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(2014☆春)5月に映画化される原作・コミック[悪夢ちゃんThe 夢ovie/WOOD JOB!(ウッジョブ)神去なあなあ日常/百瀬、こっちを向いて。/ ライヴ/闇金ウシジマくん Part2/機動戦士ガンダムUC episode7「虹の彼方に」/最近、妹のようすがちょっとおかしいんだが。/オー!ファーザー/青天の霹靂/ぼくたちの家族/一分間だけ/どうしても触れたくない/万能鑑定士Qモナ・リザの瞳]

kage

2014/05/21 (Wed)

Arika2014春


2014年春(4月~6月)に映画化・ドラマ化・アニメ化のメディアミックス作品をご紹介!!
■ 映 画 化 作 品(5月公開)

5月3日公開
・悪夢ちゃんThe 夢ovie

5月10日公開
・WOOD JOB!(ウッジョブ)神去なあなあ日常
・百瀬、こっちを向いて。
・ライヴ

5月16日公開
・闇金ウシジマくん Part2

5月17日公開
・機動戦士ガンダムUC episode7「虹の彼方に 
・最近、妹のようすがちょっとおかしいんだが

5月24日公開
・オー!ファーザー
・青天の霹靂
・ぼくたちの家族

5月31日公開
・一分間だけ
・どうしても触れたくない
・万能鑑定士Qモナ・リザの瞳



映画公開前にチェックするもよし、見た後でじっくり復習するもよし。

合わせて原作本・コミックを楽しんでください!





悪夢ちゃんThe 夢ovie【5/3公開】

夢違 (角川文庫)夢違 (角川文庫)
(2014/02/25)
恩田 陸

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夢の映像を記録した「夢札」、それを解析する「夢判断」を職業とする浩章のもとに、奇妙な依頼が舞い込む。各地の小学校で頻発する、集団白昼夢。浩章はパニックに陥った子供たちの面談に向かうが、一方で亡くなったはずの女の影に悩まされていた。日本で初めて予知夢を見ていると認められた、結衣子。災厄の夢を見た彼女は―。悪夢が現実に起こるのを、止めることはできるのか?戦慄と驚愕の新感覚サスペンス!
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■感想
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Arikaアイコン(小)1最初、都市伝説系の話だと思いましたけど、読んでみたら意外に心理学や精神分析の蘊蓄満載の話でした。恩田陸ワールド全開で、一気に読み終えました。夢は、心を表すと、私自身も思っているのでそこには共感出来ましたし、読み物として面白かったです。ただ、わからないことが明かされないまま終わるのが我慢できない人は全然楽しめない本だと思います。逆に、わからない部分があるからこそ、そこについて考えてしまうという人には向いてるかなって思います。ラスト、ハッピーエンドなのか、バッドエンドなのかわからない、夢のような儚い終わり方だったり、ストーリーをさらりと読むだけでは理解出来ないところも多々ありなので、時間が十分にあって、思考遊びが好きな人にお勧めしたい一冊です。




■監督:佐久間紀佳
■キャスト: 北川景子、GACKT、優香、木村真那月、 小日向文世




WOOD JOB!(ウッジョブ)神去なあなあ日常【5/10公開】

神去なあなあ日常神去なあなあ日常
(2009/05/15)
三浦 しをん

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平野勇気、18歳。高校を出たらフリーターで食っていこうと思っていた。でもなぜか三重県の林業の現場に放り込まれてしまいーー。携帯も通じない山奥!ダニやヒルの襲来!勇気は無事、一人前になれるのか……? 四季のうつくしい神去村で、勇気と個性的な村人たちが繰り広げる騒動記!林業エンタテインメント小説の傑作。
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■感想
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Arikaアイコン(小)1都会の覇気のない青年が、ふとしたきっかけで、田舎の山奥の村で林業に携わることで、村の一員として認められていく1年を著した作品です。村の四季の移ろい、祭りやしきたりを通じてたくましく変わっていく青年の姿に惚れ惚れします。実際に存在する尾鷲林業を著者が取材して書かれた小説なので、丁寧に現場の空気があらわされ、山仕事や田舎の楽しみや葛藤が鮮やかにうつしだされていると同時に厳しすぎる現状の中で林業に携わっている人の現場の声や視点をありのまま提示してくれている。これまで私たちが知らなかった林業の世界を垣間見せた小説として幅広い人にお勧めできる1冊です。これ読むまで、林業が、こんなにかっこいい仕事だったとは知らなかった。


