス
吉本 ばなな
新潮社
売り上げランキング: 439,243


永遠の別れ。残された者の想い。生の実感と喜びのゆくえ。八七年のデビュー作「キッチン」を初め、「満月――キッチン2」「ムーンライト・シャドウ」「N・P」「ハードラック」書下ろし短編小説「野菜スープ」を収録。「わかってはいるけれど、決して慣れることはないこと、それが死です」(著者あとがきより)


吉本ばなな自選選集〈4〉Lifeライフ
吉本 ばなな
新潮社
売り上げランキング: 440,041


人生を短いと思う。そして素晴らしいと気づく――。山本周五郎賞受賞作「TUGUMIつぐみ」をはじめ、「とかげ」「おやじの味」「新婚さん」「哀しい予感」「ひな菊の人生」書下ろし短編小説「ある光」を収録。「人生についてのあれこれを書くことこそが私のしたいこと」(著者あとがきより)。著者初めての自選選集全4巻完結!



 その1、ある特別な力を受け継ぐ女の子・雫石の物語。
 ライフワーク長編『王国』3部作待望の文庫化!


王国〈その1〉アンドロメダ・ハイツ (新潮文庫)
よしもと ばなな
新潮社
売り上げランキング: 277,478


「あんたは山を降りなさい」。薬草のお茶で身体の悪い人を癒してきた祖母の言葉が、十八歳になった雫石の人生を動かす。自給自足の山の生活を離れ、慣れぬ都会で待っていたのは、目の不自由な占い師の男・楓との運命的な出会い。そしてサボテンが縁を結んだ野林真一郎との、不倫の恋だった。大きな愛情の輪に包まれた、特別な力を受け継ぐ女の子の物語。ライフワーク長編の幕が開く。


 その2、不安に揺れる雫石を導く、魂の仲間・楓。
 この光こそが人間なんだ。
 ライフワーク長編『王国』第2部。


王国〈その2〉痛み、失われたものの影、そして魔法 (新潮文庫)
よしもと ばなな
新潮社
売り上げランキング: 283,453


思わぬトラブルに巻き込まれ、火事によって住まいを失くした雫石は、占い師・楓の留守宅に住み込み、働き始める。しかし、退屈も人の権利と言いたげな都会暮らしに慣れるにつれ、山で身につけた力は鈍るばかり。心は不安にふるえる。一方、離婚した真一郎は、あらためて雫石に寄り添い、再出発の途を探るのだった。懐かしい魂の輝きはどこにあるのだろう。『王国』第2部。


 その3、最後の試練。そして新しい時がはじまる。
 都会に生きる魔女の物語。
 『王国』は深遠なるクライマックスへ!


王国〈その3〉ひみつの花園 (新潮文庫)
よしもと ばなな
新潮社
売り上げランキング: 165,837


真一郎の亡き友が遺した見事な庭園で、友の美しい義母が妖しく微笑む。恋の行く末にたちこめる暗雲。そんなとき、祖母から届いた翡翠の蛇は、嘆く雫石に新しい時の到来を告げる。孤独の底で未来を見つめる楓、そして身を捨てて楓を支える片岡さん。雫石がふたりと結んだ絆の強さと、自分の運命に気付くとき、眠っていた力が再び輝く。ライフワーク長編はいま深遠なるクライマックスへ!


 別の世界へ行きたい 私が行ける所なら――
 執筆から10年、感涙のばななワールド集大成! 
 「次の世代の、もうひとつの王国を描きました」


アナザー・ワールド―王国〈その4〉 (新潮文庫)
よしもと ばなな
新潮社 (2012-10-29)
売り上げランキング: 276,831


病弱な占い師のパパ、薬草茶作りの達人のママ、パパを愛するパパ2。三人の親の魂を受けつぐ片岡ノニは、石の力を引き出せる娘だった。ノニは光あふれるミコノス島で、運命の出会いをした。その相手は〈猫の王国の女王様〉と死に別れた哀しみの家来・キノだった……。ランサロテ、そして天草。海風吹く美しい島々を舞台に、生命の奇跡を謳うライフワーク長編『王国』、それからの物語。



 ふわりと、言葉にくるまれる魔法のようなものがたり。

ハゴロモ (新潮文庫)
ハゴロモ (新潮文庫)
posted with amazlet at 19.09.15
よしもと ばなな
新潮社
売り上げランキング: 59,964


失恋の痛みと、都会の疲れをいやすべく、ふるさとに舞い戻ったほたる。大きな川の流れるその町で、これまでに失ったもの、忘れていた大切な何かを、彼女は取り戻せるだろうか……。赤いダウンジャケットの青年との出会い。冷えた手をあたためた小さな手袋。人と人との不思議な縁にみちびかれ、次第によみがえる記憶――。ほっこりと、ふわりと言葉にくるまれる魔法のような物語。



  どうにかなるさ、大丈夫。 
  沖縄のきらめく光が、ゆるやかな人生の始まりを告げる――。


なんくるない (新潮文庫)
よしもと ばなな
新潮社
売り上げランキング: 172,933


沖縄には、神様が静かに降りてくる場所がある――。心ここにあらずの母。不慮の事故で逝った忘れえぬ人。離婚の傷がいえない私。野生の少女に翻弄される僕。沖縄のきらめく光と波音が、心に刻まれたつらい思い出を、やさしく削りとっていく……。なんてことないよ。どうにかなるさ。人が、言葉が、光景が、声ならぬ声をかけてくる。なにかに感謝したくなる滋味深い四つの物語の贈り物。



 いったいこの体と心はどれだけのことを受け止めてきたのだろう……。
 狂気と溺愛に損なわれた幼い魂を癒す、傑作長編小説。


みずうみ (新潮文庫)
みずうみ (新潮文庫)
posted with amazlet at 19.09.15
よしもと ばなな
新潮社
売り上げランキング: 143,244


大好きなママが、パパとの自由な恋をつらぬいてこの世を去った。ひとりぼっちになったいま、ちひろがいちばん大切に思うのは、幼児教室の庭に描く壁画と、か弱い身体では支えきれない心の重荷に苦しむ中島くんのことだ。ある日中島くんは、懐かしい友だちが住む、静かなみずうみのほとりの一軒家へと出かけようとちひろを誘うのだが……。魂に深手を負った人々を癒す再生の物語。



  たわいない会話をなくさぬように。
 淋しい気分につかまらないように。
 どんぐり姉妹は今日もゆく! 人々を癒す小さなお悩み相談サイトの物語。


どんぐり姉妹 (新潮文庫)
よしもと ばなな
新潮社 (2013-07-27)
売り上げランキング: 133,028


姉の名前はどん子、妹はぐり子。突然の交通事故で大好きだった両親をうしなったふたりは、気むずかしいおじいちゃんの世話をしながら、手を取り合って生きてきた。そしてすべての苦しみが終わった日、ふたりが決めたのは小さな相談サイト「どんぐり姉妹」を開くこと。たわいない会話にこもる、命のかがやきを消さないように。ことばとイメージが美しく奏であう、心を温める物語。



