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<全国妖怪文庫コラム⑥*続・東西で比較! こんなに違う妖怪≪江戸の「河童」 上方の「カワタロウ」≫「河童とはなにか」「河童考―その歪められた正体を探る/飯田 道夫」

kage

2014/10/12 (Sun)

<全国妖怪文庫コラム⑥>
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日本人の妖怪愛は限りなく深い。

歴史を見れば、古代から連綿として、絵に物語にと妖怪を愛し続けてきたのである。

そんな妖怪ダイスキDNAを呼び覚ましてくれる

「東西で比較! こんなに違う妖怪・後編≪江戸の「河童」 上方の「カワタロウ」≫」を紹介しよう。





続・東西で比較! こんなに違う妖怪≪江戸の「河童」 上方の「カワタロウ」≫

田國男の『遠野物語』でも、遠野の河童は”面の色赭きなり”とはっきり書かれているように、現在の我々が知る亀型の河童は、そもそもは江戸における河童のイメージであり、元来、猿型のイメージに比べると少数派でありました。

大都市である江戸では野生の猿を見かけることが少なく、一方で水路が発達していたため、そこに棲息する亀やスッポンに近いものとしてイメージされたのであろうとされています。

なお「河童」という名称も江戸の方言であり、18世紀までは「カワタロウ」という名称のほうが主に使われていました。

「カワタロウ」は近畿地方における呼び名だが、当時は上方が文化の中心地であったので、「カワタロウは江戸では河童ともいう」といった表現のほうが力を持っていたのあります。

ちなみに「カワタロウ」の姿は、全身に毛の生えた、猿に近いものとして描かれています。

しかし、やがて上方よりも江戸の文化の発信力のほうが強くなると、書物や絵などのマスメディアを通じて、江戸の「河童」イメージや呼び名が主流になっていきます。

江戸の言葉が「標準語」になっていったのと同じようなもので、現在ではすっかり亀型緑色の「河童」が全国的に共通イメージとなっていますが、本来は土地ごとの呼び名があり、姿かたちのイメージがあったはずなのです。




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Arikaアイコン(小)1 河童という存在を通して
民俗文化が現代社会のなかでの位置を明らかにする一冊。


国立歴史民俗博物館(歴博)の民俗展示室の「妖怪の世界」と題したコーナーの構築に向けて推進してきた調査・研究の成果をまとまたものです。 日本の妖怪のなかでも代表的存在である河童を、新しい角度からとらえなおしてみようとしたところがユニークで、河童のイメージの移り変わり、文字記録とのかかわり、歴史資料からの読み取りや河童と医薬品との関係を検討し、地域との多様なつながりについても考察しています。河童という存在を通して民俗文化が現代社会のなかでどのような意味を持ち、位置を占めているのかを明らかにする。




河童考―その歪められた正体を探る河童考―その歪められた正体を探る
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飯田 道夫

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Arikaアイコン(小)1 河童の定着したイメージの正体を探る。

民俗学の有名な公理に「妖怪は神々の零落した姿」と言うのがある。では河童はなんであったのだろうか?緑色の体に、ざんばら髪、頭の皿、口ばしというのが河童の定着したイメージだが、実際にはその形態には数多くの伝承が存在する。民俗学の観点から、現在の河童のイメージの正体を探る一冊。


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