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(3月特集)いちえふ 福島第一原子力発電所労働記(全3巻) (モーニング KC) /竜田 一人(著)

kage

2020/03/19 (Thu)

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誰もが立ちすくんだあの日から9年。

いまだから読みたい本――3.11後の日本

アイコンりす今回の書籍案内人・・・・Arika

福島を生きる≪原発事故の現実≫
 いちえふ 福島第一原子力発電所労働記(全3巻) (モーニング KC)
 /竜田 一人(著)








「いちえふ(=1F)」とは福島第一原子力発電所の通称。「F」は福島。「1」は第一。

現場の作業員や地元住人は「フクイチ」ではなく「いちえふ」と呼ぶ──。


新人賞MANGA OPENの大賞受賞作として「モーニング」に掲載されるやいなや読者、国内外のメディアからのすさまじい反響を呼んだ話題作がついに単行本化! ここに描かれるのは「フクシマの真実」ではなく、作者がその目で見てきた「福島の現実」だ。「メディアが報じない福島第一原発とそこで働く作業員の日常」、そして「この先何十年かかるともしれない廃炉作業の現実」を、あくまでも作業員の立場から描写。「この職場を福島の大地から消し去るその日まで」働き続ける作業員たちの日々を記録した、いま日本に暮らすすべての人たちに一度は読んでみてもらいたい「労働記」です。

Arikaアイコン(小)1現場が詳しい絵と日常的に描かれていて貴重。
1F(福島第一原発)作業員が描く渾身の原発ルポルタージュ漫画  

福島第一原発、通称「1F(イチエフ)」で作業員として働いた著者による前代未聞の原発ルポマンガ。2012年時点のいちえふの作業員が見た現場が描かれている。年間の被曝限度は法律で決まっていて1年で50ミリシーベルト、5年では100ミリシーベルト。放射線量の高い場所での補修作業は作業できる時間が短く、真夏の作業は大変そうだ。悪質な会社は元請けに名簿上げるために人数だけを集めて人数分の支度金もらって逃げてしまうらしい。現場で働く人間にしかわからない廃炉作業の実態と作業員たちの日常を、冷静な眼差しと高い画力で再現。「そこで生活している人がいる」ことのリアリティを淡々と描いていて、だからこその程よい距離感がある、後世に残るであろう記録マンガの傑作。

読みながら「1F」の報道がめっきり少なくなっている、と感じた。今の福島はどのような状況なのだろうと思いを巡らせた。商店街が新しくできたり鉄道が一部開通されるニュースの一方未だ仮設住宅での生活を続けなければならない方々がいる。避難先での子供達への心無い言葉や恐喝。6年過ぎて見えてきた光と陰。全面マスクを装着し、使い捨ての防護服を二重に着し、靴下は重ねばき、靴の上にはビニール袋をかぶせ、放射線計を肌身離さず持って、常に被曝量を管理し、挨拶は「ご安全に」。今なお6,000人からの人々が働く「1F」の作業現場大勢の人々。廃炉までは30~40年…だけど廃炉作業は止めるわけにはいかず、放射性廃棄物の最終処分の方法はない現状。結局は「放置」ということにもなりかねないことを考えると、背筋がゾッとする。


 いちえふ 福島第一原子力発電所労働記

竜田一人(仮名)による漫画作品。日本の出版社である講談社発行の『モーニング』ならびに『週刊Dモーニング』2013年48号(2013年10月31日発売)より2015年45号(2015年10月8日発売)まで不定期連載された。
なお、表題のいちえふとは福島第一原子力発電所の作業員および周辺住民による通称「1F」である。

