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新潮社文庫の100冊2020|ヤバイ本①|ミッキーマウスの憂鬱(松岡圭祐)/残るは食欲(阿川佐和子)/豆の上で眠る(湊かなえ)

kage

2020/10/16 (Fri)

夏の文庫フェア2020

新潮文庫の100冊2020
文庫フェア


潮文庫『新潮文庫の100冊』。

2020年のテーマ「この感情は何だろう。」

毎年夏になると、出版各社の文庫を紹介したパンフレットが書店に並びます。

これらのパンフレットのなかでも「新潮文庫の100冊」のキャンペーンは、1976年から始まり40年近い歴史があります。

2900余点の新潮文庫の中から編集部が厳選した100点を、「恋する本」「シビレル本」「考える本」「ヤバイ本」「泣ける本」の5テーマに分類しておすすめします。

■フェアのジャンル項目


恋する本
シビレル本
考える本
ヤバイ本
泣ける本


■アイコンの説明


=受賞作
=映像化
📚=新潮文庫の一行


 
大丈夫。きみの悩みは、もう本になっている。この夏を、何冊生きよう。
  ヤバイ本

第31回NHK杯全国中学校放送コンテスト朗読部門課題作選出
 📚 おまえのミッキーは、俺にまかせておけ。(P233)
 ミッキーマウスの憂鬱/松岡圭祐(著)

バックステージへようこそ! 

史上初! ディズニーランド青春小説! 


ミッキーマウスの憂鬱 (新潮文庫)
松岡 圭祐
新潮社
売り上げランキング: 31,577


東京ディズニーランドでアルバイトすることになった21歳の若者。友情、トラブル、恋愛……。様々な出来事を通じ、裏方の意義や誇りに目覚めていく。秘密のベールに包まれた巨大テーマパークの〈バックステージ〉を描いた、史上初のディズニーランド青春成長小説。登場人物たちと一緒に働いている気分を味わってみて下さい。そこには、楽しく、爽快な青春のドラマがあるはずです。

…‥‥‥…
Arika報告書v1アイコン秘密のベールに包まれた巨大テーマパーク。その〈裏舞台〉で働く新人バイトの三日間を描く、夏休みに読みたいディズニーランド青春成長小説。夢と魔法の王国の末端のスタッフとして、働き始めた後藤君(21)。ゲストとしてインパークしていた時と違う、ディズニーの現実を目の当たりにする。 理想とかけ離れた仕事に気落ちする彼の前に、ミッキーマウスの最大の危機が! 冒頭から始まる主人公の勘違い君ぶりや、保身に走ろうとする会社人間のクズっぷりも実社会あるあるで面白い。何事もシステム化された中にいて、人間の手作り感とやりがいに気づいた後藤君の姿は、かつて新人だった人たちに元気を与えてくれるはず。裏話として楽しめますが、正社員と非正規、利権争い、個人の葛藤など社会の縮図として、読めるお仕事小説でもある。

松岡圭祐
1968年愛知県生まれ。1997年、デビュー作『催眠』がミリオンセラーに。大藪晴彦賞候補作「千里眼」シリーズは累計628万部超。「万能鑑定士Q」シリーズは2014年に映画化、ブックウォーカー大賞2014文芸賞を受賞。『シャーロック・ホームズ対伊藤博文』は19年に全米翻訳出版。NYヴァーティカル社編集者ヤニ・メンザスは「世界に誇るべき才能」と評する。その他の作品に『ミッキーマウスの憂鬱』、『ジェームズ・ボンドは来ない』、「探偵の探偵」シリーズ、『黄砂の籠城』、『ヒトラーの試写室』、「グアムの探偵」シリーズなど。2019年5月より角川文庫で『高校事変』シリーズを開始。2020年1月より『ヤングエース』でコミック版連載開始。
松岡圭祐公式サイト『松岡圭祐.JP』


Arikaシネマ2014b1
 📚新潮社|松岡圭祐《最初1…最後》

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内部リンク🏠
夏の文庫フェア2020
角川文庫カドフェス2020夏おすすめ本:手に汗にぎる!⓫|松岡圭祐『高校事変』





 📚 そんなにたくさんバターをつけないの!(P52)
 残るは食欲/阿川佐和子(著)

物欲なし。愛欲なし(と思われる)。

アガワに残されたのは食欲のみ! 

