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宮木あや子文庫|宮木あや子メディア・ミックス・映画化『花宵道中』

kage

2019/06/26 (Wed)

宮木あや子

『花宵道中』に代表される繊細で叙情性あふれる「A面」

明るく突き抜けたエンタメ性抜群の「B面」と自らカテゴライズする宮木あや子。

その振り幅の広さは同一作家であることを疑うほど⁉

過去の作品の魅力を徹底紹介。


アイコンりす今回の書籍案内人・・・・Arika

 06|宮木あや子メディア・ミックス・映画化『花宵道中』

第5回(2006年) R-18文学賞W受賞&🎬2014年、安達祐実主演で映画化
 花宵道中(新潮文庫)/宮木あや子(著)



どんな男に抱かれても、心が疼いたことはない。誰かに惚れる弱さなど、とっくに捨てた筈だった。あの日、あんたに逢うまでは――初めて愛した男の前で客に抱かれる朝霧、思い人を胸に初見世の夜を過ごす茜、弟へ禁忌の恋心を秘める霧里、美貌を持てあまし姉女郎に欲情する緑……儚く残酷な宿命の中で、自分の道に花咲かせ散っていった遊女たち。江戸末期の新吉原を舞台に綴られる、官能純愛絵巻。R-18文学賞受賞作。

収録作品:
花宵道中 / 薄羽蜉蝣 / 青花牡丹 / 十六夜時雨 / 雪紐観音 / 大門切手 

Arikaアイコン(小)1男に夢を見させるためだけに、生きておりんす。
叶わぬ恋を胸に秘め、抱いて抱かれる遊女たち---

吉原の女たちの恋を描いた作品。彼女たちの恋は、儚く、切ない。ただ、愛を求めているだけなのにこんなにも残酷な時代があったのかと思う‥。正直、辛すぎて、何度も読むのをやめようかと思った。特に最初の半次郎の話がずっと尾を引いていて、作品全体に無情な世の中に対する怒りを感じた。

朝霧、霧里、八津、三津、茜、緑。皆それぞれに幼いころ、人攫いにあったり、親に売られたりしてこの狭い世界で生きてきた女たち。ここで誰かを愛するということは命がけで苦おしくて切ない。女性としての幸せは許されない場所。それでも一途に想いつづけ燃やす命。精一杯咲かせた花はどれもみな美しく散っていくのだろう。いつか八津が実姉と再会出来る日が来ますように・・・。

特に印象に残ったのは、
「夢を見るのが許されているのは男だけだ。女は男に夢を見させてあげるだけ・・・」

廓の中で、夢を見た女は死んで行く。個人的には、緑の挿話が一番よかった。心も身体も疼く相手は、ただ黙って抱きしめてくれる誰かなのだ。樋口一葉の「たけくらべ」を彷彿とさせる文章で、日本語のリズムもとても綺麗。あと妙な廓詞が使われていなかったのもよかった。 時代が違うので普段感じるようないやらしさもなく、最後までなんとか読むことができた。R18指定というのもありますが、時代が現代ではない分、割り切って読めるのではないのでしょうか!

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Arika注目1h📚本のしおり⑩|驚愕のデビュー作。第5回大賞・読者賞W受賞
男に抱かれて熱を帯びると、肌に花のような痣が浮き出る朝霧 。恋をしないと固く決めていたのに、髪結いの男と通じ合ってしまう八津。余命いくばくもない三津と絶世の美女・縁の遊女同士の恋。映画化された表題作をはじめ、遊女たちの儚くも美しい恋模様を描いた官能純愛小説集。斉木久美子によるコミカライズも大ヒット。朝霧という地味なヒロインを映画版では安達祐実さんが可憐に演じてくれました。原作と映画の違いを楽しんでほしい作品です。



Arikaシネマ2014b5
劇場公開日:2014年11月8日
 花宵道中 

花宵道中

■映画ストーリー
江戸時代末期、新吉原。人気女郎・朝霧(安達祐実)は、とらわれの身でありながらも懸命に働き、遊郭から離れることができる年季明けを迎えようとしていた。そんなある日、縁日に出掛けた彼女は半次郎(淵上泰史)という青年に出会う。彼に心を奪われてしまう彼女だったが、花魁(おいらん)という身分ゆえにかなわぬ恋と諦める。しかし、日増しに思いが募るに従って、彼女の運命は大きく変化していく。

★映画チェック★
第5回女による女のためのR-18文学賞で大賞と読者賞を受賞し、ベストセラーとなった宮木あや子の小説を実写化。江戸末期の新吉原を舞台に、花魁(おいらん)として生きてきた女が一人の青年との許されぬ恋に身を焦がす姿を描く。安達祐実がヒロインとなる花魁(おいらん)を熱演。その脇を、『東京プレイボーイクラブ』などの淵上泰史、高岡早紀、津田寛治らバラエティーに富んだ顔ぶれが固める。花魁(おいらん)姿でたんかを切る安達のきっぷのいい姿に加え、絢爛(けんらん)豪華な衣装にも目を奪われる。

■スタッフ
原作: 宮木あや子
監督: 豊島圭介
脚本: 鴨義信
製作年:2014年
製作国:日本
日本公開:2014年11月8日 (テアトル新宿ほか)
上映時間:1時間42分
R15+指定作品
配給:東京テアトル
製作:東映ビデオ

■キャスト(役柄:俳優)
朝霧:安達祐実
半次郎:淵上泰史
八津:小篠恵奈
江利耶:三津谷葉子
絢音:多岐川華子
若耶麻:立花彩野
霧里:高岡早紀
お勝:友近
吉田屋藤衛門:津田寛治
弥吉:不破万作




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20年ぶりとなる映画主演で証明!
安達祐実は『上手い』でなく『すごい女優』なんだということを証明された⁉

