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2006年の『本屋大賞』作品をプレイバック!

kage

2013/07/02 (Tue)

Arika本屋大賞
2006

賞をとって話題になった本や漫画には、人を惹きつける魅力がある。

2004年に開始した『本屋大賞』に注目!

大賞作品はもちろん、ノミネート作品もみんなが知っている作品も多い!

…では第3回目にプレイバック!



Arika本屋大賞掲示板

「本屋大賞」の選考方法や選考委員などを分かりやすくイラスト付きで説明。
        
本屋大賞作品をプレイバック!・・・『本屋大賞』ってなに?




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 大賞

東京タワー ~オカンとボクと、時々、オトン~東京タワー ~オカンとボクと、時々、オトン~
(2005/06/28)
リリー・フランキー

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著書が自身の母親との半生を綴った長編小説。

大切な人との記憶、喪失の悲しみが描かれていて、書店員の間で「泣ける」と評判になり、200万部を超す大ベストセラーも。


『大賞』受賞作品を読んでみました。
Arika感想

いあり、涙ありのお話で『本屋大賞』も納得! 親というのはどんなときでも子供のことを思っているものだとしみじみとしました。

どんな生活をしているのだろう? 体調を崩していないか? 困っていることはないのか?

リリー・フランキーさんの母も、いつもそんな気持ちだったのだろうと思う。

子供のために苦労することに、なんのためらいもなく、だが子供というのは「親の心子知らず」で自分のことしか見えていない部分がある。

それでも、母を東京に呼んで一緒に生活したのは、とても親孝行だと思った。

この世の中に父と母は一人ずつしかいない、かけがえのない存在である。

オカンの東京での生活は短かったけれど、充実した日々だったに違いない。

この作品は、リリー・フランキーさんが自分の母にささげるために書いた作品だと思うが、私はそれを読んで家族とは、親とは、いろいろ考えさせられました。

ラストはせつなかったけど親とは、本当にありがたいものだと思いしみじみといい話だなと思いました。





Arika注目1h
人に本をお勧め紹介する限り、なるべく私もうろこさんも全書は読むようには心がけています。

つぶやき程度の文章から行段をとるものまでありますが2位から10位まで感想を書いてみました。

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サウス・バウンドサウス・バウンド
(2005/06/30)
奥田 英朗

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物心がついたときから、たいてい家にいるという型破りな父に翻弄される少年の視点から家族を描く。

豊川悦司は父親役を演じ、2007年に映画化。



Arika注目1h元活動家の両親を持つ小学生二郎少年の目線から描かれた物語。特に「無政府思想」を掲げる伝説の活動家、父親一郎のキャラクターが、現代の失われた父性を邂逅させ、本当に魅力的でした。

本来、自由であるはずで、それを保証されているはずの国民は、実は税という名の搾取と、法という名の圧力にがんじがらめにされて、平等などどこにも無い、という事を痛感させれらた気分です。

「学校に行けなんて、俺は一言でも言ったか?」と言ってしまう、そんな強烈な父親を持つ二郎はしかしいたって普通の少年。同級生と風呂を覗き、不良中学生に怯え、同級の女の子にほのかな恋心を抱く。その、いわゆる淡くてキラキラしていた少年時代の描写も清々しく、アナーキストの父親が巻き起こす数々の爽快な騒動と絶妙にマッチングされ、この上ない物語となっております。

そして、二郎以外の登場人物の一人一人が魅力的で、妹はロマンチックに憧れ、母に甘え、兄の後を追いかけ、父を煙たがる。姉は父を煙たがるが、父を大人として理解し弟妹を大人として愛する。母は父を理解し徹底的に愛する。

父は誰にも媚びない。そして自分を最も理解する。

息子に向けて「俺のようにはなるな。少し極端だからな。」

だが自分の立つべき位置は決して変えない。そしてその位置を家族全員が理解した時、家族の持つ美しさが立ち上がってくる。

家族をとりまく人達も生々しく、どこにでもいそうで、いなさそうな愛すべき人達。

周りから見たらみすぼらしく映るのかもしれないが、一郎のその心の中が見えた時、彼の姿はあくまでも誇り高く、気高い家族を愛してやまない父親なのである。




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死神の精度 (文春文庫)死神の精度 (文春文庫)
(2008/02/08)
伊坂 幸太郎

