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怪談本通信2014夏(怖い百冊物語1-5) 「暑い夏にオススメ!初心者でも楽しめる怪談本10」≪前半5冊≫

kage

2014/08/04 (Mon)

Arika報告書怪談2014

怪談本通信2014夏(怖い百冊物語1-5)

「暑い夏にオススメ!初心者でも楽しめる怪談本10」≪前半5冊≫



Arika報告書v

怪談は傑作の宝庫読まず嫌いは勿体ない!

怪談の面白さは、人の心の動きにグッと踏み込んでいく部分や、誰しにが逃れられない『死』というテーマについて考えさせられる点だと私は思います。

また、書き手の腕も非常にに重要で、「どんなテクニックで怖がらせてくれるか」も楽しみどころです。

作家の佐藤春夫は「文学の極意は怪談である」と唱えたといわれていますが、本当にその通りだと唸らされます。

さて今回の前半5冊は、入門書必読の定番の『百物語』タイトルや親しみやすい漫画に注目して作品を選びました。

特に注目なのは実際に行われた百物語の実録本。前の話が、次の話しに繋がり…・…という、百物語会ならではの様子を知ることができ、一読の価値があります。

これまで怪談を避けてきた人も、読まず嫌いをせず、是非この機会に挑戦してみてください。



(怖い百冊物語1冊目)
 怪談実話コンテスト傑作選2 人影

怪談実話コンテスト傑作選2 人影 (MF文庫ダ・ヴィンチ)怪談実話コンテスト傑作選2 人影 (MF文庫ダ・ヴィンチ)
(2011/04/25)
加門七海、東雅夫、平山夢明、福澤徹三/編

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“体験談にもとづく怪談実話作品”のみを募集した第2回『幽』怪談実話コンテスト。怪談界のトップランナーたちが、噂でも都市伝説でもない“本物”の怪談実話を精選した。小学校に伝わる怪異を情緒的に描いた「カベトラ」、苦い後味が印象深い「こどもがえり」、重厚な家系譚「葬儀は続く…」などの受賞作7篇、および受賞者による書き下ろし新作7篇を収録した傑作怪談集。
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Arikaアイコン(小)1 体験談にもとづく怪談実話作品を募集したコンテストの受賞作と、受賞者の作品が一冊に。失礼ながら、職業作家の書いた実話ホラーってすごいんだな、と思ってしまいました。本当に実話?と首を傾げてしまうような作品も中にもありましたが個人的には『河童の話』(北葛飾狸狐)が何とも言えず好きでした。恥ずかしながら私には巻末に収録された選考で述べられていたような所謂「文章の書き方」や「文法の正しさ」など専門的なことはいまひとつよく分かりませんが、一読者として、優秀賞3作は読みやすいし面白かったと思います。



(怖い百冊物語2冊目)
 男たちの怪談百物語

男たちの怪談百物語 (幽BOOKS)男たちの怪談百物語 (幽BOOKS)
(2012/10/05)
安曇潤平、怪談社 他

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2012年5月4日、黄金週間に沸きたつ世間をよそに、深川某所の仄暗い民家で人知れず催された、男性怪談作家による百物語怪談会。厳格なルールのもと、一晩をかけて開催されたその模様を、紙上に完全再現する。
2010年に刊行され話題を呼んだ『女たちの怪談百物語』。その第二弾は、日本全国から参集した怪談実話の精鋭たちによる、恐怖と哀愁の男祭りだ!
見届人に京極夏彦氏を迎え、野郎どものメンツと意地をかけた仁義なき怪談実話合戦の火ぶたは切られた……晴れて朝日を拝めるのは、どいつだ!?


