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文学で読む男の恋愛|愛についての感じ(講談社文庫)/海猫沢 めろん(著) 市川春子(装画)

kage

2019/09/12 (Thu)

 2019年9月特集
男の恋愛

恋愛小説、少女マンガ、ドラマや映画……。

ラブストーリーを好むのは女性だけじゃない!!

もう一人の主役である男性にスポットをあて、

ピュアな恋、大人の恋…。

いろんなの恋愛を集めました。

アイコンりす今回の書籍案内人・・・・Arika

■はみ出し者たちが、街の片隅で出会い、不器用に奏でる切ない5編の恋模様
 3|文字で楽しむ、「ピュアな男の恋」-④
  愛についての感じ(講談社文庫)/海猫沢 めろん(著) 市川春子(装画)



レザーフェイスと呼ばれる男は、阿佐ヶ谷駅前で切り絵をする女の子に出会った。プレゼントは渡せないし、メールは送れない。奥手すぎる男の淡く儚い恋の物語(「初恋」)。東のヤクザである金城は、西の色町で働くたま子に惹かれていく。想いがなかなか交わらないまま、不器用な二人は最後の日に通天閣に登ることに(「新世界」)。はみ出し者たちが、街の片隅で出会い、不器用に奏でる切ない恋模様を描く5編の作品集。

◆夢眠ねむさん(でんぱ組.inc)による文庫解説「愛について知っている」収録!◆

レザーフェイスと呼ばれる男は、阿佐ヶ谷駅前で切り絵をする女の子に出会った。
プレゼントは渡せないし、メールは送れない。奥手すぎる男の淡く儚い恋の物語。(「初恋」)

場末のホストクラブで働く町田は、道で倒れていた女性を助けて恋に落ちた。
音楽の趣味がピタリと合い、運命を感じる町田だが、彼女には秘密があり……(「ピッグノーズDT」)

東のヤクザである金城は、西の色町で働くたま子に惹かれていく。
想いがなかなか交わらないまま、不器用な二人は最後の日に通天閣に登ることに。(「新世界」)

世の中にはうまく馴染めないけれど、君に出会うことだけは出来た――

はみ出し者たちが、街の片隅で出会い、不器用に奏でる切ない恋模様を描く5編の作品集。

Arikaアイコン(小)1よりもっと淡い、不器用男子たちの愛の感じ 
誰とも関わらず孤独に生きる”レザーフェイス”の思い込みに支配された初恋。恋も愛もよくわからないまま新宿二丁目に迷い込んでしまった童貞。色街に来ておきながら「触れてしまっては、粋ではない」と妙なことを口走るヤクザ。世界や他者とどこまでもうまく交われないはみ出し者たちの不思議な恋物語。

愛とは何だろう?と悩み右往左往する主人公、うまく愛を注げずに悲劇に見舞われる主人公、きっとバッドエンドだと分かりながらも愛することを止められない主人公などなど、傷付きまくる不器用な「好き」が飛び交う狂気の短編集。言葉が素敵で、どの話も最後は胸が切なくなった。なかでも印象に残っているのは「新世界」。いわゆる結ばれない運命的なストーリー。ヒロインである「たま子」の、相手から見て恥ずかしいであろう(本当はそんなことないのに)自分の境遇なり世界に泣きたくなる気持ちと、それでもなお自分のことを知ってもらいたいという気持ち。うまく思うことを伝えられない二人であるが故に、行間から伝わる感情が美しく、それでいて、美しさは必ずしもハッピーエンドを約束してはくれない。読み終わると愛について考えたくなるし、自分にとっての愛を探したくなる。「不器用で切ない」(裏表紙より)物語を娯楽として受容できるほど、私はまだ成熟できていないのかもしれない。この小説を読んで思ったのは、そんなことです。 異色の経歴を持つ作家の不器用で切ない5編の恋模様。胸きゅんの解説もすごく良かった。装画は注目のマンガ家・市川春子。


 小説| 愛についての感じ(講談社/2011年2月)のち文庫
┣初恋(『新潮』2008年7月号)
┣ビッグノーズDT(『群像』2009年2月号)
┣シュガーレイン(『すばる』2009年2月号掲載の『箱庭』を改題)
┣オフェーリアの裏庭 (『群像』2008年4月号)
┣新世界(『文學界』2008年12月号掲載の『震える刺青』を改題)


猫沢めろん[ウミネコザワ・メイロ]…小説家、作家、ライター。
1975年3月4日、大阪府生まれ。兵庫県姫路市育ち。日生学園第三高等学校(現・自由ヶ丘高等学校)卒業後、溶接工やホストなど様々な経験を経て、大阪の専門学校で編集とデザインを学び、専門学校卒業後は1度大阪の会社に就職した。しかし会社勤めという環境が自分に合わず強い精神的不調を感じるようになり、3年勤めた後に依願退職した。大阪で勤めていた会社を辞める直前にFM局KissFMのラジオドラマ脚本公募に応募し当選。このことからしばらくの間、KissFMでラジオドラマの脚本を手がけていた。その後、1999年に上京し、デザイン会社に勤めたが、会社が潰れてしまったためフリーのデザイナーになり、同時期に文筆業としての活動も始め、PCゲーム「ぷに☆ふご〜」(アダルトゲーム)の制作に携わる。 2004年、上記のPCゲーム『ぷに☆ふご~』のスピンオフ小説として『左巻キ式ラストリゾート』を執筆、同書でデビュー。著書に『零式』『全滅脳フューチャー!!!』『愛についての感じ』『ニコニコ時給800円』『明日、機械がヒトになる ルポ最新科学』『夏の方舟』などがある。

デビュー作
┣「左巻キ式ラストリゾート」(2004年)

 

