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≪コーヒーにまつわる映画4≫邦画:珈琲時光

kage

2015/09/26 (Sat)

2015年9月のDVD特集!!

コーヒー2

★香り高いコーヒーショップが都内を中心に次々オープンしている昨今。

そこで今月は、世界で愛されるコーヒーにまつわる映画をピックアップ。

美味しいコーヒーを飲みながら、味わい深い映画を週イチ全4作を紹介!



物語:3/配役:4/演出:4/映像:4/音楽:4
総合評価 :★★★★☆ 5点満点評価=4.2点
 邦画:珈琲時光
2004年9月11日公開!

珈琲時光 [DVD]


★作品情報
ジャンル:ドラマ
製作国:日本
製作年:2003年
上映時間:108分 
監督: ホウ・シャオシェン
配給:松竹

★出演
一青窈
浅野忠信
萩原聖人
余貴美子
小林稔侍


★内容
2003年、東京。台湾から戻ったばかりのフリーライター・陽子は、神保町の古書店の物静かな二代目主人・肇のもとを訪ねた。2人は陽子が資料探しのため古書街へ足を運んでいたことがきっかけで親しくなり、しばしば喫茶店で珈琲を飲みながら穏やかな時間を共有している。陽子は幼い頃、両親が離婚してしまったため、北海道に住む目の不自由な親戚に育てられた。今では実父と継母とも良い関係を築いている。そんなある日、彼女はお盆で久々に高崎の実家へ戻った際、突然両親に自分が妊娠していることを告げるのだった…。






Arika報告書v

現代の『東京物語』

電車のある風景、そして逆光の美しさ

丁寧に入れたドリップコーヒーのように、

じわっと心に沁みこんで、至福の時間をくれる作品♪




ングルマザーになりそうな女性とその周囲の日常を淡々と描く物語。

2003年、小津安二郎生誕100年で作られた作品。

まず一青窈がきわめて自然な動きとセリフ回しで驚きます。

東京は電車で描くという監督の強い意志もすごく、確かに「東京物語」だし、最後の御茶ノ水駅近くでいくつもの線路が交差する場面などは、いろいろ交じり合って、すれ違って、それでもなんとかうまくいくだろうこの映画の物語のとてつもない表現になっていて感動します。映像だけボーッと見ていても東京の雰囲気はそれなりに楽しめるかもしれません。

特に電車マニアには嬉しい作品かも(笑)

都電荒川線や、御茶ノ水駅から望む3路線の立体交差、京浜東北線と山手線の並走など、数多の鉄道シーンが登場しています。

並走し交差する電車は、接触しそうでいて決して接触することのない現代の人間関係を象徴しています。

また、室内の人物の向こうの窓や入口の向こうから柔らかく降り注ぐ逆光の美しさ。

台湾の作曲家のピアノの音と絶妙にマッチする心地よい時間が流れます。

一青窈の部屋のカーテン越しの光、古書店のガラス戸の向こうの街路から流れ込んでくる光、実家の居間から見る明るい台所などなど、柔らかで包み込むような光が、母の胎内でまどろむ胎児のような安らかな気持ちにさせてくれるのです。

フリーライターの女と、彼女を気遣いながらも気持ちを伝えられない鉄道マニアの古書店主。

そして娘を思いやりながらも言葉をのみこむ父親の姿に、胸が熱くなります。

ストーリーらしいストーリーもない、スケッチのような作品だけれど、丁寧に入れたドリップコーヒーのように、じわっと心に沁みこんで、至福の時間をくれる作品です。 また、カメラに背を向けて食事をする主人公のカットなど、面白い演出もあったので、映画通の方には味わい深い1本になるかもしれません。

個人的にとても残念なのは、主人公・陽子が仕事場にしていた喫茶店「ももや」が有楽町駅前の再開発で閉店したこと。

でも、本作の中で生きていることで良しとしましょうか・・・。



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