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新潮社文庫の100冊2020|考える本⑨|車輪の下(ヘルマン・ヘッセ/著 高橋健二/訳)/老人と海(ヘミングウェイ/著 高見浩/訳) 

kage

2020/10/15 (Thu)

夏の文庫フェア2020

新潮文庫の100冊2020
文庫フェア


潮文庫『新潮文庫の100冊』。

2020年のテーマ「この感情は何だろう。」

毎年夏になると、出版各社の文庫を紹介したパンフレットが書店に並びます。

これらのパンフレットのなかでも「新潮文庫の100冊」のキャンペーンは、1976年から始まり40年近い歴史があります。

2900余点の新潮文庫の中から編集部が厳選した100点を、「恋する本」「シビレル本」「考える本」「ヤバイ本」「泣ける本」の5テーマに分類しておすすめします。

■フェアのジャンル項目


恋する本
シビレル本
考える本
ヤバイ本
泣ける本


■アイコンの説明


=受賞作
=映像化
📚=新潮文庫の一行


 
大丈夫。きみの悩みは、もう本になっている。この夏を、何冊生きよう。
  考える本
 海外文学ドイツ文学×英米文学

ドイツ文学
 📚この冬、ぼくは彼女にキスをしたんだ。(P162)
 車輪の下/ヘルマン・ヘッセ(著) 高橋健二(訳)

いい学校に行くだけが人生か? 

傷つきながらも旅立とうとする君、これを読め。 


車輪の下 (新潮文庫)
車輪の下 (新潮文庫)
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ヘルマン ヘッセ
新潮社
売り上げランキング: 31,650


ひたむきな自然児であるだけに傷つきやすい少年ハンスは、周囲の人々の期待にこたえようとひたすら勉強にうちこみ、神学校の入学試験に通った。だが、そこでの生活は少年の心を踏みにじる規則ずくめなものだった。少年らしい反抗に駆りたてられた彼は、学校を去って見習い工として出なおそうとする……。子どもの心と生活とを自らの文学のふるさととするヘッセの代表的自伝小説。

…‥‥‥…
Arika報告書v1アイコン大人のエゴが子供をダメにする典型例。何のために勉強して誰のためにやるのか、漠然とした疑問!?思春期に揺れる価値観。子供の心を押しつぶす教育の車輪から逃れようとして、人生の苦難の渦に巻き込まれていく少年ハンスに、著者自身の体験をこめた自伝的小説。ヘッセの詩的な描写が美しい。不朽の名作とは、こういう本である。

原著:ヘルマン・ヘッセ
┣1877年7月2日 - 1962年8月9日。ドイツの作家。両親はキリスト教伝道者。神学校に進むが学校生活になじめず、神経を病み退学。その後も高校を退学、3日で書店を退織職するなど挫折を繰り返す。しかし独学で勉強し、27歳で出した初めての小説『ペーター・カーメンツィント』で成功を収め、有名作家となる。主な作品に『車輪の下で』『デーミアン』。1946年ノーベル文学賞受賞。1962年脳内出血のため自宅で睡眠中に死去。

翻訳:高橋健二
┣1902年9月18日 - 1998年3月2日。ドイツ文学者でヘルマン・ヘッセやエーリッヒ・ケストナー作品の翻訳者として知られる。

■□■□■━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
『車輪の下』(独語:UNTERM RAD)
ヘルマン・ヘッセの長編小説。1905年に発表された。なお、邦訳本によっては『車輪の下に』や『車輪の下で』と題するものもある。 周囲の人々からの期待を一身に背負い、その軋轢の中で心を踏み潰されていく少年の姿を描く自伝的長編小説。日本では、ヘッセの作中で最も有名な作品の一つである。題名の「車輪」は、主人公の少年ハンスの青年期における多感で繊細な心を無残にも踏み潰す社会や村落の仕組みを表現していると思われる。

ハンスという少年は、天才的な才能を持ち、エリート養成学校である神学校に2位の成績で合格する。町中の人々から将来を嘱望されるものの、進学校の仲間と触れ合ううちに、勉学一筋に生きてきた自らの生き方に疑問を感じる。そして、周囲の期待に応えるために、自らの欲望を押し殺し、その果てに、ハンスの細い心身は疲弊していく。勉強に対するやる気を失い、ついに進学校を退学する。 その後、機械工となり出直そうとするが、挫折感と、昔ともに学んだ同級生への劣等感から自暴自棄となり、慣れない酒に酔って川に落ち溺死したようにも受け取れるが、真相は語られてはいない。





 📚さあ、殺せ、どっちがどっちを殺そうとかまうこたない。(P105)
 老人と海/ヘミングウェイ(著) 高見浩(訳)