竜田一人[タツタ・カズト]
本作の作者にして主人公。仮名であることが明言されている。名前はJR東日本常磐線の竜田駅から。他の登場人物(いずれも仮名)も常磐線の駅名から採られている。職を転々としたあと、福島第一原発で作業員として働く。福島第一原発で作業員として働いた様子を描いた『いちえふ ~福島第一原子力発電所案内記~』(講談社)が「第34回MANGA OPEN」大賞を審査員満場一致で受賞、現在まで3巻が刊行されている。同書はフランス、ドイツ、スペイン、イタリア、台湾でも翻訳刊行され、現在、アメリカでの刊行も準備中。


ジャンル: ルポ漫画
漫画作者: 竜田一人
出版社 :講談社
掲載誌 :モーニング/週刊Dモーニング
レーベル:モーニングKC
発表号 :2013年48号 - 2015年45号
発表期間 :2013年10月31日 - 2015年10月8日
巻数 :全3巻
2014年4月23日発売
 └『いちえふ 〜福島第一原子力発電所案内記〜』を「第零話 ご安全に!」として収録
2015年2月23日発売
2015年10月23日発売
連載:不定期
モーニング公式サイト - いちえふ 福島第一原子力発電所労働記
NHK クローズアップ現代 『いま福島を描くこと 〜漫画家たちの模索〜』(2014年6月2日放送)





Arikaシネマ2014b1
 おすすめ|イチエフ(=1F)著書
 1|福島第一原発廃炉図鑑(太田出版)/開沼博 (著)



福島について考えることは、世界と日本の現在を考えることだ。

福島第一原発(1F=いちえふ)を考えることは、私たちの家族や友だちの未来を考えることだ。

私たちは考えることを放棄してはならない。

だから私たちはまず調べることにした。


本書は、世界で初めて「福島第一原発廃炉の現場」の内実を正面から記録した出版物です。世界史的事件である「福島第一原発事故」の中心に入り、一般住民・民間の立場からその廃炉の現場の実態を調査するということが、事故から5年たってはじめて可能になりました。長期に渡る廃炉の作業と、一時は人が住まなくなったその周辺地域がいかなる未来に向かっていくのか。私たちは、そこに対していかなる理解と想像力をもち向き合っていくことができるのか。私たちの文明や科学技術はもちろん、言葉や文化・芸術の力、民主主義のあり方、社会的包摂の仕組みづくりが試されるのはこれからです。本書はその土台になるべく編集されました。(「はじめに」より)


吉川彰浩(よしかわ・あきひろ)
1980年茨城県常総市生。高校卒業後、東京電力株式会社に就職し、福島第一原子力発電所、第二原子力発電所に14年間勤務。2012年、福島原子力発電所で従事する方々を外部から支援するため同社を退職。13年「Appreciate FUKUSHIMA Workers」を立ち上げ、「次世代に託せるふるさとを創造する」をモットーに福島第一原子力発電所従事者支援と福島県双葉郡広野町を中心とした復興活動に取り組む。14年11月一般社団法人AWFを立ち上げ、目先の改善ではなく、原発事故後の被災地域を如何に、次世代に責任を持って託すかを模索する団体活動を展開。活動を通じて「廃炉と隣合う暮らしの中で生活根拠」を持てるよう、近くて遠くなった「福島第一原発」を視察という機会を通じて、一般の皆さんと一緒に学ぶ活動や、元社員としての知識を活かし「分かりやすい福島第一原発の廃炉状況」を伝える学習会を行っている。現在も、家族親類を含め原子力事故による避難生活中。

太田出版 福島第一原発廃炉図鑑
福島第一原発廃炉独立調査研究プロジェクト:廃炉ラボ



 2|福島第一原発収束作業日記: 3・11からの700日間 (河出文庫)
 /ハッピー (著)




あの時、何が起きていたのか?

今、何が起きているのか?

