哄う合戦屋 /北沢 秋

2014/02/07 (Fri)
2月前半の特集!
戦国武将に憧れる女子が多いそうですが、
信念や凛々しさをみなぎらせた甲冑姿にきゅんとなるのもわかる気がします。
どう戦うかがまさに運命をわける戦国の世、
部下を思えば義理や人情が立たないこともあって、そんな苦悩も男をあげるのでしょうか。
![]() | 哄う合戦屋 (双葉文庫) (2011/04/13) 北沢 秋 商品詳細を見る |
天文十八年(1549年)、武田と長尾に挟まれ、土豪が割拠する中信濃。
山深い名もなき城に、不幸なまでの才を持つ孤高の合戦屋がいた――
「もはや拙者には、富貴も名誉も要らぬ。願うはただ、殿を天下人にすることのみでござる」。
全国の書店員が大絶賛したベストセラー戦国小説が、大幅加筆で文庫化!

実はこの作品がデビュー作の北沢秋氏。
東大工学出身で会社員経験者だそう。
合戦シーンも読みごたえがありますが、私は孤高の男女が互いの孤独を理解して惹かれあう、ひとつの恋愛譚として読みました。
天才的な軍略家で剛腕の石堂一徹と、天下の器をもつ小国の姫・若菜。
一徹は「もはや拙者には、富貴も要らぬ、栄華も要らぬ。願うはただ、殿を天下人にすることのみでござる」と、若菜の父を担いで軍才を天下に示すことだけを望みますが、周囲からは理解されません。
強大な武田軍(武田信玄)に立ち向かう策をもつ一徹ですが…。
現代にも通じる人間社会のドラマであり、自分を貫こうとする一徹に切ない同情を感じながら、一気に読めました。

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