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金曜日の砂糖ちゃん/酒井駒子

kage

2012/09/04 (Tue)

ほん運び 特集 感性にまかせて選ぶ
なんだか○○な本の選び方No/010
★ときには感覚や気分にまかせて本を選んでみませんか? あなたがピンときたとき本は、今のあなたの心の中をそのままうつし出しているのかもしれません…今回は雑画家2人が感覚や気分で選んだセレクト25冊★

どうしてこの人はこんなに子どもの絵がうまいんだろうと本当に敬服します。

持って、眺めているだけでも、駒子ワールドを堪能でき、まさに「眼福」です。

この人の絵は筆づかいや色づかいから、本当に描くことを楽しんでいることが伝わって幸せな気持ちになれます。

とても質のよい絵本というよりも、

なんだか素敵なギャラリーにいるみたいな気分になれる…


アイコンかえる今回のBook案内人・・・風うろこ


金曜日の砂糖ちゃん (Luna Park Books)金曜日の砂糖ちゃん (Luna Park Books)
(2003/10)
酒井 駒子

商品詳細を見る





知らない道を通って帰ると、ぽっかりひろがった野原に出くわした。

木の下には音の出ないオルガン。

それでも蝶やバッタがやってきた…。

子どもが一人でいる時間を幻想とリアリズムの狭間で鮮やかに描き出す絵画的絵本。



↑プチって押して頂けると励みになります。



ARIKAと風1感想

酒井駒子さんの美しい絵と、かわいらしいお話が充分に堪能できる一冊です。

子どもの表情を描かせたら、この作家の右に出る者はいない。


『金曜日の砂糖ちゃん』

一瞬死んでいるの?と思わせるような閉じた瞼の重み‥

女の子のはかなげで柔らかい質感。

眠る砂糖ちゃんの表情は、見るたびに触れたくなるほど愛しくキューンとする。

そんな砂糖ちゃんに惹かれて、静かに見守る生き物たち。

なかでもカマキリがご執心というくだりと、描かれるリアルな仕草は、甘さに流れないこの作家らしい切れが効いて小気味いい。



『草のオルガン』

黒づくめの孤独な男の子が寄り道する場所。孤独な遊び‥

街はずれにぽっかりできた空き地の、懐かしいたたずまいを思い出す。

そこで男の子が遭遇するオルガンと、集まる蝶にバッタにカラス。

空気の抜けたオルガンのたてる音と彼らのささやきが聴こえそう。



『夜と夜のあいだに』

はっとするような女の子の表情や仕草は、こ惑的ですらある。

夜と夜のあわいに旅立って、もはや帰ってこない。

女の子は鳥かごを夜中に開けるの。その意味は‥。

ドキン!と余韻を残す最後の短い言葉‥

扉の向こうにひかえる犬たちは何の化身か。



どれも読み返すごとに余韻を残す。

本の装丁も見事。

酒井子駒子さんの絵はなんて叙情的なんだろう‥。

板の上に描かれたような、かすれ感といい

かもし出す静寂と、いたいけな風情の子ども。

一人ぼっちの時間さえ楽しみに変えてしまう子ども達の天性。

酒井さんは、子どもを知っている人。

子どもの頃の“無垢な孤独”を描ける人でもある。

フランスのヌーベル・ヴァーグ時代の映画を観ているような作品。

欧米の書店に置いても充分通用するでしょう。


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