FC2ブログ
2020 08 « 1.2.3.4.5.6.7.8.9.10.11.12.13.14.15.16.17.18.19.20.21.22.23.24.25.26.27.28.29.30. »  2020 10

恋愛小説文庫処方箋…失恋の悩み②『長年付き合っていた彼にふられた』

kage

2014/06/18 (Wed)

Arika(恋愛小説)1

■失恋の悩み②

いつの時代も女性の悩みの多くは”恋愛”です。

恋に苦しみ、涙するとき、友のように寄り添い、その病を癒してくれるのは恋愛小説の数々。

そこで、Arikaがケース別にオススメの文庫を4~5冊ずつ処方させていただきました。



❤恋の悩みの中で、もっとも辛い「失恋」。 その悲しみを癒してくれる作品を集めました。

『長年付き合っていた彼』にふられて、

もう立ち直れません!
  

恋4



■そんなあなたに、おすすめする恋愛小説文庫処方箋は…。

Arika(くすり)彼との思い出がたくさんあるからこそ『燃えつきるまで』の怜子のように、心の傷は深く「立ち直れない」という絶望感にさいなまれることでしょう。

しかし、「別れ」という現実を受け入れ、自分をリセットすることが、次の恋への準備を始める事になります。

そのために、小説はさまざまなヒントをくれるでしょう。

『春の虫』『素晴らしい一日』で明日への希望もわいてくるのでは?


つらくても、逃げずに現実を受け入れましょう。


 春の虫(『おめでとう』所収) /川上弘美(著)

おめでとう (文春文庫)おめでとう (文春文庫)
(2007/12/06)
川上 弘美

商品詳細を見る


■内容紹介
忘れないでいよう。今のことを。今までのことを。これからのことを。
小田原の小さな飲み屋で、あいしてる、と言うあたしを尻目に生蛸をむつむつと噛むタマヨさん。「このたびは、あんまり愛してて、困っちゃったわよ」とこちらが困るような率直さで言うショウコさん。百五十年生きることにした、そのくらい生きてればさ、あなたといつも一緒にいられる機会もくるだろうし、と突然言うトキタさん……ぽっかり明るく深々しみる、よるべない恋の十二景。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━■
Arikaアイコン(小)1 「女どうしの友情? 恋愛?」

女どうしで温泉に出かけたら・・・・・・・・。

【Arikaの処方箋】
12の短編のどれも、とっても川上的なシチュエーションで、いずれも思いは成就しそうにない少々歪んだ恋愛がテーマになっています。『春の虫』は、女どうしの恋愛がテーマ。文面はものすごく静かですが、中で渦巻く繊細なエロチシズムと静かな孤独感がさざなみのように押し寄せてくる。「このたびが、あんまり愛してて、困っちゃったわよ」というセリフが印象的。ふられても女友達が聞いてくれれば・・・。






 燃えつきるまで/唯川 恵(著)

燃えつきるまで (幻冬舎文庫)燃えつきるまで (幻冬舎文庫)
(2005/04)
唯川 恵

商品詳細を見る


■内容紹介
恋も仕事も順調だった三一歳の怜子は、五年付き合い、結婚も考えていた耕一郎から突然別れを告げられる。失恋を受け入れられず、苦しむ怜子は、最優先してきた仕事も手に付かず、体調を崩し、精神的にも混乱する。そして、友人の「好意」から耕一郎に関するある事を知らされた怜子は…。絶望から再生までを描き、誰もが深く共感できる失恋小説。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
唯川/恵
1955年金沢市生まれ。金沢女子短期大学を卒業後、銀行勤務を経て作家に。2002年「肩ごしの恋人」で第一二六回直木賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━■
Arikaアイコン(小)1 「一度は経験する失恋の痛手」

結婚を考えていた耕一郎から突然別れを告げられた怜子。

仕事が手に付かず、精神的にも混乱して……。

【Arikaの処方箋】
この小説のテーマは「理不尽」。人間は幸福に対しては理由をさほど求めない。「偶然の出会い」とか「運命の人」で済ませることができる。しかし、不幸に対しては徹底的に理由を探してしまう。別れの理由は最後まではっきりしない。人間の思考は所詮合理的ではない。だから、恋愛も仕事(人間関係)も理不尽の山積み。そうだと分かっていても、自分にとっての合理を求めてしまう。だから、傷つく。でも、結局は自分で時間をかけて消化していくうちに、ある日あっさり”憑き物が落ちる”きっかけが訪れる。「いつだって、人生は『こんなはずじゃなかった』との戦いだ」。小説の最後の方で、立ち直り始めた怜子が心のなかでそうつぶやく場面がある。その言葉が、今のあなたを元気づけてくれるはず。 すべての女子が深く共感できる失恋小説。





 愛の続き/イアン マキューアン(著)

愛の続き (新潮文庫)愛の続き (新潮文庫)
(2005/09)
イアン マキューアン

商品詳細を見る


■内容紹介
主人公のジョーは、恋人のクラリッサと出かけたピクニックで、気球事故に遭遇する。その場にたまたま居た何人かの男たちが救助に駆けつけた。乗組員は無事だったが、救助にあたった男のひとりが、死んでしまう。その事件後のある夜、1本の電話がジョーのもとにかかってくる。「あなたはぼくを愛している」と。声の主ジェッド・パリーもまた、あの事件現場で救助にあたった男たちのひとりだった。彼はジョーと出会ったことを単なる偶然と片付けられずに、「神の意思」と解釈するが、それ以降、パリーのジョーへのストーキングが始まる。クラリッサは一笑に附し、警察も取り合わない。だがパリーの一方的な愛は、次第に脅迫へとエスカレートし、ついには現実の暴力となって、ジョーやクラリッサに襲いかかる。

