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手塚治虫文庫③「手塚治虫の絵本」…もえよドラゴン /ねずみじょうど/空とぶラビ/かわいそうなぞう

kage

2013/05/07 (Tue)

手塚治虫特別企画③

Arika手塚治虫3



マンガで有名な手塚治虫さんですが、何冊かの絵本を残しています。

そしてその素材の多くは、子どもの頃に母親から聞かされた、寝物語だったという。

幼い頃に心に描いたシーンが、絵本となって浮かび上がる。

絵はもちろん可愛いし、話の内容もわかりやすいです。

いくつか話が入っていて、外国のお話なんかも入っています。

ただ、絵本なので、すぐ読み終わってしまいますが、ちょっと残念ですが・・・

マンガとはまた違う、柔らかい絵を見ることが出来ます。

・・・ということで、シリーズ物で4巻、別巻は2巻は物語によって絵のタッチを使い分けている巨匠ならではの豊かな世界が楽しめます。







もえよドラゴン (手塚治虫のえほん館)もえよドラゴン (手塚治虫のえほん館)
(1988/12)
手塚 治虫

商品詳細を見る


大型本: 30ページ
出版社: 河出書房新社 (1988/12)
発売日: 1988/12

■ストーリー
悪いドラゴンがお姫さまをさらって行き、正義の騎士がドラゴンに戦いを挑んでやっつける。そしてお姫さまを救出してめでたしめでたし。というのはお父さんの時代の話しだよ。と、そのドラゴンは人間たちを襲うことなんかにぜんぜん興味を持たないお人好し。ところが彼はあるとき、お姫さまと出会い、恋をしてしまう。その愛しいお姫さまが悪い騎士にさらわれてしまったから、さぁ大変! 正義のドラゴンはお姫さまを救出するため、悪い騎士に戦いを挑んで行きます――。

ドラゴンにだって、ちゃんとドラゴンのハートがあるんだよ!!
Arika注目1h
物語の基本的なパターンをあべこべにひっくり返してみた、そんな作品です。

そしてあべこべにしてみたら、いままでの物語とはまた違った新しい魅力に満ちたおとぎ話が誕生。

新しい魅力、それは「いい者」と「悪者」なんて、姿形じゃ決められないよ、ということなんだよと、手塚治虫はこの物語を通して、数々の童話の中で不当に悪者扱いされているドラゴンたちを救ってあげたのです。






ねずみじょうど (手塚治虫のえほん館)ねずみじょうど (手塚治虫のえほん館)
(1988/12)
手塚 治虫

商品詳細を見る


大型本: 30ページ
出版社: 河出書房新社 (1988/12)
発売日: 1988/12

■ストーリー
よいおじいはいつもネズミたちにお米のおすそ分けをしてあげていました。ある日、そんなよいおじいのもとにネズミが改まって訪ねてきました。私たちの仲間や子供たちが恐ろしい蛇に食べられています。どうか蛇を退治してください。ネズミはそう頼むのでした。よいおじいはネズミたちをかわいそうに思って、蛇退治を引き受け、首尾よく蛇を退治し、ネズミたちに感謝されて幸せに暮らしました。さて、その話を聞いた悪いおじいがいて――。


昔話の世界ではおなじみの「良いおじいさん」と「悪いおじいさん」の物語!!
Arika注目1h
悪いおじいさんは、自分もうまい話に乗ろうとして、結局は散々な目に遭わされてしまう、という展開も「おなじみの昔話」です。

日頃の良い行いが良い結果をもたらし、悪い行いにはそれ相応の報いがある、という「因果応報」の教えを昔話に忠実な展開で幼い子供たちにやさしく諭してます。






空とぶラビ (手塚治虫のえほん館)空とぶラビ (手塚治虫のえほん館)
(1988/12)
手塚 治虫

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大型本: 32ページ
出版社: 河出書房新社 (1988/12)
発売日: 1988/12

■ストーリー
元気いっぱいだけど、とっても弱虫の子ウサギ、ラビ。ラビは今日も意地悪キツネに追いかけられています。逃げて逃げて、逃げ込んだ森の奥でラビは不思議な小人に出会います。「しっぽをくれたら空を飛べるようにしてあげよう」小人からそう言われたラビは、キツネから逃げるためにしっぽを差し出し、空を飛べるようにしてもらいます。さて、空とぶウサギを見た森の動物たちは、自分も空を飛びたいと小人のもとへ押しかけて行き――。


可愛い動物たちがたくさん登場するファンタスティックなお話!!
Arika注目1h
手塚治虫らしい可愛い動物たちがたくさん登場するファンタスティックなお話しです。

それでいながら「意味のないブーム」に惑わされる群集心理を鋭くえぐってみせるところもまた、幼児向けとあなどれない、立派な手塚節を堪能できる作品です。






かわいそうなぞう (手塚治虫のえほん館)かわいそうなぞう (手塚治虫のえほん館)
(1988/12)
手塚 治虫

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大型本: 28ページ
出版社: 河出書房新社 (1988/12)
発売日: 1988/12

