どうしても嫌いな人 すーちゃんの決心/益田ミリ・著

2012/01/04 (Wed)

\頑張りすぎないこともときには大切なのだ!!/
![]() | どうしても嫌いな人―すーちゃんの決心 (2010/08) 益田 ミリ 商品詳細を見る |
生理的に受け付けないことや、無性に腹が立つことがあったとき、明確な答えなど出して無理やり解決するのではなく、理解できない自分を受け入れるということを教えてくれる深い本。
人生そんなに頑張らなくてもいいんだなと思うと、心もずっと軽くなるはず!
さて、今回は職場に「嫌いな人」ができた、すーちゃんが決心したこととは…?です。
この巻は、「すーちゃん」の人生における、ステップのひとつ、というか、次にどんな展開がくるのかということのほうが、大事なんじゃないかなあ、と思わされました。
「嫌いな人」といっても、それほど嫌な奴じゃない。
むしろ、ボディブローのように、じわじわくるタイプだとは思いますが…
ただ、会社の偉い人の身内だったりして、なんとなく、アドバンテージを取られてしまう相手なんだと思います。
だから、ただ「嫌い」なだけじゃなく、すーちゃん自身が、その場にいたくなくなってしまったんだろうな、人生って、そういうとき、あると思う。
気になるのは、あの最後の16コマで、何気ないすーちゃんとお母さんの会話のはずなのに、物凄く心にズシリと来て涙がダーっとナイアガラの滝でございました。
独身の心をえぐりすぎです(苦笑)
すーちゃんシリーズには、何となく生きにくく息苦しい現代を未来へと導くヒントが溢れている気がします。
今後の「すーちゃん」の人生に、大きな展開を見られたらいいな、と思います。
次回作以降で、「ああ、あの巻には、こういう意味があったのか」と思わせてくれることを楽しみにしています。
今回のBook案内人/風鱗

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