大江健三郎と「晩年の仕事」 /工藤庸子(著)
2023/06/05 (Mon)
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大江健三郎の真の偉大さを明かす、力作評論。再評価希望!!
1994年にノーベル文学賞を受賞した大江健三郎は、受賞後にも数々の傑作・問題作を書き続けた珍しい存在である。世界的に稀有な小説家だが、本書はとくに2000年の『取り替え子』から東日本大震災を経て2013年に完成した『晩年様式集』へと至る「晩年の仕事」(レイト・ワーク)は、透徹した知性で時代を見据えた予言的で豊饒な作品群である。この、さまざまな文学的技巧やたくらみに満ちた難解な作品群を、ときにセルバンテス、フローベール、プルースト、ジョイス、エリオット、ナボコフ、渡辺一夫、埴谷雄高、大岡昇平らの作品や言葉に触発され、ときに大江の盟友サイードとの友情と文学に導かれながら繙いていく。大江健三郎の真の偉大さを明かす、力作評論である。東大に原稿を寄付したり、新たな研究が行われたりと再評価の機運が高まる...のか?!まずは手始めに大江健三郎全小説全解説とこの本を。
工藤 庸子
1944年7月29日埼玉県生まれ。フランス文学者、東京大学名誉教授。フェリス女学院大助教授、東京大教授、放送大教授等を歴任。著書に『ヨーロッパ文明批判序説』『宗教VS.国家』『プルーストからコレットへ』『フランス恋愛小説論』他、訳書にアンリ・トロワイヤ『女帝エカテリーナ』、コレット『シェリ』、メリメ『カルメン/タマンゴ』他多数がある。
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