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主人公の死神が調査員として人間界に舞い降りる。

対象の人間を7日間調査し、その人の死を見定めていく。

金城武が死神役で2008年に映画化。


Arika注目1h優れた短編小説集の見本のような作品です。

主人公は、死神。その死神はこれから死を向かえる人間の資格調査(?)のため7人の人間に出会う。

そこには、シンデレラ・スト-リ-、ロ-ド・ノベル、本格密室推理など、バラエティ-に富んだ展開が待っている。

さらに、短編らしく意外性がありながら余韻を残した結末が、作者のセンスを物語っている。

そして、最終章では、はっとする展開やすがすがしいばかりの結末が・・・。

キャラ作りの天才である作者の真骨頂である、主人公のディテ-ルも、申し分なく音楽好きな死神がすこしKYなところがありながらも、作品の雰囲気をかもし出してくれている。





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容疑者Xの献身容疑者Xの献身
(2005/08/25)
東野 圭吾

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「ガリレオ」シリーズ第3弾。元夫を殺害した女性を救うため天才数学者が完全犯罪を企てる。

テレビドラマ『ガリレオ』の劇場版として映画に。


Arika注目1hこの作品の見どころは、何といっても、凄まじいとしかいいようがないトリックの真相と、その結果、明らかとなる、凄まじいまでの純愛だろう。 

この作品は、天才物理学者ガリレオと、ガリレオの同級生、天才数学者石神による頭脳勝負という、いかにも読者の興味をそそらずにはおれない設定で進められていくのだが、全ての真相が明らかになってみると、その設定が伊達ではなかったと納得できるのだ。

物語の主役である石神哲哉の苦しみ、狂気、女性観と、それまでの人生の描写は生々しく、リアルである。

また石神と湯川、湯川と草薙の男性同士の繊細な関係の描写も見事。

時に競い合い、時にいたわりあう男性の友情の描かれ方はとても生き生きとしている。

石神の仕掛けたトリックは、2人の間で交わされる数学の難問、「人に解けない問題を作るのと、その問題を解くのとでは、どちらが難しいか」を地で行った、非常によく練り込まれた緻密なものであり、読者の想定レベルを超えた凄まじいものでした。 

人は、これほどまでに人を愛することができるのだろうか、そして、これほど凄まじい愛情が、この世に存在するのだろうかとまで考えさせられてしまうこの作品の壮絶なラストを読んでしまうと、科学的トリックやオカルティックな謎をテーマに据えた短編集が、底の浅い陳腐なものに思えてしまう。

この作品は、東野圭吾が、ミステリと人間ドラマを高いレベルで融合させることができる彼の原点に立ち返って、探偵ガリレオ・シリーズの新境地を切り開いた素晴らしい作品だと思う。 




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その日のまえに (文春文庫)その日のまえに (文春文庫)
(2008/09/03)
重松 清

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死にゆく妻を静かに見守る父と息子たちを中心に、物語が進む連作短編小説集。

南原清隆が父役、永作博美がその妻役で2008年に映画化。




Arika注目1hまた泣かされヤラレマシタ、重松ワールド深すぎます。

現代作家で家族モノを書かせたら右に出る者いないんじゃないかな?

「死」や「魂」についていろいろと考える私にとっては、ほんとに考えさせられる短編小説集でした。

特に考えさせられたのは、「潮騒」。

特にじんとしたのは、「サンライズサン」。

特に泣化されたのは、「その日の前に」。

特にページから目を離せなかったのは、「その日」。

「その日のまえに」→「その日」→「その日のあとで」、に繋がるここまでの構成が素晴らしい。

前出の短編集の味がここで遺憾無く発揮されております。

すべてがどこかでつながっているのが、重松清さんの小説かなと思います。

そして、あとがきがまたよかったです。

生きることの尊さ、生まれてから現在生きていることの素晴らしさを深く深く感じさせられました。

読み手にそれぞれの感じ方がありますが、この本は間違いないです。

小説にもいろいろありますが、心を支えてくれる小説だとおもいます。





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6位

ナラタージュナラタージュ
(2005/02/28)
島本 理生

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ずっと想い続けていたひとと交わした熱い瞳、もう、この恋から逃れることはできない--

