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(全国妖怪文庫・第4弾「東西で比較!ご当地妖怪文庫ガイド」)家守綺譚 /梨木香歩

kage

2014/10/05 (Sun)

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日本人の妖怪愛は限りなく深い。

歴史を見れば、古代から連綿として、絵に物語にと妖怪を愛し続けてきたのである。

そんな妖怪ダイスキDNAを呼び覚ましてくれる文庫本を紹介しよう。

img842b遠野1

各地で生まれ、語り伝えられ、その地域の特徴を映す妖怪たち。

第2弾では、東西各地に伝わる妖怪をディープに知る文庫をご紹介。



アイコンりす今回のBook案内人・・・・Arika


西日本編


古代から近世にかけて日本の中心であった上方、古代王朝が存在したといわれる出雲、そして本土とは異なる歴史を歩んできた沖縄。悠々の時を刻んできた土地に生まれた妖怪たちが見せる万華鏡のような物語の美しさ、おもしろさを堪能しよう。


(全国妖怪文庫・第4弾「東西で比較!ご当地妖怪文庫ガイド」)・・・近江(滋賀県)
  家守綺譚/梨木 香歩

家守綺譚 (新潮文庫)家守綺譚 (新潮文庫)
(2006/09/28)
梨木 香歩

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Arikaアイコン(小)1 ほんの100年前、疏水の側の家での物語。

新米文筆家の綿貫征四郎は、ひょんなことから疏水の側にある一軒家に暮らし始めたとたん、庭のサルスベリに懸想され、死んだ親友の高堂、河童、狸などなど、妙なモノたちの訪問を受けるようになります。そんな彼らとののびやかな交流を、淡々と、そしてユーモアを交えて描く、妖怪的日常小説の嚆矢となる名作。




■主な『近江(現・滋賀県)』の妖怪

油赤子(あぶらあかご)
江戸時代中期の浮世絵師・鳥山石燕による妖怪画集『今昔画図続百鬼』にある日本の妖怪。「むかし志賀の里に」以降は、江戸時代の書物『諸国里人談』『本朝故事因縁集』にある怪火「油盗みの火」を引用したものである[2]。それらの書物によれば、近江国(現・滋賀県)大津で、油売りが夜ごとに地蔵の油を盗んで売っており、その者が死後に迷って怪火となったとの俗信が記述されている。比叡山にも「油坊」という怪火が現れたといい、『諸国里人談』ではこの油盗みの火は油坊と同じものとされている[3][4]。石燕の油赤子は、この『諸国里人談』などにある油盗みの火をもとにした創作物と推察されている。


油坊(あぶらぼう)
滋賀県や京都府に伝わる怪火、または亡霊。名称は、油を盗んだ僧侶がこれに化けたという伝承に由来する。滋賀県では、野洲郡欲賀村(現・野洲市)に、晩春から夏にかけて油坊という怪火が現れたと伝えられており、比叡山の灯油を盗んだ僧侶が変化したものといわれた[1]。このような怪火は、寛保時代の雑書『諸国里人談』によれば比叡山の西麓にも現れたという。滋賀県愛知郡愛荘町の金剛寺では、油坊は油を手にした霊とされる。こちらにも野洲郡のものと似た伝承があり、寺に灯油を届ける役目を持つ僧侶が、遊ぶ金欲しさに灯油を盗んで金を作ったが、遊びに行く前に急病で命を落としてしまい、それ以来、寺の山門に霊となって現れるようになったという。


踊り首(おどりくび)
日本の妖怪の一種で、人間の首だけが宙を舞う妖怪。人間(主に落ち武者や女性)が死んだ後、怨念や愛憎の念があまりに強いため、その首が胴体から離れて巨大化して古びた寺などに現れ、そこを訪れた生者を脅かす妖怪である。元禄時代には、播磨国の佐用郡(現・兵庫県)で大きな女の首が目撃されたという事例がある。江戸時代の古書『絵本小夜時雨』には「平川采女異蛇を斬」と題し、永禄時代の江州(現・滋賀県)で、ある者が馬の頭を持つ大蛇の妖怪を退治したところ、首だけが空へ飛んで行ったという話がある。また民俗学者・岩井宏實の著書においては、江戸時代の奇談集『絵本百物語』にある舞首も踊り首の一種とされている。


片輪車(かたわぐるま)
江戸時代の怪談などの古書に見られる日本の妖怪。炎に包まれた片輪のみの牛車が美女または恐ろしい男を乗せて走り、姿を見たものを祟るとされる。寛保年間の雑書『諸国里人談』に記述がある。寛文時代の近江国(現・滋賀県)甲賀郡のある村で、片輪車が毎晩のように徘徊していた。それを見た者は祟りがあり、そればかりか噂話をしただけでも祟られるとされ、人々は夜には外出を控えて家の戸を固く閉ざしていた。しかしある女が興味本位で、家の戸の隙間から外を覗き見ると、片輪の車に女が乗っており「我見るより我が子を見よ」と告げた。すると家の中にいたはずの女の子供の姿がない。女は嘆き「罪科(つみとが)は我にこそあれ小車のやるかたわかぬ子をばかくしそ」と一首詠んで戸口に貼り付けた。すると次の日の晩に片輪車が現れ、その歌を声高らか詠み上げると「やさしの者かな、さらば子を返すなり。我、人に見えては所にありがたし」と言って子供を返した。片輪車はそのまま姿を消し、人間に姿を見られてしまったがため、その村に姿を現すことは二度となかったという。