■監督:矢口史靖
■キャスト:染谷将太、長澤まさみ、 伊藤英明、 優香、 西田尚美





百瀬、こっちを向いて。【5/10公開】

百瀬、こっちを向いて。 (祥伝社文庫)百瀬、こっちを向いて。 (祥伝社文庫)
(2010/08/31)
中田 永一

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「人間レベル2」の僕は、教室の中でまるで薄暗い電球のような存在だった。野良猫のような目つきの美少女・百瀬陽が、僕の彼女になるまでは―。しかしその裏には、僕にとって残酷すぎる仕掛けがあった。
「こんなに苦しい気持ちは、最初から知らなければよかった……!」 
恋愛の持つ切なさすべてが込められた、みずみずしい恋愛小説集。
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■感想
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Arikaアイコン(小)1この作品は、どちらかと言えば地味であろ。しかし幸福が詰まっている。幼馴染の先輩に頼まれて、強気な女の子・百瀬と恋人のフリをすることになった主人公ノボル。「偽装恋人」から恋が始まり、そして2人の心に芽生えていく感情…。その移り変わりがたまらなく愛しい。叙情的で端正な語り口、ひらがな交じりの文体が穏やかな気持ちにさせてくれる。読後、青々しい青春のその一瞬は一度しか訪れないことを、改めて痛感させられました。




■監督:耶雲哉治
■キャスト:早見あかり、竹内太郎、 石橋杏奈、 工藤阿須加、ひろみ





ライヴ【5/10公開】

ライヴ (角川文庫)ライヴ (角川文庫)
(2009/06/25)
山田 悠介

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感染したら死に至る奇病“ドゥーム・ウィルス”。日本にそれが蔓延するなか、あるはずのない特効薬が貰えると奇妙な噂がネットに広がる。感染した母親を持つ田村直人は、半信半疑で集合場所へ赴くが、特効薬はトライアスロンを完走しなければ貰えないという! スタート地点のお台場からテレビで生放送されるレース、残酷なトラップに脱落していく選手たち。愛する者を救うため、直人は最悪のデスレースを走りきれるのか!?
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■感想
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Arikaアイコン(小)1舞台は2010年(前後)。感染したら死に至る奇病「ドゥーム・ウィルス」が蔓延するなか現代医学では開発不可能であるはずの「特効薬」がもらえるという噂がネットに広がる。主人公、田村直人は感染した母親のために半信半疑で集合場所に行ってみるが、「トライアスロン」を完走しなければ特効薬はもらえないという。スタート地点であるお台場からテレビで生放送(ライヴ)されるこのトラップ満載のデスレースを直人は完走し特効薬を手に入れることが出来るのか・・・。なぜこのようなレースが行われるのか、主催者の目的とは?、が大まかなストーリーです。これは山田作品通していえることですが、登場人物は馬鹿のように一つの目標になんの疑問も躊躇もなく突進していく。そして感情がない台詞だけ話すRPGの村人のような、何とも表現しずらい薄気味悪さったらない…。そうそう最後に出てきた黒幕の言い分は分からなくはないと思いましたよ。その部分が私の救いでした。


