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(3月特集)復興の書店 (小学館文庫)/稲泉 連(著)

kage

2020/03/06 (Fri)

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誰もが立ちすくんだあの日から9年。

いまだから読みたい本――3.11後の日本

アイコンりす今回の書籍案内人・・・・Arika

 復興の書店 (小学館文庫)/稲泉 連(著)



震災は、ただでさえ「街の本屋」が消えつつあった東北地方の書店関係者を悲観させた。岩手、宮城、福島の3県で被災した書店は391店。3県の書店数の約9割にあたる。

そんななか、仙台の一部の書店がいち早く営業を再開させたのは3月22日である。流通が止まり、商品は震災以前のものだった。
だが、そこで目にしたのは驚くべき光景だった――。開店前から長蛇の列が連なり、パズル誌、中古車情報誌、お礼状の書き方の本・・・・・・あらゆるジャンルの本が買い求められていた。

それは何も仙台の書店に限った風景ではない。苦難をのり超えて、開店した多くの店舗で、活字に飢えているとしか言いようのない人々の姿が目撃されている。本はただの「情報」ではない。人々にとって「生活必需品」だった。

本書では、大宅賞作家・稲泉連氏が、被災地における書店の「歩み」を記録することで、ネット注文や電子書籍が一般化しつつある昨今の出版界における、書店の「存在意義」そして、紙の書籍の「尊さ」を再発見していく。

文庫版には、震災から3年半を経た東北の書店の「現実」を綴った補章と、本書にも登場する元書店員・佐藤純子さんの特別手記が収録されている。

Arikaアイコン(小)1感動ドキュメント「書店員たちの3.11」
被災地の本屋はどのように復活を果たしたのか? 

3.11からの復興を、書店と言う切り口で週刊誌に連載されたシリーズを書籍化した作品。東日本大震災は、東北の書店員たちを悲観させた。岩手、宮城、福島三県の書店数の約九割、三九一店舗が被災―。そんななか、仙台の一部の書店が営業を再開させたのは三月末である。そこで書店員が目にしたのは驚くべき光景だった。開店前から長蛇の列が連なり、あらゆる種類の本が買い求められた。同じく、苦難を乗り越えて、開店した多くの店舗で、活字に飢えているとしか言いようのない人々の姿が目撃されている。ネット注文や電子書籍が一般化した現代、街の書店、さらには紙の書籍の存在意義とはなにか?大宅賞作家・稲泉連氏がルポルタージュする。

震災直後、食糧を求める行列だけではなく、本を求める行列が出来たというのには胸が熱くなりました。書店員だけではなくトーハンなどの取次店の人々などの使命感にも胸熱。そして飯館村営の「ほんの森いいたて」という本屋さんは、本好きな人ならば憧れてしまう環境。ここの店員さんになりたいと思いつつ読んだ人も多いと思う。そこが除染作業事務所となってしまった。熱い思いを語っていらした佐藤純子さんのジュンク堂は閉店。文庫版加筆に書かれていた数々に衝撃を受けました。唯一ホッとしたのが「一頁堂」が存続している事。やっぱり本のない生活、本屋のない日常はありえないよなあ。読書好きなら分かるはず。そんな思いが痛いほど突き刺さってきた。大宅賞を受賞されたノンフィクション作家さんだけにその切り口は鮮やか。



稲泉連[イナイズミ・レン]…ノンフィクション作家
1979年2月15日、東京都生まれ。神奈川県立大船高等学校中退後、大学入学資格検定を経て早稲田大学に1997年入学、2002年第二文学部を卒業。月刊「文藝春秋」1997年10月号に掲載された『僕が学校を辞めると言った日』により、第59回文藝春秋読者賞受賞。 早稲田大学卒業後、2005年『ぼくもいくさに征くのだけれど』で第36回大宅壮一ノンフィクション賞受賞。最年少(当時26歳)の受賞者となった。 第21回大宅壮一ノンフィクション賞受賞のノンフィクション作家、久田恵は母親であり、親子での受賞は初めてである。

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