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(10月のBOOK特集)本がある場所≪図書館が舞台≫…Arika

kage

2015/10/01 (Thu)

(2015年10月のBOOK特集)

出会い、運命、ドラマのそばにはいつもがある
本がある場所が紡ぐ物語


本のある場所1a

いま、書店や図書館、図書室、出版社など本にまつわる場所が舞台の小説が人気を博している。

出会い、運命、ドラマのそばにはいつもがある。

本好きな人にとって、本に囲まれた空間は楽しいもの。

アイコンりす総合的書籍構成編集人・・・・Arika*


図書館の本から紡ぐ物語

 晴れた日は図書館へいこう /緑川 聖司 (著)

晴れた日は図書館へいこう (ポプラ文庫ピュアフル)/緑川 聖司

¥626
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晴れた日は図書館へいこう ここから始まる物語 (ポプラ文庫ピュアフル)/ポプラ社

¥670
Amazon.co.jp

Arikaアイコン(小)1書館好きな小学4年生の女の子しおりが主人公。茅野しおりの日課は、憧れのいとこ・美弥子さんが司書をしている雲峰市立図書館へ通うこと。そこでは日々、本にまつわちょっと変わった事件が起きている。六十年前に貸し出された本を返しにきた少年、次々と行方不明になる本に隠された秘密……。本と図書館を愛するすべての人に贈る、とっておきの“日常の謎"。知る人ぞ知るミステリーの名作が、書き下ろしを加えて待望の文庫化。主人公のしおりちゃんのいとこの美弥子さん、利用者さんのことそんなにいろいろ喋っちゃだめ!と1話でははらはらしましたよ。それで話が転がるから仕方ないところですが。しおりが遭遇する図書館 でのいろいろな出来事を通じて、成長していく物語。何気なく借りている 図書館の裏もわかって、面白く読めました。「消えた本の謎」は、小学生ならではの気持ちが鍵になっていて特に面白い。本と図書館が大好きな女の子が図書館で出会う様々な人々との交流や、図書館でおきるちょっとした事件をミステリアスタッチに描いた連作短編。第一回長編児童文学賞佳作受賞作品。




つまらない本しかない不思議な図書館の物語。
 ツクツク図書館/紺野キリフキ(著)

ツクツク図書館 (MF文庫ダ・ヴィンチ)/メディアファクトリー

¥596
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Arikaアイコン(小)1まらない本しか置いていないツクツク図書館は、運び屋、語学屋、戻し屋ちゃん、と職員もへんてこぞろい。そこにある秋、ひとりの着ぶくれ女がやってきた。仕事は蔵書を“読む”、ただそれだけ。なのに女は働かず、来る日も来る日もわがまま放題。だけど図書館にある“伝説の本”の話を聞いて…?「図書館」好きの人たちの心を掴んだ作品。 猫が読書、可愛い。近くのものが見えない戻しやちゃん、可愛い。時々出てくるカレーが妙に美味しそうに感じました(笑)。最後の方、館長の負けん気の強さが良いスパイスです。私だったらつまらない本、、、字は追って進めるけど頭には入ってこないだろうな~。 キャラクターがみんな個性的で面白いです。本というものは最後まで読み通すと少し重くなっているものらしい。人の心に何かを刻んだ証なのだろうか。





おさがしの本があれば、ぜひ図書館のレファレンスカウンターへ。
 おさがしの本は/門井 慶喜(著)