 📚自分を閉じ込めるのは自分だけ。(P131)

きつい時代に〈さきちゃん〉たちの小さなパワーが優しい灯をともす。
 
著者最高の短編集


さきちゃんたちの夜 (新潮文庫)
よしもと ばなな
新潮社 (2015-08-28)
売り上げランキング: 136,100


失踪した友人を捜す早紀(さき)。祖父母秘伝の豆スープを配る咲(さき)。双子の兄を事故で亡くした崎(さき)の部屋に転がり込んだ、10歳の姪さき……。いろんな〈さきちゃん〉に訪れた小さな奇跡が、いまかけがえのないきらめきを放つ。きつい世の中を、前を向いて生きる女の子たちのために。「スポンジ」「鬼っ子」「癒しの豆スープ」「天使」「さきちゃんたちの夜」人生の愛おしさに包み込まれる5編。

…‥‥‥…
Arika報告書v1アイコン友を捜す早紀。小鬼と亡きおばに導かれる紗季。秘伝の豆スープを受け継ぐ咲。〈さきちゃん〉の人生が奇跡にきらめく最高の短編集。死に寄り添って生きるそれぞれの『サキ』ちゃんたちの物語5編。穏やかながらもなんとなく冷めた感じで、こういう割り切った感情は自分にはないなと思いながら読みました。優しくて暖かくて穏やか。紡いでいくような文章に無駄がなく、安定感のある言葉の展開がすっと心に沁みていく。著者は自分が短編向きだと言っているが、個人的にはまとまった小説の方が好み。よしもとばななを読むといつも無条件で癒され赦される気がしてしまう。



■随筆
 かけがえのない記憶。日常に宿る奇跡。人生を見つめるまなざし光る81篇。

みんなが、飾らずむりせず、自分そのものを生きることができたら、世界はどんなところになるだろう。

イヤシノウタ (新潮文庫)
吉本 ばなな
新潮社 (2018-10-27)
売り上げランキング: 260,290


なんていうことのない日々に宿る奇跡のような瞬間、かけがえのない記憶。土地がもたらす力、自然とともに生きる意味。運命的な出会い。男女とは、愛とは。お金や不安に翻弄されず生きるには? そして命と死を見つめるなかで知った、この世界の神秘とは──。研ぎ澄まされた文章と人生を見つめるまなざしが光る81篇。父・吉本隆明との対談「書くことと生きることは同じじゃないか」収録。

特設;
特設ページ公開中!


  私はやはり希望が好きだ。
 公式ホームページの日記とQ&Aを惜しみなく大公開。


よしもとばななドットコム見参!―yoshimotobanana.com (新潮文庫)
よしもと ばなな
新潮社
売り上げランキング: 873,693


卓球に熱中し、焼き肉を食べ、猫、犬、亀の世話をし、フルート、英会話、フラの習い事にも精を出す。タヒチ、マルタ、ローマ、台湾を旅し、日本の銭湯で激怒する。時にエネルギッシュ、時にしんみり……小説家の日常を大公開。Q&Aでは「愛の告白の仕方」にも答えます。公式ホームページから生まれたとっておきのプライヴェート本。『YOSHIMOTOBANANA.COM』を改題、再編集。


  自分の人生の時間を守るには? 
 公式ホームページの日記とQ&Aで明かされる著者の人生のヒミツ。


ミルクチャンのような日々、そして妊娠!?―yoshimotobanana.com〈2〉 (新潮文庫)
よしもと ばなな
新潮社
売り上げランキング: 728,351


素晴らしい友達、先輩に会う。おいしい料理を食べる。買い物をする。花粉症に悩み、犬の性格に納得する。いつもの私の日々……。2002年6月日本中がサッカーに沸いた頃、突然判明した妊娠!? 酒が一滴も飲めない日々が始まった。公式ホームページの日記とQ&Aの活字化、第二弾。読者からの質問、「潔い生き方とは何か」にも答えます。『怒りそしてミルクチャンの日々』を改題、再編集。


  見て見ぬふりが大切? 
 公式ホームページの日記とQ&Aが妊婦生活の真実に迫る。


子供ができました―yoshimotobanana.com〈3〉 (新潮文庫)
よしもと ばなな
新潮社
売り上げランキング: 576,523


妊娠届けを提出したが、なかなか気の休まる日はこない。うんざりするテレビのニュース、仕事上のトラブル。胎児の画像を見て感動する。人生のペースを落とし、自分のからだの声を聞こうと思う。冷え、ぎっくり腰、犬の急病、食あたり、仕事場の引っ越し。妊婦を次々に襲う試練の数々。公式ホームページの日記とQ&Aを文庫化する第三弾。「けんかの仲直りの仕方」も伝授します。


 しゃれにならない立派な難産だった……。
 公式ホームページの日記とQ&A。涙と感動の出産体験記。


こんにちわ!赤ちゃん―yoshimotobanana.com〈4〉 (新潮文庫)
よしもと ばなな
新潮社
売り上げランキング: 292,451


予定日まで一ヶ月。出産後に備えて狂ったように仕事をする。つっぱる腹、息切れ、ぎっくり腰。そして、しゃれにならない痛さがやってきた。予定日を刻々と過ぎ、生まれてみれば立派な難産……。車椅子と松葉杖のお世話にもなり、退院後にはちょっと切ない気持ちに。そのようにしてやってきたわが息子「マナチンコ」と、優しい夫「ヒロチンコ」の、まっさらで手探りの、三人家族の日常。


 子育ては、重労働。でも、その疲れすら素晴らしいと思う日々。
 公式ホームページの日記とQ&A。寝不足にもめげない育児日記。


赤ちゃんのいる日々―yoshimotobanana.com5 (新潮文庫)
よしもと ばなな
新潮社
売り上げランキング: 299,072


出産から約半年が過ぎた。子育ては体力だと痛感する。仕事はいままでの何倍も時間がかかり、ストレスと寝不足が続くとたちまちおっぱいも不味くなるらしい。それでも赤ちゃんと意味もなくたわむれていると、これこそが人生だと思えてくる。疲れることすら素晴らしい、と感じる。家に明かりをつけて、愛する人とごはんを食べて──人間を幸せにするものは、やっぱり人間なのだと思う。


  〈十二年間、暮らしをともにした名犬中の名犬。
 ラブ子よ、ありがとう、さようなら。
 忘れることは一生ないと思う2004年5月。〉
 公式ホームページの日記とQ&A。息子、通称“チビラ”は一歳に。


さようなら、ラブ子―yoshimotobanana.com〈6〉 (新潮文庫)
よしもと ばなな
新潮社
売り上げランキング: 710,644


わが子、通称“チビラ”は一歳に。つかまり立ちもし、食欲も旺盛。育児もひと息つけるかという頃、身近な人々が次々と倒れ、入院する。それでも日々は「わが子一生の感覚の源」と思い、イライラしない静かな生活を心がけていたのだが……。しかし、十二年連れ添ったゴールデンレトリバー「ラブ子」の病が深刻化する。家族との最後の日々。忘れることは一生ないと思う2004年5月。


