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2014年中にチェックしておきたい、大注目の新人6/18人の作家たち

kage

2014/11/15 (Sat)

Arikaシネマ2014b1

Arika賞をとった本

賞をとって話題になった本には、人を惹きつける魅力がある。

いつか読もうと思っていた賞をとった作品を

この機会に手に取って読んでみませんか?

ペンギンアイコン3 『2014年中にチェックしておきたい、大注目の新人/18人の作家たち』

まだ1~2冊しか単行本が刊行されていない新人作家の中から、大プッシュの18人を選びました。

3人ずつ計6回に分けての更新2回目。


D23-f005.gif第24回鮎川哲也賞受賞作!
 Bハナブサへようこそ/内山純(著)

Bハナブサへようこそ/東京創元社

¥1,836
Amazon.co.jp

著:内山純
ジャンル:文芸鮎川哲也賞受賞
レーベル:――
出版社名:東京創元社
配信開始日2014年10月14日

あらすじ・内容
僕――中央(あたりあきら)――は、大学院に通いながら、元世界チャンプ・英雄一郎先生が経営する、良く言えばレトロな「ビリヤードハナブサ」でアルバイトをしている。ビリヤードは奥が深く、理論的なゲームだ。そのせいか、常連客たちはいつも議論しながらプレーしている。いや、最近はプレーそっちのけで各人が巻き込まれた事件について議論していることもしばしばだ。今も、常連客の一人が会社で起きた不審死の話を始めてしまった。いいのかな、球を撞いてくれないと店の売り上げにならないのだが。気を揉みながらみんなの推理に耳を傾けていると、僕にある閃きが……。この店には今日もまた不思議な事件が持ち込まれ、推理談義に花が咲く――。事件解決の鍵はビリヤードにあり。安楽椅子探偵、中央のデビュー戦。新・《黒後家蜘蛛の会》、誕生。
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Arikaアイコン(小)1「新人作家さんらしい初々しさもあり、『品性』もある、心地よい作品 」
ストーリー的には、ビリヤード店に持ち込まれる事件を常連客達があーでもない、こうでもないと推理合戦を繰り広げ、最後にビリヤード店の店主…ではなく、アルバイト君が事件を解決すると言った内容の四編からなる連作短編集。ビリヤ-ドと事件の謎が上手く絡んでおり、解決のヒントになるのが面白い!私はビリヤードはナインボールしか知らないので、なるほどと思いながら読みました。が、知識のある人はビリヤードと推理の両方が楽しめるかもしれませんね。登場人物もバランスよく個性的。それぞれの役割をきちんとこなしてる感じ。特にビリヤードの事しか頭にない店主こと『英 雄一郎』先生が割と好きだったりする それにしても着々と店の常連客を増やしていく主人公は、なかなか優秀なバイト君だと思う。 このシリーズが続くのかわからないが、著者の次回作に期待する!

内山純(うちやま・じゅん) 
1963年、神奈川県生まれ。立教大学卒。東京都在住。現在自営業。





D23-f006.gif第25回「小説すばる新人賞」受賞作。「日本ホラー小説大賞」読者賞!!
 赤と白/櫛木理宇(著)

赤と白/集英社

¥1,404
Amazon.co.jp

著者:櫛木理宇
ジャンル:文芸日本文学小説すばる新人賞すばる賞
レーベル:集英社文芸単行本出版社名集英社
配信開始日2013年09月13日

あらすじ・内容
みんな死ね、消えろ、いなくなれ。地方都市で暮らす女子高校生達の閉塞感と彼女たちがある事件を引き起こすまでの日々を描いた。

みんな死ね、消えろ、いなくなれ。いますぐ誰かと話したかった。メールしたい。誰かとつながりたい。この世界に、自分はひとりじゃないのだと思いたい(本文より)。新潟の雪深い町で暮らす高校生の小柚子と弥子にとって、見わたす限りすべてが雪で覆われた世界は、檻のようなものだった…。そんな彼女たちの前に小学生の頃転校していった友人の京香が姿をあらわす。京香との再会によって、小柚子達の関係性も、次第に変化していき、誰もが予測しなかった結末を迎える…。地方都市で暮らす女子高校生達の閉塞感と彼女たちが“ある事件”を引き起こすまでの日々を描いた第25回「小説すばる新人賞」受賞作。同年「日本ホラー小説大賞」読者賞も受賞した大型新人による話題作!!
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Arikaアイコン(小)1「雪に覆われた閉鎖的な白い世界の中で
少女たちの心に降り積もる絶望と狂気・・・そして悲劇が赤く燃え上がる!」