早熟の天才、少女時代の最後を傾けつくした、絶唱というべき恋愛文学。



Arika注目1h読み始めて十数ページで違和感を持った。平凡な情景描写、陳腐な会話、凡庸な話の展開。でも何かがひっかかる…。

フツウな感じ、ということで言えば人物像をステレオタイプにわざと描いていない、という点もそうだ。例えば小野君のCDの趣味。ネイティブ・サンにシンディ・ローパーにヨーヨー・マにロッド・スチュアート!普通の小説だと、こういうCDの趣味が人物像を表現したりするけど、このつかみ所のない趣味からは人物像を類推出来ない。でも、意外にこういう取り留めのないCDがラックに混在してたりするのが現実世界じゃないかって気もしてくる。

他にも初エッチに持ってく夜にあえてギョーザを2人で作って食べたりとか、従来の小説ではありえないけど、現実にはありそう!っていうようなシチュエーションが随所に見られて、前半は話の本筋ではなく、そっちのほうに頭がいってしまう。

ところが後半3分の1くらいからの反転ぶりがこの小説はすごい。性善説でモラリストでフツウだと思ってた人物達が、表面的な関係性が一線を越えた瞬間から、思いっきり、心の闇、不安、弱さ、邪悪さみたいなものを見せ始める。従わせる愛、束縛する愛、尽くす愛っていう従来的な恋愛観に対する“与えること、頼りにされることで自己を確認する無償の愛(長いけど)”ってなテーマも姿を現す。
 
前半、後半でこれだけ表情を変える小説も珍しいので、とりあえず最後まで読むことをお勧めします。

まあ、この小説の実験性に対する評価と、最終的にこの小説の主題、世界観に共鳴出来るかどうかってことは、それぞれだと思うのだけどね…。




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7位

告白 (中公文庫)告白 (中公文庫)
(2008/02)
町田 康

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人はなぜ人を殺すのか――

河内音頭のスタンダードナンバーで実際に起きた大量殺人事件「河内十人斬り」をモチーフに、永遠のテーマに迫る渾身の長編小説。

殺人者の声なき声を聴け!



Arika注目1h町田康著作の「破滅の石だくみ」にこの名作「告白」を書くに至った経緯が書いてあったので引用します。

「執筆の動機はシンプルだった。 不可解で残酷な事件が起こると我々はすぐ。「うかがい知れぬ心の闇」と言って終わりにしてしまうが、その闇をとぼとぼ歩いてみようと思ったのである。 彼らがなぜあんなことをするのか、その理由を知りたかった。…中略。 殺人をするにしろ、しないにしろ、人間はいろんなことを考えて生きている。 しかし、その考えは、本当の考えを考えないために考えによって巧妙に考えられた考えで、その考えがあるから人間は本当の考えがあるから人間は本当の考えを考えないで安全に生きていくことができるのではないか、と思う」
本作を読んでみた後にこの言葉は心に強く訴えるものがあります。

私たちは本当は何を考えて行動しているのか。「こころ」をテーマにして、実際のある出来事を舞台に、コミカルな町田節を全開にしつつも真摯に真っ正面からぶつかっています。

700Pに渡る膨大な量の熊太郎の思考をたどった後の、熊太郎が心の内を「告白」する最後の一言。

冒頭部分の作者のある一言とリンクしていて、それこれ言葉に出来ない深い感動を覚えました。

ある脳科学者が、 「因果律はない。それは人間が勝手に妄想したものだ。」 と言った事を思いだしました。

初めては違和感しか抱かなかったこの言葉が、この小説を読み自分の人生を思い返して、ほんの少しだけ分かった気がして、思考と行動の間にはズレがあると実感しました。

それは一般的には無意識という言葉で語られているようですが、この小説を読んだ私にはそれは少し気がします。

それこそ「言葉にしてみる」という行動によってズレてしまう。

文章にするとかわいげのある河内弁。

町田康の独特の文体が主人公・熊太郎の生き方に絶妙に溶け込んだ紛れもない傑作。




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8位

ベルカ、吠えないのか?ベルカ、吠えないのか?
(2005/04/22)
古川 日出男

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1943年、日本軍が撤収したキスカ島。無人の島には4頭の軍用犬が残された。