老漁師は、一人小舟で海に出た――。

ノーベル文学賞をもたらした最高傑作、待望の新訳。 




八十四日間の不漁に見舞われた老漁師は、自らを慕う少年に見送られ、ひとり小舟で海へ出た。やがてその釣綱に、大物の手応えが。見たこともない巨大カジキとの死闘を繰り広げた老人に、海はさらなる試練を課すのだが――。自然の脅威と峻厳さに翻弄されながらも、決して屈することのない人間の精神を円熟の筆で描き切る。著者にノーベル文学賞をもたらした文学的到達点にして、永遠の傑作。
…‥‥‥…
Arika報告書v1アイコン来る日も来る日も一人小舟に乗り、出漁する老人――― 大漁を相手に雄々しく闘う漁夫の姿を通して自然の厳粛さと人間の勇気を謳う名作。何もない海に一人の老人と一尾のカジキの静かな死闘、決着がつき帰路に臨んだところでの鮫との死闘がただ淡々と進んでいきます。 老人もカジキも鮫も、ただ生きていくために、活きていくために死にもの狂いになり、また運が悪ければ死んでいく。そんな言ってしまえば当たり前のことを淡々と、一方でそのシーンを間近で見ているような感覚にさせられる本書です。とは言いながら、文章は簡潔平易で、ハードボイルドなアメリカンヒーローの闘いを満喫させてくれます。主要な登場人物はわずかニ人+一匹。秀作、面白かった。

ヘミングウェイ[Hemingway,Ernest]
┣(1899-1961)シカゴ近郊生れ。1918年第1次大戦に赤十字要員として従軍、負傷する。1921年より1928年までパリに住み、『われらの時代』『日はまた昇る』『男だけの世界』などを刊行。その後『武器よさらば』、短編「キリマンジャロの雪」などを発表。スペイン内戦、第2次大戦にも従軍記者として参加。1952年『老人と海』を発表、ピューリッツア賞を受賞。1954年、ノーベル文学賞を受賞。1961年、猟銃で自裁。


Arikaシネマ2014b1
 📚新潮社|ヘミングウェイ《最初1…最後》

 海流のなかの島々〔上・下〕/沼澤洽治(訳)

 

『老人と海』は、この作品から生まれた――。ヘミングウェイの死後発見された「遺作」。
上|美しくも凶暴な南海の自然、風と波にさらわれた白い流木、巨魚と闘う少年、不毛の愛を酒と官能に溺れさせる男女――ここにはヘミングウェイ最高の自然描写があり、我々の知る作者のすべてに加えて、生前さまざまな伝説に覆われていた作者自身の心の秘密がさらけだされている。激烈な生を生き、激烈な死を選んだアメリカ文学の巨星が、自らの悲劇の軌跡を鮮明にしるす凄絶な遺著。

海、酒、官能、そして死――。自ら命を絶った巨星の、自伝的作品。
下|幸福な画家であり、良い父だった男が、絵筆をなげうって、メキシコ湾流の黒い潮に船を駆り、死を賭して見えざる敵を追う。マングローヴの茂みをぬって展開される激しい銃撃戦。「真実の瞬間」、すなわち死を目前にして主人公が見上げる空の色。――死と隣接する生命の輝きを、雄大な海の叙事詩として描いた自伝的大作。『老人と海』は実はこの大作の副産物だった……。


訳:沼澤洽治 (ヌマサワ・コウジ)
┣1932年東京生れ。東京大学英文科卒。東京工業大学名誉教授。英米の海洋小説に造詣が深い。ヘミングウェイ、スタインベック、ハロルド・ピンターなどの訳書がある。


■ヘミングウェイの全短編を画期的な新訳で刊行する全3巻
 ヘミングウェイ全短編 1-3/高見浩(訳)

 2 3

 われらの時代・男だけの世界―ヘミングウェイ全短編 1―
 画期的な新訳でおくるヘミングウェイの世界。
1921年、一人のアメリカ人青年がパリにやってきた。地位もなく名声もなく、ただ文学への志に燃えたアーネスト・ヘミングウェイという名の青年は、このパリ時代に「雨のなかの猫」「二つの心臓の大きな川」「殺し屋」など、珠玉の名編を次々に発表する。本書は、彼の文学の核心を成すこれらの初期作品31編を収録。ヘミングウェイの全短編を画期的な新訳で刊行する全3巻の第1巻。

 勝者に報酬はない・キリマンジャロの雪―ヘミングウェイ全短編 2―
 絶賛を浴びた、高見浩氏による新訳決定版!
1928年、28歳のヘミングウェイは、キー・ウエストに居を移した。戦争と革命と大恐慌の1930年代、陽光降り注ぐこの小島に腰を据え、気鋭の小説家は時代と人間を冷徹に捉えた数々の名作を放ってゆく。本書は、経験と思考の全てを注ぎ込んだ珠玉短編集『勝者に報酬はない』、短編小説史に聳える名編「キリマンジャロの雪」など17編を収録。絶賛を浴びた、新訳による全短編シリーズ第2巻。

