オリーブの海/ケヴィン ヘンクス

2013/08/23 (Fri)
(Summer Vacance ―読書の旅へご招待―④)
8月後半は、じっくり腰をすえて読書をしてみませんか?
心にひびく、言葉、文章、ストーリーに出会ってみてください。
あわただしい毎日の生活からちょっと離れて本の世界へ旅してみませんか…。

![]() | オリーブの海 (2005/08) ケヴィン ヘンクス 商品詳細を見る |
ほとんど口をきいたこともないクラスメイトの少女が事故で死んだ。
彼女が残した日記の1ページが、わたしの心を強くゆさぶった…。
多感な少女のひと夏の体験を描いて心にしみるニューベリー賞オナー受賞作。

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日曜日の朝のテレビ。
角田光代さんが熱っぽくこの本の良さを語っていた。
代田亜香子さんの翻訳にはハズレがない!という発言に首肯していた。
早速、買って一気に読んだ。
いじめにあっていたクラスメイトの少女オリーブが、事故で死んだ。
目立たないおとなしい子だった。
いつも、ひとりで、廊下のすみを歩くさびしそうな姿、知っているのはそれだけなのに、彼女が残した日記の1ページが、この本の主人公マーサの心をとらえて離さない・・・・。
主人公の少女が十二歳なので、その年頃の子たちが読むと、主人公に感情移入しやすくて良いかと思う。
主人公にとっての「特別な夏」の物語だ。
海辺の町のひと夏が少女を大人にする。
家族への愛、少年の恋、祖母とのふれあい、そしてオリーブのこと。
いとしさとしあわせと悲しさと・・・。

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