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一九八四/ジョージ・オーウェル

kage

2014/04/11 (Fri)

2014年4月特集
もらって嬉しかった本 贈って喜ばれた本

4月23日はサン・ジョルディの日(世界本の日)。スペインのカタールーニャ地方で始まった「男性は女性に赤いバラを贈り、女性は男性に本を贈る日(男女ともに本を贈り合うこともある)」とう習慣が日本にも伝わってきたのですが、人に本を贈るのは結構むずかしい……。

★貰って嬉しかった本・贈って喜ばれた本。さまざまな状況や好みに合わせた本をあれこれ考えて選ぶのも楽しみのひとつです。自分用の贈り物としてもお勧めな本をテーマ別にセレクト★


アイコンりす今回のBook案内人・・・・Arika


全体主義の恐ろしさ

とてつもなく殺伐とした結末でありながら

人間の本質をついている…という意味で確かに面白い!?


一九八四年[新訳版] (ハヤカワepi文庫)一九八四年[新訳版] (ハヤカワepi文庫)
(2009/07/18)
ジョージ・オーウェル

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"ビッグ・ブラザー"率いる党が支配する全体主義的近未来。

ウィンストン・スミスは真理省記録局に勤務する党員で、歴史の改竄が仕事だった。

彼は、完璧な屈従を強いる体制に以前より不満を抱いていた。

ある時、奔放な美女ジュリアと恋に落ちたことを契機に、彼は伝説的な裏切り者が組織したと噂される反政府地下活動に惹かれるようになるが...。




Arikaアイコン(小)1


毎年連休や年末年始に大阪の実家に帰るのですが、その時に「最近おもしろかった本はある?」と友人にメールで尋ねたところ、なんと帰省時に「プレゼント」と持ってきてくれたのが、この本です。

村上春樹さんが書いた「1Q84」の元ネタともいえる本で、世界最高邦の文学作品として名高い英国作家ジョージ・オーウェルが1949年に発表した「1984」です。タイトルから想像できるように近未来を描いたSF物で、このジャンルがあまり好きではない私なのですが、せっかく本好きの友人が薦めてくれた本なので試しに読んでみた。

感想としては、要するにメチャクチャインパクトの強い凄い作品で、これまで食わず嫌いならぬ”読まず嫌い”をしていた自分に少々反省…。でも、新たな本との扉のチャンスを与えてくれたその友人に感謝!

人口の20%しかいない党員が全てを支配し、残りの80%は人間としてカウントされず、消耗品の労働力として認識されているという実に恐ろしい社会。「テレスクリーン」と呼ばれるディスプレイを使って常に行動や思想まで監視される、全体主義を完璧に再現した世界には、プライベートという言葉すら存在せず、党員は全員党による洗脳を受けているので反逆者が登場する土壌もなく、ある意味完璧な世界の中、党による洗脳を免れた部分から過去の記憶を呼び起こし、党のあり方に疑問を持つウィンストンが革命への土台となるべく自らの命をも犠牲にすることを厭わない覚悟で行動していく物語は緊張感を始終感じさせ、予測不可能な出来事の連続!!

SFには付き物の造語が、新訳ということもありそれらの言葉も理解しやすくなっていて、私の様に日頃SFを読まない人でも読み進めることが出来ました。愛、裏切り、政治、戦争、生きるという意味、非常に内容が濃い本ですが、ウォッカの様にクラクラする酩酊感を与えることなく、最後まで切れ味抜群のナイフのような物語の展開に読み手も気が付いたら中毒化していくタイプのSF展開。この物語がどういう終わり方をするかはネタバレになるので書きませんが、私は「こんな終わり方をするんだ!!」と非常に驚きました。

この作品へのオマージュ小説、映画、マンガなど派生作品は多々あるのだろうけど原作を読んだら、やっぱり原作が一番いいし、これを超えるのは難しいと思います。

村上春樹さんの「1Q84」の世界観も、タイトルからして、このオーウェルの「1984」の世界観にインスパイアされたのはほぼ間違いないだろうと思いますし、「1Q84」に「1984」のどの要素を盛り込んだのかを探してみるのも面白いと思います。発売後60年以上経っても人々に影響を与え続けているジョージ・オーウェルの名著「1984」は自分に贈るにも人に贈るにも一読の価値ありです…。

全体主義の恐ろしさ、とてつもなく殺伐とした結末でありながら、人間の本質をついている…という意味で確かに「面白かった本」でした。

この本から私の早川書房好きの始まり、また今では私の帰省のたび、交互に「プレゼント」をくり返していたりします。







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