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2009年の『本屋大賞』作品をプレイバック!

kage

2013/07/07 (Sun)

Arika本屋大賞
2009

賞をとって話題になった本や漫画には、人を惹きつける魅力がある。

2004年に開始した『本屋大賞』に注目!

大賞作品はもちろん、ノミネート作品もみんなが知っている作品も多い!

…では第6回目にプレイバック!



Arika本屋大賞掲示板

「本屋大賞」の選考方法や選考委員などを分かりやすくイラスト付きで説明。
        
本屋大賞作品をプレイバック!・・・『本屋大賞』ってなに?




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 大賞

告白告白
(2008/08/05)
湊 かなえ

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ひとり娘を校内で殺された女性教員が、犯人である生徒たちに復讐を企てる。

松たか子主演で映画化された作品は、第34回日本アカデミー賞を受賞した。


『大賞』受賞作品を読んでみました。
Arika感想


の作品は数年前に松たか子さん主演で映画化され、その非情な台詞が話題になりました。

読み始めるまではそういった記憶は忘れていたのだが冒頭から主人公の女性教師の独白がびっしりと綴られる形で物語が始まります。改行、段落を出来るだけ廃して紙面に埋め込まれた文字は独特な一人称で綴られ、生徒の反応も自身の言葉で語る部分は落語っぽい、所謂、漫談を聴いているかのような軽快さで文字数の割に読み進める。

女性教師の独白は母子家庭になった経緯から始まり数か月前に校内で愛娘が事故死した真相に迫っていく。

そして告げられる報復の事実。報復の対象になったのは二人の男子生徒だが二章にはクラス委員の女生徒の手紙が織り込まれ、続いて助手役の生徒の実情、主犯の生徒の実情と綴られクライマックスへ。

有る人間の物語(主観)を、別の人間の物語(主観)が覆す。

それをさらにまた別の人間の物語(主観)が覆す。

物語の結末が、別の人間の物語によって何度も何度も覆される。

全ての人間が主観の中では被害者であり、その被害者であるという主観が不幸の源であり、それによって他者を殺したり傷つけたりする。

この物語の中で被害者であるという主観から脱却している人間が二人いる。

一人は明確に描かかれているが、もう一人に気付くかどうかで、この物語の意味は大きく変わる(当然それは主人公や殺害された娘ではない。)。

そこに気付くと最後にじわ~っと特大どんでん返しがある。

主観の限界の外に居るその主要登場人物の告白・心理描写はたったの一行も描かれないが、それがエンターテインメント性を維持することにも一役買っている。

そこに気付いて、その人物に感情移入し直すと、読後感はとても爽やかな物に180度ひっくりかえります。

完全に純文学で凄い!!!!

物語の構成も語り口も流石に売れっ子と頷ける素晴らしい作品に違いない。只、二点ほど違和感というか現実味に欠けてるなと少し首を傾げたい部分があります。

一つは女教師が述べる「大人社会なら常識から逸脱しない分彼らの置かれる試練は想像がつく、しかし常識を解さない子供らの環境に置かれたら~」。

つまり『子供=悪の図式』を根幹に置いている作者の主張がどうも作品自体に疑問符を投げかけざるをえない。きっと母子愛の危うさを言いたいのだろうが一人の大人のとして、まさにその部分は腐したくないというか…。

もう一つは、下村くんがネット環境あるんだったらHIVの情報をいくらでも分析できたんじゃないの?と思う。分からないことがあればすぐに調べることの出来る今の社会からするとどうもそこに違和感を感じずにいられなかった。

……正直な話、読後感はあまり良くありません。

何というか、胸にモヤッとしたものが堆積して「気持ち悪い」感じは残ってしまいました。



Arika注目1h
人に本をお勧め紹介する限り、なるべく私もうろこさんも全書は読むようには心がけています。

つぶやき程度の文章から行段をとるものまでありますが2位から10位まで感想を書いてみました。

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のぼうの城 上 (小学館文庫)のぼうの城 上 (小学館文庫)
(2010/10/06)
和田 竜

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のぼうの城 下 (小学館文庫)のぼうの城 下 (小学館文庫)
(2010/10/06)
和田 竜

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豊臣秀吉が天下統一を目前に控えた乱世の時代、でくのぼうのようだが、民に人気を誇る城主・成田長親を中心に巻き起こる戦国小説。


