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2014年度『本屋大賞』結果発表! 全国の書店員さんが選んだ、いちばん売りたい本はコレだ!!

kage

2014/05/09 (Fri)

Arika本屋大賞1
2014

賞をとって話題になった本や漫画には、人を惹きつける魅力がある。

2004年に開始した『本屋大賞』に注目!

大賞作品はもちろん、ノミネート作品もみんなが知っている作品も多い!




Arika本屋大賞掲示板

『本屋大賞』とは、過去一年の間に刊行された日本の小説の中から、新刊書の書店で働く書店員が実際に読んで、「面白かった」「お客様にも薦めたい」「自分の店で売りたい」と感じた本を選び、投票で決定するものです。

「本屋大賞」の選考方法や選考委員などを分かりやすくイラスト付きでご説明。
        
本屋大賞作品をプレイバック!・・・『本屋大賞』ってなに?


■2014年度選考期間:2013年11月〜2014年4月

「全国書店員が選んだ いちばん!売りたい本 2014年本屋大賞」の発表会を、4月8日(火)明治記念館にて行いました。

一次投票には全国479書店605人、二次投票には330書店より386人もの投票がありました。二次投票ではノミネート作品をすべて読んだ上でベスト3を推薦理由とともに投票しました。

その結果、2014年本屋大賞に、『村上海賊の娘』和田竜(新潮社)が決まりました。


Arikaメダル1  大賞

 村上海賊の娘(上巻・下巻) /和田竜(著)

村上海賊の娘 上巻村上海賊の娘 上巻
(2013/10/22)
和田 竜

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村上海賊の娘 下巻村上海賊の娘 下巻
(2013/10/22)
和田 竜

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和睦が崩れ、信長に攻め立てられる大坂本願寺。 海路からの支援を乞われた毛利は村上海賊に頼ろうとした。 その娘、景は海賊働きに明け暮れ、地元では嫁の貰い手のない悍婦で醜女だった…。 木津川合戦に基づく一大巨篇。

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『大賞』受賞作品を読んでみました。

Arikaアイコン(小)1自由と冒険を愛するアウトロー。登場人物それぞれの価値観に魅せられる!
愛媛県今治市に実在した村上海賊の血湧き肉躍る圧巻の一大スぺタクタルの作品。物語は長く、登場人物も多く出てくるのに退屈なページがひとつもない。全ての登場人物があまりにも魅力的! 特に村上海賊の娘・景姫のかっこ良さは最高! 当時の命のやり取りにも驚きましたが、「納得の戦いが出来れば本望」という胸をすく台詞に感動しました。特に下巻の戦場面は圧倒のひと言。ラストはここまでやるのかと唖然とさせられたけれど、よくあるパターンでラストを締め括らない、まさに和田さんらしい傑作。この作品で和田竜は和田竜を超えた! 『のぼう』より面白いと言い切れるエンタテイメント時代小説。ちなみに、この時代、醜女とされる姫は、現代のものさしでいえば8等身で凛々しい絶世の美女…、そうだなタレントでいえば杏ちゃんをイメージしてしまう。もし映画化されるのなら愛媛の地元で前後編成のうえオールロケの一拳上映で完璧に仕上げていただきたい。




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 昨夜のカレー、明日のパン/木皿泉(著)

昨夜のカレー、明日のパン昨夜のカレー、明日のパン
(2013/04/19)
木皿 泉

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七年前、二十五才という若さであっけなく亡くなってしまった一樹。 結婚からたった二年で遺されてしまった嫁テツコと、一緒に暮らし続ける一樹の父・ギフは、まわりの人々とともにゆるゆると彼の死を受け入れていく。


Arikaアイコン(小)1運命が出会いを決めるのではない。出会いがその人の運命を変えていく! 
大切な人を亡くした人の日常を描いた短編集。ぎこちなく不器用な生き様の中にこそ、本当の幸せがあるのかもしれない。とても軽妙な優しい言葉で書かれていて、思わず笑ってしまったりするのですが、それゆえにかえってその裏にある、ままならない現実が浮き彫りになって胸に迫ってくる。何気ない出来事、さり気ない仕草、生きていくということが素晴らしいと思える数々の言葉。それ以上でもそれ以下でもない表現で紡ぎ出された絶妙な言葉たち…。この本を読んで、生きていくことは、毎日の食事に似て、一緒にいる人によって、切なかったり、懐かしかったり、いろんな味をかみしめていくものかもしれないと教えてもらった気がする。何度読み返しても残る魔法の台詞がいっぱいでじんわり、涙。




