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(ミステリーの本棚2)ミステリーがいっぱい!(その4)ソフトボイルド研究の4冊[探偵になりたい /二日酔いのバラード/ストリート・キッズ/相棒は女刑事]

kage

2013/09/09 (Mon)

(ミステリーの本棚2)
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■謎解き+αのユーモアミステリーの世界へ、ようこそ・・・!



ミステリー小説の90%は恋愛小説。

登場人物はあこがれの街に住み、料理の達人だったり愛犬家だったり。

そんなディテールの面白さと魅力的な登場人物、ときにおかしくて、ときにスリリングな謎解きが一体となったミステリー小説の楽しさを体験してみて!?

さて今回は、ソフトボイルド研究の4冊。




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Arika報告書v

やっぱり半熟がおいしい?

タフで孤独が売りだったハードボイルドがソフトに変身。

そのおすすめなのが

事故専門の調査員なのに、何故か探偵へ・・・


『探偵になりたい 』/パーネル・ホール

探偵になりたい (ハヤカワ・ミステリ文庫)探偵になりたい (ハヤカワ・ミステリ文庫)
(1989/12)
パーネル ホール、Parnell Hall 他

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Arika注目1h暴力大きらいの平和愛好者・スタンリー。

事故専門の調査員なのに、殺人事件に巻き込まれ、いやいや探偵業をやるはめに・・・。

ミステリー初心者にオススメ!!

親しみやすい文章、思わず“ぷっ”っと吹き出ししたくなるユーモア。

この先のおかしな展開を期待せずにはいられない冒頭1ページでまず引き込まれます。

とにかく読みやすい文章なので、早い人なら1日あれば読破できる。

このシリーズはまだまだ続くので、ネガティブ思考の超気弱探偵スタンリー・ヘイスティングズが活躍?する本作をきっかけにミステリー小説にハマるのもいいかも!?




お酒が好きで口を開けばジョークを飛ばす保険調査員なのに・・・

『二日酔いのバラード 』/ウォーレン・マーフィー

Arika注目1h女好き、酒好き、別れた女房と子供からは逃げている、母親が苦手というなんとも情けない男トレースは口を開けばジョークを飛ばす保険調査員。

その人間味がなんともおかしく、ハードボイルド系なのにどこが軽い。

頭脳明晰で美しい恋人チコ、元警察官(だったと思う)で現在引退し、何かといえばトレースの事件に首をつっこむ(だけど頼りになる)父。

今日も悪夢のような別れた女房・子供から逃亡しながら、得意のへらず口を武器に事件を解決していきます。

とにかく登場人物が、個性的で楽しい。

とはいうものの、この作品ではまだ、その本領は発揮されていないものの、このシリーズのトレースとルームメイト(?)のチコの絶妙な会話がなんともおかしい。

英語のシャレを日本語訳するのに訳者は相当苦労したと思われる。

しかも巻を重ねる毎に、パワーアップし、最終巻を読み終わった後は、「もう彼らと会えないのか」と少し寂しくなるくらいです。

スラップスティック的な小説が好きな方は、絶対読んで損はありません。




心に傷をもつデリケートな大学生が探偵へと成長…

『ストリート・キッズ』/ドン・ウィンズロウ

ストリート・キッズ (創元推理文庫)ストリート・キッズ (創元推理文庫)
(1993/11)
ドン ウィンズロウ

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Arika注目1h貧しかった少年がひとりの男と出会い、大学院に通いながら探偵へと成長。

心に傷をもつデリケートな主人公の活躍は?

まず第一に探偵ニールの魅力はナイーブな心と不幸な生い立ち、天性の才能(探偵としての)、平凡な容姿(?)、そしてへらず口とユーモアのセンスは最高です。

そしてそのニールに探偵のイロハを教える片腕の探偵、グレアム。

彼がニールに尾行の仕方や家捜しの方法を教えている場面は、何度読み返しても笑いがこみあげてきます。

本筋よりもこの探偵講座部分が気に入ってしまったほどです。

とはいうものの、少年の頃の探偵修行のエピソードの数々、トラウマとなって胸に残る探偵となってからの失敗。暑いロンドンでの張り込みの日々などを盛り込んで、メインのストーリーは展開し、そして胸のすくラストを迎えます。

ウィンズロー作品のスタート、原点だけのことはあって、面白くて、本当に「本を読む事の喜び」再確認できる作品だと思う。



バレエ鑑賞と料理が趣味の見習い弁護士としっかり者の女刑事で事件解決!?

『相棒は女刑事』/スーザン・ウルフ

Arika注目1h舞台はカリフォルニア。

見習い弁護士のハワードはバレエ鑑賞と料理が趣味な男・ハワード。

頼りない彼の元に現れたのは性格が逆の女刑事・サラ。

この小説の原題は“ザ・ラスト・ビラブル・アワー”という。ビラブルアワーとは“報酬を請求しうる時間”という意味らしい。

主人公の見習い弁護士ハワードの勤める法律事務所の給与システムに関する言葉で、ビラブルアワーを一分でも多く申告するために、ハワードたちはまさに身を粉にして働いている中で起こった殺人事件なのだ。

著者スーザン・ウルフの文は、簡潔で無駄なくどくどした描写がなく、非常にすっきりとした印象で読めるし、それぞれの人物をきちんと描き分けているのは、著者の手腕だろうと思う。

ただ、気になったのは、物語の軸となる過去の裁判の謎の部分については、他のいくつもの裁判の話が出てくるので、初心者には少々読み取りにくいのではないか?!

ハワードとサラのほのかなロマンスは、物語にちょっとした温みを与えていて微笑ましい。






■ ■ 読 書 後 記 ■ ■ 

探偵といえばレイモンド・チャンドラーの描いた探偵フィリップ・マーローがその典型だったはず。

クールでタフガイ。男の美学だったハードボイル界も、時の流れとともに価値観が変わった?

いまどきの探偵は、みんなやさしい。

趣味もたくさんあって、女性に弱い。

でも、だからこそ、愛されるべきキャラクターとなって親しまれるのかも。

あなたは昔と今、どっちが好き?



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