 ▲左巻キ式ラストリゾート (星海社文庫)
 海猫沢 めろん (著) 鬼ノ仁 (イラスト)
目覚めた僕は記憶を無くし、12人の少女たちが暮らす見知らぬ学園にいた。僕の覚醒と時を同じくし、外部を喪失した学園では、トーチイーターと名乗る犯人による強姦事件が連鎖的に起こる。次々と餌食になる少女たち。犯人は誰なのか、この閉鎖された学園は何なのか―そして、僕はいったい誰なのか…。ゼロ年代の衝動の総てを詰め込んだ、異能・海猫沢めろんの伝説的デビュー作が待望の文庫化。鬼ノ仁の新規描き下ろしフルカラーイラスト群を収録し、東浩紀による解説を附した、最終版にして完全版。

ノ仁…漫画家、イラストレーター。
主に青年向け漫画ジャンルで活躍する。大胆な構図と緻密な書き込みを持ち味とし、熱狂的ファンも多い。『制服処女』『個人授業』などの作品はアダルトアニメ化もされた。

代表作
┣「キッズファイヤー・ドットコム」(2017年)
主な受賞歴
┣第59回熊日文学賞(2018年)「キッズファイヤー・ドットコム」



 ▲小説|キッズファイヤー・ドットコム(2017年7月、講談社)
いつも通り歌舞伎町から帰った白鳥神威を待ち受けていたのは、見知らぬ赤ちゃんだった。「前向き病」ともいわれるカリスマホストは即座に自分で育てることを決意。「子育てにもあふれるこの才能、レジェンドすぎる」。しかし客にも新人ホストにも不評。窮地に陥った男は、天才的なひらめきによる革命的なアイデアを思いついた!

 

 ▲漫画|キッズファイヤー・ドットコム(ヤングマガジンコミックス)
 週刊ヤングマガジン2019年13号 - 2019年51号|海猫沢めろん(原作) 川口幸範 (作画)
新宿歌舞伎町『BLUE†BLOOD』二代目店長・白鳥神威は自他ともに認める歌舞伎町NO.1カリスマホスト。 ある日、神威が家に帰ると、家の前に知らない赤ちゃんが――! ナルシストで超ポジティブなカリスマホストによるハラハラドキドキ歌舞伎町ワンオペ育児!

口 幸範…漫画家
1979年4月3日生まれ。長崎県出身。 『週刊少年ジャンプ』2004年51号に掲載された『師匠とぼく』でデビュー。

┣💻海猫沢めろん.com - 公式サイト
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ブックショートインタビュー
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川 春子[イチカワ・ハルコ]…漫画家
1980年、千葉県出身。北海道札幌市在住(大学進学時に北海道に移住)。北海道教育大学美術科卒業後はデザイン会社に就職してエディトリアルデザイナーをしていた。あるとき、「自分の考えを全部盛り込んだものを、企画・編集・レイアウトと何から何まで自分一人で、力一杯やってみたい」と考え、それが可能なのは漫画ではないかと思い至り、漫画制作を開始する。2006年、投稿作『虫と歌』にてアフタヌーン四季賞2006年夏の四季大賞を受賞後、『星の恋人』で月刊アフタヌーン誌(講談社)にてデビュー。初の作品集『虫と歌 市川春子作品集』が第14回手塚治虫文化賞 新生賞受賞。2作目の『25時のバカンス 市川春子作品集 2』がマンガ大賞2012の5位に選ばれる。2012年、今まで書き溜めていたものの完成まで仕上げたことはなかったプロットやアイデアなどの下書きを原型として自身初となる長編『宝石の国』を連載開始する。「アフタヌーン」で連載中の初の長編コミック「宝石の国」が累計発行部数100万部を突破し、2017年10月にテレビアニメ化され放映開始された。

デビュー
┣2006年「星の恋人」
受賞歴
┣ アフタヌーン四季賞 (夏のコンテスト・四季大賞)〔2006年〕 「虫と歌」
┣ 手塚治虫文化賞 (第14回, 新生賞)〔2010年〕 「虫と歌」



 ▲『虫と歌 市川春子作品集』 講談社〈アフタヌーンKC〉
収録作品 - 星の恋人/ヴァイオライト/日下兄妹/虫と歌/ひみつ
装丁も自身で担当している。「ひみつ」は描き下ろしの短編作品。
「日下兄妹」は年刊日本SF傑作選2009年度版「量子回廊」に収録された。

┣ マンガ大賞 (第8回, 第13位)〔2015年〕 「宝石の国」





 ▲『宝石の国』 講談社〈アフタヌーンKC〉、既刊9巻(2019年9月現在)
『月刊アフタヌーン』(講談社)にて、2012年12月号より連載中。 2013年の単行本第1巻(講談社アフタヌーンKC)発売時には、記念のフルアニメーションPVが作成された。同年末発表の「このマンガがすごい! 2014年」オトコ編第10位に入っている。 2017年5月19日にテレビアニメ化が発表され、同年10月から12月まで放送された。




  ▲愛の仮晶 市川春子イラストレーションブック (講談社/初版:2017/11/22)
『虫と歌』『25時のバカンス』『宝石の国』、さらに他社での書籍装画やイラストを収録した市川春子初画集。
装丁も作者自身が担当。

┣💻公式サイト「AGAR」
【インタビュー】上は少年、下は少女。性別のない宝石たちは「色っぽい」! 『宝石の国』市川春子【前編】- このマンガがすごい!WEB
【インタビュー】妄想がかたちづくる物語は、自分自身でも予測不能! 『宝石の国』市川春子【後編】 - このマンガがすごい!WEB
市川春子 | “はかりしれないほどの光”でも、すべては救えない - エンタメウィーク (アーカイブ)
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