パリーの愛は「ド・クレランボー症候群」と名づけられる。ある人物が自分を愛していると思い込む妄想症の一種である。しかし妄想に陥るのは、彼だけではない。ジョーはクラリッサがパリーのストーキングに無関心なために、ほかに男がいるのではないかと想像し、彼女を難詰する。事件現場で死んだ男の妻は、その男がピクニックに別の女を同伴していたと思い込んでいる。

退屈な日常では、ほんのささいなことで現実から足を踏み外すことができる。巻末に掲載されたド・クレランボー症候群の実症例を眺めて、この小説が遠いかなたの出来事ではないことに気づいたら、もうマキューアンの術中にはまっている。(文月 達)

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━■
Arikaアイコン(小)1 「狂気の愛が すべてを壊す」

ある事件以来、男から執拗に求婚されるジョー。

【Arikaの処方箋】
たまたま事故に居合わせた人々の係わり合いがいつしか狂気を生み、その波紋がまわりにも及び、静かに崩壊へと向っていく様がうまく描けている。自分に付きまとう狂信者がおかしいのか、それとも自分がおかしくなっていてそういう風に思えるのか、微妙なラインで話が進み、結末は思いがけない方向へ向かう。この小説は、愛と狂気を描いているが、執拗に主人公の男性に迫る男といった設定も全く違和感なく、読める。人間の不安定さ、愛情の不条理さ、理不尽さといったところが、よく描かれていて、心に残る。 お互いすれ違い破局を迎えるが、乗り越えて新たな関係を築くというのを心の拠り所にしては?






 素晴らしい一日/平 安寿子(著)

素晴らしい一日 (文春文庫)素晴らしい一日 (文春文庫)
(2005/02)
平 安寿子

商品詳細を見る


■内容紹介
恋人に逃げられ、勤務先は倒産。ドツボにはまった三十歳の幸恵は、昔付き合った男に貸した金を取り立てるところから人生を立て直そうと考えたが…(「素晴らしい一日」)。卓抜なユーモア感覚が絶賛されたオール読物新人賞受賞作を含め、憂きことばかりの人の世を、もがきながら生きる人間像を軽やかに讃える傑作六編。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━■
Arikaアイコン(小)1 「ドツボ脱出のきっかけは?」

30歳の幸恵は恋人に逃げられ、勤務先も倒産と不幸続き・・・・。

【Arikaの処方箋】
『素晴らしい一日』は、昔付き合った男・友朗のところへ借金を取り立てに行く30歳の女性の一日が描かれている作品。暗くなりやすい話をうまく軽やかに書き上げていて面白いです。主人公と昔の友朗のかけあいは悪くないし、友朗の愛すべき甲斐性なし具合はある意味ツボにハマる。読み終わるとストンとおさまりがよくて、ムダなことに思えたことが、全然ムダじゃない事に気付き、思わずフッと笑ってしまう。いかに自分に余裕がなかったかを痛感。きっと明日はいい日だと思えます。




 ケッヘル(上・下)/中山 可穂(著)

ケッヘル〈上〉 (文春文庫)ケッヘル〈上〉 (文春文庫)
(2009/05/08)
中山 可穂

商品詳細を見る


ケッヘル〈下〉 (文春文庫)ケッヘル〈下〉 (文春文庫)
(2009/05/08)
中山 可穂

商品詳細を見る


■内容紹介
その音楽は神のものか、悪魔のものか―カレーの海辺でひとりの熱狂的なモーツァルティアンと出会った伽椰は、情事の果ての長い逃亡生活に終止符を打ち、日本へと舞い戻った。そこで待っていたのは、ケッヘル番号を会員番号とする会員制旅行代理店の奇妙なツアーであり、依頼人の失踪に始まる恐るべき復讐劇の幕開きだった。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━■
Arikaアイコン(小)1 「狂おしい復讐劇にゾクゾク…」
モーツアルトの音楽に憑かれた男と過去の亡霊から逃げる女。

ふたりの人生が交差したとき、復讐が始まった。

作品はカホという女性目線と男性の目線で年少期からの思い出とが、一章ごとに交互に書かれています。次の展開が気になるところで、その章が終わり、と言う事が繰り返されているのでノンストップ、エンターテーメント的ミステリの要素で2倍に楽しめる。

【Arikaの処方箋】
『ケッヘル』は人のルーツを描いています。絶望の淵から生まれた恋。だが復讐の連鎖は止まらない。真に人間らしい人生とは、誰かをひたむきに愛し、愛される、薔薇色の不安に満ちあふれた人生。すべての事柄が巧みに紡ぎあげられていきます。男の陰湿なプライドも読んでいて嫌悪するくらい丁寧に描かれています。ドラマチックでスピーディーな展開なので、上下イッキに購入イッキに読んで下さい。上巻が良いところで終わるので多分、後悔します。内容を同性愛テーマというよりも、例えるなら”壮大な昼メロ”みたいなというか、人間愛と出会いとは必然という事を感じます。そして…最後までダークです。

関連記事
スポンサーサイト



コメントフォーム

kage


URL:




Comment:

Password:

Secret:

管理者にだけ表示を許可する

この記事へのトラックバック