影武者 徳川家康/隆 慶一郎

2014/02/02 (Sun)
2月前半の特集!
戦国武将に憧れる女子が多いそうですが、
信念や凛々しさをみなぎらせた甲冑姿にきゅんとなるのもわかる気がします。
どう戦うかがまさに運命をわける戦国の世、
部下を思えば義理や人情が立たないこともあって、そんな苦悩も男をあげるのでしょうか。
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内容紹介
慶長五年関ヶ原。家康は島左近配下の武田忍びに暗殺された!
家康の死が洩れると士気に影響する。
このいくさに敗れては徳川家による天下統一もない。
徳川陣営は苦肉の策として、影武者・世良田二郎三郎を家康に仕立てた。
しかし、この影武者、只者ではなかった。
かつて一向一揆で信長を射った「いくさ人」であり、十年の影武者生活で家康の兵法や思考法まで身につけていたのだ……。

関ヶ原の合戦を契機に家康の言動が180度変化しているのは何故か?
家康は関ヶ原で暗殺され、その後の家康が影武者だったとしたら…。
しかも、その影武者の正体はただ者ではなかった…。
戦乱の世を勝ち抜き、長い泰平の世を築いた徳川家康。
だが、その家康が実は影武者だった、なんとも奇想天外な発想です。
しかし、これは歴史上密かに学者の中で囁かれてきたことでした・・・・。
主人公の影武者・世良田二郎三郎と徳川秀忠の熾烈な暗闘。
そこに裏柳生と甲斐の風魔衆がからむ。
駿府に独立国家を築き、自由で平和な世を実現するという、二郎三郎の壮大な夢は叶うのでしょうか。
風格ある文章、大いなるスケール、さすが隆 慶一郎は素晴らしい!
作中では、身震いするほど魅力的で人間味あふれる漢(おとこ)達とともに苦悩し、歓喜し、何度も涙しました。
読了後の感動は暫くの後に、この偉大な作家はもうこの世にいないのだという寂寥感へと変わっていきました。
特に男性にお勧めいたします。

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