おさがしの本は (光文社文庫)/光文社

¥669
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Arikaアイコン(小)1人公・和久山隆彦の職場は図書館のレファレンス・カウンター。利用者の依頼で本を探し出すのが仕事だ。だが、行政や利用者への不満から、無力感に苛まれる日々を送っていた。ある日、財政難による図書館廃止が噂され、和久山の心に仕事への情熱が再びわき上がってくる……。様々な本を探索するうちに、その豊かな世界に改めて気づいた青年が再生していく連作短編集。限られた手掛かりで本を探すところが謎解きの様相を呈するビブリオ・ミステリーだが、もっと本に関する深いうんちくが語られるのかと思いきや、そんな部分は案外少なく、「ビブリア古書堂シリーズ」などに比べるとちょっと物足りなさも。と思っていたら、話は身の回りの謎解きから、図書館の存続をかけた市議会との戦いへ。なんといっても主人公が図書館の必要性を説く言説がまた読みどころ。図書館業務の一端を知るいいきっかけになると思います。本を探すって難しい!でも、図書館員は日々、本探しのお手伝いをしています。長年、 図書館のレファレンス・カウンターは、一体あれは何のためにあるんだろうとずっと疑問に思っていたので、この本で解決。財政難で地方の図書館存続問題が続出している中、一つの答え方を提示してくれてはいるが、現実的にはどうなんだろう?もし図書館無くなったら泣いちゃうだろうなー。和久山さんは最後まで図書館に残ると思っていたのですが、そう思い通りにはいかないよなーと(笑)。





 世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド /村上春樹(著)

世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド 全2巻 完結セット (新潮文庫)/新潮社

¥1,358
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Arikaアイコン(小)1段使うことのない感性というか想像力が刺激されるような作品。「世界の終わり」「ハードボイルドワンダーランド」というふたつのリンクした別の物語を交互に読み解いていく楽しさがある。「世界の終わり」では壁に囲まれた終わりの世界(「ハードボイルドワンダーランド」の「私」の頭にインプットされた世界)が流れていき、「ハードボイルドワンダーランド」は、「僕」の頭が終わりに向かっていきます。とっても読んでみて考えさせられることが多いのですが、説明できない世界観です。心が無くなると争いもなく平和ではあるが、そこには喜びや悲しさ、怒りなども消えてしまう。 特に終盤間際には、坦々と静かにとても深いところまで思いを馳せることができた。何気ない事柄が違った視点で捉えられるような。 中盤の博士との会話は、ほぼ理解不能だったし、結局なんだっただろうとちょっとひっかかる部分はあるけど、それもアリかなと思えてくる。 今回も、心ってなんだ?と考えながら読んでいました。 分かったことは、芸術に感動するその気持ちは一つの立派な心の働きだということ。 楽器を手に入れてからの「世界の終り」の主人公の内面は見ものです。 まだまだ浅い私ですが読後感はとても良かった。 ちょっと陰気で、でも楽しい話。のらくろがお気に入り。





 「図書館奇譚」(『カンガルー日和』所収)/村上春樹(著)

カンガルー日和 (講談社文庫)/講談社

¥529
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Arikaアイコン(小)1書館の話は「図書館奇譚」。短編集の最後を飾ります。「図書館奇譚」は著者の作風が顕著に現れているので特に外せない作品です。 どのお話もすごく短くて、口に入れた瞬間に溶けてしまうマシュマロのように一瞬で終わってしまいます。時間が作り出し、いつか時間が流し去っていく淡い哀しみと虚しさ。都会の片隅のささやかなメルヘンを、知的センチメンタリズムと繊細なまなざしで拾い上げるハルキ・ワールド。ここに収められた18のショート・ストーリーは、佐々木マキの素敵な絵と溶けあい、奇妙なやさしさで読む人を包みこむ。難しく考えず雰囲気に身を任して読むのが良い。どれも嫌味のない不思議な作品たち。





 阪急電車/有川 浩 (著)