雪深い町で暮らす、少女たちの閉塞感と絶望的な日常が、リアル、というか、息苦しくなるほど生々しく描かれていている。「帰る場所なんかいらない。わたしたちはただ、行き場が欲しいだけ」と、彼女たちは、歪んだ親子関係を、友だちに打ち明けられない悲痛な想いを、叫ぶ。様々な要素が崩壊した時、事態は最悪の状態へ…。狂気が狂気を生み、たたみかけるようにエンディングに向かっての事件、火災につながってゆく・・・。 雪国の冬は重くホントに暗い。その中で事情をかかえる女子高生たちの物語だけど、この閉塞感は雪とリンクしてて怖くなる。だんだん空気が薄くなって身動きがとれないという印象を受けました。本書の内容から、「赤」は・・・炎の色、彼女たちの怒り。狂気などの象徴であり、「白」は・・・彼女たちの日常の雪の世界の色であろうと推測される。小柚子には元気になってほしいけどもう無理なんだろうか・・・。 少女たちの人間関係、家族関係、読後感は重いけれど嫌いではない。雪が重く降り積もる、どんどん追い詰められていく…そのどん詰まり感が良かったと思います。読んでる最中は曇天模様の空のように重苦しかったがラスト春の訪れを感じることが出来たのは、救いでほっと息をつくことが出来ました。

櫛木理宇(くしき りう)
1972年7月29日新潟県生まれ。大学卒業後、アパレルメーカー、建設会社等の勤務を経て、執筆活動を開始。2012年に「ホーンテッド・キャンパス」で第19回日本ホラー小説大賞読者賞を受賞。同年、「赤と白」で第25回小説すばる新人賞を受賞。







D23-f007.gif第33回日本SF大賞受賞。第1回創元SF短編賞 山田正紀賞。第147回直木賞候補
 盤上の夜/宮内悠介(著)

盤上の夜 (創元SF文庫)盤上の夜 (創元SF文庫)
(2014/04/12)
宮内 悠介

商品詳細を見る


著:宮内悠介
ジャンル:文芸SF
レーベル:創元SF文庫
出版社名:東京創元社
配信開始日2014年04月11日

あらすじ・内容
「相田と由宇は、出会わないほうがいい二人だったのではないか」――由宇は四肢を失い、囲碁盤を感覚器とするようになった。若き天才女流棋士の栄光をつづり、第1回創元SF短編賞で山田正紀賞を贈られた表題作をはじめ、同じジャーナリストを語り手に紡がれる、盤上遊戯、卓上遊戯をめぐる6つの奇蹟。囲碁、チェッカー、麻雀、古代チェス、将棋……対局の果てに人知を超えたものが現出する。デビュー作品集ながら第147回直木賞候補となり、第33回日本SF大賞を受賞した、2010年代を牽引する新しい波。解説=冲方丁
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Arikaアイコン(小)1「盤上にすべてを捧げる人たちと、一人のジャーナリストの視点から描く6編」
囲碁、チェッカー、将棋、麻雀……などの卓上ゲームをテーマとした6編の連作短篇集。 ジャーナリストの「わたし」の視点で虚実とりまぜて描かれている。常人を超えた高みに登った人の見える世界の追求がメインテーマになっている作品。将棋や囲碁といった難解で完全解の見えないゲームにおいて、その高みに近づいた者は別世界、あるいは神を見るといった感じですかね。またその頂に人類が辿りついたときゲームそのものが葬り去られると「人間の王」と「千年の虚空」で語られています。6つの卓上ゲームを題材にしつつ、「ゲーム」の本質は基本変わらない物なのではないかとも思えてくる。 完成度としては二作目のゲームを殺すゲームであるチェッカー名人とコンピュータプログラムの戦いを描いた「人間の王」が一番好きかな。 やや漫画的だが、気持ちよく読めた。しかし、6編ある短編どれもが素晴らしい完成度を誇っているのがまた素晴らしい。囲碁や将棋といった、およそSFとは結びつかないようなテーマを扱いながら、人知を超えた存在を見事に描ききっている文才。物語の好みとしては『象を飛ばした王子』、SF的側面からは『千年の虚空』、この2編が特に優れていると感じたが、誰もが知る「ゲーム」を使いながら究極のハードSFを現出させた作者には脱帽としか言いようがないが、デビュー作にして直木賞候補、当然としかだが・・・・・・・いや、デビュー作にして末恐ろしい。