捨てられた事実を理解するイヌたち。

やがて彼らが島を離れる日がきて――――。

それは大いなる「イヌによる現代史」の始まりだった


  
Arika注目1h数世代に渡る犬たちの数奇な運命を描く、ありそうにも無さそうな、まさしく犬仁義伝。

読む、というより紡ぐイメージで、ストーリーが目新しいわけじゃ無いですが、極めて独特で、脳髄に働きかける本といった印象。

本書のイメージを決定づけるのは、その特異なストーリーだけでなく、冒頭に出てくる家系図ならぬ犬系図でしょうか。

当初はさっぱり理解出来なかったその犬系図が頭の中で解きほぐされていく瞬間、物語は加速度的に面白さを増していきます。

犬系のレイヤーが頭の中で縦横無尽に積み重なるイメージは古川さん独特のスピード感ある文体あってこそと思われます。

ハッピーエンドを求めるわけじゃないですが、ラストの終わり方があまりに物悲しいのが残念。とは言え、この独特の読み応え、一読の価値はあります。



 

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9位

県庁の星県庁の星
(2005/09)
桂 望実

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前代未聞! 抱腹絶倒の娯楽公務員小説。

野村聡。31歳。Y県職員一種試験に合格。入庁9年目。Y県県庁産業局産業振興課主任。

Y県初の民間人事交流研修対象者6名の一人に選ばれた期待のホープだ。

一年間の研修を無事にこなして戻れば、念願の係長への階段を同期に先んじて確実に登ることができる。

ところが、鼻高々で望んだ辞令交付式で命じられた赴任先は…スーパー? 

しかも…H町のえらくマイナーな感じがした。

だがそのイヤな予感は現実のものとなる。 

もらった予算は使いきるもの! 人を“使役”してこその“役人”だ!大勘違い野郎の「県庁さん」がド田舎のスーパーで浮きまくり。

生まれて初めてバカと呼ばれた県庁さん、はたしてこのまま「民間」でやっていけるのか?

2006年に織田裕二主演で映画化された。



Arika注目1h
官と民の意識格差をベースにしたエンターテインメント小説。

発売とほぼ同時に織田裕二主演での映画化も発表された。

舞台がスーパーというだけで、伊丹十三の映画「スーパーの女」を思い出してしまう上に映画化、となると、どうしても伊丹作品を頭に描いてしまう。

文体はちょっと戸梶っぽくて、ひたすら読みやすい。ご存知映画の原作本だが、このコミック感は映画にしたくなる気持ち、分かるなぁ。キャラクター設定はかなり違いましたが映画も面白かったです。