著者について
安曇潤平(あずみ・じゅんぺい)
一九五八年、東京都生まれ。酒と煙草を愛す。山を舞台にした怪談作品を描く。著書に『山の霊異記 赤いヤッケの男』『山の霊異記 黒い遭難碑』。共著に『怪談実話系ベストセレクション』『FKB 饗宴2』など。
紙舞(かみまい)
怪談をテーマにした催しを企画・運営する「怪談社」に所属している怪談師。自らが取材した話のみを語り続ける。生真面目だが怪談を語るために生まれてきたような声に定評がある。怪談社の書記・伊計翼による著書に『怪談社 丙の章』『怪談社 丁の章』など。
黒 史郎(くろ・しろう)
一九七四年、神奈川県生まれ。「夜は一緒に散歩しよ」で第1回『幽』怪談文学賞長編部門大賞を受賞。著書に『獣王』『黒水村』『100KBを追いかけろ』『黒丸ゴシック2 人間溶解』『幽霊詐欺師ミチヲ』など。共著に『厠の怪』『怪談列島ニッポン』など。
黒木あるじ(くろき・あるじ)
一九七六年、青森県生まれ。山形県在住。「ささやき」で第1回『幽』怪談実話コンテスト・ブンまわし賞受賞。著書に『無惨百物語 ゆるさない』『狂奇実話 穽』『怪談実話 震』など。共著に『怪談実話コンテスト傑作選 黒四』『怪談実話系7』など。
小島水青(こじま・みずお)
一九七〇年、埼玉県生まれ。「鳥のうた、魚のうた」で第6回『幽』怪談文学賞短編部門大賞を受賞。著書に受賞作収録の短篇集『鳥のうた、魚のうた』がある。
小原 猛(こはら・たけし)
一九六八年、京都府生まれ。カメラマン、フリーライター。カメラマンとして独立後、沖縄に移住し、古書店経営を経て文筆業。沖縄を中心に怖い話の蒐集を行い、ラジオなどでも活躍する。著書に『琉球怪談 七つ橋を渡って』など。
紗那(しゃな)
怪談をテーマにした催しを企画・運営する「怪談社」に所属している怪談師。語りだけでなくイベントの構成や演出も担当している。紙舞と相反した性格が絶妙な掛け合いとなっている。怪談社のイベントシリーズに「全ての怪談の始まり」「婆沙羅」などがある。
朱雀門 出(すざくもん・いづる)
一九六七年、大阪府生まれ。二〇〇九年に「寅淡語怪録」で日本ホラー小説大賞短編賞を受賞。著書に『今昔奇怪録』『首ざぶとん』、共著に『怪しき我が家』『物語のルミナリエ 異形コレクション』など。
松村進吉(まつむら・しんきち)
一九七五年、徳島県生まれ。二〇〇六年、怪談実話の著者発掘コンテスト「超-1」で1位を獲得し、デビュー。著書に『「超」怖い話 X(カイ)』『異聞フラグメント 悪霊』など、共著に『怪談実話系ベストセレクション』『FKB話 饗宴』など。
水沫流人(みなわ・りゅうと)
一九五七年、広島県生まれ。「七面坂心中」で第1回『幽』怪談文学賞長編部門優秀賞を受賞、同作でデビュー。著書に『マリオのUFO』、共著に『怪談列島ニッポン』『厠の怪』『怪談実話系3』など。
京極夏彦(きょうごく・なつひこ)
一九六三年、北海道生まれ。小説家、意匠家。二〇〇四年『後巷説百物語』で直木賞ほか、受賞多数。著書に『姑獲鳥の夏』『魍魎の匣』『ルー=ガルー』『豆腐小僧双六道中』『死ねばいいのに』『オジいサン』『虚言少年』『定本 百鬼夜行 陽』『旧怪談』『幽談』『冥談』など多数。
東 雅夫(ひがし・まさお)
一九五八年、神奈川県生まれ。文芸評論家、アンソロジスト、『幽』編集長。二〇一一年『遠野物語と怪談の時代』で日本推理作家協会賞を受賞。著書に『怪談文芸ハンドブック』『文学の極意は怪談である』、編纂書に〈文豪怪談傑作選〉シリーズ、『お岩』『私は幽霊を見た』など多数。
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Arikaアイコン(小)12012年5月、10人の男性怪談作家が東京・布川に集結。実際に行われた百物語会の九十九話のエピソードが紙上で再現された一冊。それにしても、この表紙の無駄に暑苦しい圧迫感は何事・・(笑)。百物語形式は短いお話が次々語られていくのでわりと読みやすい。海外で出くわした不思議な話や沖縄や東北といった地域性もあったりで楽しめる。カンボジアのポルポト派内戦跡地、そんな軽く展示とかしていいんでしょうか・・拾った骨が毎回お店の人だの見知らぬ人から『忘れ物ですよ』と捨てても捨てても戻ってくる話が地味にさわさわしました。会の雰囲気がリアルに伝わってくる。