  “いつのまにか四十歳。いつのまにか難問も山積み。ゆったりしたいものだのう。”
 息子がはじめて「ママ」と呼んだ! 
 公式ホームページの日記とQ&A。


引っこしはつらいよ―yoshimotobanana.com〈7〉 (新潮文庫)
よしもと ばなな
新潮社
売り上げランキング: 366,653


子供は商店街のある街で育てたい。そんな思いから始まった引越し計画は、銀行や不動産屋との理不尽な闘いのなかで進む。四十歳の誕生日を迎え、人に会うのを減らしてでも、書き物の時間を多少けずってでも、時間を家族にさきたいと思う。山積みの難問もひとつずつ解決していけば必ず道は開ける。へこたれそうになりながら信ずる道を進む母を、二歳の息子は初めて「ママ」と呼んだ。


 わが息子は二歳。
 人生と小説について新たな気持ちが湧いてくる。
 公式ホームページの日記とQ&A。美人と嘘の見分け方、教えます。


美女に囲まれ―yoshimotobanana.com〈8〉 (新潮文庫)
よしもと ばなな
新潮社
売り上げランキング: 923,926


チビラも二歳になった。子育てはなんとか無事に離陸し、安定軌道に乗せることができた気がする。そして猛然と、「小説を書こう」という気持ちが湧いてくる。価値観をはっきりさせる人生こそが大切だと強く思う。バカでがむしゃらで楽しいことを必死で追求する自分の姿を、そのまま息子に見せたいとも思う。子が育つと同時に私もまた、日々新たな気持ちで生まれ変わっていく――。


  沖縄が、教えてくれた、ほんとうに大切なこと。
 本島、波照間、石垣、そして奄美大島まで。
 たくさんの出会いと発見が織りなす――7つの旅のエッセイ。


なんくるなく、ない―沖縄(ちょっとだけ奄美)旅の日記ほか (新潮文庫)
よしもと ばなな
新潮社
売り上げランキング: 730,915


1999年、はじめて旅した沖縄に恋をして――以来、波照間、石垣、そして、奄美大島まで。やんばるの森のうっとりとする濃い美しさに魅せられ、炎天下のさとうきび畑で、失われた日本人の心を思う。目に見えないものの力がとても強いあの島での、決して色あせることない思い出を、旅の仲間「おじぃ」こと垂見健吾氏の写真と、原マスミ氏のイラストでおくる沖縄紀行。文庫オリジナル。


 人生はJOYだ。そう思うことだけが反逆なのだと思う。
 大人気ドットコム・シリーズ最新刊! 愛息チビラくん語録も楽しめます。


ついてない日々の面白み―yoshimotobanana.com〈9〉 (新潮文庫)
よしもと ばなな
新潮社
売り上げランキング: 810,343


ひやっとする病気、ものすごく悲しい別れ。本当についてない年だったけど、気づけば、同じように生きていく仲間がいた。人生で一番たくさん毛虫を見た台湾の陽明山をはじめ、沖縄、高知を旅し、三本の書き下ろしを執筆。母、主婦、社長、作家の四本立てに寿命が縮む思いをしながらも、悔いなくすごそうとますます思う。――作家として、ひとりの人間として、考えつづける日々の記録。


 みんな陽子さんにぞっこんさ! ドットコムシリーズ、リニューアルしました。

愛しの陽子さん―yoshimotobanana.com 2006 (新潮文庫)
よしもと ばなな
新潮社
売り上げランキング: 370,468


グチりたくてしょうがないとき、美味しいごはんを食べに行くとき、チビとウルトラマンで遊ぶときだって、いつもそばにいてくれる。陽子さんは家族のように大切なひと。みんな陽子さんにぞっこんさ、そんな思いをタイトルに込めました。楽しみ、悩み、考え続ける日々の記録。これからは一冊に一年間を凝縮。ボリュームアップで、もっと楽しくお届けするドットコムです。


  よいことも悪いことも、どかんときました。
 公式HP yoshimotobanana.com人気シリーズ。


なにもかも二倍―yoshimotobanana.com〈2007〉 (新潮文庫)
よしもと ばなな
新潮社
売り上げランキング: 117,987


ハワイで奇跡のような夕陽に照らされ、ローマで憧れのダリオ監督に出会う。旅と大切な人との出会いを重ねながら、新作小説の完成を目指した一年間。よいことも悪いこともどかんときた出来事の数々と、日々の思いをつめました。「とにかくはだかをみせて~」ほか、美女たちを瞬時にメロメロにするチビちゃん語録も絶好調。Q&A集も増量し、みんなとしあわせになりたいドットコムです。


■共著
 なるほどの対話/河合隼雄 、吉本ばなな(著)
  言葉の名手vs.対話の達人。
 個性的な二人のホンネは、とてつもなく面白く、ふかい!


なるほどの対話 (新潮文庫)
河合 隼雄 吉本 ばなな
新潮社
売り上げランキング: 37,647


吉本:「学校は自分をぐしゃぐしゃにした」という印象が強くあります。学校、つらかったですねえ……。河合:とにかく日本には、おせっかいが多い。それは、〈創造する〉作業にとって、ものすごくマイナスなんですよ。日本はクリエイティビティを表に出すのが、難しい社会です。──個性的な二人のホンネは、とてつもなく面白く、ふかい。対話の達人と言葉の名手が明かす生きるコツ。


河合隼雄
┣1928年〈昭和3年〉6月23日 - 2007年〈平成19年〉7月19日(79歳没)。兵庫県生れ。
┣京大理学部卒。京大教授。日本におけるユング派心理学の第一人者であり、臨床心理学者。文化功労者。文化庁長官を務める。独自の視点から日本の文化や社会、日本人の精神構造を考察し続け、物語世界にも造詣が深かった。著書は『昔話と日本人の心』(大佛次郎賞)『明恵 夢を生きる』(新潮学芸賞)『こころの処方箋』『猫だましい』『大人の友情』『心の扉を開く』『縦糸横糸』『泣き虫ハァちゃん』など多数。
┣河合隼雄財団 (@KawaiHayaoPress) - Twitter

E13-b043.gif
新潮社文庫の100冊2019|考える本④|心理・脳・知力・哲学(こころの処方箋/受験脳の作り方―脳科学で考える効率的学習法―/人間の建設/人生論ノート/孤独のチカラ/堕落論)





 📚誠の心、勇気、努力。(P111)
 塩狩峠/三浦綾子(著)

他人の犠牲になんてなりたかない、誰だってそうさ――

そうだろうか、本当に? 