Arika感想(映画)aらなかった。安達祐実という女優は、こんなにも素晴らしかったんだと。映画『花宵道中』を観終えた瞬間に抱いた、率直な感想。原作は宮木あや子の連作短編小説。江戸の吉原で火事が出たため、遊女たちは住み慣れた土地を出て、仮住まいでの仕事を余儀なくされた。己の運命を受け入れていたはずの遊女・朝霧はそこで、心を動かず相手と出会ってしまう。ハッピーエンドなんて決して訪れることのない、悲恋の物語が幕を開けるーーー。

宮木あや子は冒頭の一編『花宵道中』で、「女による女のためのR‐18文学賞」を受賞しデビューを果たした。小説版はこの一編に連なる遊女たちの姿を連作形式で描いていたが、映画版は朝霧のドラマに焦点を絞っている。彼女を演じるのが、そう、安達祐実です。オールヌードの体当たり演技もすごいが、何よりも、顔がすごい!! 飴玉を喜ぶ童女のような顔と、酸いも甘いも噛み分けた花魁のセンターとしての顔。二つの顔を両立させることができるのは、この人だけだったのではないか?

公式Facebookにて、本作のメガホンを執した豊島圭介による「花宵道中監督日記」が公開されている。初挑戦の時代劇ゆえ、戸惑いもあった。だが、映画を完成させた今は、確信していた。「安達祐実は『上手い女優』なのではなく『すごい女優』なんだということを証明できた」。その通りだと思う。
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第5回(2006年度)R‐18文学賞受賞作
映画になったR18文学賞「花宵道中」

🎬(2014☆秋)11月1~15日までに映画化される原作・コミック
11月1日公開
┣・クローバー 
11月8日公開
┣・トワイライト ささらさや
┣・100歳の華麗なる冒険
花宵道中
┣・0.5ミリ
11 月15日公開
┣・神さまの言うとおり
┣・紙の月



宮木あや子(みやぎ あやこ) 【小説家】
┣1976年11月4日神奈川県生まれ。
┣東京都武蔵野エリア在住。
┣13歳の時に小説を書きたいと感じ、15歳で小説家を志す。
┣2006年、江戸時代を舞台にした小説『花宵道中』で第5回R-18文学賞大賞と読者賞をW受賞しデビュー。デビュー時のプロフィールには「IT関連会社勤務」とあった。翌年、同作を表題作とした単行本でデビューし、話題に。
┣着道楽と海外旅行を趣味とし、三浦しをん、恩田陸、嶽本野ばらが好きなことを明かしている。
宮木ログ3「宮本ではなく宮木です」 - 本人によるブログ
文芸あねもね - 公式ブログ

📚代表作
校閲ガールシリーズ
┣校閲ガール(2014年3月 KADOKAWA/メディアファクトリー / 2016年8月 角川文庫)
┣校閲ガール ア・ラ・モード(2015年12月 KADOKAWA / 2017年6月 角川文庫)
┣校閲ガール トルネード(2016年10月 KADOKAWA)

校閲ガール トルネード/KADOKAWA

¥価格不明
Amazon.co.jp

シリーズ3作目(* ̄∇ ̄*) 「トルネード」

河野悦子、ついに憧れのファッション誌に!?

モデル兼作家との恋の行方は?

文庫版の巻末には、著者と石原さとみ氏の対談、ドラマのプロデューサー・小田玲奈氏による解説を収録。


主な受賞歴
2006年‐『花宵道中』第5回R-18文学賞大賞・読者賞
2013年‐(『セレモニー黒真珠』第10回酒飲み書店員大賞[1]

メディア・ミックス━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

映画
群青 愛が沈んだ海の色
┣2009年6月27日公開
┣配給:20世紀フォックス
┣監督:中川陽介
┣主演:長澤まさみ、原作:群青)

花宵道中
┣2014年11月8日公開
┣配給:東京テアトル
┣監督:豊島圭介
┣主演:安達祐実

テレビドラマ
地味にスゴイ! 校閲ガール・河野悦子
┣2016年10月 - 12月、全10話、日本テレビ系
┣主演:石原さとみ

スペシャルドラマ『地味にスゴイ!DX(デラックス) 校閲ガール・河野悦子』
┣2017年9月20日、全1話、日本テレビ系 
┣主演:石原さとみ
┣『DX』ではシリーズから1年後のストーリーとなるほか、新たなキャストとして木村佳乃、佐野ひなこが加わる。
┣校閲監修は校閲専門会社・鷗来堂の代表、柳下恭平が担当した。

舞台
野良女
┣2017年4月5日 - 9日予定、シアターサンモール
┣演出:稲葉賀恵
┣主演:佐津川愛美

脚注
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出典
[1]酒飲み書店員大賞とは…
千葉県近辺の本と酒が好きな書店員と出版社営業が集まり、最も売り出したい本をコンペティションで決定する賞。文庫本の掘り起こしを目的としており、出版から1年以上経った文庫本が選考対象とされる。千葉県内の書店員や、都内へ通う編集者らが居酒屋で情報交換をする飲み会で、「自分たちで売れ筋の本を作っていきたい」という話で盛り上がり、この大賞ができたという。

※書店員が選考を行う本の賞には他に、本屋大賞、名古屋文庫大賞、京都水無月大賞、沖縄書店大賞などがある


宮木あや子『セレモニー黒真珠』が第9回酒飲み書店員大賞を受賞! 受賞コメントも掲載 | ダ・ヴィンチニュース
「酒飲み書店員大賞」に宮木あや子さん「セレモニー黒真珠」 - 本田大次郎 - 本のニュース | BOOK.asahi.com:朝日新聞社の書評サイト



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