■監督:井口昇
■キャスト:山田裕貴 、大野いと、 森永悠希、 入来茉里、 森田涼花





闇金ウシジマくん Part2【5/16公開】

闇金ウシジマくん(2) (ビッグコミックス)闇金ウシジマくん(2) (ビッグコミックス)
(2012/09/25)
真鍋昌平

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丑嶋のもとを毎朝9時に訪れる「奴隷くん」と呼ばれる人々。それはパチンコ依存症の主婦たちのことで、丑嶋は彼女らに3万円の現金と引き換えに5万円の借用書にサインさせる。あらかじめ金利・手数料2万円を引いた上、1日3割もの暴利を課しているにも拘わらず、今日も彼の会社には哀れな訪問者が引きも切らない。
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■感想
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Arikaアイコン(小)1「闇金」テーマですが「ナニワ金融道」とか「カバチタレ」とかあの路線の解説もある金融物よりか「殺し屋1」とかみたいな理不尽暴力描写のほうが多い感じのヤンキー金融道に近いノリの漫画です。丑島は正義ではなく悪の金貸しと警察の中間のような存在の主人公です。金を借りに来るやつは見栄のためとか生活の維持のためとかの主婦も多いし、ホストにはまる女、ギャンブル依存症、連帯保証人や騙された奴など…いろんな人生観の人間が闇金で金を借りて返せなくなり、その後どうなるのかという部分はフィクションで極端な表現ながらも、迫力ありすぎる脅しや殺しの暴力シーンやカネを返せなくなった女性を風俗に売りとばす性描写などはかなりえげつなく、それに金を借りに来るシーンには妙にリアリティがあってドキュメンタリーに近い感じに思えてくるので、大人が読むには反面教師としては案外いい漫画かもしれないと思いました。


■監督:山口雅俊
■キャスト: 山田孝之、綾野剛、 崎本大海、 やべきょうすけ、 菅田将暉





機動戦士ガンダムUC episode7「虹の彼方に 【5/17公開】

虹の彼方に(上) 機動戦士ガンダムUC(9) (角川文庫)虹の彼方に(上) 機動戦士ガンダムUC(9) (角川文庫)
(2011/03/25)
福井 晴敏

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ついに『ラプラスの箱』の最終座標が示された。行く手に立ち塞がるネオ・ジオンの大艦隊と、すべての抹消を目論む地球連邦政府。一縷の可能性に賭けて、バナージは“ユニコーンガンダム”を駆り約束の地を目指す。その仮面に人類史の諦念を宿し、バナージの前に立ちはだかるシャアの再来=フル・フロンタルの正体とは?いま、最後の戦いの幕が上がる―。混迷する現代社会を照射する“大人のためのガンダム”、衝撃の最終章。
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■感想
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Arikaアイコン(小)1長かった物語もついに最終巻かと淋しくなった。個人的感想としてはたいへん上手くまとまった最終巻のではないかと思います。ラプラスの箱の正体は……がっかりするものではなく、寧ろこれ以上のものは無いと言えるだろう。読む側の年齢や思想によっても評価は分かれるかもしれないけど…。箱の正体は、政治的に破壊力を持つに十分な代物だろうなと納得した。この最終巻に掲載されている最終回を読んだ後、何年ぶりに、富野由悠季氏の小説「伝説巨神イデオン」全3冊を本棚の奥から引っ張り出してきて読み、劇場版発動篇のDVDを観てしまった。余り知られてもいないが、作家としての福井晴敏氏に最大の影響を与えたのは、ガンダムよりもむしろイデオンである。福井氏本人も、NHK-BS番組に出演した際「イデオンと出会ったことによって、全ての価値基準の中心軸がイデオンとなってしまい、その後の人生で様々な作品と出会う度に、“この作品はイデオンと比較してどうなのか?”と自問するようになった」と告白していたのを思い出したからです。具体的には書きませんが、ずっと著者が世界をどう見ているか?が気になっていましたが著者の人生観や世界観が現れている文章に「そうか、この世界をこう見てたのか?」と感銘を受けました。後にラプラス戦争と言われることになるこの物語……。宇宙世紀やジオン独立戦争、アースノイドとスペースノイドの確執などのこれらをまとめて説明できる大統一理論たる作品。このガンダムUCの最終回は、富野文学への福井氏のひとつの"返答" だったのだろうと思った。


■監督:古橋一浩
■キャスト: 内山昂輝、藤村歩、 池田秀一、 永井一郎、 浪川大輔




最近、妹のようすがちょっとおかしいんだが。【5/17公開】

最近、妹のようすがちょっとおかしいんだが。 6 (ドラゴンコミックスエイジ)最近、妹のようすがちょっとおかしいんだが。 6 (ドラゴンコミックスエイジ)
(2014/01/08)
松沢 まり

