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ようこそ! キーワードでひも解く「村上春樹の世界へ」…作品に出てくる『音楽』

kage

2013/11/18 (Mon)

Arika村上春樹の世界へ

keyword6…作品に出てくる『音楽』


村上春樹の作品には数多くの音楽が出てきます。

村上春樹自身が作家になる前にジャズ喫茶を経営していたのもあるが“しぶい”音楽が小説内に散見する。

各作品の代表的で、「通」好みな音楽ばかりだ…。



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「風の歌を聞け」講談社 (1979年作品)

風の歌を聴け風の歌を聴け
(1979/07/23)
村上 春樹

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「僕と鼠もの」シリーズの第1作。群像新人文学賞を受賞し、1979年6月、文芸誌『群像』に発表。当時の村上春樹と同じく1978年に29歳になった「僕」が、1970年21歳の時の8月8日から8月26日までの19日間の物語を記す、という形をとり、40の断章と、虚構を含むあとがきから成る。


「僕たちは食後のコーヒーを飲み、狭い台所に並んで食器を洗ってからテーブルに戻ると煙草に火を点けてM・J・Qのレコードを聴いた。」

「風の歌を聴け」より


Modern Jazz Quartet Modern Jazz Quartet 35th Anniv.Modern Jazz Quartet Modern Jazz Quartet 35th Anniv.
(2012/11/12)
不明

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「1973年のピンボール 」講談社 (1980年作品)

1973年のピンボール (講談社文庫)1973年のピンボール (講談社文庫)
(1983/09)
村上 春樹

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1973年9月に始まり、11月に終わる、「僕」の話であるとともに友人の「鼠」の話で、ピンボールについての小説という形をとる。第1章から第25章まで、「僕」の物語の章と鼠の物語の章に分かれ、二つの物語系列がパラレル(平行)に進行していく。


「僕は腰を下ろしたまま「ジャンピング・ウィズ・シンフォニィ・シッド」のはじめの四小節を口笛で吹いてみた。」

『1973年のピンボール』 より


Sonny Sounds /Jumpin' with Symphony SidSonny Sounds /Jumpin' with Symphony Sid
(2008/01/01)
Sonny Stitt

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「羊をめぐる冒険」講談社 (1982年作品)

羊をめぐる冒険羊をめぐる冒険
(1982/10/13)
村上 春樹

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「僕と鼠もの」シリーズの第3作。村上春樹がジャズ喫茶「ピーター・キャット」をやめ、専業作家として初めて書いた小説。1981年10月に北海道取材旅行を行った後、千葉県の習志野にあった自宅で、約4ヶ月間集中的に第一稿を書き上げた。

「僕には防ぎようのない沈黙だった。僕はプレーヤーをオート・リピートにしてビング・クロスビーの『ホワイト・クリスマス』を二十六回聴いた。」

『羊をめぐる冒険』より


ホワイト・クリスマスホワイト・クリスマス
(2013/11/06)
ビング・クロスビー

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「世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド」新潮社 (1985年作品)

世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド
(1999/05)
村上 春樹

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「世界の終り」と「ハードボイルド・ワンダーランド」の章に分かれており、世界を異にする一人称視点(「僕」と 「私」)からの叙述が、章ごとに交互に入れ替わりながら、パラレルに進行する。但し、厳密な意味でのパラレルとは言えない(『海辺のカフカ』の同時間軸とは異なる)。『ノルウェイの森』(単行本)のあとがきの中で、村上はこの小説を自伝的な小説であると位置づけている。


私は目を閉じて、その深い眠りに身をまかせた。

ボブ・ディランは『激しい雨』を唄いつづけていた。


『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』より


Hard RainHard Rain
(2008/02/01)
Bob Dylan

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「ノルウェイの森」講談社 (1987年作品)

学生運動の時代を背景として、主人公「僕」と、友人の恋人「直子」を軸に、様々な思春期の葛藤や人間模様、恋愛、喪失感などを巧みに描き、非常に広く読まれている。
元となる作品として短編小説の「螢」がある。


