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(10月のBOOK特集)本がある場所≪本の歴史と事情≫…Arika

kage

2015/10/20 (Tue)

(2015年10月のBOOK特集)

出会い、運命、ドラマのそばにはいつもがある
本がある場所が紡ぐ物語


本のある場所1a

いま、書店や図書館、図書室、出版社など本にまつわる場所が舞台の小説が人気を博している。

出会い、運命、ドラマのそばにはいつもがある。

本好きな人にとって、本に囲まれた空間は楽しいもの。

アイコンりす総合的書籍構成編集人・・・・Arika*


≪本の歴史と事情≫


人類の歴史と未来に寄り添いつづける「本と図書館」を考える。
 本と図書館の歴史-ラクダの移動図書館から電子書籍までー
 /モーリーン・サワ(著)、ビル・スレイヴィン (イラスト)、宮木陽子、小谷正子 (翻訳)


本と図書館の歴史-ラクダの移動図書館から電子書籍までー/西村書店

¥1,944
Amazon.co.jp

人々がどのように文字を記し、保存してきたのか、古代図書館から電子図書館までさまざまな図書館の役割を紹介します。

インターネットや高度な科学技術が進む現在、本・図書館のあり方をイラストでわかりやすく解説した1冊です。

Arikaアイコン(小)1の誕生から、歴史的な歩み、とても素敵な挿絵と、充実した内容が魅力的な絵本。私たち人類にとって「本とは何か?」と、その大きな意味を伝えてくれます。時代の権力者によって、図書館の蔵書も、多大な影響を受けてきました。焚書(ふんしょ)という歴史を乗り越えて、文化と教養、教えが、現代にまで受け継がれていることもあります。読書の大切さと、図書館の普及に努めた、発明家で政治家のベンジャミン・フランクリン、鉄鋼業で成功した大富豪アンドリュー・カーネギー、そして現代のマイクロ・ソフトの創業者ビル・ゲイツの活躍が紹介されています。本の価値の重要性と、私たち人類が、どのように本を守り、育て、「本によって、人類の知識と知恵が受け継がれている歴史である」ことを学ぶことができます。 小学校高学年向けの書き方で書かれているため、よくまとまっていて絵を通じて本の歴史がわかるし、読みやすい。かなり良い!




本の力、図書館の力。
 図書館への道―ビルマ難民キャンプでの1095日/渡辺 有理子 (著)

図書館への道―ビルマ難民キャンプでの1095日/鈴木出版

¥1,728
Amazon.co.jp

(社)シャンテ国際ボランティア会(SVA)の派遣で、ビルマ難民キャンプの図書館活動に携わった著者が、その活動を振り返り、本という物的支援に加え、心(魂)への支援ともなった活動の軌跡をたどる。

Arikaアイコン(小)1の本は、2000年から2003年にかけて、ビルマ難民キャンプの図書館活動に携わったNGOの著者の体験記。シャンテ国際ボランティア会(SVA)の派遣により、ビルマ難民キャンプの図書館活動に携わることになった著者の記録です。現地の方々と関係を築きながら、図書館をゼロからつくっていく過程はおもしろかった。選書の方針テーマはやや抽象的に感じたが、前例がないだけに難しいのだろう。主な活動内容は、子供たちに母語で読める絵本を届けること、図書館員の育成などです。著者自身の生い立ちやビルマ難民キャンプでの図書館建設〜図書館員養成の活動を通して、本の力、図書館の力が伝わってきました。難民キャンプでの活動ということでもっと暗い内容かと思ってましたが、人の心には国境はない!という感じでした。海外での援助活動をしたいという若い方々にはぜひ読んでいただきたいです。ところどころ泣きますよ!読後の余韻が本当にすてきな一冊でした。





すべては本を読むのを楽しみにしている子どもたちに届けるために・・・。
 図書館ラクダがやってくる―子どもたちに本をとどける世界の活動
 / マーグリート ルアーズ(著)、斉藤 規 (翻訳)


図書館ラクダがやってくる―子どもたちに本をとどける世界の活動/さえら書房

¥1,512
Amazon.co.jp

本を読むのを楽しみにしている子どもたち。それなのに本がない。世界にはそんなところがたくさんあります。それぞれの土地の図書館員やボランティアたちは、ラクダ、ゾウ、自転車や船を利用し、あるときは、かついで本をとどけています。移動図書館の役割と読書の大切さをつたえる写真絵本。