塩狩峠 (新潮文庫)
塩狩峠 (新潮文庫)
posted with amazlet at 19.09.15
三浦 綾子
新潮社
売り上げランキング: 26,124


結納のため、札幌に向った鉄道職員永野信夫の乗った列車は、塩狩峠の頂上にさしかかった時、突然客車が離れて暴走し始めた。声もなく恐怖に怯える乗客。信夫は飛びつくようにハンドブレーキに手をかけた……。明治末年、北海道旭川の塩狩峠で、自らを犠牲にして大勢の乗客の命を救った一青年の、愛と信仰に貫かれた生涯を描き、生きることの意味を問う長編小説。

…‥‥‥…
Arika報告書v1アイコン大勢の乗客の命を救うため、雪の塩狩峠で自らの命を犠牲にした若き鉄道員の愛と信仰に貫かれた生涯を描き、人間存在の意味を問う。結末を知っていたからか、思っていたより平静に近い気持ちで読了した。「目に見えた不具者を笑うことはやさしいが、自分たち人間の心がどんなに不自由な身動きのとれない不具者かということには、なかなか気付かないものだよ」。キリスト教を基調とした小説。冒頭と最後に引用される「一粒の麦、地に落ちて死なずば、唯一つにて在らん」の一節を地でいくような内容。初めはキリスト教を「ヤソ」と呼び反発していた主人公が、世間を知り、自らに悩むうちに信仰の道へと傾倒していく。このお話はフィクションですが、信夫の元になった長野政雄さんというクリスチャンのことが気になりました。

三浦綾子
┣(1922-1999)旭川生れ。17歳で小学校教員となったが、敗戦後に退職。間もなく肺結核と脊椎カリエスを併発して13年間の闘病生活。病床でキリスト教に目覚め、1952(昭和27)年受洗。1964年、朝日新聞の一千万円懸賞小説に『氷点』が入選、以後、旭川を拠点に作家活動。主な作品に『塩狩峠』『道ありき』『天北原野』『銃口』など。1998(平成10)年、旭川に三浦綾子記念文学館が開館。

Arikaシネマ2014b1
 新潮社|書籍一覧まとめ

長編小説

道ありき 青春篇 (新潮文庫)
三浦 綾子
新潮社
売り上げランキング: 105,803


教員生活の挫折、病魔――絶望の底へ突き落とされた著者が、十三年の闘病の中で自己の青春の愛と信仰を赤裸々に告白した心の歴史。


この土の器をも―道ありき第二部 結婚編 (新潮文庫)
三浦 綾子
新潮社
売り上げランキング: 174,249


長い闘病生活に耐えた著者が、37歳で結婚し夫とふたり、一間だけの小さな家で生活をはじめてから、新聞社の一千万円懸賞小説に『氷点』で入選するまでの愛と信仰の日々を綴る自伝――結婚生活とは何か、家庭を築くとはどういうことか、夫婦はどうあるべきかを語りかけ、日常生活の中で、愛し信じることが、いかに大切なことかを痛感させる。『道ありき・青春編』の続編。


光あるうちに―道ありき第三部 信仰入門編 (新潮文庫)
三浦 綾子
新潮社
売り上げランキング: 128,911


神とは、愛とは、罪とは、死とは何なのか? 人間として、かけがえのない命を生きて行くために大切な事は何かを問う愛と信仰の書。



 人生の試練に意味はあるのか。
 苦しい開拓と貧困を乗り越え、真面目に生きてきた家族。
 そのすべてを、突然の火山爆発がのみ込んでゆく――。


泥流地帯 (新潮文庫)
泥流地帯 (新潮文庫)
posted with amazlet at 19.09.15
三浦 綾子
新潮社
売り上げランキング: 38,788


大正15年5月、十勝岳大噴火。突然の火山爆発で、家も学校も恋も夢も泥流が一気に押し流してゆく……。上富良野の市街からさらに一里以上も奥に入った日進部落で、貧しさにも親の不在にも耐えて明るく誠実に生きている拓一、耕作兄弟の上にも、泥流は容赦なく襲いかかる。真面目に生きても無意味なのか? 懸命に生きる彼らの姿を通して、人生の試練の意味を問いかける感動の長編。


  人生の報いとは一体何なのか。
 火山爆発ですべてを失った家族。
 懸命に生きている者たちへ降り注ぐ、不条理な苦難。それでも人は希望を持ちえるのか――。


続 泥流地帯 (新潮文庫)
三浦 綾子
新潮社
売り上げランキング: 145,892


突然爆発した十勝岳の泥流は開拓部落に襲いかかり、一瞬にして、家族の命を奪い、田畠を石河原に変えた。地獄と化した泥流の地から離散していく人々もいるなかで、拓一・耕作兄弟は、祖父・父の苦労の沁み込んだ土地を、もう一度稲の実る美田にしたいと、再び鍬を手にする。そんな彼らに、さらに苦難が襲いかかる。苦闘の青春を描き、人生の報いとは何かを問う感動の完結編。



 邸宅に潜む、禁断の愛。
 涙から生まれた幼子。人は、どこまで赦せるのか――。
 68万部突破! もう一つの『氷点』。【『氷点』50年記念新装版】


積木の箱(上) (新潮文庫)
三浦 綾子
新潮社
売り上げランキング: 436,036


旭川の中学に着任する五月の朝、杉浦悠二は、雑貨店で、中学三年生の一郎と出会う。彼は、北海道の観光王と称される実業家・佐々林の長男だったが、姉と慕っていた奈美恵と父の秘密を目撃し、自暴自棄になっていた。担任となった杉浦は、荒む一郎を気遣うものの、彼は心を開かない。人は、罪をどこまで赦せるのか? 妻妾同居を背景に、真実の愛と赦しを描く、もう一つの「氷点」。


 妻妾同居、異母弟。
 料亭の忌まわしい一夜。愛は、どこまで救えるのか――。
 新潮文庫累計1200万部! ますます輝き続ける、永遠の文学。
 【『氷点』50年記念新装版】


積木の箱(下) (新潮文庫)
三浦 綾子
新潮社
売り上げランキング: 345,055


広壮な佐々林邸で、父の部屋の鍵穴を覗き、姉と信じていた奈美恵と父の秘事を知ってしまった一郎。だが、彼は、奈美恵の誘惑に抗しきれない自分も赦せない。唯一、雑貨店の久代と幼子・和夫と過ごす時間が、慰めになっていた。しかし、母子もまた、父の犠牲者だと知った時、一郎の人間不信は遂に爆発する……。人間を見据える、冷徹な眼差し。罪と罰、愛と赦しを描く、永遠の文学。


天北原野(上) (新潮文庫)
三浦 綾子
新潮社
売り上げランキング: 256,100


北海道ハマベツ。貧しいこの土地で生まれ育った美しい少女貴乃と、小学校校長の息子孝介は、互いに愛し合い、結婚の約束を結んでいた。しかし製材所の息子完治の恐ろしいたくらみによって、孝介は遠い樺太へと旅立ち、残された貴乃には完治の執拗な求愛が続く……。北の果ての原野で、苛酷な苦難と運命に耐え抜く人々の姿を通じ、生きることの尊厳と意味を問いかける大河小説。


