【ＢＬコミック】憂鬱な朝（1～4巻）／日高 ショーコ

2014/01/21 (Tue)

不定期レビュー！

■BL好き案内人が初心者用にCD、コミック、小説のお勧め萌えポイント押えたレビュー★


主の願いは一つ、側にいること…

憂鬱な朝 (1)(キャラコミックス) (2009/03/25) 日高 ショーコ 商品詳細を見る

父の死後、10歳にして久世子爵家当主の座を継ぐことになった暁人。家令兼教育係は、父の遺言で全権を委ねられた桂木だ。久世の分家筋の出身で、父の信頼厚かった桂木は、社交界でも一目置かれる美貌のやり手だが、実は特権階級へは批判的。しかも暁人には冷たいほど厳しくて…!?

人気急上昇中の著者、初の連載作品がコミックス化!!

若き子爵×美貌の執事のクラシカル・ロマンス 。

BL感想＆おすすめポイント★


急逝した父の跡を継ぎ、10歳で久世子爵家当主となった暁人。

父の遺言は、家令の桂木に従うことだけ。

有能な桂木は、久世家の一切を仕切り、華族社会のことなど何も分からない暁人に教育係としても指導にあたります。

桂木と対等な関係になりたいと願い惹かれていく暁人ですが、自分へ注がれる憎むような視線が気になり・・・。

日高シューコ先生の連載作品として雑誌掲載当初から注目を集めていた本作が、第３巻の展開で乙女の萌え心に火をつけました。

華族社会を舞台にした、17歳の若き子爵と美貌の家令が織り成す愛憎劇。

切れ者で、己自身すら取引の武器にする桂木は、当主の暁人を導く一方で、「主に先代だけ」と暁人をかたくなに受け入れず・・・・。

それでも「傍にいてくれるならなんでもする」と、桂木を組み敷く暁人の主従関係が、切なくてときめいてたまりません。

桂木の出生の秘密も絡み、一筋縄でいかない恋模様にはページをめくる手が止まらないっ。

再読しても桂木の隠された想いが読み取れ、丁寧に構築されたストーリー漫画だからこその醍醐味が味わえます。

当主としての成長を見せ始めた暁人と、桂木から覗き見える暁人の恋　・・・それでもなおすれ違う2人。

本当に先の展開が気になります。