現場作業員による3・11からの「生」の手記。


原発事故は終わらない。東日本大震災が起きた2011年3月11日からほぼ毎日ツイッター上で綴られた、福島第一原発の事故収束作業にあたる現役現場作業員の貴重な「生」の手記。

ハッピー
20年近くのキャリアを持つ原発作業員。福島第一原発で作業中に東日本大震災に遭い、事故発生当初から現在まで断続的に収束作業に従事する。現場の正確な情報を伝え、日々の収束作業の中で感じたことをストレートに綴るツイートが多くの人の支持を集め、ツイッターのフォロワーは現在7万人を超える

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(3・11を心に刻む「あの日」を思う本)福島第一原発収束作業日記: 3・11からの700日間/ハッピー(著)



ジャーナリスト青木理 絶賛! !
人類史でも未曾有の原発事故から9年、本書ほど「現場」に迫った記録はない!
 3|ふくしま原発作業員日誌 イチエフの真実、9年間の記録/片山夏子(著)



青木理氏も絶賛した東京新聞記者9年に渡る壮絶な「現場」取材。

終わらない廃炉、イチエフ作業員たちの生の声が詰まった一冊

箝口令が敷かれた作業員たちを、東京新聞記者が9年にわたり取材して見えてきた、福島第一をめぐる真実


水素爆発が何度も発生し、高い被ばくをする危険な場所で、命を賭してまで働くのはなぜなのか――
2011年3月に起こった福島第一原発事故当初から、片山記者が抱えてきた疑問を胸に、作業員たちへの取材がはじまった。

高線量下で日当6500円、7次請け、8次請け……原発の多重下請け構造、政府の事故収束宣言とともに悪化する作業員たちの待遇、1日400トン生まれる汚染水との闘い、作業員の被ばく隠し、がん発病と訴訟……、作業員たちの生の声を9年間聞き続けて浮き彫りになった、福島第一をめぐる真実。

●解説 「小文字」を集めたルポルタージュ―― 青木理

片山夏子
中日新聞東京本社(「東京新聞」)の記者。大学卒業後、化粧品会社の営業、ニートを経て、埼玉新聞で主に埼玉県警担当。出生前診断の連載「いのち生まれる時に」でファルマシア・アップジョン医学記事賞の特別賞受賞。中日新聞入社後、東京社会部遊軍、警視庁を担当。特別報道部では修復腎(病気腎)移植など臓器移植問題や、原発作業員の労災問題などを取材。名古屋社会部の時に2011年3月11日の東日本大震災が起きる。震災翌日から、東京電力や原子力安全・保安院などを取材。同年8月から東京社会部で、主に東京電力福島第一原発で働く作業員の取材を担当。作業員の事故収束作業や日常、家族への思いなどを綴った「ふくしま作業員日誌」を連載中。2020年、同連載が評価され、「むのたけじ地域・民衆ジャーナリズム賞」大賞受賞。現在、特別報道部所属。



 4|小説 イチエフ/まさはぶ(著)



福島原発事故の最悪のシナリオとは何か。1号機、2号機、3号機はなぜ燃料メルトダウンしたのか。そのとき福島原発の中では何が起きていたのか。発電所なのに電気がないという皮肉な状況の中で、イチエフの人々はふるさとを守るために何をしたのか。知れば知るほど恐ろしい原発事故の姿がここにある。

目次
はじめに
地震
津波
避難指示
避難
1号機爆発
郡山
3号機
正門
2号機
4号機燃料プール
3号機爆発
最後の仕事
4号機建屋
作業員退避
おわりに
参考文献

まさはぶ
1958年東京生まれ。1981年早稲田大学理工学部電子通信学科卒業。日本で6年働いたあと1987年に渡米し、南カリフォルニア大学でコンピュータ・サイエンスの修士号を取得。その後シリコンバレーでHP、eBay、Amazonなどハイテク企業4社にエンジニアとして勤める。2001年 TOEIC 960点。2013年 Bridge TEFL Educator Certificate 取得。アメリカで暮らすこと30年。「オブジェクト指向プログラミング入門」を翻訳し1997年にアジソン・ウェスレイ・パブリッシャーズ・ジャパンより出版。


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