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(ミステリーの本棚2)ミステリーがいっぱい!(その1)ユーモアミステリーの3冊[ハイヒールをはいた殺人者/嘘じゃないんだ!/裸でご免あそばせ]

kage

2013/09/06 (Fri)

(ミステリーの本棚2)
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■謎解き+αのユーモアミステリーの世界へ、ようこそ・・・!


ミステリー小説の90%は恋愛小説。

登場人物はあこがれの街に住み、料理の達人だったり愛犬家だったり。

そんなディテールの面白さと魅力的な登場人物、ときにおかしくて、ときにスリリングな謎解きが一体となったミステリー小説の楽しさを体験してみて!?

さて今回は、ユーモア・ミステリーの3冊。




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Arika報告書v

どこかお気楽。どこかドジな登場人物。それでいてストーリー展開がすばらしい。

その代表作としてお勧めなのが…


『ハイヒールをはいた殺人者』/サイモン ショー


Arika注目1h気弱な夫がドギマギしながら暮らす毎日はまさにコメディ。

田舎町の銀行の副支店長のマークはささいなことから、妻のマディとけんか。

気がつくと妻の首を締めていた。

しかしマディの死を隠そうと、女装したところ、事件は意外な方向へ。

一度、女装したばかりに話はどんどん辻褄が合わなくなって…。

正直、犯人がつかまらなくてホッとした変わった小説というか、ブラックユーモアが効いたサスペンスです。

ちょっとの嘘が人生を狂わすことがある、まさに教訓です。




2冊目は、毎日おかしな取材ばかりさせられる…

『嘘じゃないんだ!』/ドナルド・E・ウェストレイク


Arika注目1hフロリダで高給暮らしが出来るならゴシップ新聞の記者でもかまわないと思ったサラ。

雑誌社に入社したサラが、入社当日に殺人事件を目撃しながらもその話題は編集部では軽く無視され、有名人の結婚式だの著名人を招いた100歳の双子の誕生パーティーだの胡散臭いゴシップ追いばかりさせられる。

嘘・スパイ・騙しに忍び込みと何でもあり! アメリカのきついジョークとゴシップがこれでもかと出てきて、途中で訳が分からなくなってくるのだが、時々最初の殺人事件をサラは思い出すし、読んでいるこちらも思い出す。

ロマンスもあるのだけれど、最後はハードボイルドには欠かせない乱闘シーンで盛り上がって、ジェットコースターのように事態は展開し、これまた人を驚かせるラストシーンにつながっていく。

ストーリーとキャラクターは大変魅力的。主人公のサラと上司のジャックの心境が、互いに近づくように変化するにつれ立場が逆転するように見えるのが実に面白い!! 

それでいて、その心情描写も丁寧ではあるものの粘っこさは全然ない。

トンデモ新聞社のトンデモ事件を舞台設定に動いて行くなかで、人々の生活感は大変にリアルだし、小物も変人も平等にその動機を描写され、充分に共感できるが、一方でキャラクターの扱いはドライで、残酷だけど痛快、というのが読んだ印象。

著者は皮肉を利かせつつエンターテインメントに徹している感のあるが、それも深い人間考察あってこそなのだろうなあ、と素直に感心できる作品でした。

あと、解説が宮部みゆき、カバーイラストが赤星たみこという意外な取り合わせにちょっと驚いた。

奇才ウェストレイクが思う存分、やりたい放題力を込めて書いた秀作なので、う~ん、ついていくのは大変だった。




3冊目は、棚ボタも世の中、幸運ばかりじゃない…

『裸でご免あそばせ』/エリザベス・ピーターズ


Arika注目1h死んだ女流作家のベストセラー作品の続編を書くことになったジャクリーン・カービーとその取り巻きの人々のお話。

ジャクリーン・カービーは、原作者の故郷で執筆を始めた。

しかし、のどかな山あいの田舎町には、作者の不遇な過去と死にまつわる謎が秘められていた。

ついにはジャクリーンも命まで狙われ…。

世の中、幸運ばかりじゃないのよね、まさに教訓です。

1989年度アガサ賞受賞作は満足度バツグンの本格ユーモア・ミステリー。

出版界裏側をウイットある文章で披露している。

ただ納得出来ないのが原作題名「Naked Once more」に付けた和名と本編内容が全然結びつかず、最後まで「なんだろう、何だったんだろう?」と思いつつ、解説を読んだら、単に読者の興味をそそるだけの目的で命名したということを知ってガッカリした。

訳者や書店関係者が頭を悩ませたかもしれませんが、この和名はセンス無いだろう正直思った…。




読┃書┃後┃記

殺人、狂気、息をのむサスペンス……。

ミステリー小説ってなんだかとっつきにくい?

そんなイメージを吹っ飛ばしてくれるが『ユーモア・ミステリー』

どこで笑うかはセンスしだい。

バカバカしさを乗り越えてこそ笑いありでございます。



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