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BOOK OF THE いちばん星 2015≪少年・青年コミック・うさタク編≫

kage

2015/12/29 (Tue)

BOOK OF THE いちばん星 ウサギ釣り 2015

Arikaうさたくアイコン ≪少年・青年コミック・うさタク編≫



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 ダンジョン飯(1~2巻)/九井諒子(著)

ダンジョン飯 1巻<ダンジョン飯> (ビームコミックス(ハルタ))/KADOKAWA / エンターブレイン

¥価格不明
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地下深くに黄金城が眠るというダンジョン。

ドラゴンに襲われ食料を失ったライオス一行は、ダンジョン内で自給自足。

魔物食の研究をするセンシ出会い、スライムやミミック、魔物を料理する。

料理が切り開く新しい中世RPG風世界!!
Arikaうさたく2中世ヨーロッパ風RPGの世界観に、流行の「料理マンガ」(倒した魔物を食べる)のエッセンスを加えた作品だが、両者の食いあわせが絶妙。たとえば「歩き茸」など、RPGではおなじみの敵キャラにしても、食材として調理するという観点から生態や構造を見る事で、「縦に切りやすい」という発見と新解釈がある。同様に「スライム」や「バジリスク」、あるいは「動く鎧」といった定番の敵キャラが、次々と九井諒子風に再定義されていく。「食べる」という行為を通じて、既成概念にとらわれない、新しいファンタジー世界の見方を提示しつつ、斬新かつ説得力を備えた世界観。異世界の食事というアイデアとダンジョンの組み合わせ、作者は天才か、是非ともご賞味あれ!




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 はたらく細胞(1~2巻)/清水茜(著)

はたらく細胞(1) (シリウスKC)/講談社

¥648
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人間の細胞の数、約60兆個。

新米赤血球や頼りになる白血球たちが、インフルエンザやスギ花粉と戦う。

体内細胞の活躍を描いた細胞擬人化お仕事マンガ!

人体はひとつの世界!
細胞たちの活躍をさわやかに擬人化!

Arikaうさたく2まさかの細胞擬人化! 一過性のブームという段階はとっくの昔に過ぎさり、もはや擬人化ものは、日本のカルチャーにおける定番の題材になった感がある。内容はまさにタイトルどおり、人間の体内で活躍する様々な細胞たちを擬人化し、人体をひとつの大きな社会システムと見立て、彼ら彼女ら=細胞のそこでの働きぶりを活写している。世界(=人体)は脅威に狙われている!ウイルスを筆頭に、肺炎球菌、スギ花粉、インフルエンザ、すり傷・・・・次々と体内に進入する様々なおそろしい敵を相手に、白血球、赤血球をはじめとする細胞たちは、24時間365日、休みなくはたらく!闘いは、建築物(のようなもの)をぶち壊し、血しぶき(っぽいもの)も飛び出すほど…。しかし、清潔感のある絵柄のおかげで、やっている行為のえげつなさのわりには、サラッとした読み応え。人体の仕組みをちゃんと解説してるのにマンガとしても面白い!と同時に人体の構造を象徴的なデザインに置き換えた背景はひと目でわかる機能的なかたちをしており美しくもある。





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 魔法使いの嫁(1~4巻)/ヤマザキコレ(著)

魔法使いの嫁 通常版 4 (BLADE COMICS)/マッグガーデン

¥617
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魔法使いのエリアスに「弟子」そして「花嫁」として招き入れられたチセ。