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 島はぼくらと/辻村深月(著)

島はぼくらと島はぼくらと
(2013/06/05)
辻村 深月、五十嵐 大介 他

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朱里、衣花、新、源樹は幼なじみの高校二年生。 島に高校がないため、4人はフェリーで本土に通う。 「幻の脚本」の謎、未婚の母の涙、Iターン青年の後悔、島を背負う大人たちの覚悟、そして、自らの淡い恋心。 故郷を巣立つ前に知った大切なこと―すべてが詰まった傑作書き下ろし長編。

Arikaアイコン(小)1島で生きる誇りと喜び、島の不便さや苦しさ、4人の高校生の覚悟の愛おしさ! 
瀬戸内海の、高校もない小さな冴島の、本土の高校へフェリーで通う4人の高校生の物語です。お笹馴染みの4人が4人ともそれぞれに考えていて、中でも最後のシーンでは「この人がこの道を選ぶのか!」と意外感もあり楽しめました。そして「この子が親友で、同級生で、本当によかった」この1行が沁みました。離島の理想と現実がリアルに描かれいて、でもちゃんと希望もあって、読み終えた後はあたたかい気持ちになれる。五十嵐大介さんの装画も素敵。




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 さようなら、オレンジ/岩城けい(著)

さようなら、オレンジ (単行本)さようなら、オレンジ (単行本)
(2013/08/30)
岩城けい

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オーストラリアの田舎町に流れてきたアフリカ難民サリマは、夫に逃げられ、精肉作業場で働きつつ二人の息子を育てている。 母語の読み書きすらままならない彼女は、職業訓練学校で英語を学びはじめる。 そこには、自分の夢をなかばあきらめ夫について渡豪した日本人女性「ハリネズミ」との出会いが待っていた。

Arikaアイコン(小)1オレンジ色がこんなに哀しくて、優しくて、まぶしいものとは思いませんでした! 
オーストラリアの地へアフリカから難民としてやってきた女性と、夫の都合で日本からやって来た女性。言葉も分からない土地で生きていくために通うことになった職業訓練学校で2人は出会い、時に混じり合いながらそれぞれの道を辿り、異国の地で生きていくための言葉と、生きていくべき道を取得していく。考える。発する。人間にとって言葉とはなんだろう。自ら見つけ、他人と繋がる「言葉」。異国でつらい体験をしたサリマもハリネズミも言葉に友人に助けられ新しい道を切り開いていく。登場する全ての人たちが、オレンジ色の光に包まれたその大地で、幸福に過ごさんことを願うばかりです。オレンジ・・・消える事のない希望は誰にでもある。




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 とっぴんぱらりの風太郎/万城目学(著)

とっぴんぱらりの風太郎とっぴんぱらりの風太郎
(2013/09/28)
万城目 学

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天下は豊臣から徳川へ―。 重なりあった不運の末に、あえなく伊賀を追い出され、京(みやこ)でぼんくらな日々を送る“ニート忍者”風太郎。 やがて迫る、ふたたびの戦乱の気配。 だましだまされ、斬っては斬られ、燃えさかる天守閣を目指す風太郎の前に現れたものとは?

Arikaアイコン(小)1752ページに渡るマキノ節全開のエンタメ時代劇、ここに参上! 
ニート忍者が主人公。とのあらすじに思いっきり面白おかしいエンタメ小説かと楽しんでいたら、とんでもない時代小説でした。いい意味で予想外。ユーモラスな時代小説のようで、アクションあり、友情あり、ラブ?あり、そしてちょっぴり悲しい…風太郎にしてやられます。臨場感溢れる戦闘シーン、手に汗握る脱出劇。万城目ファンならずとものめり込む、まさに『プリンセス・トヨトミ』エピソードワン的長編! キャラクターの魅力もさることながら、こんなに752ページの分厚さなのに、すらすら読める。楽しくてしょうがない。驚くべきは本のぶ厚さでなく、内容のぶ厚さでした。キーワードは「ひょうたん?!」。ラスト100ページに興奮! クライマックスの大阪夏の陣は涙涙です。友情っていいなぁ!! そして心にきちんと課題も残す。忍びたちが夢見た自由とは何か。心のままに、思いのままに生きることの幸せ。戦いを終えた彼らのこれからが安らかであることを静かに祈りつつ、読後に本棚から『プリンセス・トヨトミ』をこっそり開くこと必至(笑)




6位
 教場/長岡弘樹(著)

教場教場
(2013/06/19)
長岡 弘樹

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君には、警察学校を辞めてもらう。

この教官に睨まれたら、終わりだ。

全部見抜かれる。 誰も逃げられない。 前代未聞の警察小説!