天北原野(下) (新潮文庫)
三浦 綾子
新潮社
売り上げランキング: 242,388


激しい運命の嵐に翻弄される貴乃と孝介。二人の仲が引き裂かれるほど、心の奥で愛は静かに燃え上がる。完治はあくどい方法で財をなし、その妹あき子はロシア人の青年イワンとの不倫の恋に苦しむ。平和に見えた樺太にも戦争の影は近づき、やがてソ連軍が侵入して来る――。厳しい樺太の大自然と激動の時代を背景に、心に罪の十字架を背負った人間たちが織りなす、愛と憎しみのドラマ。




 【心を鷲掴みにする珠玉の歴史小説】
 敵すら息をのんだその美貌――。
 謀反者・明智光秀を父に持った絶世の美女、玉子。


細川ガラシャ夫人(上) (新潮文庫)
三浦 綾子
新潮社
売り上げランキング: 47,539


明智光秀の娘として何不自由なく育てられた玉子は、十六になった時、織田信長の命令で細川忠興のもとに嫁ぐこととなった。女性が男性の所有物でしかなく、政略の道具として使われた時代に、玉子は真の人間らしい生き方を求めて行く……。実の親子も殺し合う戦国の世にあって、愛と信仰に殉じた細川ガラシャ夫人。その清らかにして熾烈な悲劇の生涯を浮き彫りにした著者初の歴史小説。



 【涙が止まらない感動の戦国ロマン】
 三成を窮地に誘うその知謀――。
 秀吉すら手に入れることが叶わなかった女、ガラシャ。


細川ガラシャ夫人(下) (新潮文庫)
三浦 綾子
新潮社
売り上げランキング: 47,330


暴君信長のむごい仕打ちに耐えかね、ついに明智光秀は織田家に叛旗をひるがえした。しかしその天下はあまりにも短く、玉子は逆臣の娘として苦難の日々を過ごすことになった。父母一族は亡び、夫や子とも引き裂かれた玉子は、秀吉のキリシタン弾圧の中、洗礼を受けることを決意する……。強者の論理が支配する時代に、命をかけて信念を貫いた細川ガラシャの生涯を描く感動の歴史ロマン。



広き迷路 (新潮文庫)
広き迷路 (新潮文庫)
posted with amazlet at 19.09.15
三浦 綾子
新潮社
売り上げランキング: 565,031


旭川出身で銀座のデパートに勤める早川冬美には、高級官僚を父に持つ大企業のエリート社員・町沢加奈彦という素敵な恋人がいた。だが札幌に出張している筈の加奈彦を都心で見かけて以来、冬美の心に不安の影がよぎる。加奈彦さんには何か秘密がある……。平凡な幸福を願う冬美を襲った恐るべき罠。都会の迷路に潜む人間の孤独と欲望を、息詰るサスペンスで浮き彫りにした異色長編。


千利休とその妻たち(上) (新潮文庫)
三浦 綾子
新潮社
売り上げランキング: 235,569


堺の豪商千宗易は茶の湯の達人として知られていた。その妻お稲は、武将の三好長慶の妹であることを誇り、茶道に打ち込む夫を軽蔑していた。そんなある日、宗易は名高い能楽師である畏友・宮王太夫の妻おりきに出逢い、激しく心を奪われてしまう。互いに想いを胸に秘めながら、二人は運命の嵐に翻弄されていく……。茶聖千利休とおりきとの波乱に満ちた半生を描く感動の歴史ロマン。


千利休とその妻たち(下) (新潮文庫)
三浦 綾子
新潮社
売り上げランキング: 234,951


長い時を経て千宗易とおりきは夫婦の契りを交わした。おりきはキリシタンに帰依し、信仰に生きることを決意する。信長から秀吉へと、天下の武将に仕えながら、茶人としての生き方に悩む宗易。いつしか宗易は名声と引き換えに権力者の争いに巻き込まれていく……。武力がすべての戦国の世に、命を賭けて茶の湯に生きた千利休と、限りない愛で利休を支えた妻おりきを描く歴史長編。


夕あり朝あり (新潮文庫)
三浦 綾子
新潮社
売り上げランキング: 210,701


天がわれに与えた職業は何か――
クリーニングの〔白洋舎〕を創業した五十嵐健治の、熱烈な信仰に貫かれた波瀾万丈の生涯。





「夏の庭 The Friends」(1994年4月9日、ヘラルド・エース、主演: 三國連太郎)
 📚この世界には隠れているもの、見えないものがいっぱいあるんだろう。(P97)
 夏の庭―The Friends―/湯本香樹実(著)

死んだ人って見たことある? 

怖いけど見たい。

知りたいことは知りたいんだ! 


夏の庭―The Friends (新潮文庫)
湯本 香樹実
新潮社
売り上げランキング: 3,584


町外れに暮らすひとりの老人をぼくらは「観察」し始めた。生ける屍のような老人が死ぬ瞬間をこの目で見るために。夏休みを迎え、ぼくらの好奇心は日ごと高まるけれど、不思議と老人は元気になっていくようだ――。いつしか少年たちの「観察」は、老人との深い交流へと姿を変え始めていたのだが……。喪われゆくものと、決して失われぬものとに触れた少年たちを描く清新な物語。

…‥‥‥…
Arika報告書v1アイコン死への興味から、生ける屍のような老人を「観察」し始めた少年たち。いつしか双方の間に、深く不思議な交流が生まれるのだが……。死んだ人を見てみたいと思っている少年三人といまにも死にそうな人と思われて少年らに観察されているおじいさんとの楽しくもあり悲しくもある物語。純粋っていうか単純っていうか考えてることをストレートに行動にしてしまうところが、男の子ってなんだかかわいい。少年たちにとって、おじいさんにとって忘れられない夏の素敵な話。言葉の選び方もとても好きでした。子供だっていろいろ悩みや現実問題を抱えてるし、同じにしか見えない年配の人だって、それぞれ人生も青春も思いも歴史もある。当たり前だけど、忘れがちな真実。その事を知ることができた三人は、人の心が分かる素敵な大人になるんだろうなと思わせてくれる。「こんなことあるよね」と思わせるエピソードの積み重ねの中に、かけがえのない時間が描きだされ。最後が少しきれい過ぎるかもしれませんが、過剰に全てが説明されすぎることもなく、少年たちは自分の中にだけ大切な宝物を手に入れます。 おじいさんと少年らの交流が生き生きと描かれていて、児童文学の枠におさまらない、いろんなメッセージを発する一冊。

湯本香樹実
┣1959(昭和34)年、東京生まれ。東京音楽大学音楽科作曲専攻卒業。小説『夏の庭―The Friends―』は1993(平成5)年日本児童文学者協会新人賞、児童文芸新人賞を受賞。同書は映画・舞台化されるとともに世界十ヵ国以上で翻訳され、1997年にボストン・グローブ=ホーン・ブック賞、ミルドレッド・バチェルダー賞に輝いた。2009年絵本『くまとやまねこ』で講談社出版文化賞受賞。著書に『ポプラの秋』『春のオルガン』『西日の町』『岸辺の旅』『夜の木の下で』、絵本に『わたしのおじさん』『魔女と森の友だち』などがある。