Arika注目1h豊臣秀吉配下の石田光成率いる大軍が、成田長親(領民より、のぼう様と呼ばれる)が守る忍城を攻めた際のストーリー。

最終的には、成田軍が石田群を退ける「柔よく剛を制す」的なストーリーは日本人好みである。

登場する戦国武将も、それぞれ個性があり魅力的である。

まず、忍城攻防という題材の取り方、丹念な資料の読解、ふだん歴史物には馴染みのない読者層への配慮等々。

これが著者にとってこの小説が初作であるとは驚きで、末恐ろしい才能を感じる。

ただ、それらとは表裏をなすことだが、ふだん歴史物時代物、あるいは小説を読み慣れた読者の感想は反対になるような気もしている。そんな点が多々あるけれど、ひとつだけ上げるとすれば、“良くも悪くも映像的すぎる”気がする。小説が、丹念に文章を練り上げて、読者の脳裏に画像を想像させるプロセスが残念ながら、欠落してしまっている。

とくに、前半において、成田氏ゆかりの武将が沢山でてくるところで、それが顕著だ。実際に映画にもなったけど、役者を使うならばその役者のキャラで視聴者を納得さえられると思うが、小説だけでは無理があるように思う。

歴史小説としてのめりこんでその世界に入っていくというには、どちらかというと、説明が多い?が、著者は脚本家ということなので、それが特徴なのかも知れない。

ともかく、ふだんは歴史小説など買わない層を大量に取り込んでいるだろうから、それだけでも大変な功績だと思う。

歴史物の超ニガテな私でも楽しく読めたし、時代背景もよくわかって戦国時代ツウになった気分です。

著者は、資料をしっかりと読み込み、思想などしっかり持っているらしいので、今後に大いに期待したい。




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ジョーカー・ゲームジョーカー・ゲーム
(2008/08/29)
柳 広司

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常人離れした精鋭が集まるスパイ養成学校「D機関」を軸として東京、横浜、上海、ロンドンを舞台に繰り広げられる短編ミステリースパイ小説。


Arika注目1h2008年、「このミステリーがすごい!」国内編で第2位に、「週刊文春ミステリーベスト10」国内部門で第3位に堂々ランクインした連作短編集。2009年度「第30回吉川英治文学新人賞」、「第62回日本推理作家協会賞・長編及び連作短編集部門」をダブル受賞。本書で柳広司は大ブレイクした。

太平洋戦争突入前の昭和10年代。結城中佐が独自で陸軍内でつくったスパイ養成機関“D機関”。その5つのエピソードが語られる。

『ジョーカー・ゲーム』憲兵隊が暴けなかった親日派外国人のスパイ容疑を調査する。
『幽霊-ゴースト-』横浜の英国総領事館公邸に出入りする機関卒業生による調査の顛末。
『ロビンソン』ロンドンに潜入し、英国諜報機関に捕らえられた機関卒業生の脱出行。
『魔都』上海に潜入し、当地の派遣憲兵隊大尉の真の姿を暴く。
『XX-ダブル・クロス-』二重スパイの証拠固めの最中に起こった密室殺人の真相は。

本書のスパイたちは、戦時中の日本が国民に求めていたことと正反対のことをやってのける。

それは、スパイの特性上、透明な存在でなければいけないこと、誰とも群れないでいることも大きいと思う。

一番、印象に残っていることは、自殺が最悪の選択だということだ。

自殺をすることで存在が公になり、それまでの諜報活動が無駄になる可能性があるからだ。

フィクションでありながらリアリティがあり、違和感がない。

最後までスパイの世界に浸ることができる。





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テンペスト 第一巻 春雷: 第1巻 (角川文庫)テンペスト 第一巻 春雷: 第1巻 (角川文庫)
(2012/09/01)
池上 永一

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テンペスト 第二巻 夏雲 (角川文庫)テンペスト 第二巻 夏雲 (角川文庫)
(2010/09/25)
池上 永一

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テンペスト 第三巻 秋雨 (角川文庫)テンペスト 第三巻 秋雨 (角川文庫)
(2010/10/23)
池上 永一

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テンペスト 第四巻 冬虹 (角川文庫)テンペスト 第四巻 冬虹 (角川文庫)
(2010/11/25)
池上 永一