とりあえずのビールから、手間ひまかけたローストチキンまで。

おいしい日常がここに集結。 


残るは食欲 (新潮文庫)
阿川 佐和子
新潮社 (2013-03-28)
売り上げランキング: 54,680


幼い頃から食べることが好きだった。母手作りの素朴な家庭料理を、家族で囲んだ温かな食卓──。大人になった今は一人で作って一人で食べて「私は天才かっ」と一人で叫ぶ。季節外れのローストチキン。深夜に食したホヤ。カビの生えたパンだってちょいちょいっと削れば、あらおいしい。少し孤独。けれど食欲全開、今日も幸せ。雑誌「クロワッサン」の連載をまとめた極上の食エッセイ。

…‥‥‥…
Arika報告書v1アイコン季節外れのローストチキン。カチンコチンのフランスパン、思い出のオレンジケーキ。食欲全開、今日も幸せ。食欲こそが人生だ。極上の食エッセイ。人間、最後まで燦然と残る欲望は食欲。幼少期に家族と囲んだ食卓も、今ひとりでつく食卓も、阿川佐和子の食欲は美味しさいっぱいに描き出す。食にまつわるエッセイ本は難しいジャンルだと思う、個人的には当たり外れが多いと感じる。作り方をつらつらと載せていても美味しさが伝わらないし、美味しさを薀蓄とともに書いてあっても読者が置いてけぼりになってしまう。著者はそこが絶妙で、料理を作る姿は文を読んでいても聡明さが伝わってくるが、自身が犯したドジを混ぜることで印象がぐっと愛らしくもなる。「とりあえずビール」のローマの休日パロディが面白かった。これを読んでいると、だんだんお腹が空いてきて大変(笑)。ジャガイモの冷製スープとか玉ねぎじっくり炒めたオニオングラタンスープとか試してみたい。美味しいものを作ることは最強の処世術だと思う。

阿川佐和子
1953年東京生まれ。報道番組のキャスターを務めた後に渡米。帰国後、エッセイスト、小説家として活躍。『ああ言えばこう食う』(檀ふみとの共著)で講談社エッセイ賞、『ウメ子』で坪田譲治文学賞、『婚約のあとで』で島清恋愛文学賞を受賞。他に『うからはらから』『正義のセ』『聞く力』など。

主な受賞歴
1999年:講談社エッセイ賞(『ああ言えばこう食う』)
1999年:坪田譲治文学賞(『ウメ子』)
2008年:島清恋愛文学賞(『婚約のあとで』)


Arikaシネマ2014b1
 📚新潮社|阿川佐和子《最初1…最後》 

🍺著者の軽快な食エッセイはすでに『残るは食欲』『魔女のスープ―残るは食欲―』『娘の味―残るは食欲―』(いずれも新潮文庫)がある。この新著はおもに作家・阿川弘之を父に持った家の食卓風景について書かれた。

〈二〇一五年に他界した父の口癖は、「死ぬまであと何回飯が食えるかと思うと、一回たりともまずいものは食いたくない」であった。たまたま自分の気に入らない食事に出くわした日には、「一回、損した。どうしてくれる!」と本気で憤怒したものだ〉。一方〈旨いもんを食いに行こう〉は日常の台詞だった。

 親族(うから)兄弟姉妹(はらから)が波乱を巻き起こす、長編ホームコメディ。
 私は断じてこの家族がキライです!


