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私が愛する手塚治虫ワールド[2]・・・ジャングル大帝

kage

2012/09/02 (Sun)

Arika手塚治虫

アイコンりす手塚治虫漫画感想担当…Arika

ジャングル大帝(1) (手塚治虫漫画全集 (1))ジャングル大帝(1) (手塚治虫漫画全集 (1))
(1977/06/13)
手塚 治虫

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密林の王者白ライオン。

自然の永遠なる時間と空間。

ジャングルの壮大な自然を背景に動物と人間の心の交流をはかるレオ。

ラストのレオの死では、永遠に繰り返される自然の摂理が唱えられる…

今回は『ジャングル大帝』をpick up!



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    動 物 の 世 界
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躍動感あふれる動物たちの”大長編ドラマ

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学生の頃、私は片っ端から手塚漫画に読み耽りました。

そして20年以上ぶりに『ジャングル大帝』を読み返してみると、子供の頃の記憶では、ワクワク面白くて面白くて腹を押さえて笑ったはずなのに、改めて通読してみるとなんかシンとした印象なんです。

長編の文学作品を読んだ後のような…。

今度また、その謎を探る気持ちで精読してみると、この作品に対する手塚先生の思いの強さをひしひしと感じました。

漫画はもちろん、小説から映画まであらゆる手法を大業小技取り入れて、当時世界でも類をみない大長編動物漫画を完成させているのです。

『ジャングル大帝』は『鉄腕アトム』よりも1年半も早い出世作ですが、若い手塚先生のこの作品への意気込みは動物の表情や背景の隅々にまで浸透しています。

その気迫たるや息苦しいくらいです。

たぶん、子供の頃の私が笑いころげていたのは、本筋とはあまり関係ない漫画的遊びの部分でしょう。

手塚先生は、お話が退屈になるのを極度におそれて、少しでも真面目なページが続くと、漫画的大サービスで読者を笑わせてくれます。

ハムエッグとかアセチレン・ランプとかドジな悪役を登場させるのも、ヒゲオヤジという魅力的な三枚目を生み出したのも、ヒュウタンツギという本筋とはまったく関係ない奇妙なキャラクターも、そうした意図のあらわれかもしれません。

ご存じのように『ジャングル大帝』は、パンジャ→レオ→ルネという三代に渡る白いライオンのドラマと、大陸移動説を裏付ける月光石探しの人間たちのドラマが縄のように撚り合わさって大河的ストーリーを形づくってます。

その自然保護の精神とヒューマニズムは、手塚先生の全作品の底を流れる強いメッセ―ジなのです。

この作品を描くときは手塚先生は、絶えず『バンビ―』が脳裏にあったそうです。

絵のうまさと品のよさはディズニーを凌駕しているくらいで、ことに動物たちの躍動感は、アニメ―ションへの挑戦すら感じさせます。

読めば読むほど新しい発見をさせてくれる『ジャングル大帝』ですが、笑ったりハラハラしたりして胸躍らせながら、グイグイ読者を作品の世界に引き込んでいくお話はこびの巧みが、この長編動物漫画の何よりの魅力でしょう。

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手塚漫画のツボ
★漫画に隠された手塚先生独特のヒューマニズムのツボを紹介★

レオがはいているズボンの意味?

間に捕まえられ、船上のオリに閉じ込められた母から生まれた、ジャングルの王の血を引く白ライオン、レオ。

船上から逃げ、人間に育てられたレオの「人間化」を示すズボンは、ジャングルにもどり、大帝としての使命の目覚めとともに、やがて脱ぎ捨てられていく。

デビュー作で、「漫画少年」に1950年(昭和25年)11月号から1954年(昭和29年)4月号にかけて全43回を連載。

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