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汐のなごり/北重人

kage

2015/07/07 (Tue)

2015年7月前半のBOOK特集★
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陽光きらめく春の海。穏やかで親しげな夏の海。センチメンタルな秋の海。冷たく厳しい冬の海。

四季それぞれに表現を変え、味方であり、脅威でもある海はまさに自然そのもの。

そんな海の近くで、海を糧に暮らす人々の、さまざまな海辺のくらしの物語を毎日一冊ずつご紹介。



アイコンりす総合的書籍構成編集人・・・・Arika*


 汐のなごり/北重人

汐のなごり/徳間書店

¥1,836
Amazon.co.jp


渋くて官能的なたたずまい。

Arikaアイコン(小)1だ一人の男に焦がれる元遊女(「海上神化」)、津軽の大飢饉を生き延びた男が兄と再開して知る母の最期(「海羽山」)、揺れる藩政に翻弄されて30年も兄の敵を探し続ける男(「歳月の船」)など全6編。毅然とした武士や懐の大きな商人、艶と度胸のある女たちなど、北前船が着く湊町で生き、人生の終盤に差し掛かった男女の物語はどれも趣があっていい。生い立ちや立場に違いはあれど、人には見せたくない何かを抱えながら、じっと自分を戒めるとうに生きる姿は凛と美しく、日本人の心の深い部分にやわらかな光を投げかけてくれる。江戸時代の始末のいい暮らし、著者の故郷を映したという水潟(みながた)という地の自然描写、美しい日本語、ミステリアスで感動的な展開など、時代小説の醍醐味を存分に味わえる一冊です。
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