 蝶々と戦車・何を見ても何かを思いだす―ヘミングウェイ全短編 3―
 ヘミングウェイを甦らせた新訳決定版短編集!
炸裂する砲弾、絶望的な突撃。凄惨極まる戦場で、作家の視線が何かを捉えた――1937年、ヘミングウェイはスペイン内戦を取材、死を垣間見たこの体験が、以降の作品群に新たな光芒を与えることになる。「蝶々と戦車」を始めとするスペイン内戦ものに加え、白らの内面を凝視するラヴ・ストーリー「異郷」など、生前未発表の7編を含む全22編。遺族らの手による初の決定版短編全集、完結編。


 ヘミングウェイ全短編(単行本)/高見浩(訳)
 ヘミングウェイ短編文学の全貌がいまここに――



遺族らの手による世界初の完璧な短編全集“フィンカ・ビヒア版”待望の日本語訳。
ヘミングウェイ短編文学の全貌がいまここに。作家が人生最後の20年を過したキューバの居宅・望楼園。生誕100年を目前に、遺児らの手によって編まれその名を冠した、初めての完璧な短編全集“フィンカ・ビヒア版”の日本語訳、遂に完成。「最初の49編」から未発表作7編までを含む小説全70編を収録した、高見浩氏の魅力的な新訳で贈る、ファン必携の永久保存版。



 日はまた昇る/高見浩(訳)
 鮮烈な新訳による21世紀決定版! 
 灼熱の祝祭に爆発する“自堕落な世代(ロスト・ジェネレーション)”の魂。




禁酒法時代のアメリカを去り、男たちはパリで“きょうだけ”を生きていた――。戦傷で性行為不能となったジェイクは、新進作家たちや奔放な女友だちのブレットとともに灼熱のスペインへと繰り出す。祝祭に沸くパンプローナ。濃密な情熱と血のにおいに包まれて、男たちと女は虚無感に抗いながら、新たな享楽を求めつづける……。若き日の著者が世に示した“自堕落な世代(ロスト・ジェネレーション)”の矜持!


 武器よさらば/高見浩(訳)
 恋は戦地に激しく燃え、虚しく灰燼に帰す――。畢生の名編、至巧の新訳。



苛烈な第一次世界大戦。イタリア軍に身を投じたアメリカ人青年フレドリックは、砲撃で重傷を負う。病院で彼と再会したのは、婚約者を失ったイギリス人看護師キャサリン。芽生えた恋は急速に熱を帯びる。だが、戦況は悪化の一途を辿り、フレドリックは脱走。ミラノで首尾よくキャサリンを見つけ出し、新天地スイスで幸福を掴もうとするが……。現実に翻弄される男女の運命を描く名編。


 移動祝祭日/高見浩(訳)
 海外名作新訳コレクション。
 痛ましくも麗しい遺作、満を持して新訳で復活。晩年の文豪がパリでの青春を回想する。




1920年代、パリ。未来の文豪はささやかなアパートメントとカフェを往き来し、執筆に励んでいた。創作の苦楽、副業との訣別、“ロスト・ジェネレーション”と呼ばれる友人たちとの交遊と軋轢、そして愛する妻の失態によって被った打撃。30年余りを経て回想する青春の日々は、痛ましくも麗しい――。死後に発表され、世界中で論議の渦を巻き起こした事実上の遺作、満を持して新訳で復活。


 誰がために鐘は鳴る〔上・下〕/高見浩(訳)
 スペイン内戦の義勇兵ジョーダンは現地の娘と恋に落ちる。戦時下の愛と生死を描く傑作。

 下

上|1930年代後半、スペイン内戦。共和国側の義勇兵であるアメリカ人ジョーダンは、山峡の橋の爆破を命ぜられる。協力するゲリラ隊には、腹の読めないパブロ、女傑ピラール、そして敵側に両親を殺された娘、マリアらがいた。無垢なマリアと恋に落ちたジョーダンだが、死を賭した作戦決行が数日後に迫っていた。内戦取材を元に、激動する運命と愛を生々しく描き切る、ヘミングウェイ畢生の大作。

下|マリアとの愛とゲリラ隊の面々への理解を深めていくジョーダンは、華やかで享楽的なマドリードにマリアを伴う未来を夢想する。だが、仲間のゲリラ隊がファシスト側との凄絶な闘いを経て全滅し、戦況は悪化。ジョーダンは果たして橋梁爆破の任務を遂行することができるのか――。スペインを愛し、その過酷な現実を直視したヘミングウェイが書き上げた、戦争の意味と人間の本質を問う渾身の傑作。

訳:高見浩 (タカミ・ヒロシ)
東京生れ。出版社勤務を経て翻訳家に。主な訳書に『ヘミングウェイ全短編』『日はまた昇る』『武器よさらば』『羊たちの沈黙』『ハンニバル』『ホット・ゾーン』『北氷洋』など。著書に『ヘミングウェイの源流を求めて』がある。



イングリッシュトレジャリー・シリーズ(単行本)
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誰がために鐘は鳴る ラジオドラマCD付き – 2000/8/25
アーネスト ヘミングウェイ (著) 小泉龍雄 (翻訳)



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