「コミカル」というよりは「漫画感覚」で一気に読めるお手軽娯楽作品です。

娯楽作品はこうでなきゃね、と無駄に充足感を味わえる一品でした。




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10位

さくら (小学館文庫)さくら (小学館文庫)
(2007/12/04)
西 加奈子

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26万部突破のロングセラー、文庫化

両親、三兄弟の家族に、見つけてきたときに尻尾に桜の花びらをつけていたことから「サクラ」となづけられた犬が一匹。どこにでもいそうな家族に、大きな出来事が起こる。

そして一家の愛犬・サクラが倒れた--。


Arika注目1hほのぼのとした家族の物語と思いきや、突然の不幸、家族の崩壊、そして時間を掛けて家族が一つになっていく様子がとても面白かったです。

兄弟が子どもだった時の遊び方や、その時々の心情が、自分の子どもの頃と重なって、懐かしかったこともありました。

スタイルの良かったお母さんが、悲しみに為にどんどん太ってしまうところが、泣けました。

一番心に残っているのは、幼い薫と一が公園で老人に出会うところ。

老人はこう言います。

「この世界のものは全部誰かのもので、全部誰のものでもない」

これは、直木賞候補となった「ふくわらい」のラストシーンにも通じるテーマだと思います。




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11位

魔王 (講談社文庫)魔王 (講談社文庫)
(2008/09/12)
伊坂 幸太郎

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本年度本屋大賞受賞作家による最大の問題作不思議な力を身につけた男が大衆を扇動する政治家と対決する「魔王」と、それと対をなし、静謐な感動をよぶ「呼吸」。

2000年代最注目作家が挑戦し到達した話題作。


Arika注目1h前編の『魔王』は兄の話で、後編の『呼吸』は弟の話という2つの中編から構成されている作品。

ある特殊な能力を持った絆の固い兄弟の話。

兄は、思慮深く、その性格のせいで、慎重になりすぎるきらいがある。

そんな彼が得た能力は、“他人に自分の好きな言葉を言わせること”

時代は、政治不信が高じ、ムッソリーニの再来のような、押しの強い政治家席巻しようとしていた。

あまりの熱狂ぶりに危機感を感じた彼は、限られた自分の能力で“世界を変えよう”としていた。

弟は、温和で、懐が深く、我が道を行くような、強さを持っていた。

そんな彼が得た能力は、”勝負に勝つ能力”

じゃんけんには負けることがなく、競馬でも、ある条件さえ満たせば、負けることはない。

彼もまた、その能力を駆使して、時代を変えようとしていた。

世間から外れたような恋人との暮らしを送りながら、兄同様の思いで、世界に向かおうとしていた。

伊坂作品にしては、仕掛けられた前ふりが、刈り取られていない印象。

結末を書かないことで、読者に判断をゆだねているのだが、正直ちょっと物足りない気がします。

せめてもう少し、未来を感じ取れるところまで、匂わして書いてほしかったな…。

登場人物のキャラ設定が、リアルではないけど、おもしろかった。






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Playback 2006
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2005年11月1日から一次投票を開始。

この投票には昨年を100人以上上回る368人の書店員が参加しました。

この一次投票の上位11作品(10位タイだったため)をノミネート作品として2006年1月20日に発表。

その後、2月28日まで290人の書店員がノミネート11作品を再び読みなおし二次投票を行いました。

その結果、リリー・フランキーさんの『東京タワー オカンとボクと、時々、オトン』が第1位となり、「全国書店員が選んだいちばん!売りたい本 2006年本屋大賞」に選ばれました。

この大賞作品は、小説や映画やドラマを含め、この年の大きな話題になりました。



【リリーさんの受賞コメント】
「ぼくは賞とかそういうものには無縁だと思って暮らしておりましたけれど、この本屋大賞はすごい素敵な賞だなと思っておりましたので、この賞をいただけてほんとに光栄ですし、思ったよりもずっと立派なところでちょっと恐縮しております。 

どっかで発表するとかも考えず、おかんの供養のような意味で書き始めまたものが本になりまして、ぼくの私的な話を書いたものなんですけど、なるべく大切に扱っていただきたいなという気持ちがあり、なんかこう、ポテトチップスを食べた手でさわりにくい本にしてやろうと思っていたら、本当に書店員のみなさまに大切に扱っていただいて、またたくさんの読者の方々に届けていただいて、それが一番嬉しいことですし、去年一年間日本中の書店さんに呼んでいただき、サインをしまして、そのときも書店の方々の書いたポップをみたり読者の方々の感想を聞かせていただいたり、自分のこんなしょぼい話読んで面白いんだろうかと思ってたんですけど、ぼくの本がきっかけでご自分のお父さんやお母さんのことを思い出したりしてなにか感じられたということで。

そういうなにかを感じた余韻が本を閉じた後に少しでも読んだ人の体に残るのがすごく幸せなことなんだと思いました。 

これからは賞に恥じないような作品を作り続けていこうとおもっております。

今日は本当にどうもありがとうございました。」




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