うから はらから (新潮文庫)
阿川 佐和子
新潮社 (2014-02-28)
売り上げランキング: 478,152


夫と別れ、実家に出戻った未来を突如襲った両親の熟年離婚。悲嘆に暮れたのも束の間、父が連れてきた再婚相手は、豊かすぎる悩みを抱えた茶髪巻髪の小娘。しかもクソ生意気なコブ付きで……。自分の人生曲がり角。なのに家族が巻き起こす騒動で頭の痛い日々は続く。良かれ悪しかれ親族(うから)兄弟姉妹(はらから)──。嫌いだったあの人も、憎らしいアンチクショウさえも愛おしくなる、長編家族小説。



 残り物で作った怪しいスープ。
 初めて食べたスパム。読めば幸せ「おいしい」の連続!


魔女のスープ: 残るは食欲 (新潮文庫)
阿川 佐和子
新潮社 (2014-10-28)
売り上げランキング: 176,790


ある晩閃いた。スープでも、作ろう。あらゆる残り物を鍋に投入し、出来上がったのは赤茶色の怪しい液体。映画「バベットの晩餐会」に出てくる魔女のスープのよう。恐る恐る食してみれば、うん、おいしい。一緒に食べてくれる人がいれば愛が芽生えるのではないかしら? 楽屋にあった鮭弁当、干涸びた納豆、新鮮なお刺身──愛はさておき、食べ過ぎた。今日も幸せ、極上の食エッセイ。



 父の大好物、オックステイルシチュウに娘も挑戦。
 自制心を失う日々を綴る食エッセイ。


娘の味: 残るは食欲 (新潮文庫)
阿川 佐和子
新潮社 (2015-10-28)
売り上げランキング: 245,004


母特製のオックステイルシチュウは父の大好物だった。「よし!」母のレシピを引っ張り出していざ勝負。色々手順は違ったけれど、娘なりの思い出の味は、食べてニンマリ、うん美味しい。冷蔵庫の危ない食材も、気楽な独り身だから気にせず食べちゃう。体重計は気にはなるけど、自制心を失う日々も悪くない。今日も財布を握ってスーパーへ走る。食いしん坊が止らない、極上のエッセイ。



 「まずい」それが私にかけられた父の最期の言葉であった――。



朝ご飯を食べながら「今夜は何を食わせてくれるのかね?」と訊き、「まずいものは食いたくない」がモットーの父・弘之。そんな食いしん坊で怒りん坊の亭主と四人の子供のために台所に立ち続け、齢九十をこえた母。そして女優業にも忙しくなった娘。毎食が波乱含みの食卓の情景で綴る一家の歴史。和田誠氏への追悼文を附す。


外部リンク
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ほぼ日刊イトイ新聞 阿川佐和子×糸井重里 名付けられていない場所






 📚万祐子ちゃんなら、本ものの万祐子ちゃんなら(P357)
 豆の上で眠る/湊かなえ(著)

幼い頃に失踪した姉が「別人」になって帰ってきた――

妹が追い続ける違和感の真実とは? 




小学校一年生の時、結衣子の二歳上の姉・万佑子が失踪した。スーパーに残された帽子、不審な白い車の目撃証言、そして変質者の噂。必死に捜す結衣子たちの前に、二年後、姉を名乗る見知らぬ少女が帰ってきた。喜ぶ家族の中で、しかし自分だけが、大学生になった今も微かな違和感を抱き続けている。―お姉ちゃん、あなたは本物なの?辿り着いた真実に足元から頽れる衝撃の姉妹ミステリー。
…‥‥‥…
Arika報告書v1アイコン幼い頃に失踪した姉が「別人」になって帰ってきた――妹だけが追い続ける違和感の正体とは。戻ってきた子どもは、本物の姉なのか?足元から頽れる衝撃の姉妹ミステリー!違和感、生き様、姉妹、血縁‥どんな展開でどんなオチか気にしながら読んでると最後の最後放り出された感じ。なんとも言えない結末。まさかの展開。安西姉妹はどっちも不幸だよなー。両親の対応によっては、もう少しマシになってたと思うだけに。血の繋がりより環境だよ。