「…ビートルズの『ノルウェイの森だった』。そしてそのメロディーはいつものように僕を混乱させた。」

『ノルウェイの森』より


ピアノ・ソロ ビートルズ大全集【改訂版】 (ピアノ・ソロ)ピアノ・ソロ ビートルズ大全集【改訂版】 (ピアノ・ソロ)
(2010/11/10)
シンコーミュージック編集部

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「ダンス・ダンス・ダンス」講談社 (1988年作品)

俗に言う鼠三部作の続編。やや抽象的・奇抜な表現や台詞の多かった前三作に比べて作風はずいぶんと変わり、活字の量・物語性が増している。ただし、村上自身は前三作同様に自由に書いたものであるとしている。また、それまでの村上作品に一貫したテーマである、資本主義の高度発展への社会批判、空虚感と孤独感が特徴として挙げられる。


僕はぼんやりとそんなことを考えながらずいぶん長く車を走らせた。

途中でローリング・ストーンズの「ブラウン・シュガー」がかかった。

僕は思わず微笑んだ。素敵な曲だった。「まともだ」と僕は思った。


『ダンス・ダンス・ダンス』より


Brown Sugar Guys perform hits ofBrown Sugar Guys perform hits of
(2000/01/01)
Rolling Stones

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「国境の南、太陽の西」講談社 (1979年作品)

1992年10月、書き下ろし長編小説として講談社より発行。1995年10月講談社文庫刊。アメリカのプリンストンで書かれた。

『ねじまき鳥クロニクル』を執筆し、第1稿を推敲する際に削った部分が元になり、そこに更に加筆する形で書かれている。


「ストーブのガスの火がほんのりと赤く部屋の壁をてらしているだけだった。ナット・キング・コールは『プリテンド』を歌っていた。」


『国境の南、太陽の西』より


ナット・キング・コール・ベストナット・キング・コール・ベスト
(2002/02/20)
ナット・キング・コール

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「ねじまき鳥クロ二カル」新潮社 (1994年作品)

ねじまき鳥クロニクル〈第1部〉泥棒かささぎ編 (新潮文庫)ねじまき鳥クロニクル〈第1部〉泥棒かささぎ編 (新潮文庫)
(1997/09/30)
村上 春樹

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1991年、村上がプリンストン大学に客員研究員として招聘された際、滞在1年目に1部と2部が執筆された。その後、加筆と推敲をあわせて、第3部までが出版されるまでに4年半の歳月が費やされている。村上の小説としては初めて、戦争等の巨大な暴力を本格的に扱っている。


「僕はFM放送にあわせてロッシーニの『泥棒かささぎ』の序曲を口笛で吹いていた。

…クラウディオ・アバドは今まさにロンドン交響楽団をその音楽的ピークに持ちあげようとしていたのだ。」


『ねじまき鳥クロニクル』より


ロッシーニ:歌劇「泥棒かささぎ」(Rossini: La Gazza Ladra)[3CDs]ロッシーニ:歌劇「泥棒かささぎ」(Rossini: La Gazza Ladra)[3CDs]
(2013/05/22)
Dynamic

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「スプートニクの恋人」講談社 (1999年作品)

スプートニクの恋人 (講談社文庫)スプートニクの恋人 (講談社文庫)
(2001/04/13)
村上 春樹

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この小説は村上自身が語るように、彼の文体の総決算として、あるいは総合的実験の場として一部機能している。その結果、次回作の『海辺のカフカ』では、村上春樹としては、かなり新しい文体が登場することになった。


「プッチーニの『ラ・ボエーム』みたいにかなりの暖がとれたところだが、彼女の一間のアパートにはもちろん暖炉なんてなかった。」


『スプートニクの恋人』より


プッチーニ:オペラ・アリア集プッチーニ:オペラ・アリア集
(2002/09/25)
オムニバス(クラシック)、ライモンディ(ルッジェーロ) 他

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「海辺のカフカ」新潮社 (2002年作品)