「竜の巣」で自らの杖を作る彼女に、リンデルはエリアスの遠き日の想い出を語り・・・・・・。

少女×人外が織りなす異種婚姻幻想譚
Arikaうさたく215歳の少女・チヤと人外のエリアスの心が少しずつ通いあうさまが、丹念に描かれる。紳士然としたエリアス(顔が骨)にチセが心を開くのは、『美女と野獣』的当然の展開として、チセには断片的に語られる辛い過去がある。エリアスもまた、本作で明らかになっていない”夜の愛し仔(スレイ・ベガ)”としてのチセの能力の全貌を知ってるようで、それらの要素が二人の関係にどんな影響を与えるのか見逃せない。丁寧に描きこまれた童話のような世界観もいい。弟子として買われたと思っていた自分が、嫁候補でもあったと知り、驚きを隠せないチセ。魔法使いのエリアスの顔は鋭い犬歯のある骨、頭には山羊の角。相当、恐ろしい外見なのだが、物語が進むにつれそれも気にならなくなり、種族を超えて少しずつ縮まる二人の距離。所有物ではなく、自らの意志で家族になろうとするチセと、紳士だが共感は苦手なエリアス。チセの心の解放と、感情を知っていくエリアスも楽しみ。






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 ゴールデンカムイ(1~4巻)/野田サトル(著)

ゴールデンカムイ 1 (ヤングジャンプコミックス)/集英社

¥555
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日露戦争で不死身と謳われた元兵士・杉元は、アイヌが隠した埋蔵金を求めて北海道へ。

アイヌの少女と出会い、陸軍第七師団や脱獄因との戦いを繰り広げる。

莫大な黄金眠る北の大地で戦え、そして生き抜くために食らえ!!
Arikaうさたく2網走監獄からの脱走因に施された奇妙な刺青、そこに隠された暗号が示す莫大な埋蔵金の存在を知った杉本たちは、それを追う強敵に次々と遭遇(凶悪な死刑因や、彼らを指揮する元新撰組副長・土方歳三など)し、入り乱れ、かつてない予想外の死闘が続く血なまぐさいともいえる要素は多い物語なのだが、しばしばアイヌの食生活をはじめとする独特の文化や、雄大な北海道の大自然が描かれことによって、不思議と清々しい感覚にも包まれる。本作の魅力は、何より「生」へのギラギラとした執着に満ちあふれた登場人物たちと、アイヌと杉元らとの数々の「食」の異文化交流が白眉する愛らしさ。金塊争奪戦のサバイバルやアイヌのグルメ、バイオレンスとシリアスな笑い、バランスが絶妙。






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 黒博物館 ゴースト アンド レディ(上・下) /藤田和日郎(著)

黒博物館 ゴースト アンド レディ 上 (モーニング KC)/講談社

¥950
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黒博物館 ゴースト アンド レディ 下 (モーニング KC)/講談社

¥950
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ロンドン警視庁の犯罪資料館「黒博物館」に収蔵された犯罪証拠品の来歴が紐解かれる黒博物館シリーズ第2弾!

クリミア戦争で生まれた「かち合い弾」。

そこにはドルーリー・レーン王立劇場の幽霊・グレイとナイチンゲールとの不思議な物語があった。


この世は舞台、人はみな役者。
幽霊と淑女の紡ぐ物語は悲劇かそれとも・・・・・?

Arikaうさたく2演劇好きの幽霊・グレイは、ナイチンゲールが絶望にとり殺されるような「悲劇」を期待するが、彼女は「人生は歩く影にすぎない」(「マクベス」より)と絶望するような性質ではない。逆境の嵐にうちひしがれることなく、我が身を奮い立たせるものが彼女の心のなかには宿っているからだ。その灯火を追いかけて、ゴーストとレディが次第に情熱を分かち合い、難敵に立ち向かっていく様は、見る者の心を激しく揺さぶる。彼女の心にある灯、それは勇気である。熱い少年マンガの旗手・藤田先生が、青年誌でとびっきりアツイ”勇気の物語”を紡いだ。これこそ少年マンガの魂が宿った冒険活劇の醍醐味である。悲劇とはなにか。それは人が人に向けた悪意や嫉み――。人間の愚かさや醜悪さが招いた破減こそが悲劇という。圧倒的リーダビリティと豊かな発想による新たなナイチンゲールの物語。作者の最高傑作のひとつ。




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