■ストーリー
インドの奥地の線路の上に、一頭の子ぞうが病気で倒れています。通りかかった機関車が気づき、死にそうな子ぞうを助けてあげます。元気になった子ぞうは機関車のことを自分のお母さんだと思いました。そして子ぞうと機関車は本物の母と子のように仲良く暮らします。けれど、ある日、古くなった機関車が解体される日がやってきて――。


胸がキュンとなるせつなくなるお話!!
Arika注目1h
母のない子ぞうが、大きな機関車をお母さんだと思ってどこへ行くときも一緒についてくる。

それだけでもせつないのに、物語には涙を誘う結末が用意されています。

手塚治虫らしい、生き物のハートを見つめる作品です。






びいこちゃん (手塚治虫のえほん館)びいこちゃん (手塚治虫のえほん館)
(1990/06)
手塚 治虫

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大型本
出版社: 河出書房新社 (1990/06)
発売日: 1990/06

■ストーリー
三作品収録
●びいことゆうがとう
●びいこちゃん
●おしゃれなびいこ
いたずら大好き、元気いっぱいのびいこちゃんは、まじめなお姉さんの言い付けを守らないで、勝手に遊びまわり、いたずらをしては大人たちを困らせています。そんなびいこちゃんがつい羽目をはずしすぎて巣から遠く離れたところまで飛んできてしまう。そこで小鳥に襲われたり、いばらの繁みから出られなくなったりの大冒険をすることになってしまいます。(『びいこちゃん』) いつも同じ縞模様の洋服ばっかりなのでうんざりしちゃったびいこちゃんは家を飛び出してしまいます。そしてみすぼらしい地味な洋服しか持っていないという蛾の女の子と出会い、ふたりで花畑でうんと可愛らしい洋服を作ろうとするのですが・・・(『おしゃれなびいこ』) びいこちゃんたちは夜になると、誘蛾灯の明かりに集まって、好きな本を読んで過ごします。(『びいことゆうがとう』)


みつばちの女の子ビいこちゃんが繰り広げう、おちゃめなお話!!
Arika注目1h
みつばちのびいこは、わがままでいたずらばかりしています。

ちいさな昆虫たちの世界で繰り広げられる、びいこちゃんの姿がとてもたのしい作品です。

かたつむりのおばさんや、泣き虫のコガネムシ、恐ろしいクモの魔女と、幼い子供たちがキャッキャとよろこびそうなキャラクターたちが次々に登場する、そんな絵本の魅力にあふれた作品です。






ビス・ビス・ビス星ものがたり (手塚治虫のえほん館)ビス・ビス・ビス星ものがたり (手塚治虫のえほん館)
(1990/06)
手塚 治虫


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大型本: 47ページ
出版社: 河出書房新社 (1990/06)
発売日: 1990/06

■ストーリー
広い宇宙のどこかに地球とそっくりの星があります。地球と違うのはその星の人間たちには尻尾があって、尻尾の大小で身分の高い低いが決まっている、ということ。その星にある日、ロケットに乗った地球人がやってきます。地球人から尻尾があるのは動物だけで高等動物に尻尾はないと聞かされたビス・ビス・ビス星の人たちは下等動物とだと思われては恥ずかしいと、大慌てで尻尾を隠します。


この星の人々は地球人と全く同じようですが、大きなしっぽを持っています…!
Arika注目1h
尻尾の大小で身分が決まる。そんな世界を舞台にしながら手塚治虫が語るのは、他人に対して見栄を張ることの馬鹿馬鹿しさです。

どんなときも素直に自分をさらけ出すのが、いちばんすばらしい。

そんなメッセージが伝わってくるのは、あの名作童話『裸の王様』と同じですね。

マンガと絵を組合わせた、幼児から大人まで楽しめる絵本。




■ 編集後記 ■

Arika報告書y


手塚さんは漫画家として、絵本の世界にも旺盛な好奇心を持って早い時期から目覚ましい仕事をしておられたわけです。

カバーの裏には こんな文があります。


刊行によせて

手塚さんは幼いころ、お母さんから寝物語に怖い話やかわいそうな話など、バラエティにとんだ物語をきかされたそうです。

数々の名作を生み出した創造力の源泉は、この母と子のふれ合いにあったといえるかもしれません。

本シリーズは、そんな手塚家につたわる物語を中心としたもので、手塚さん唯一の絵本でもあります。



どんな仕事でもあくまでも誠実に、丁寧にやる人だと聞いています。

きっと、もっともっと絵本も描きたかったんじゃないかな、と私は思っています。

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