Arikaシネマ2014b1
 新潮社|書籍一覧まとめ

「ポプラの秋」(2015年9月19日、アスミック・エース/シナジー、主演:本田望結)
📺「ポプラの秋」(2013年11月24日、関西テレビ)
 「あの世」への手紙、運んでやろうか。おばあさんの提案に、私は――。
 大人も子どもも涙する、傑作長編小説。


ポプラの秋 (新潮文庫)
湯本 香樹実
新潮社
売り上げランキング: 50,303


父が急死した夏、母は幼い私を連れて知らない町をあてもなく歩いた。やがて大きなポプラの木のあるアパートを見つけ、引っ越すことにした。こわそうな大家のおばあさんと少しずつ親しくなると、おばあさんは私に不思議な秘密を話してくれた──。大人になった私の胸に、約束を守ってくれたおばあさんや隣人たちとの歳月が鮮やかに蘇る。『夏の庭』の著者による、あたたかな再生の物語。


  『夏の庭』の著者が贈る少女のための物語。私はどんな大人になるんだろう?

春のオルガン (新潮文庫)
湯本 香樹実
新潮社
売り上げランキング: 278,510


小学校を卒業した春休み、私は弟のテツと川原に放置されたバスで眠った──。大人たちのトラブル、自分もまた子供から大人に変わってゆくことへの戸惑いの中で、トモミは少しずつまだ見ぬ世界に足を踏み出してゆく。ガラクタ、野良猫たち、雷の音……ばらばらだったすべてが、いつかひとつでも欠けてはならないものになっていた。少女の揺れ動く季節を瑞々しく描いた珠玉の物語。


 160万部のベストセラー『夏の庭』著者最新作!
 過ぎ去った時間を瑞々しく描く珠玉の作品集。


話したかったことと、話せなかったこと──。

心の底の思いを物語にした珠玉の作品集。


夜の木の下で (新潮文庫)
湯本 香樹実
新潮社 (2017-10-28)
売り上げランキング: 144,745


また会おうよ。実現しないとわかっていても、言わずにはいられなかった――。病弱な双子の弟と分かち合った唯一の秘密。二人の少女が燃える炎を眺めながら話した将来の夢。いじめられっ子からのケットウジョウを受け取った柔道部員の決断。会ったこともない少年少女のなかに、子どもの頃の自分が蘇る、奇跡のような読書体験。過ぎ去ってしまった時間をあざやかに瑞々しく描く、珠玉の作品集。





 📚死者は、残された生者のためにいるのだ。(P424)
 ツナグ/辻村深月(著)

あなたがもう一度、会いたい人は誰ですか? 

新直木賞作家の感動長編! 

映画化! 


ツナグ (新潮文庫)
ツナグ (新潮文庫)
posted with amazlet at 19.09.15
辻村 深月
新潮社 (2012-08-27)
売り上げランキング: 3,588


一生に一度だけ、死者との再会を叶えてくれるという「使者(ツナグ)」。突然死したアイドルが心の支えだったOL、年老いた母に癌告知出来なかった頑固な息子、親友に抱いた嫉妬心に苛まれる女子高生、失踪した婚約者を待ち続ける会社員……ツナグの仲介のもと再会した生者と死者。それぞれの想いをかかえた一夜の邂逅は、何をもたらすのだろうか。心の隅々に染み入る感動の連作長編小説。

…‥‥‥…
Arika報告書v1アイコン一度だけ、逝った人との再会を叶えてくれるとしたら、何を伝えますか――。死者と生者のそれぞれの想いをかかえた一夜の邂逅がもたらす奇跡。心に染み入る感動の連作長編小説。死んだ人と一生のうち1度だけ会うことを叶えてくれる、その使者ツナグ。設定を聞いたときはあまり好きな話ではないと思ったが登場人物の設定が秀逸で思わず引き込まれた。地味なOL、不器用で高飛車な長男、親友を亡くした女子高生、失踪した婚約者を待つ男、そして祖母から使者を引き継ぐ男子校生。話は突拍子もないモノなのに、何処にでもありそうな人間模様を題材に、裏にある真理を使者を通して描き出す辻村深月氏、スゲェ。しかもそれがシンプルで飾ってないからグイグイ入ってくる、お見事だわ…。大切な人に会えなくなる前に伝えたい事、聞きたい事、和解したい事、心残りがない様に過ごしていきたいと思う。

辻村深月
┣1980(昭和55)年生まれ。千葉大学教育学部卒業。2004(平成16)年に『冷たい校舎の時は止まる』でメフィスト賞を受賞してデビュー。『ツナグ』で吉川英治文学新人賞を、『鍵のない夢を見る』で直木賞を受賞。著書に『ぼくのメジャースプーン』『ゼロ、ハチ、ゼロ、ナナ。』『オーダーメイド殺人クラブ』『水底フェスタ』『盲目的な恋と友情』『朝が来る』『東京會舘とわたし』『クローバーナイト』など。

Arikaシネマ2014b1
 新潮社|書籍一覧まとめ

 離れない。たとえ破滅しても。
 異性に、同性に、溺れることの甘さと苦しさを描き切る長編。


盲目的な恋と友情 (新潮文庫)
辻村 深月
新潮社 (2017-01-28)
売り上げランキング: 27,202


タカラジェンヌの母をもつ一瀬蘭花(いちのせらんか)は自身の美貌に無自覚で、恋もまだ知らなかった。だが、大学のオーケストラに指揮者として迎えられた茂実星近(しげみほしちか)が、彼女の人生を一変させる。茂実との恋愛に溺れる蘭花だったが、やがて彼の裏切りを知る。五年間の激しい恋の衝撃的な終焉。蘭花の友人・留利絵(るりえ)の目からその歳月を見つめたとき、また別の真実が――。男女の、そして女友達の妄執を描き切る長編。






 📚二度と再び、まいの世界が元に戻ることはなかった。(P10)
 西の魔女が死んだ/梨木香歩(著)

大好きなおばあちゃんは本物の魔女。

生きる力も本物だった――。

それからの物語「渡りの一日」併録。 


西の魔女が死んだ (新潮文庫)
梨木 香歩
新潮社
売り上げランキング: 2,158


中学に進んでまもなく、どうしても学校へ足が向かなくなった少女まいは、季節が初夏へと移り変るひと月あまりを、西の魔女のもとで過した。西の魔女ことママのママ、つまり大好きなおばあちゃんから、まいは魔女の手ほどきを受けるのだが、魔女修行の肝心かなめは、何でも自分で決める、ということだった。喜びも希望も、もちろん幸せも……。その後のまいの物語「渡りの一日」併録。