(怖い百冊物語3冊目)
 百物語/杉浦 日向子

百物語 (新潮文庫)百物語 (新潮文庫)
(1995/11/30)
杉浦 日向子

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江戸の時代に生きた魑魅魍魎たちと人間の、滑稽でいとおしい姿。懐かしき恐怖を怪異譚集の形をかりて漫画で描いたあやかしの物語。
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Arikaアイコン(小)1江戸の風俗研究家、エッセイストの顔を持つ漫画家・杉浦日向子による、江戸時代を舞台にした怪異譚集。九十九の怪談話(百話目を語るとばけものが現れるので、百話目はない)がおさめられているが、怪談話といっても怖い話というよりは、情緒を感じさせるような不思議な話がほとんどです。今も昔も変わらず世にも奇妙な物語や不思議や怪異が好きなひとがいたんですね~。説明のつかない不思議が日常の隣り合わせだった頃の空気感まで描かれてます。頭で読み解くようなそんな物語ではなく、五感で感じるような、そんな物語。 恐ろしさや怪しさとともに、優しげな絵柄から滑稽さや懐かしさを覚える。結構なボリュームでマンガじゃなかったら、読み切れなかったこと間違いなし!



(怖い百冊物語4冊目)
 文藝百物語/井上 雅彦、田中 文雄 他

文藝百物語文藝百物語
(2001/09)
井上 雅彦、田中 文雄 他

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何より怖い本当の話。1997年3月夕刻より、東京・根津の古旅館にて行われた「百物語」怪談会の記録集。井上雅彦、加門七海、菊地秀行、篠田節子、霜島ケイ、竹内義和、田中文雄、森真沙子が語り起こす本当の話。

黄昏時。根津の路地裏に佇む古びた旅館。迷路のような廊下を辿り、ある一室に赴く八つの人影。結界が張りめぐらされ、蝋燭が灯されたその部屋で、彼らは深まる夜のなか、次々と怪異体験を語り始める。百話を完結させるとよからぬことが…と言伝えられる百物語怪談会。鬼気迫る一夜を本書で史実に再現。読む者もおそらくその禍禍しい掟から無縁ではいられない。稀代のホラー作家八人による驚愕の怪談実話集。
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Arikaアイコン(小)1 1997年3月に、8人のホラー作家たちによって行われた百物語怪談会の実録本。内容は表記の様に百物語です。実際に行われた話を収録してありますが、中盤〜後半にかけて女性作家陣の話が『ありきたりな話』で、つまらないのが残念でした。気合いの入った話より、すっと入り込んでくる、言葉少なめな話の方が怖いですね。死んだ子以外の全生徒が合唱してる写真の話とか。(汗)ひんやり楽しみました。ありきたりな展開の怪談は読み飽きた方にはお勧め出来ませんが、「百物語」の感じを味わうには良い一冊だと思います。



(怖い百冊物語5冊目)
 文藝怪談実話―文豪怪談傑作選・特別篇/東 雅夫

文藝怪談実話―文豪怪談傑作選・特別篇 (ちくま文庫)文藝怪談実話―文豪怪談傑作選・特別篇 (ちくま文庫)
(2008/07/09)
東 雅夫

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文豪たちはお化け好き!?―若き日の遠藤周作と三浦朱門が熱海の宿で体験した迫真の幽霊目撃談。泉鏡花ら大正昭和の文人墨客をふるえあがらせた田中河内介にまつわる霊威譚の連鎖。小泉八雲から小林秀雄まで、山下清から水木しげるまで、三遊亭圓朝から淡谷のり子まで…古今の文豪を中心に、文化各界の多彩な名人上手が、達意の筆で描きだす怪談「実話」の傑作を一巻に蒐めたアンソロジー。


著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
東/雅夫
1958年神奈川県生まれ。アンソロジスト、文芸評論家。元「幻想文学」編集長、現「幽」編集長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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Arikaアイコン(小)1大正、昭和の文豪や、芸術家、学者らが執筆した怪談実話を記録したアンソロジー。 遠藤周作の”新耳袋殴り込み”ばりの実証編ではきっちりと緊張と緩和で爆笑をとりつつ締める手腕がにくい。化物屋敷にしろ田中河内介にしろそれぞれのディテールが微妙にちがう所がかえってリアリティを増す働きがあり、そこに生じた隙間そのものと一方で微妙に脚色したり、書いてるうちにノリノリになったりする行為こそが実話怪談の本領なのかもしれません。そこが興味深く、それぞれの作家の個性も出ていて、面白い趣向の一冊でした。 芥川龍之介の晩年を思い出させる怪談、淡谷のり子さんの背筋の凍るような人間関係の怪談も中々・・・・。 あと心霊スポットに意気揚々と人引き連れて行く遠藤周作の意外性。

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