阪急電車 (幻冬舎文庫)/幻冬舎

¥576
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Arikaアイコン(小)1に座った女性は、よく行く図書館で見かけるあの人だった…。片道わずか15分のローカル線で起きる小さな奇跡の数々。乗り合わせただけの乗客の人生が少しずつ交差し、やがて希望の物語が紡がれる。恋の始まり、別れの兆し、途中下車―人数分のドラマを乗せた電車はどこまでもは続かない線路を走っていく。ほっこり胸キュンの傑作長篇小説。 往路、宝塚から西宮北口行き。ちょっとしたきっかけの男女の出会い。冴えない友人に婚約者を寝獲られた復讐に燃える美女。小さい孫を連れている夫に先立たれた老婦人。乱暴な男に必死に連れ添う女子学生。ちょっと背伸びしている騒がしい女子高校生たち。彼女いない歴イコール年齢と彼氏いない歴イコール年齢の2人。そして折り返し。しかし、時は流れて半年後。そしてまた、ひと駅ごとに主役達が切り替わる。ブランドもののカバンを持つ騒がしいオバサン軍団の失礼な席取り合戦を皮切りに、往路で登場した人たちのその後のドラマが次々展開する。物語に出てくる人たちが温かかく人間味があって読み終ると人間が好きになる話だった。 見事な舞台設定と場面切替え。読みやすく、視覚に訴える描写。わずか8駅しかない阪急電鉄今津線。ひと駅ごとにニアミスを重ねながら、巧みに主役が交替してゆく。図書館帰りの風景の描写がなんとも素敵なんだよね。あんな出会いに憧れます(笑)。




「オツイチ小説再生工場」という企画からうまれた乙一と読者のコラボ企画モノ。
 「物語を紡ぐ町」(『箱庭図書館』所収)/乙一 (著)

箱庭図書館 (集英社文庫)/集英社

¥648
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Arikaアイコン(小)1書館が出てくるのは「物語を紡ぐ町」。文善寺町という小さな町が舞台。文善寺町という箱庭で潮音さんを軸に紡がれる物語。図書館や古書店が舞台になるだけで無条件に面白さの守備範囲に入ってしまいます。潮音さんは超人見知りでも巨乳でもなさそうですが、名探偵ぶりはあの人と同じですね。 どのストーリーにも登場する、本が大好きで片時も本を離さない潮音さんがいい味を出していると思った。“物語を紡ぐ町”で、ときに切なく、ときに温かく、奇跡のように重なり合う6つのストーリー短編集にまとまっています。特にラストの「ホワイト・ステップ」が、少し奇妙で、悲しく、それでいて暖かくなるような乙一らしい話が良かった。「コンビニ日和!」も面白かったです。そもそもこの本を出すきっかけは、素人のボツ作品を募集し、それを乙一が乙一流にアレンジするという企画が元となっているため、完全に乙一のオリジナルの作品ではない、いわばネタ提供者公認の二次創作。だから、乙一の大ファンで、乙一が全く別のジャンルを書くとどうなるのだろう!という興味を持てる人だけに是非。





一言で言うと「幽霊がもたらすハートフルミステリー」
 図書館の女王を捜して/新井 千裕(著)

図書館の女王を捜して/講談社

¥1,680
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Arikaアイコン(小)1書館の女王とは、主人公の死んだ妻のこと。ミステリーのようなファンタジーのようなお話。妻を亡くした便利屋の元に、奇妙な仕事の依頼が。それは〈霊〉が愛する人のために仕組んだことだった。図書館に残された蝶の栞、薔薇の香水、愛犬パピなど、キーアイテムは可愛らしいのに、会話や人物の描写が粗雑で、ちぐはぐな印象を受けた。みなさん〈霊〉に操られ過ぎだし…。とにかく妻のサドっぷりに笑わせてもらった。違う人がこのストーリーを描いたなら、もしかしたらとんでもないセンチメンタル感動ものになるのかも。でも、この作者さんが執筆されたこの作品は、笑えるところがまんべんなく散りばめてあって、重くならず読後感がとても良い。霊とか盲目な人とか、霊にさりげなくそそのかされて誘惑してくる人とか、サドな妻とか。少し不思議な素敵なお話でした。何より蝶と薔薇という設定、そしてラストの1ページがとても素敵。 白い蝶の栞・ホワイトローズの香りにのせて、図書館の書庫のように様々な小説を織り交ぜながら流れる、楽しくて、ちょっと知的な愛の書き下ろし長篇小説。これを読んで、新井千裕さんの不思議な魅力にハマったら、他の作品も是非。




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