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黄金旅程 (集英社文芸単行本) /馳星周(著)

kage

2022/05/22 (Sun)

今日の棚の一冊1

📚フィクション↓
 黄金旅程 (集英社文芸単行本) /馳星周(著)
出版社:集英社 (2021/12/3)



装蹄師の平野敬は北海道の浦河で養老牧場を営んでいる。牧場は幼馴染の和泉亮介の両親が所有していたものだったが、騎手だった亮介が覚せい剤所持で刑務所に入ったこともあり譲り受けた。敬が注目するのは栗木牧場生産の尾花栗毛馬・エゴンウレア。以前装蹄したことがあり、その筋肉に触れた瞬間、超一流の資質を秘めた馬だと確信していた。だが気性が荒く、プライドも高い馬で調教に手を焼いていて、今まで勝ち鞍がない。その馬主と競馬場で会った際、レースで突然馬が興奮するという不自然な現象に遭遇する。また、敬は出所して無職だった亮介に、本来の力を取り戻すべくエゴンの乗り役になるよう勧める。その後、レースでの不自然な現象は厩務員の一人が犬笛を使って八百長に加担していたためだと分かり…。馳星周、直木賞受賞第一作。

🐴 馳さん新境地!
1頭の馬が変える人の思い、競馬ファンでなくても楽しめます。

Arika報告書v1アイコン2020年、『少年と犬』で直木賞受賞を受賞した著者による受賞第1作。北海道で牧場を営む装蹄師の平野敬は、最高傑作といわれる尾花栗毛馬・エゴンウレアの超一流の資質に魅せられ、調教を重ねる。やがてついにレースを迎えて……。競走馬に懸ける者たちの生き様を描いた感動巨編。

前作とはまた違う新しい著者の側面。趣味の競馬から人心の襞を描く、繊細な傑作。馳氏の小説はいつも哀しい思いがあふれてきますが、この本には救いがある。北海道の哀しさ、競馬の世界の哀しさ、挫折した人間の哀しさ。最後に哀しいけど立ち上がる人間の強さが伝わる。関わる人の人生を変える力がふしぎと馬にはある。競争馬のことを知ることができたので、自分には面白い内容でした。馬をこんなにも愛している人がいるのがよくわかります。いつか映画になるとよいな~。



第163回直木賞受賞。

 

🐕傷つき、悩み、惑う人びとに寄り添っていたのは、一匹の犬だった――。
2011年秋、仙台。震災で職を失った和正は、認知症の母とその母を介護する姉の生活を支えようと、犯罪まがいの仕事をしていた。ある日和正は、コンビニで、ガリガリに痩せた野良犬を拾う。多聞という名らしいその犬は賢く、和正はすぐに魅了された。その直後、和正はさらにギャラのいい窃盗団の運転手役の仕事を依頼され、金のために引き受けることに。そして多聞を同行させると仕事はうまくいき、多聞は和正の「守り神」になった。だが、多聞はいつもなぜか南の方角に顔を向けていた。多聞は何を求め、どこに行こうとしているのか……犬を愛するすべての人に捧げる感涙作!




馳 星周
1965年北海道生まれ。横浜市立大学卒。96年デビュー作『不夜城』で第18回吉川英治文学新人賞、98年『鎮魂歌』で第51回日本推理作家協会賞、99年『漂流街』で第1回大藪春彦賞受賞。
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