海辺のカフカ 全2巻 完結セット (新潮文庫)海辺のカフカ 全2巻 完結セット (新潮文庫)
(2010/11/05)
村上 春樹

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ギリシア悲劇と日本の古典文学を下敷きにした長編小説であり、フランツ・カフカの思想的影響のもとギリシア悲劇のエディプス王の物語と、『源氏物語』や『雨月物語』などの日本の古典小説が物語の各所で用いられている。20代後半から30代前半の主人公が多い村上小説にしては珍しく、15歳の少年「僕」が主人公で、不思議な世界を自ら行きながら、心の成長を遂げていく物語である。


ルービンシュタイン=ハイフェツ=フォイアマンのトリオです。

当時は『百万ドル・トリオ』と呼ばれていました。まさに名人芸です。」


『海辺のカフカ』より


ハイフェッツ、ルービンシュタイン &ピアティゴルスキー <百万ドル・トリオ> (EMIクラシック・アーカイヴ) [DVD]ハイフェッツ、ルービンシュタイン &ピアティゴルスキー <百万ドル・トリオ> (EMIクラシック・アーカイヴ) [DVD]
(2005/09/14)
ハイフェッツ(ヤッシャ)、ショパン 他

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「アフターダーク」講談社 (1979年作品)

アフターダークアフターダーク
(2004/09/07)
村上 春樹

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作中には村上が表現する、深夜の都会という「一種の異界」が描かれている。全18章において、具体的に23時56分から6時52分まで、一夜の不可逆的な時間軸の出来事として(各章、および物語の中にアナログ時計が描かれ、それぞれの物語の開始の時間を示している)、三人称形式と共に、「私たち」という一人称複数の視点から複数の場面(マリ、エリ、高橋、白川、カオルなどの様子)を捉えつつ物語は進む。しばしばその「私たち」は自意識を持つ語り手となるのが特徴である。


「…A面の一曲めに『ファイブスポット・アフターダーク』っていう曲が入っていて、これがひしひしといいんだ。

トロンボーンを吹いているのがカーティス・フラーだ。」

『アフターダーク』より


ファイブ・スポット・アフター・ダーク・トミー・イン・ニューヨークファイブ・スポット・アフター・ダーク・トミー・イン・ニューヨーク
(2007/12/12)
Tommy

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「1Q84」 新潮社 (2009年作品)

1Q84 BOOK 11Q84 BOOK 1
(2009/05/29)
村上 春樹

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1Q84 BOOK 21Q84 BOOK 2
(2009/05/29)
村上 春樹

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1Q84 BOOK 31Q84 BOOK 3
(2010/04/16)
村上 春樹

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1949年にジョージ・オーウェルは、近未来小説としての『1984』を刊行した。
そして2009年、『1Q84』は逆の方向から1984年を描いた近過去小説である。
そこに描かれているのは「こうであったかもしれない」世界なのだ。
私たちが生きている現在が、「そうではなかったかもしれない」世界であるのと、ちょうど同じように。