Arikaアイコン(小)1界の様々な国の「図書館」事情を紹介する写真絵本。表紙に描かれているのは、タイトルに使われているラクダが本を運ぶモンゴルの移動図書館です。本を受け取る子どもたちの笑顔、無心に本を読む姿が目に飛び込んできます。「みなさんは、自分の町の図書館をあたりまえのものと思っているかもしれません。わたしも以前はそうでした。でも今度本を借りるとき、こんなにたくさんの本の中から好きなだけ選んで、無料で家に持ち帰れるみなさんは、いかにめぐまれているかということを考えてみてください。」まず著者は、はしがきで語っています。私たちは、図書館と聞くと、身近にある町の図書館の建物や学校の図書室を思い浮かべますが、世界には、あちこちに移動する図書館、しかもその移動手段は、バスやトラックや船だけでなく、ゾウやラクダであったり、ロバの荷車や自転車であったり、びっくりするような方法が用いられています。様々な手段でなんとかして本を届けようと献身的に努力する人たち、そして、それを楽しみに待つ子どもたちの笑顔。家の近くに図書館があり、自国の言語で書かれた本を借りられるというのがどれだけ幸運なことかもよく分かります。





東京の知らなかった図書館がいっぱい
 TOKYO図書館日和/冨澤 良子(著)

TOKYO図書館日和/アスペクト

¥1,620
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公立の総合図書館や博物館、美術館に併設している図書館を中心に、個性ある蔵書が魅力的で、建物、空間、雰囲気など、読書以上にも楽しめるような図書館を選んだ、図書館ガイドブック。

Arikaアイコン(小)1京の図書館を紹介したガイドブック。図書館というと、公立の総合図書館しか知らなくて、そういうものを紹介した本なのかと思っていたら、博物館や美術館に併設している専門図書館というものがいっぱいで驚いた。東京の様々な図書館が紹介されているのですが、個性的でおしゃれ、取り扱いや本に関するスタンスが特殊なところが多かった。勉強になる一冊。 写真の雰囲気や、文章がとてもよくて、どこも行きたいと思わせてくれます。図書館ってこんな素敵な場所だったんだと再発見できました。





江戸時代のはじめ京都で、出版業は始まった。
 江戸の本屋さん―近世文化史の側面/今田 洋三(著)

江戸の本屋さん―近世文化史の側面 (平凡社ライブラリー)/平凡社

¥1,404
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江戸時代のはじめ京都で、出版業は始まった。次いで大坂で、やがて江戸でも、本の商売が興隆する。読者層が拡がる。書目が変わる。統制の制度がつくられ、須原屋とか蔦屋とか、本屋たちの新しい経営戦略が展開される―出版を軸にして近世という時代とその文化を見直すとき、既存の歴史観の殻がやぶける。新しい近世研究を促した名著、待望の再刊。

Arikaアイコン(小)1書は、1977年にNHKブックスとして刊行されたものを平凡社ライブラリーで再刊されたもの。寛文から元禄にいたる二十年間に出版物が激増し、元禄時代の流通冊数はおよそ一千万冊に及び、その後も増加していったという。その原因を十七世紀初頭以来、日本の社会的コミュニケーションの特質が大きく変化したとみている。そこで、それを考えるには当時の出版を担った書物屋の様子を明らかにすること(本書6‐7頁)が本書の目的である。最初に京都の出版情勢について述べられており、概して学術中心の本を扱い、幕府、大寺院や大名・上級文化人のような社会的地位の高い人々を主に販売対象としていた。しかし、元禄時代の大阪では、「庶民」の中では上層であるが、世間一般の読書層を得意先としたのである。そして舞台は江戸に移り、その時代では「元禄時代」「田沼時代」、「化政時代」と「幕末」の出版状況について触れられている。本屋さんが農家まで出張して営業してるのに、ちょっと感動した。しかも、買ってるし、貸し借りしているし。みんな昔から本好きなんだなぁ。





現代日本の書物のルーツは和本にある。
 江戸の本屋と本づくり―続 和本入門 /橋口 侯之介 (著)