Arikaアイコン(小)1「すべてが伏線。一行も読み逃すな。」魅力あるコピーは伊達じゃない!? 
警察学校で繰り広げられる人間ドラマ、そしてサスペンス。警察学校とは、こんなに緊張感がみなぎるところなのか?、と思う程、どの章も凝っていて何度も読みかえしてしまう。落としどころがどれもシャープで、面白かった。それにしても風間教官、恐ろしすぎる。何でも見通す洞察力と抜群の存在感、警察官としては心強いのかも知れないけれど上司がこの人だったらちょっと怖いかも。警察学校とは生徒を育てるところではなく適応者かどうか篩にかける場所という発想は無かった。警察官も人間で、裏もあるし、駆け引きもするし、けっこう「清廉潔白」では無いのはわかっていても、ショックな部分もあり、これまで考えたことも無い警察官の職務について随分考えさせられました。帯にある「すべてが伏線。一行も読み逃すな。」魅力あるコピーが印象的で、伏線という意味を考えながら4時間程度で一気読みましたが、コピー伊達じゃなく、本当に随所に伏線が張り巡らされており、再読で一読で気付かなかった伏線を見つたときは、完全にやられたと感じるほど見事な伏線だった。ただ再読の度に警察官になれる人に人間不信になりそうですが。とはいえ、これほどハイレベルで融合した小説はそうはありません。最初から終わりまで途切れることなく続く緊迫感と雰囲気は、息をすることさえ苦しくなるほど重い。そしてこの本を読み終えた誰もが「蛾が怖いっ!」と思ったはずだ。どうして蛾が怖いのか?・・・と気になったアナタ、是非ご一読を。




7位
 ランチのアッコちゃん/柚木麻子(著)

ランチのアッコちゃんランチのアッコちゃん
(2013/04/17)
柚木 麻子

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屈託を抱えるOLの三智子。彼女のランチタイムは一週間、有能な上司「アッコ女史」の指令のもとに置かれた。移動販売で弁当を買い、カレー屋を手伝ううち、元気が湧いている自分に気付き……。表題作ほか、前向きで軽妙洒脱、料理の描写でヨダレが出そうになる、読んでおいしい短編集。

Arikaアイコン(小)1食べることは生きること。
幸せになりたかったらモリモリ食べて自分の栄養源にしよう。
 
地味で目立たない三智子が少しずつ成長していく姿が微笑ましく嬉しく感じたランチのアッコちゃん。と夜食のアッコちゃん「。無鉄砲な高校生に真正面から取り組んでいる先生とのバトルに遭遇し巻き込まれながらもキラキラした生活を送っていた時代を懐かしく思い出し、尚且つ今の自分を省みる野百合。若気の至りとはよく言うね、と自分もその時代にタイムスリップして昔を懐かしんでみた。彩り豊かな栄養たっぷりのポトフのような小説で、ホカホカのビタミンをたっぷり心に頂きました。連作他短編集でサクサク読めて、又味わいたい・・・・ごちそうさまでした。落ち込んだ時に一気に読みましょう。とにかく読むと元気がわいてくる。ちょっと落ち込んだり、気分がマイナーなときには読み返すとまだ頑張ろうという気持ちにさせてくれる。どの場面にも美味しそうな食事が出てくる。食べることは生きること。そしてその食べることを大事にすることが自分を大事にすること。幸せになりたかったらまず自分を大事にしよう!! そう思ったお話でした。 




8位
 想像ラジオ/いとうせいこう(著)