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母親が再婚、新しい兄との暮らしに戸惑う神前美月に、幽霊少女・日和が憑依した! 日和が成仏する条件は、憧れのお兄ちゃんとラブラブすること!? おまけにヘンな下着も付けられて…“妹”美月、受難の日々!!
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■感想
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Arikaアイコン(小)1既にTVアニメ化もされてるし、今更感もありますが、取り敢えず読んでみました。幽霊の少女や貞操帯なんて危ない下着も出てきますが、読み進めていくにつれて設定が生きてきて、だんだん面白くなってきました。特に妹・美月と幽霊の少女・日和の会話が見どころかと…。2人は性格が正反対で、美月は日和に振り回されながらも距離を取っていた兄に関わるようになり、(主なエッチな場面で)恥ずかしがったり、戸惑ったり、ツンしたり、デレたり・・・とまさにタイトルどおり妹のようすがちょっとおかしいんだがである。正直いって共感は出来ませんが、目の保養的には十分だし、作画も味があり、この作者ならではの可愛さもあるので、映画ではどんな展開に転んでもある程度は楽しめそうかなと、ちょっとだけ期待したい気分になった。




■監督:青山裕企
■キャスト:橋本甜歌、 小林ユウキチ、 繭 、矢野未夏、 穐田和恵




オー!ファーザー【5/24公開】

オー!ファーザーオー!ファーザー
(2013/11/22)
伊坂 幸太郎

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父親が四人いる!? 高校生の由紀夫を守る四銃士は、ギャンブル好きに女好き、博学卓識、スポーツ万能。個性溢れる父×4に囲まれ、息子が遭遇するは、事件、事件、事件──。知事選挙、不登校の野球部員、盗まれた鞄と心中の遺体。多声的な会話、思想、行動が一つの像を結ぶとき、思いもよらぬ物語が、あなたの眼前に姿を現す。伊坂ワールド第一期を締め括る、面白さ400%の長篇小説。
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■感想
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Arikaアイコン(小)1’06年3月から’07年12月まで、13の地方新聞に順次連載されたものに3年を経て加筆修正をほどこされた、伊坂幸太郎の18作目の単行本です。それぞれ強烈な個性を持つ、4人もの父親と、高校生の由紀夫の、友人たちも交えた、日常の中の非日常的物語です。ラストは一種のクライムノヴェルと言えなくもないが、読んでいてまるで緊迫感が感じられないのもまあ伊坂流らしい展開だと思った。もともと新聞連載ということで、毎回ヤマ場を作る必要性から、局面や話題・シーンが次々にめまぐるしく転換して、一気に読まないと物語についてゆき辛かったが、その分テンポがよく、連載ではなく、一冊に繋がることで全体が俯瞰でき、楽しむことができた。何より、にんまり笑えるセリフが多い。もちろん単なるコメディやドタバタ劇ではないが、伊坂作品ではこれが大きな魅力の一つだと思っている。父親4人という有り得ない設定の物語ですが、父親として何を子どもに教え伝えるのか、ということを世の父親たちにドタバタコメディながら問いかけるひとつの物語でした。




■監督:藤井道人
■キャスト:岡田将生、忽那汐里、佐野史郎、 河原雅彦、 宮川大輔





青天の霹靂 【5/24公開】

青天の霹靂青天の霹靂
(2010/08/27)
劇団ひとり

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学歴もなければ、金もなく、恋人もいない三十五歳の晴夫。一流マジシャンを目指したはずが、十七年間場末のマジックバーから抜け出すことができない。そんなある日、テレビ番組のオーディションではじめて将来への希望を抱く。だが、警察からの思いもかけない電話で、晴夫の運命が、突如、大きく舵を切る――。人生の奇跡を瑞々しく描く長編小説。
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■感想
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Arikaアイコン(小)1子知らずとはよく言うが、そんな言葉がぴったりくるストーリーだと思う。ページが進むうちに、ぽろぽろ泣き進めて、あっという間に読み終えてしまった。とても芸人さんとは思えない程、感動的で引き込まれる文章を書いており、そこいらの感動を押し売りするストーリーよりもよっぽど感動的で響いた。自分に、特別な才能がないことに気づきなら、現実を認めることができない主人公。自分は本当は、こんなところにいる人間じゃない、本当の居場所は他にある、そう思うばかりで努力もせず、年ばかりとってしまい、ふと、なんで、自分みたいな人間が生まれてきたんだろう、なんで生きてるんだろうと。本当に才能があり、夢が叶う人はひと握りの人たちで、現実社会は厳しく、作中にもありますが「普通」に生きること、人並みの幸せを手に入れることが、どんなに大変か。それに気づいたときに、初めて親の苦労が身にしみてわかるものかもしれません。そして、それに気づくことができた人が、「幸せ」とは何か分かり、幸せに生きられるのだと思います。無駄のないストレートな文体で、劇団ひとりさんの物書きとしてのセンスと才能を感じさせました。