宮内 悠介(みやうち ゆうすけ)
東京都生まれ。1992年までニューヨークに在住。早稲田大学第一文学部英文科卒業。在学中はワセダミステリクラブに所属。卒業後はインド、アフガニスタンを放浪。麻雀プロの試験に補欠合格するもプログラマになる。その一方、ワセダミステリクラブOBで構成する創作同人誌「清龍」に参加、創作活動をつづける。2010年、囲碁を題材とした短編「盤上の夜」にて、第1回創元SF短編賞で選考委員特別賞(山田正紀賞)を受賞。各種盤上ゲームを題材とした短編を連作として書きつぎ、2012年に連作短編集『盤上の夜』として刊行し単行本デビュー。







■鮎川哲也賞(あゆかわてつやしょう)
東京創元社が主催する公募の新人文学賞。「創意と情熱溢れる鮮烈な推理長編」を募集する。1988年、東京創元社が全13巻の書き下ろし推理小説シリーズ「鮎川哲也と十三の謎」を刊行する際、その最終巻を「十三番目の椅子」として一般公募した。翌年、その企画を発展する形で鮎川哲也賞が創設された。正賞はコナン・ドイル像、賞金は印税全額。受賞作は、毎年10月前後に東京創元社より刊行される。贈呈式は毎年、飯田橋にあるホテルメトロポリタンエドモント〈悠久の間〉にて、ミステリーズ!新人賞と合同で行われる。2009年からUstream、2013年からは、ニコニコ生放送によるインターネット生中継も行われている。

■小説すばる新人賞(しょうせつすばるしんじんしょう)
集英社が発行する小説誌小説すばるの公募新人文学賞である。年1回発表されている。受賞者には正賞として賞牌、副賞として200万円が授与される(第19回までは100万円)。

■日本ホラー小説大賞(にほんホラーしょうせつたいしょう)
KADOKAWA(社内ブランド・角川書店)とフジテレビジョンが1994年(平成6年)に「恐怖を通して人間の光と影を描こうとしている書き手のため」をコンセプトに設けた日本の文学賞。長編部門と短編部門があり、それぞれ長編賞と短編賞が授与される。また、両部門の中でもっとも優れた作品が大賞に選出される。賞金は、大賞500万円、長編賞300万円、短編賞200万円。受賞作および優秀作は角川書店より出版される。また、フジテレビによりテレビドラマ化、映画化・ビデオ化される場合もある。

■日本SF大賞(にほんエスエフたいしょう)
1980年に日本SF作家クラブにより創設された賞である。主催は日本SF作家クラブ。創設から、2012年の第33回まで徳間書店が後援していた。特徴としては、日本のSFであれば、メディアや芸術のジャンルにかかわらず、受賞の対象となるということである。小説や映画等の各ジャンルごとの賞は数多く存在するが、本賞のように様々な形態の作品が同じ土俵で評価されるものは珍しい。これまでにSF小説以外に評論やノンフィクション、漫画、映画、アニメが受賞しており、ゲームも候補に上がったことがある。対象は作品に限定しておらず、はやぶさの帰還などの現実の出来事、VOCALOIDや二足歩行ロボットASIMOのような製品も対象になると謳われている。

■創元SF短編賞(そうげんエスエフたんぺんしょう)
2009年に募集が開始された、東京創元社が主催する「広義のSF」短編を対象とする公募新人文学賞である。プロアマ問わず、商業媒体未発表の作品を募集する。正賞・優秀賞(第2回までは佳作)に加えて、各選考委員の名を冠した特別賞を出すことが恒例となっている。



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