江戸の本屋と本づくり―続 和本入門 (平凡社ライブラリー)/平凡社

¥1,512
Amazon.co.jp

書物好きの日本人はどのように形成されたか。

多量に本がつくられ売買された京都・江戸の本づくりの様子から、和本を通して日本人の書物観を探る。大好評の『和本入門』続編。

解説=宮下志朗。

Arikaアイコン(小)1代、手にする和本の多くは江戸時代につくられた。京都・大坂・江戸では、大衆文化の興隆により、驚くほど多くの本が生み出され、流通していった。和本の持つ魅力が日本人の書物観を形づくったのである。本書は、江戸時代に焦点を当てて、書物に携わる「人の行為」から考えたものである。本を「つくる」・「売る」・「読む」人たちだけでなく、「伝える」・「残す」・「集める」という行為をする人々も合わせた複合的な側面も考える必要があるとしている。私が特に興味をもったのが、「伝える」という面。和本の場合、ほとんど一冊の本が複数の人たちによって読まれ、保存され、さらに古本として再流通した。後の読者が読みやすいように、当時の読者(本書では便宜的に「先行読者」としている)は句読点、振りがな、訓点、注釈などが書きいれられ、より書物として「成長」していった。江戸時代の文化というか、写本や出版のあれこれが興味深かったです。江戸の本づくりと流通の仕組みを明らかにし、ますます面白くなる和本の世界がここにある。




江戸のサブカル。情報メディアが花開く。
 江戸の出版事情 /内田 啓一 (著)

江戸の出版事情 (大江戸カルチャーブックス)/青幻舎

¥1,944
Amazon.co.jp

江戸のサブカル。情報メディアが花開く。
歌麿、写楽、北斎、広重。馬琴に一九。江戸の出版文化は華やかだった。ベストセラーに名所案内。
役者絵に美人画、仮名草紙など。多種多様な出版文化が民衆のパワーによって見事に開花した一大ルネッサンス。


本書の内容です。
一・ 初期の出版物 嵯峨本、仮名草紙と浮世草紙、絵俳書

二・ 出版と浮世絵 黒摺絵、紅絵、漆絵、紅摺絵

三・ 出版物と色摺 多色摺書物の登場、俳諧物、絵俳書、絵暦、錦絵版画の隆盛、浮絵と眼鏡絵、大首絵

四・ 古典と出版物、そして江戸の学問 絵入物語 狂言本、産業書、図典、叢書、名鑑

五・ 地図と名所図会

六・ 戯作の出版 草双紙、談義本、黄表紙、滑稽本、人情本、洒落本、読本、合巻

七・ 美術書の出版 絵手本

八・ 名所と浮世絵

九・ 絵草紙紙屋からのさまざまな出版物 扇絵、柱絵、団扇絵、相撲絵、双六、瓦版、疱瘡絵、はしか絵、有掛絵、影絵、組上げ絵、判じ物

十・ 西洋文化と出版
コラム 原稿用紙と黄檗版、摺物、お江戸日本橋と版元、彫師と摺師の腕の冴え、大首絵の背景 地潰しと雲母摺、江戸のベストセラー、「伊勢物語」と浮世絵、奥付と刊記、和綴じ本、匡郭、手鎖五十日、版本の表紙、江戸のファッションブック「小袖雛形」、江戸の解剖

別紙  浮世絵の技法と木版技法との相関関係年譜 和本の版型、浮世絵の版の大きさ

Arikaアイコン(小)1戸時代の出版事業、江戸時代の小説・物語から旅行案内、図鑑、絵手本などの冊子。墨摺絵から錦絵、双六、まじない、瓦版にいたるまでの一枚物が広く集められている。見開きB4判で図も大きく、印刷が美しい。木版技法と浮世絵技法の対比年表はよくまとまり、浮世絵鑑賞に役立つ。堅めの学術書や新書などではどうしても不足しがちな図版が,フルカラーで豊富に掲載されている。西洋でも評価された浮世絵、高い識字率、貸本屋の存在、木版画という世界史のなかでも珍しい出版形態など、改めて江戸時代の出版技術・出版業の発達には驚かされた。コラムも興味深い。『南総里見八犬伝』は500部ほどだが『偐紫田舎源氏』は1万部も発行されたという。歴史好きな読書家にはぜひおすすめしたい一冊。




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