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こうちゃん/文:須賀 敦子 画:酒井駒子

kage

2012/09/04 (Tue)

ほん運び 特集 感性にまかせて選ぶ
なんだか○○な本の選び方No/009
★ときには感覚や気分にまかせて本を選んでみませんか? あなたがピンときたとき本は、今のあなたの心の中をそのままうつし出しているのかもしれません…今回は雑画家2人が感覚や気分で選んだセレクト25冊★



なんだか大事なものをなくしたしまったような気分のときに…



時には、声にだして読みたい本です。

秋のひっそりと明るい日にこの本とともにいたい。

芝草の上のことや普段は、気がつかない小さな毎日の世界に息づく何かを思い出させてくれるそんな本です。


アイコンかえる今回のBook案内人・・・風うろこ

こうちゃんこうちゃん
(2004/03/11)
須賀 敦子

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須賀の創作の原点、唯一遺されたちいさな物語を酒井駒子の画とのコラボレーションです。

「わたし」と「こうちゃん」が出会う花や木々や生き物たち、季節のうつろいに彩られた日本とイタリアの風景が、思索にみちた言葉で綴られる。

こうちゃん、灰いろの空から降ってくる粉雪のような、音立てて炉にもえる明るい火のような、そんなすなおなことばをもうわたしたちはわすれてしまったのでしょうか。



↑プチって押して頂けると励みになります。



ARIKAと風1感想

ゆったりした文章のリズムとひらがなの多いやわらかな日本語。

ゆっくりと、ゆっくりと、味わうようにして読んでいきました。

須賀さんの文章、なんて綺麗なんだろうと思いつつ言葉のひとつひとつが黄金色に光り、やさしく微笑んでいるようでした。

須賀さんが静かに心の中でゆっくりと温めていたお話なんだろうなと思いました。

だから、何度も繰り返して須賀さんの心で反芻していた言葉を確かめながら、ひとつひとつ味わいながら読んでいきました。

タイトルを見た最初の疑問? 「こうちゃん」て何だろう?

読み込んでいくうちに日本語の言葉のようでもあり、かけがえのない思い出のようでもありで…

きっと、人それぞれに「こうちゃん」からイメージするものは違っているのだろうと思う。

私がイメージする「こうちゃん」の息づかいをすぐそばに聴きながら、大切にページをくる。

ラストに近づくほどに、「こうちゃん」ともうお別れかと切なくなる。

そして、須賀さんのお話と寄り添うように描かれた酒井駒子さんの絵が、とても素晴らしかった。

須賀さんの文章と美しいハーモニーを奏でているような、透明感のある絵の数々。

言葉と絵との幸福な二重唱は読み手を至福のときへと満喫するだろう。

酒井さんの描く「こうちゃん」は実に瑞々しく、抱きあげ頬ずりしたくなるほど、愛しい表情を作品のここかしこに残す。

本を読み終えて閉じたとき、誰の心の中にも“こうちゃん”は、訪れたことがあるのだろうと思った。

知らぬ間に大人になってしまい大事なものをなくしてしまったような気分の時に是非読んでほしい…。





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