…‥‥‥…
Arika報告書v1アイコン学校に足が向かなくなった少女が、大好きな祖母から受けた魔女の手ほどき。何事も自分で決めるのが、魔女修行の肝心かなめで……。冒頭の西の魔女が死んだ。から始まり、主人公まいは西の魔女、おばあちゃんとの思い出が浮かび上がっていく。野イチゴのジャム作り、魔女の修行、自分の場所、人は死んでしまうとどうなるのか…。大好きなおばあちゃんからたくさんのことを学び、少しずつ成長していくまいと共に読んでいる自分たちも少しずつ成長していくような気持ちになります。不登校の中学生のまいがおばあちゃんから魔女の手ほどきを受け、自分で決める力、遂行する力、精神力を鍛えることで心の悩みを解決してゆく。「自分が楽に生きられる場所を求めたからといって、後ろめたく思う必要はありませんよ。〜シロクマがハワイより北極で生きるほうを選んだからといって、だれがシロクマを責めますか」。西の魔女がまいに語り掛ける易しく優しい丁寧な言葉は、本当は弱くないまいを少しずつ引き出す魔法のよう。自己啓発本ではないのだけれど、おばあちゃんが教えてくれる魔女修行の教訓は、現実社会を生きる私にとってもためになるものだった。特に、自分で物事を決めるということは、本当に大切。学生時代に読むべき1冊。

梨木香歩
┣1959(昭和34)年生れ。著書に『丹生都比売 梨木香歩作品集』『西の魔女が死んだ 梨木香歩作品集』『裏庭』『エンジェル エンジェル エンジェル』『りかさん』『からくりからくさ』『沼地のある森を抜けて』『家守綺譚』『冬虫夏草』『村田エフェンディ滞土録』『僕は、そして僕たちはどう生きるか』『海うそ』『f植物園の巣穴』『椿宿の辺りに』『岸辺のヤービ』『ヤービの深い秋』『エストニア紀行』『鳥と雲と薬草袋』等がある。

Arikaシネマ2014b1
 新潮社|書籍一覧まとめ

第1回 児童文学ファンタジー大賞 大賞
 フー・アー・ユー誰だい、君は? テル・ミー教えて、私に。
 アイル・テル・ユー教えよう、君に――。
 秘密の裏庭から始まる孤独な魂の冒険。


裏庭 (新潮文庫)
裏庭 (新潮文庫)
posted with amazlet at 19.09.15
梨木 香歩
新潮社
売り上げランキング: 26,852


昔、英国人一家の別荘だった、今では荒れ放題の洋館。高い塀で囲まれた洋館の庭は、近所の子供たちにとって絶好の遊び場だ。その庭に、苦すぎる想い出があり、塀の穴をくぐらなくなって久しい少女、照美は、ある出来事がきっかけとなって、洋館の秘密の「裏庭」へと入りこみ、声を聞いた――教えよう、君に、と。少女の孤独な魂は、こうして冒険の旅に出た。少女自身に出会う旅に。


 「ここにはないなにか」を探そうとしないで。
 ここが、あなたの場所。
 生命を支える新しい絆を深く心に伝える書下ろし長編小説。


からくりからくさ (新潮文庫)
梨木 香歩
新潮社
売り上げランキング: 75,207


祖母が遺した古い家に女が四人、私たちは共同生活を始めた。糸を染め、機を織り、庭に生い茂る草が食卓にのる。静かな、けれどたしかな実感に満ちて重ねられてゆく日々。やさしく硬質な結界。だれかが孕む葛藤も、どこかでつながっている四人の思いも、すべてはこの結界と共にある。心を持つ不思議な人形「りかさん」を真ん中にして――。生命の連なりを支える絆を、深く心に伝える物語。



 そうだ。共感してもらいたい。
 つながっていたい。分かり合いたい。うちとけたい。納得したい。
 私たちは本当はみな。


忘れないでいて。

かけがえのない場所、かけがえのない人のことを。

今、読みたい一冊。


春になったら莓を摘みに (新潮文庫)
梨木 香歩
新潮社
売り上げランキング: 26,012


「理解はできないが、受け容れる」それがウェスト夫人の生き方だった。「私」が学生時代を過ごした英国の下宿には、女主人ウェスト夫人と、さまざまな人種や考え方の住人たちが暮らしていた。ウェスト夫人の強靱な博愛精神と、時代に左右されない生き方に触れて、「私」は日常を深く生き抜くということを、さらに自分に問い続ける――物語の生れる場所からの、著者初めてのエッセイ。


 「彼女」と一緒なら、きっと大丈夫。書下ろし「ミケルの庭」併録。

りかさん (新潮文庫)
りかさん (新潮文庫)
posted with amazlet at 19.09.15
梨木 香歩
新潮社
売り上げランキング: 129,293


リカちゃんが欲しいと頼んだようこに、おばあちゃんから贈られたのは黒髪の市松人形で、名前がりか。こんなはずじゃ。確かに。だってこの人形、人と心を通わせる術を持っていたのだ。りかさんに導かれたようこが、古い人形たちの心を見つめ、かつての持ち主たちの思いに触れた時――。成長したようことその仲間たちの、愛と憎しみと「母性」をめぐる書下ろし「ミケルの庭」併録。



  日常にこぼれ出る豊穣な気配。花は人を恋い、水は友を招く――。
 それは、ついこのあいだ、ほんの百年すこし前の物語。


庭・池・電燈付二階屋、汽車駅近接、四季折々草花鳥獣仔竜小鬼人魚亡友等数多。

家守綺譚 (新潮文庫)
家守綺譚 (新潮文庫)
posted with amazlet at 19.09.15
梨木 香歩
新潮社
売り上げランキング: 14,075


庭・池・電燈付二階屋。汽車駅・銭湯近接。四季折々、草・花・鳥・獣・仔竜・小鬼・河童・人魚・竹精・桜鬼・聖母・亡友等々々出没数多……本書は、百年まえ、天地自然の「気」たちと、文明の進歩とやらに今ひとつ棹さしかねてる新米精神労働者の「私」=綿貫征四郎と、庭つき池つき電燈つき二階屋との、のびやかな交歓の記録である。――綿貫征四郎の随筆「烏〓苺記(やぶがらしのき)」を巻末に収録。



  わたしはひどいことをしました。
 神さまはわたしたちをおゆるしになるでしょうか――。


エンジェル エンジェル エンジェル (新潮文庫)
梨木 香歩
新潮社
売り上げランキング: 294,553


コウコは、寝たきりに近いおばあちゃんの深夜のトイレ当番を引き受けることで熱帯魚を飼うのを許された。夜、水槽のある部屋で、おばあちゃんは不思議な反応を見せ、少女のような表情でコウコと話をするようになる。ある日、熱帯魚の水槽を見守る二人が目にしたものは――なぜ、こんなむごいことに。コウコの嘆きが、おばあちゃんの胸奥に眠る少女時代の切ない記憶を呼び起こす……。


 「物語」を語りたい――世界(ぐるり)と心通わせて創作へと向かう思いを綴る。


もっと深く、ひたひたと考えたい。

生きていて出会う、一つ一つを、静かに、丁寧に。


ぐるりのこと (新潮文庫)
梨木 香歩
新潮社
売り上げランキング: 329,650


旅先で、風切羽の折れたカラスと目が合って、「生き延びる」ということを考える。沼地や湿原に心惹かれ、その周囲の命に思いが広がる。英国のセブンシスターズの断崖で風に吹かれながら思うこと、トルコの旅の途上、へジャーブをかぶった女性とのひとときの交流。旅先で、日常で、生きていく日々の中で胸に去来する強い感情。「物語を語りたい」――創作へと向う思いを綴るエッセイ。