Book 1
心から一歩も外に出ないものごとは、この世界にはない。心から外に出ないものごとは、そこに別の世界を作り上げていく。

Book 2
「こうであったかもしれない」過去が、その暗い鏡に浮かび上がらせるのは、「そうではなかったかもしれない」現在の姿だ。

Book 3
そこは世界にただひとつの完結した場所だった。どこまでも孤立しながら、孤独に染まることのない場所だった。



Book 1 P11, Book 2 P34, Book 2 P114,P464 [音楽]
ヤナーチェック「シンフォニエッタ」

Book 1 P26 [音楽]
マイケル・ジャクソン「ビリージーン」

Book 1 P102 [音楽]
ナット・キング・コール「スイート・ロレイン」

Book 1 P106, Book 2 P273 [音楽]
ナット・キング・コール「イッツ・オンリー・ア・ペーパームーン」

Book 1 P233 [映画]
スタンリー・クレイマー「渚にて」

Book 1 P367 [映画]
ロバート・ワイズ「サウンド・オブ・ミュージック」

Book 1 P368 [音楽]
バッハ「平均律クラヴィーア曲集」

Book 1 P370 [音楽]
バッハ「マタイ受難曲」

Book 1 P382 [音楽]
ジョン・ダウランド「ラクリメ」

Book 1 P386 [音楽]
ハイドン「チェロ・コンチェルト」

Book 2 P114 [音楽]
ヴィヴァルディ「木管楽器のための協奏曲」

Book 2 P160 [音楽]
ソニーとシェール「ビート・ゴーズ・オン」

Book 2 P306 [音楽]
アイルランド民謡「庭の千草」

Book 2 P340 [音楽]
テレマン「パルティータ」

Book 2 P340 [音楽]
ラモー「鍵盤音楽」

Book 2 P341 [音楽]
マルセル・デュプレ「オルガン曲」

Book 2 P352 [音楽]
ルイ・アームストロング「シャンテレ・バ」

Book 2 P381 [音楽]
ローリング・ストーンズ「マザーズ・リトル・ヘルパー」「レディ・ジェーン」

Book 2 P446 [音楽]
アメリカ民謡「峠の我が家」



■小説内に出てくる音楽をまとめたCDもある。


ヤナーチェク:シンフォニエッタ~小説に出てくるクラシック~ヤナーチェク:シンフォニエッタ~小説に出てくるクラシック~
(2009/08/26)
ヤナーチェク:シンフォニエッタ、アカデミー室内管弦楽団 他

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村上作品には、誰もが知っているような曲を改めていいなと思わせてくれるシーンがあって、その音楽に託された心持ちのようなものに強く惹かれます。

音楽を紹介する文章としても専門家が書くもの以上に魅力的で、心を動かされます。

個人的な思い入れも含めて選んだ5枚がこちら。


『ペット・サウンズ』
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━☆

Pet Sounds (Stereo & Mono)Pet Sounds (Stereo & Mono)
(2012/09/24)
Beach Boys

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Arika注目1hビーチ・ボーイズは『風の歌を聴け』の「カリフォルニア・ガールズ」も青春の名残のようだが、20世紀最後の大晦日夕方、ドライブ中に「キャロライン・ノー」が流れる『村上ラヂオ』の一節に感涙したのを思い出した。





『アット・ストーリーヴィル Vol 1&2』
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━☆

アット・ストーリーヴィル1&2アット・ストーリーヴィル1&2
(1998/03/06)
スタン・ゲッツ

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Arika注目1h中学3年の春に『1973年のピンボール』を読んで、スタン・ゲッツ「ジャンピング・ウィズ・シンフォニー」を口笛で吹きながら仕事する生活に憧れた。

クール・ジャズで気分が良くなるのは素敵なことだった。




『ラバー・ソウル』
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━☆

ラバー・ソウルラバー・ソウル
(2009/09/09)
ザ・ビートルズ

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Arika注目1hビートルズと村上春樹は、ベストセラーを出しても何だか浮かない顔、というところが何とも似ている。

いい音楽を聴いてセンチメンタルに誘われた時は、私は『ノルウェイの森』の冒頭シーンを思い浮かべる。




『サッチ・スウィート・サンダー』
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━☆

サッチ・スィート・サンダー+10サッチ・スィート・サンダー+10
(1999/08/21)
デューク・エリントン

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Arika注目1h心を打つ『国境の南、太陽の西』のバー・カウンターの場面。

デューク・エリントン「スタークロスト・ラヴァーズ」に託した心情が親密さと静かな感動をもって伝わる。

そして以前のように響かなくなるのにも涙。




『アフター・ミッドナイト』
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━☆

アフター・ミッドナイトアフター・ミッドナイト
(2006/06/14)
ナット・キング・コール

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Arika注目1hナット・キング・コール「イッツ・オンリー・ア・ペイバー・ムーン」の”愛がなければ、すべてはただの安物芝居にすぎない”という歌詞が胸に突き刺さった『1Q84』。

私は村上作品をいつも純愛小説として呼んでいる。


Arika*


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 村┃上┃ト┃リ┃ビ┃ア┃6
 
数多くのマラソン大会に出場してきた村上さん。

自著『走ることについて語るときに僕の語ること』によれば、村上さんにとって「まじめに走る」とは、1日10kmを週休1日で週6日走ることらしい。


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