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珊瑚礁王国の美少女・真鶴は性を偽り、行政官となって活躍する。

ジェットコースターのようにストーリー展開する歴史大河ロマン小説。


Arika注目1hなんというか、怒涛のストーリーですごいし、設定も面白いし、過剰なまでに盛り込んだ沖縄の風俗が独特なワールドに連れて行ってくれる。

系列としてはチャングムみたいな感じ。

いやいやいや、ソレはないでしょう!!という展開が多く、アリエナイとか言っていると、置いて行かれる。

ただ、文章そのものや細かい描写になると、残念な感じ。




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ボックス!ボックス!
(2008/06/19)
百田 尚樹

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高校ボクシング部に天才的なボクシングセンスを持つ鏑矢と秀才・木樽とのふたりを軸に交差する友情、栄光、挫折を描いている。

Arika注目1h今回は高校アマチュアボクシングが舞台で天才の「鏑矢」と努力型の「木樽」という仲の良い同級生二人を軸に展開する。

ややありがちな設定ながら、丹念に描きこんでいることと、展開に関しては、完全なありきたりではなく、ちょっとだけ(あくまでもちょっとだけ)読者の読みをはずすタイミングが絶妙なので、次を続けて読みたいという欲求に駆られる。

「努力は才を超えるか?」「才とは何か?」「情熱の源泉は?」そうした、様々な問いに対しての様々な答えをストーリーの中で見せていく。

リミットを超える瞬間を求め、情熱を取り戻す喜びを、是非体感して欲しい。

そして、ラストも絶妙で、読後感は爽やかでした。





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6位

新世界より 上新世界より 上
(2008/01/24)
貴志 祐介

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新世界より(中) (講談社文庫)新世界より(中) (講談社文庫)
(2011/01/14)
貴志 祐介

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新世界より 下新世界より 下
(2008/01/24)
貴志 祐介

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1000年後の日本。豊かな自然に抱かれた集落、神栖(かみす)66町には純粋無垢な子どもたちの歓声が響く。

周囲を注連縄(しめなわ)で囲まれたこの町には、外から穢れが侵入することはない。

「神の力(念動力)」を得るに至った人類が手にした平和。

念動力(サイコキネシス)の技を磨く子どもたちは野心と希望に燃えていた……

隠された先史文明の一端を知るまでは……


Arika注目1h上中下巻を読み終え、流石は貴志祐介、圧倒的に読み易い。又、抜群の構成能力は読んでいてストレスや不安を感じません。然し、貴志作品の致命的な欠点も多分に孕んだ作品で有る事は否めません!

日本SF大賞受賞作では有りますが、これからSFに触れていきたいと思う方は以下の4つの点に注意が必要では無いかと思います。

1.多くの貴志作品に共通する事ですが、途中でオチが完全に読めてしまうという。本作もご多分に漏れず感の鋭い方ならば上巻の途中でオチと今後の展開をある程度、予測できてしまうかも?

2.中巻はあまりにもファンタジー色が強すぎて「これってSFか?」とちょっと疑問に思ってしまう内容。

3.兎に角ご都合主義が多い!ネタバレになるので具体的なエピソードは伏せますが、物体浮遊、愧死機構、後継者としての資質等に関する記述は突っ込みどころ満載。

4.作中のご情報が多い!これはストーリーとは関係有りませんので、一つ具体例を挙げると昴についてです。作中では小さな星の集まりと言うような記述が有ります。確かに小さな星の集まりに見えますが実は一つ一つが独立した銀河であるという事は天体マニアで無くとも周知の事です。

・・・以上の様に問題点は多いのですが、それでも面白いという事に変わりはありませんし、ある意味人類史的な規模での大きな史的世界観を感じました。

ハダカデバネズミのDNA変異体であるバケネズミと、神としての超人類の関係性は人間の本性に潜む獣性が、基本的人権思想を産み出し残虐行為を正統化してきた革命史のようにも見える。

物語の設定として超能力を得た超人類と、超能力を獲得できなかった人類の相克が、世界の破滅に至るまでの相克を織りなした過去が1000年前のできごととされている点が、非常に独創的でありSF性を感じさせる大きな基礎のようにも思えます。ボノボるという隠語がファンの間で浸透しているようだが、マニアックな視点でハることも可能なほどの、ディテール面でのごだわりというか末節設定のしっかりした部分と、スケールの大きさがベストマッチしている。