  先祖伝来の「ぬかどこ」に導かれて、私は故郷の島へと進み行く。
 その沼地で起きていたことは……連綿と続く命の繋がりを伝える長編小説。


はじまりは「ぬかどこ」だった。

先祖伝来のぬか床がうめくのだ――。

待望の書下ろし長篇小説。


沼地のある森を抜けて (新潮文庫)
梨木 香歩
新潮社
売り上げランキング: 66,330


はじまりは、「ぬかどこ」だった。先祖伝来のぬか床が、うめくのだ――「ぬかどこ」に由来する奇妙な出来事に導かれ、久美は故郷の島、森の沼地へと進み入る。そこで何が起きたのか。濃厚な緑の気息。厚い苔に覆われ寄生植物が繁茂する生命みなぎる森。久美が感じた命の秘密とは。光のように生まれ来る、すべての命に仕込まれた可能性への夢。連綿と続く命の繋がりを伝える長編小説。


 一万キロを無着陸で羽ばたき続ける――。
 渡り鳥たちを訪ねて知床、カムチャツカへ。奇跡を見つめた旅の記録。
 読売文学賞随筆・紀行賞受賞作。
 文庫版特別収録「知床半島の上空を、雲はやがて」


オオワシ、ワタリガラス、ヒヨドリ……。

鳥の渡りの先の大地にはいったい何があるのだろうか。


渡りの足跡 (新潮文庫)
梨木 香歩
新潮社 (2013-02-28)
売り上げランキング: 189,217


この鳥たちが話してくれたら、それはきっと人間に負けないくらいの冒険譚になるに違いない──。一万キロを無着陸で飛び続けることもある、壮大なスケールの「渡り」。案内人に導かれ、命がけで旅立つ鳥たちの足跡を訪ねて、知床、諏訪湖、カムチャツカへ。ひとつの生命体の、その意志の向こうにあるものとは何か。創作の根源にあるテーマを浮き彫りにする、奇跡を見つめた旅の記録。


 鳥のように、雲のように、その土地を辿る。ゆかしい地名に心惹かれる――。

鳥と雲と薬草袋
鳥と雲と薬草袋
posted with amazlet at 19.09.16
梨木 香歩
新潮社
売り上げランキング: 195,928


作家の胸奥の「ものがたり」がはぐくまれる場所に、滋養を与える旅の記憶。49の土地の来歴を綴り重ねた葉篇随筆。読む者の心も、はるばると時を超える。旅に持ち歩く「薬草袋」のなかの、いい匂いのハーブのブーケや、愛着のある思い出のメモの切れ端のような……日常を生きるときの常備薬ともなり、魂を活性化する、軽やかな愛蔵本。


 ゴローを探しに旅に出た征四郎の、不思議な邂逅の数数。
 『家守綺譚』主人公の冒険譚。


ここは天に近い場所なのだ——。

『家守綺譚』以後を描く、心の冒険の物語。


冬虫夏草 (新潮文庫)
冬虫夏草 (新潮文庫)
posted with amazlet at 19.09.16
梨木 香歩
新潮社 (2017-05-27)
売り上げランキング: 26,151


亡き友の家を守る物書き、綿貫征四郎。姿を消した忠犬ゴローを探すため、鈴鹿の山中へ旅に出た彼は、道道で印象深い邂逅を経験する。河童の少年。秋の花実。異郷から来た老女。天狗。お産で命を落とした若妻。荘厳な滝。赤竜の化身。宿を営むイワナの夫婦。人間と精たちとがともに暮らす清澄な山で、果たして再びゴローに会えるのか。『家守綺譚』の主人公による、ささやかで豊饒な冒険譚。


 胸奥の深い森へと還って行く。見失っていた自分に立ち返るために……。

丹生都比売 梨木香歩作品集
梨木 香歩
新潮社
売り上げランキング: 82,042


蘇りの水と水銀を司る神霊に守られて吉野の地に生きる草壁皇子の物語――歴史に材をとった中篇「丹生都比売」と、「月と潮騒」「トウネンの耳」「カコの話」「本棚にならぶ」「旅行鞄のなかから」「コート」「夏の朝」「ハクガン異聞」、1994年から2011年の8篇の作品を収録する、初めての作品集。しずかに澄みわたる、梨木香歩の小説世界。


 小さな花、路地のカラス、不思議な夢。日常から生まれる思いを綴る美しいエッセイ集。

不思議な羅針盤 (新潮文庫)
梨木 香歩
新潮社 (2015-09-27)
売り上げランキング: 56,479


ふとした日常の風景から、万華鏡のごとく様々に立ち現れる思いがある。慎ましい小さな花に見る、堅実で美しい暮らし。静かな真夜中に、五感が開かれていく感覚。古い本が教えてくれる、人と人との理想的なつながり。赤ちゃんを見つめていると蘇る、生まれたての頃の気分……。世界をより新鮮に感じ、日々をより深く生きるための「羅針盤」を探す、清澄な言葉で紡がれた28のエッセイ。


 北ヨーロッパの小国。
 その被支配の歴史と豊かな自然に触れ、思いを丹念に綴る旅行記。


祖国への変わらぬ熱情を静かに燃やし続けてきた人々の魂に触れた紀行。

エストニア紀行: 森の苔・庭の木漏れ日・海の葦 (新潮文庫)
梨木 香歩
新潮社 (2016-05-28)
売り上げランキング: 205,472


首都に巡らされた不思議な地下通路。昔の生活が残る小さな島の老婆たち。古いホテルの幽霊。海辺の葦原。カヌーで渡る運河の涼やかな風。そして密かに願ったコウノトリとの邂逅は叶うのか……。北ヨーロッパの小国エストニア。長い被支配の歴史を持つこの国を訪れた著者が出会い、感じたものは。祖国への熱情を静かに抱き続ける人々と、彼らが愛する自然をつぶさに見つめた九日間の旅。



  『西の魔女が死んだ』でのデビューから現在まで、25年の作家人生を映し出すエッセイ集。

やがて満ちてくる光の
梨木 香歩
新潮社
売り上げランキング: 2,458


森を歩き、鳥を観る。きのこの生命に学び、人の未来を思う……物語を育む日常の思索を綴る。「この文章が、いつか生きることに資する何かになってくれたら。受け手があって読んでくれて、初めて物語は完成する。作り手を離れ、そこから紡がれていく何かがあると思うのです。」――創作の萌芽を伝え、読み手を照らす光が、胸に静かに届きます。





関連記事
スポンサーサイト



コメントフォーム

kage


URL:




Comment:

Password:

Secret:

管理者にだけ表示を許可する

この記事へのトラックバック