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私が愛する手塚治虫ワールド[1]・・・鉄腕アトム

kage

2012/07/31 (Tue)

Arika手塚治虫

アイコンりす手塚治虫漫画感想担当…Arika

鉄腕アトム(2) (手塚治虫漫画全集 (222))鉄腕アトム(2) (手塚治虫漫画全集 (222))
(1980/01)
手塚 治虫

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立ち止まることなく、情熱を燃やし、あらゆるジャンルを描き続けた手塚治虫。

人間とロボットの科学を超えたロマン。

最高の機械力と人間性を持つアトムは、ヒーローとしての栄光と孤独の中で、人間を愛し続ける。

地球の平和を守ることを自らの使命と決めて・・・

今回は『鉄腕アトム』をpick up!



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  ロ ボ ッ ト の 世 界
Arika報告書1bb 
可愛らしくて強いヒーロー”アトム

アニメ(アトム)1a


塚治虫の全作品の中で、1番繰り返し呼んだのは『鉄腕アトム』でした。

こんな可愛らしくて強いヒーローは他にいません。

18年間、書き続けてきたその長い期間と膨大な量であるけど、そこに集中しているエネルギーは、瞬時のひらめきのように結晶化した美しい絵と、明快だが錯そうした内容を持つ物語を生みだしています。世にも可愛らしい少年(※最初は少女として設定されていたという)でありながら、地上最強といってもいいほどに圧倒的なスピードを持つ主人公そいうのは、本来は矛盾した存在です。強さを最大限に増幅していくと、ガンダムにたいな無表情な戦闘機械になってしまったり、サイボーグ化したシュワルツネッガーみたいないかつい大人の男性になるのが普通です。ロボットのお母さんに甘えたり、お茶の水博士を慕ったりしている少年が、いったん動き出すや、ビルを一撃で破壊し、百万の敵を目の前にしてビクともしない。見方によっては単純な勧善懲悪ですが、この物語は本来、夢の深淵の中での出来事なのです。

アトムは、未来世界のロボットです。しかしいくら科学が発達した時代になったとしても、アトムのような厳しい理論観や並みの人間に優る豊かな表情を、また一方、大客船の底にノミのように貼りついて、船を空中に持ち上げてしまうほどの百万馬力を、小さな少年型の容れものの中に収めてしまえるとは思えません。とはいうのは、アトムの内部機構の図解を見ると、けっこう素朴なメカニズムで出来ている気がするからです。

アトムに現実的根拠をもたせる事は無理と手塚治虫自身も説明しています。アトムと私達を現実に科学的につなぐ架け橋はないのです。見えない未来を描いていると同時に、その描き方はフランケンシュタインのような19世紀的な科学や機械観を残像した、ある意味では私達の記憶を構成してる、古いイメージにあえて託したものなのです。だからこそ、機械と人間の間に孤立して生きるアトムの心の動きが、私達の感情に切々と触れているのではないでしょうか?

結局、アトムはロボットではありません。これは手塚治虫の言葉を借りれば、『ピーターパン』なのです。人間の観念、観念の人間。アトムに対して、悪の因子を埋め込めた「完全」ロボット、アトラスは、ファウストに対するメフィスト(善と悪)であり、この人間の二重性は、アトムを越えて手塚作品の全ての中でロジック(論理)を強固にしていくのです。

舞台の書き割りに人物が登場してくるような従来の漫画に対して、人も自然も都市も立体化してきたのが、手塚漫画の特徴です。空を飛び、水中や地底に潜るアトムと共に、私達もその空間を拡大して見てきました。漫画という制約が多い、それでいてナンセンスが限りなく許されているという難しい表現分野のギリギリの限界域までアトムは飛んでいきます・しかし、絵と物語は、子供から大人まで繰り返し読んで楽しめる平明さで、複雑な命題を内に抱えた鉄腕アトムを、スーパースターに仕上げたのでした。

私の心に響かせるのは、戦うために、小さな身体は幾度も再起不能かと思われるほどの壊され、その度に直され立ち上がる、アトムの精神力の強さと、その一方で人間と同じように喜び、悲しみ、悩む…。仲間であるはずのロボットを敵に回さなくてはいけない時のアトムの苦しむ後ろ姿。アトムは人間を愛してる。そして全ての人間から信頼され、愛される事を願っているのだ。

とても印象的カットがある。戦うために生まれてきたロボットたちに善を教えようとするアトム。これは戦いを続ける人類への警告なのかもしれないと感じた。


「ぼく…いまに きっと ロボット同士 

仲良くして喧嘩なんかしないような時代になると思いますよ きっと…」



空を見上げながら言うアトム。

『ロボット同士が仲良くして喧嘩なんかしない』時代をアトムは願っていた。

この言葉はそのまま人間の世界に当てはめられる。

最終のカットでアトムがこの世に存在しなくなる・・・物語は1度幕を閉じる。

アトムに込められた作者の平和への願いは、

私達が受け継がなくてはならないものだと考えさせられるラストでした!




手塚漫画のツボ
★漫画に隠された手塚先生独特のヒューマニズムのツボを紹介★

アトムはどうして生まれたの?

トムは天才科学者天馬博士の手で、事故で死んだ息子の身代わりとして作られた。

ところが博士は、いつまでも成長しないことを憎んでサーカスへ売りとばしてしまう。

やがてお茶ノ水博士に引き取られ、小学校へ通い、ロボットの両親、妹のウラン、弟のコバルトを持つ。

アトムは原子の意味。

最初の登場は『アトム大使』(1951年)


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