そして、邪鬼と業魔という克服課題となる超人類の弱点と、社会システムの冷酷さに奴隷化されたバケネズミが、神殺しを企てる戦略の揺籃があるなんて最後まで飽きさせないストーリーテリングの技術に圧倒され続けた。




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7位

出星前夜出星前夜
(2008/08/01)
飯嶋 和一

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寛永十四年、突如として島原を襲った傷寒禍(伝染病)が一帯の小児らの命を次々に奪い始めた。

有家村の庄屋・鬼塚甚右衛門は旧知の医師・外崎恵舟を長崎から呼ぶが、代官所はあろうことかこの医師を追放。

これに抗議して少年ら数十名が村外れの教会堂跡に集結した。折しも代官所で火事が発生し、代官所はこれを彼らの仕業と決めつけ討伐に向かうが、逆に少年らの銃撃に遭って九人が死亡、四人が重傷を負う。松倉家入封以来二十年、無抵抗をつらぬいてきた旧キリシタンの土地で起こった、それは初めての武装蜂起だった…。

第35回大佛次郎賞受賞の歴史超大作。


Arika注目1hあの飯嶋氏が島原の乱を書く、というのは、著者の他の作品を読んだことのある人間にとってはとても納得感のある話だった。

ただ、読む前に懸念していたのは、史実としての島原の乱があまりに凄惨なため、どれだけ重苦しい読後感を植えつけられてしまうんだろう、ということだった。

そして一気に読み終えたら「いい意味での重さ」という感じで、読む前に思い描いていたものとはずいぶん違っていた。

内容的には、島原の乱のクライマックスとも言える原城攻防戦よりも、そこに至るまでの過程の方が丹念に描かれているため、結局は重苦しくならざるを得ないストーリーではあっても、多少のカタルシスを感じられるものになっている。

こういった取り上げ方はもちろん、著者も計算してのことだろう。

もう一つの舞台装置としての「長崎」もまた、印象的だ。

絶望的な状況の原城と、それほど離れているわけでもないのにやけに静かな長崎の夜。

このコントラストが強く心を打つ。




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8位

悼む人悼む人
(2008/11/27)
天童 荒太

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全国を放浪し、死者を悼む旅を続ける坂築静人。

彼を巡り、夫を殺した女、 人間不信の雑誌記者、末期癌の母らのドラマが繰り広げられる。


Arika注目1h人の死に視点をあて、世の中が他人に対して無関心になってきたことへの一面を書き上げた作品。

読んでいく中で悼む人の心情・所作に不思議さを感じ入り込んでいく。雑誌記者の死の直前の人の死の描写は目の前で自分が体験しているかのように鮮明に映っていく。自分自身、死の直前には自分を忘れることのない人を求めるのだろうかと考えてしまう。

但し、終盤に書かれた一緒に旅をする女性との容易に想像できる交わりと、母の旅立ちとなる死の描写は現実に引き戻されて少し物足りなさを感じた。

自殺、孤独死。人への無関心も関係があるのだろうか。

この本の主題の一つに「亡き人との距離感」があると思います。

この難しい主題を胡散臭くなることなく書き上るのはなかなか難しいことでしょう。

あなたを愛してくれる強い人はいますか―

あなたは愛する人を支える強さを持っていますか―



 

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9位

流星の絆流星の絆
(2008/03/05)
東野 圭吾

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惨殺された両親の仇討ちを流星に誓いあった三兄妹。

「兄貴、妹(あいつ)は本気だよ。俺たちの仇の息子に惚れてるよ」

14年後――彼らが仕掛けた復讐計画の最大の誤算は、妹の恋心だった。

「この小説は私が書いたのではない。登場人物たちが作りだしたのだ。」――東野圭吾

息もつかせぬ展開、張り巡らされた伏線、驚きの真相、涙がとまらないラスト。

すべての東野作品を超えた現代エンタメの最高峰

第43回新風賞受賞

Arika注目1h東野圭吾作品としては読みやすく、ラストまで一気に読み終えられました。

ただ、「白夜行」や「容疑者X」「悪意」なんかと比べると伏線の張り方や動機づけ、犯行手段といった点でちょっと無理矢理感があり、かなり軽く雑に感じた部分が多かったけど、でも嫌いではない。