想像ラジオ想像ラジオ
(2013/03/02)
いとう せいこう

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耳を澄ませば、彼らの声が聞こえるはず。

ヒロシマ、ナガサキ、トウキョウ、コウベ、トウホク…。

生者と死者の新たな関係を描いた世界文学の誕生。

Arikaアイコン(小)1小説を読むことは、想像することだ!
読んで想って、その言葉に耳を傾けること、それ自体に意味がある。
 
1章を読み進める中で、一番最初に強く感じたのは、3・11の大惨事から一向に事態が改善されないまま記憶の風化が始まってしまうようで「怖い」でした。あれからたった3年前のことを我々日本人は風化させようとしてるのではないか。当事者である人々を置き去りにし、景気浮場に浮かされて…。それに対し、「死者の声に耳を澄ませつづけよ」「死者に想いを向けつづけよ」「想像すれば聞こえるはず」と訴え、”想像”することが大事だと、決して忘れてはいけないことがあることをこの作品は感受性で我々に突きつける!!!! 3・11をモチーフにしたテーマに、静かに、悲しく、胸がつぶれそうになりながら頑張って最後まで読み終えた。小説を読むことは、想像することだと私は思う。小説だからこそ出来ること、小説にしか出来ない答えの一つがあったと思う。生きている人間の言葉だけが真実で、亡くなった人たちの言葉など生者が創り上げた極論にすぎないという結論付けることは容易い。しかし、その言葉が真実かどうかよりも、読んで想って、その言葉に耳を傾け想像すること、それ自体に意味がある事をこの小説は教えてくれた。


 

9位
 聖なる怠け者の冒険/森見登美彦(著)

聖なる怠け者の冒険聖なる怠け者の冒険
(2014/04/07)
森見登美彦

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困っている人々を次々と助ける、その名は「ぽんぽこ仮面」。

彼が跡継ぎに目をつけたのが、「何もしない、動かない」のがモットーの小和田君小和田君。

当然、小和田君は必死に断るのだが…。 宵山で賑やかな京都を舞台に、ここから果てしなく長い冒険が始まる。

Arikaアイコン(小)1おかえり、モリミー。
表紙を目にしたとき、思わず一冊しかと胸に抱いて私はレジに向かった。
 
ぽんぽこ仮面の跡継ぎへと、目をつけられた、極々平凡な怠けもの?の小和田君が、ぽんぽこ仮面の正体を探る人々、対立する人々に振り回される、とある一日のお話。独特の言い回しや、京都愛あふれる描写は健在。これぞモリミーだ!、とわくわくし。物語序盤から「まんだこれっ!」でした(笑)。主人公がこんなに怠け者でいいのかよ…と。しかしながら憎めない主人公なので最後まで楽しく読ませて頂きました。小説をこんなに娯楽として読めたのは久しぶりでした。おそるべしモリミーの思想…文章力…。フジモトマサルさんが描いた挿絵集も素敵ですが、それだけでは物足りたい! 是非とも映像化して頂きたい! 『怠けることは悪ではない! 強固な意志がなければ怠けることは出来ないのだ!』。全力の褒め言葉として、バカバカしい!! 読めば読むほど、脱力、肩の力がどんどん抜けていく一冊です。




10位
 去年の冬、きみと別れ/中村文則(著)

去年の冬、きみと別れ去年の冬、きみと別れ
(2013/09/26)
中村 文則

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ライターの「僕」は、ある猟奇殺人事件の被告に面会に行く。

彼は、二人の女性を殺した容疑で逮捕され、死刑判決を受けていた。

調べを進めるほど、事件の異様さにのみ込まれていく「僕」。

それぞれの狂気が暴走し、真相は迷宮入りするかに思われた。

だが―。

Arikaアイコン(小)1「去年の冬、きみと別れ」。
この一文が出てきたとき、心に強い衝撃をうけました。
中村文則という作家はなんて危険な小説を書き上げたんだろう…。
 
連続殺人鬼の死刑因は実は主犯ではない! 真犯人は別にいた! 真実は仕組まれたトリック殺人! 登場人物全てが怪しい! 最後まで誰が犯人なのか? 中村文則の新たな進化した世界を見た気がします。そして一体、この世界は何だろう。喜びの果ての悲しみ、愛するが故に生まれる狂気。約束のための暴走。正しいとか正しくないとかそういう次元じゃない。物語の途中の一文から急展開を迎え、伏線が回収されラストへ加速、思わず言葉を失うラストシーン。中村文則という作家は、なんて危険な小説を書き上げたんだろう。そこに至るまでに施され周着極まりない仕掛け、恐るべき狂気とあまりにも純粋な愛情の境界線が淡くなる危険な領域への限りない接近。トリッキーでサスペンスフルなミステリーの妙味と、濃密な純文学の深度がお見事に融合、文句なしの傑作。改めて中村文則という作家に惚れ直しました。200ページ足らずでこんな濃密な世界観を描き上げ、それを読み進めるほど物語から立ち上がる臭気に巻き取られ、心が暗くて重いなにかが吹き溜まる。この物語を読んでいる間中、私はとびっきりの純愛と憎悪にどっぷり浸っていました。本を閉じた後も、一体何が真実がったのかわからないままでいる。



Arika本屋大賞

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