常元虫、浄元虫(じょうげんむし)
江戸時代の書物『三養雑記』や『煙霞綺談』にある怪虫。天正年間、近江国志賀郡別保村(現・滋賀県大津市)にいた南蛇井源太左衛門という侍が、戦乱で主家を離れて浪人となり、数百人の仲間を率い、諸国で盗賊や殺人など悪事の限りを尽くしていた。やがて老いた源太左衛門は人の勧めにより改心し、出家して常元(浄元)と改名し、故郷の別保村で暮していた。だが慶長5年、諸国の姦族が捕えられ始め、常元も過去の多数の悪行を問われて捕えられた。見せしめのために木に縛りつけられた常元は、見物人たちの前で罵詈雑言を吐きつつ斬罪に処され、遺体は木の根元に埋められた。翌年の夏、常元の遺体を埋めた木の根元から、おびただしい数の虫が現れた。それはまるで、人間が後ろ手に縛られたような姿に見え、やがて虫たちは羽化して飛び去ったが、その後も毎年必ず同じ虫たちが現れるので、村人たちはこれを常元の魂と考えて常元虫と呼び、因果の怖ろしさを噂しあった。常元の住んでいた土地は常元屋敷と呼ばれ、そこに家を建てた者は必ず災いに遭うといわれた。そのため、その地に住もうとする者は誰もいなかったという。


滝霊王(たきれいおう)
鳥山石燕による江戸時代の妖怪画集『今昔百鬼拾遺』にある妖怪。滝の中に不動明王が現れた姿で描かれており、石燕による解説文では「諸国の滝つぼよりあらはるると云 青竜疏に一切の鬼魅諸障を伏すと云々」と述べられている。詳細は不明だが、実際には妖怪ではなく、不動明王そのものを描いたとの説もある。また、滋賀県の天台宗の寺院・葛川息障明王院には、かつて開祖の相応和尚が滝壺から引き揚げた霊木で不動明王像を彫って尊体としたという伝説があるが(詳細は明王院 (大津市)#相応による草創を参照)、この伝説をモデルとして描いたものが滝霊王だとする解釈もある。


釣瓶落とし(つるべおとし)/釣瓶下ろし(つるべおろし)
京都府、滋賀県、岐阜県、愛知県、和歌山県などに伝わる妖怪。木の上から落ちて来て、人間を襲う、人間を食べるなどといわれる。滋賀の彦根市では、木の枝にいる釣瓶下ろしが通行人目がけて釣瓶を落とすといわれた。


鉄鼠(てっそ)
平安時代の僧・頼豪の怨霊とネズミにまつわる日本の妖怪。「鉄鼠」の名は江戸時代の妖怪画集『画図百鬼夜行』において作者・鳥山石燕が名づけたものであり、『平家物語』の読み本『延慶本』では頼豪の名をとって頼豪鼠(らいごうねずみ)、妖怪を主題とした江戸時代の狂歌絵本『狂歌百物語』では由来である滋賀県大津市の三井寺(園城寺)の名をとって三井寺(みいでらねずみ)ともいう。平成以降には京極夏彦による推理小説『鉄鼠の檻』の題名に採用されたことでも知られるようになった。


化け火(ばけび)
四季を問わず曇りか小雨の夜、湖の湖岸から出現し、地上から高さ4,5尺(約1.2–1.5メートル)の空中を漂う。最初は小さな火だが、移動しつつ大きさを増し、山の手に辿り着くころには直径3尺(約0.9メートル)ほどとなっている。この火の玉が人の顔が浮かび上がり、2人の人間の上半身が相撲をとっているような形になることもあるという。


蓑火(みのび)
近江国(現・滋賀県)彦根に伝わる怪火。旧暦五月の梅雨の夜などに、琵琶湖を人の乗った舟が渡ると、その者が雨具として身に着けている蓑に点々と、まるでホタルの光のように火の玉が現れる。蓑をすみやかに脱ぎ捨てれば蓑火も消えてしまうが、うかつに手で払いのけようとすれば、どんどん数を増し、星のまたたきのようにキラキラと光る。琵琶湖で水死した人間の怨霊が姿を変えたものともいわれるが、井上円了の説によれば、これは一種のガスによる現象とされる。


目玉しゃぶり(めだましゃぶり)
986年頃に近江国(現・滋賀県)の瀬田の唐橋に現れていたとされる女の妖怪。南條武の著書『完全図解シリーズ 妖怪ミステリー』にあるものだが、妖怪研究家・山口敏太郎により南條の創作物と指摘されている。外見は人間の女性のようで、その美しさは到底この世の者とは思えないほどだという。旅などで唐橋を渡る人がいると、絹の布で包まれた箱を差し出して「橋の袂にいる女の人にこれを渡して」と頼む。相手がそれを受け取ると「絶対に中を見ないで」と念を押す。箱を受け取った者が橋を渡って行くと、その言葉通りに橋の袂に別の女性がいるので、頼まれた通り箱を渡すと何事も起きずに済む。しかし渡すのを忘れて通り過ぎたり、言いつけに背いて箱の中を僅かでも目にすると、高熱を出すなど原因不明の病気にかかり、やがては命を落としてしまう。そしてその死体からは、なぜか目玉が消えているという。ある者が渡された箱の中を覗いてみたところ、その中には人間から抉り取られた目玉が大量に入っていたという。
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