それぞれのキャラの個性は立っていたし、それなりにハラハラドキドキもする、犯人もそれなりに意外性はありました。ただ「へぇ、そうきたか」みたいな驚きはなかった。

この作品は3人の兄妹が殺された親の復讐の為、緻密に作戦を練り、相手の家に入り込んで着々と追い詰めていく東野版”忠臣蔵”である。犯人は別に誰でもよく、むしろひねらない方がストレートで良かった気がする。後半のヤマ場への盛り上がりは本を置けなくなる展開がいいだけにもったいないと思う。

もっと三兄妹の人格形成に多大な影響を及ぼすであろう養護施設での生活の描写を描いてたら、あの事件後の三兄弟の強い「絆」がもっと強調されていただろうなと思う。

でもはじめて?じゃないでしょうか、東野作品のハッピーエンド。

少なくても「白夜行」のような展開にならなくて良かった・・・。

著者の作品の中で、こんなに読後感が清々しいのも実に珍しい・・・。

今回は性善説の立場から人間を捉えた作品で、東野さんもたまには毒?を抜きたくなったのかな、と思いましたが、でも逆に言えば、その分いつもの「らしさ」が無いので、それを求めてる人にとっては物足りないのでは、とも思いますが、個人的には、こんな作品も偶には挟んで欲しいと思います。でないと、ほんとに人間いやになってきます。

東野圭吾は重いテーマの著書が多いので、彼の作品を読んだことがない人に何か勧めるとしたら、コレ!

読みやすいし、万人受けしそうです。

この作品を読んでやっぱり何でも書けるな、バランスいいなと思いました。

それと読んでるとハヤシライスが食べたくなるのでレトルトを事前に購入しておくことをお勧めいたします(笑)




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10位

モダンタイムス (Morning NOVELS)モダンタイムス (Morning NOVELS)
(2008/10/15)
伊坂 幸太郎

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検索から、監視が始まる。 漫画週刊誌「モーニング」で連載された、伊坂作品最長1200枚。

漫画週刊誌「モーニング」で連載された伊坂作品最長1200枚。


Arika注目1h2008年度の本屋大賞と山本周五郎賞を受賞した『ゴールデンスランバー』から約1年ぶりの長編で、2005年の『魔王』の続編とのことなのですが、あれから50年ほど経った21世紀半ば過ぎの物語で、関連性はさほど強くないので、独立した物語として読むことが出来ます。

「実家に忘れてきました。何を?勇気を」と、のっけから伊坂テイストにあふれるフレーズではじまる作品であります。

渡辺拓海は、多忙を極めるシステムエンジニア。ある日、課長から失踪した社員にかわってプロジェクトを継続実行するよう命じられる。その日から彼の周りで奇妙な事件が続く。先輩社員の失踪にはじまって、同僚の誤認逮捕、上司の自殺、不倫相手の失踪、妻に不倫調査を雇われた男の家の火事など、不穏な出来事のオンパレードだ。しかも、それらは、パソコンである言葉を検索した者に降りかかるようなのだ。

この謎を解くべく、渡辺、同僚そして彼の妻や、失踪していた先輩社員も加わって、一大冒険活劇が繰り広げられる。

本書では、あいかわらず、「人を喰ったような」伊坂ワールドは健在だが、書き下ろしとは異なり、もともとは週刊コミック雑誌の連載小説だっただけに、各章の終わりの、次回予告っぽい期待感と、全56章のそれぞれに読みどころがあり、ファンとしては充分楽しむことができた。

また物語の先が予想できないように意識して作られているので意外性が面白いなと思った。





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Playback 2009
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売りの現場からベストセラーを作ろうと、全国の書店員が自分達が最もお客様にお勧めしたい本を投票でえらぶ「本屋大賞」。

第6回目となる今年は昨年11月1日から一次投票を開始。

今回は1,072人もの書店員がエントリーし、一次投票には全国327書店より411人の投票が、二次投票には全国308書店より356人の投票がありました。

二次投票ではノミネート作品をすべて読んだ上でベスト3を推薦理由とともに投票しました。

その結果、2009年本屋大賞に、湊かなえのデビュー作『告白』(双葉社)が決まりました。

順位は上記の通りです。なお7位『出星前夜』と8位『悼む人』は総得点が同じでしたが、得点内訳にて1位票数の得票状況によりこの順位となったそうです。



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