湊かなえ
1973(昭和48)年、広島県生まれ。2007(平成19)年、「聖職者」で小説推理新人賞を受賞。翌年、同作を収録する『告白』が「週刊文春ミステリーベスト10」で国内部門第1位に選出され、2009年には本屋大賞を受賞した。2012年「望郷、海の星」で日本推理作家協会賞短編部門、2016年『ユートピア』で山本周五郎賞を受賞。2018年『贖罪』がエドガー賞候補となる。他の著書に『少女』『Nのために』『夜行観覧車』『母性』『望郷』『高校入試』『豆の上で眠る』『山女日記』『物語のおわり』『絶唱』『リバース』『ポイズンドーター・ホーリーマザー』『未来』『ブロードキャスト』、エッセイ集『山猫珈琲』などがある。


Arikaシネマ2014b1
 📚新潮社|湊かなえ《最初1…最後》 

 ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい――秘密を抱えた四人が、辿り着いた島。


絶唱 (新潮文庫)
絶唱 (新潮文庫)
posted with amazlet at 19.09.14
湊 かなえ
新潮社 (2019-06-26)
売り上げランキング: 1,430


五歳のとき双子の妹・毬絵は死んだ。生き残ったのは姉の雪絵――。奪われた人生を取り戻すため、わたしは今、あの場所に向かう(「楽園」)。思い出すのはいつも、最後に見たあの人の顔、取り消せない自分の言葉、守れなかった小さな命。あの日に今も、囚われている(「約束」)。誰にも言えない秘密を抱え、四人が辿り着いた南洋の島。ここからまた、物語は動き始める。喪失と再生を描く号泣ミステリー。


 📚わたしのたった一つの望みは、母に優しく触れてもらうことだった。(P170)
 母性/湊かなえ(著)

それを求めることが、不幸の始まりなのかもしれない――。

圧倒的に新しい「母と娘」の物語(ミステリー)。 


母性 (新潮文庫)
母性 (新潮文庫)
posted with amazlet at 19.09.13
湊 かなえ
新潮社 (2015-06-26)
売り上げランキング: 6,153


女子高生が自宅の中庭で倒れているのが発見された。母親は言葉を詰まらせる。「愛能う限り、大切に育ててきた娘がこんなことになるなんて」。世間は騒ぐ。これは事故か、自殺か。……遡ること十一年前の台風の日、彼女たちを包んだ幸福は、突如奪い去られていた。母の手記と娘の回想が交錯し、浮かび上がる真相。これは事故か、それとも――。圧倒的に新しい、「母と娘」を巡る物語(ミステリー)。

…‥‥‥…
Arika報告書v1アイコン中庭で倒れていた娘。母は嘆く。「愛能う限り、大切に育ててきた娘がこんなことになるなんて」―― その悲劇は事故か、それとも。圧倒的に新しい、「母と娘」を巡る物語。母の手記には同調できなかったけれど、娘の回想の章は切なくて、最後の数行は涙が出た。母親の手記と娘の証言による構成。相手に対する思いやりのすれ違いを元に人の心の醜が表現されている。想いは言葉に出さないと伝わらない。母性とは親にしてもらったことをしたい、自分が感じた物足りなさを子どもには感じさせないようにしたいと思うことなのかなと思います。


外部リンク
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「山本周五郎賞」歴代受賞作家より、最新作・話題作

内部リンク🏠
角川文庫カドフェス2020夏おすすめ本:手に汗にぎる!➌|🎬メディア・ミックス作品|湊かなえ『高校入試』
新潮社文庫の100冊2019|泣ける本③|(絶唱/青い鳥/新編 銀河鉄道の夜/あつあつを召し上がれ/号泣する準備はできていた)



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