■監督:劇団ひとり
■キャスト: 大泉洋、柴咲コウ、 劇団ひとり、 笹野高史 、風間杜夫








ぼくたちの家族【5/24公開】

ぼくたちの家族 (幻冬舎文庫)ぼくたちの家族 (幻冬舎文庫)
(2013/04/10)
早見 和真

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家族の気持ちがバラバラな若菜家。その仲を取り持ってきた母の玲子の脳にガンが見つかった。突然の出来事に狼狽しつつも玲子のために動き出す父と息子たち。だがそんなとき、父が借金まみれだったことや、息子たちが抱いてきた家族への不満が露になる……。近くにいながら最悪の事態でも救ってくれない人って何? 家族の存在意義を問う傑作長編。
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■感想
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Arikaアイコン(小)1脳にガンが見つかった母を、二人の息子と父が、なんとか救おうとする物語です。しかし一筋縄ではいきません。途中、息子たちが蓄積してきた家族への不満が露わになったり、父が多額の借金を抱えていたことが明らかになったり、家族への負い目をそれぞれ全員が感じていたのでした。どんな家庭も多かれ少なかれ歪さを抱えていると思うのですが、そのことが非常にリアルに描かれています。ただ、それでも、誰も母の病気から目を逸らさず、抗おうとしていく姿に胸が打たれ、私自身、身近な家族のことを考えずにはいられませんでした。終盤、病に犯された母親・玲子が長年抱えてきた家族に対する愛情が浮かび上がってくる場面にはもう涙なしでは読めませんでした。 きっとあなたも読んだ後、何かを口実をつけて実家に電話したくなると思います。




■監督:石井裕也
■キャスト: 妻夫木聡 、原田美枝子、 池松壮亮、長塚京三、 黒川芽以





一分間だけ【5/31公開】

一分間だけ一分間だけ
(2007/04/08)
原田 マハ

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ファッション雑誌編集者の藍は、ある日ゴールデンリトリーバーのリラを飼うことになった。恋人と一緒に育てはじめたものの、仕事が生き甲斐の藍は、日々の忙しさに翻弄され、何を愛し何に愛されているかを次第に見失っていく……。恋人が去り、残されたリラとの生活に苦痛を感じ始めた頃、リラが癌に侵されてしまう。愛犬との闘病生活のなかで「本当に大切なもの」に気づきはじめる藍。働く女性と愛犬のリアル・ラブストーリー。
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■感想
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Arikaアイコン(小)1今日買われなければ殺処分になってしまうゴールデンリトリーバーのリラとの出会いから、その愛するリラの死までを描いた作品。出会いの部分から泣けてきます。その後、リラのために都心から郊外へ引っ越し、通勤に時間がかかるようになり、仕事にも無理がかかるようになり、ささくれ立ちそうになる藍に追い討ちをかけるように恋人の浩介が去っていく…。リラさえいなければ、と思う藍の気持ちが痛い。もしリラがいなければ、仕事もバリバリできる、新しい恋のチャンスもあるだろう、「いっそ死んでくれたら、いなくなってくれれば…」と考えてしまう。しかし、そのリラが病に倒れたとき、本当に自分にとって愛すべきものは何なのか、大事なものは何なのか、悟る藍がいた。そしてリラのために仕事もセーブし、リラ中心の生活を始める。文章そのものがとても自然で読みやすく、ストーリーの中に出てくる会話も非常にウイットにとんでいて共感できました。ワンちゃんを飼っている方もそうでないかたも少し笑って思い切り涙して、動物を買うその反面ある意味をちょっとだけ考えてみよう。




■監督:チェン・フイリン
■キャスト
チャン・チュンニン
ピーター・ホー
池端レイナ
ディン・チュンチェン
ホアン・ペイジア





どうしても触れたくない【5/31公開】

どうしても触れたくない (ミリオンコミックス CRAFT SERIES 26)どうしても触れたくない (ミリオンコミックス CRAFT SERIES 26)
(2008/09/01)
ヨネダ コウ

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新しい職場に初めて出社した日、嶋はエレベーターで二日酔いの男と一緒になる。それが、新しい上司・外川との出会いだった。無遠慮で図々しいように見えて、気遣いを忘れない外川に惹かれる嶋だが、傷ついた過去の経験から、一歩踏み出せずにいる。一方、忘れることのできない記憶を抱えながらも外川は傷つくことを恐れず、嶋を想う心を隠さない。好きだけど、素直にはなれない・・・不器用な想いの行方は?
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■感想
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Arikaアイコン(小)1過去にそれぞれトラウマのある男性2人がそれを乗り越えながら恋愛する話です。好きになってはいけないと思っていても、相手が自分に好意を持っているならば、あわよくば…を心のどこかで期待してしまう。同性だからと自分の心をコントロールできないあたりが、リアルに感じられ感情移入できた。トラウマの克服は少し早すぎるんじゃない?、というご意見もあるでしょうが、今回の相手はいい人で本当に良かった、終わりよければ全て良し、な流れで私は読まさせていただきました。それに絵柄や台詞の描き方の丁寧さには好感が持てました。説明し過ぎず表情や行間で読ませるところが上手いと思いました。BL初心者の方がサラッと読むには向いていますが、切な的BLをたくさんご存知の方には、あっさりしすぎかもしれません。しかし 描き下ろし短編で見せてくれた彼の「笑顔」には悩殺間違いなしです。




■監督:天野千尋
■キャスト:米原幸佑、谷口賢志、 富田翔、 松田祥一、 三戸裕也





万能鑑定士Qモナ・リザの瞳【5/31公開】

万能鑑定士Qの事件簿IX (角川文庫)万能鑑定士Qの事件簿IX (角川文庫)
(2011/04/23)
松岡 圭祐

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「これは贋作ではないか?」かつて、ルーヴル美術館で凛田莉子が『モナ・リザ』に抱いた違和感。その直感が、莉子の人生に転機をもたらす。37年ぶりに日本開催が決まった『モナ・リザ』展。そのスタッフ登用試験に選抜されたのだ!鑑定士として認められた、初めての大舞台。莉子はこれまで培ってきた全てを注いで合格を目指すが、『モナ・リザ』の謎が襲いかかる。最大の危機、到来!書き下ろし「Qシリーズ」第9弾。
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■感想
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Arikaアイコン(小)1今回の作品は表紙から見て分かるとおりモナ・リザが主軸が関係しています。復興という名目でモナリザ画の来日が決まり、日本から学芸員を選出することとなり、案の定ですが、主人公・莉子が選ばれます。そして、本物と贋作を見抜く力を学び、いざ本番へ…。しかし、モナ・リザさんの魔力に取りつかれた莉子は、鑑定能力を失ってしまう…。そうです、やっぱり事件は起きました。モナリザをテーマにフランス、波照間島、東京と莉子が奮闘します。何が本物で何が偽者か、ほんの些細な差でしかない。けれど、本物にはやはり心を揺さぶる何かがあるのだ!という莉子のこれまでの鑑定方法を悪用したようなストーリーでトリックを仕掛けてきます。中盤はボロボロになっていく莉子が気の毒で気の毒で仕方なかったです。 正直、そこまで根深いトリックが仕込まれていたとは思いませんでした。今回は途中まで、事件が起こらないミステリーかと思わせる異色な巻でもありました。




■監督:佐藤信介
■キャスト: 綾瀬はるか、 松坂桃李、 初音映莉子、 ピエール・ドゥラドンシャン、村上弘明


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