気になる作家の魅力*15(漫画家、エッセイスト:東海林さだお)

2016/03/22 (Tue)
2016年03月22日号
担当:Arika

気になる作家『東海林さだお』さん
1987年から続く連載「あれも食いたいこれも食いたい」を収録した『丸かじり』シリーズを始め、庶民目線の食エッセイを世に送り出し続けている東海林さだおさん。
時代を超えて食の”いま”を描き続け、作家や料理人にも多くのファンを持つ東海林さんを知る3冊を紹介します。

『週刊朝日』の連載「あれも食いたいこれも食いたい」を収録した「丸かじり」シリーズの第6弾。「大冒険 梅干し一ケで丼めし」のほか、カタリとも動かないタクアンのゆくえを見守る「『反省!』のタクアン」など飽食の時代における果敢なチャレンジを描く。
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「おにぎり開放運動」「わらびの憂い」「海老物語」など、一つの素材にとことん挑む東海林の真骨頂が惜しみなく発揮されたシリーズ第28弾。そしてついに梅干し一ケどころか、おかず無しで丼ゴハンに挑戦! 果たして、この偉大なる試みは成功するのか?

一杯の白湯だけで連載2ページを書ききった傑作との呼び声高い「白湯の力」や、椎名誠氏との対談。「悲しきすっぽん」など、健康にまつわるエッセイを選りくすがったアンソロジー。「丸かじり」シリーズ以外の単行本からも、食の話がたっぷり収められている。
Profile 東海林さだお(しょうじ さだお)
漫画家、エッセイスト。
1974年6月16日から2014年12月31日にかけて毎日新聞朝刊に13,749回連載した4コマ漫画『アサッテ君』で、一般全国紙の連載漫画の最多掲載記録を作った。他の漫画・エッセイの連載においても、ほとんどが40年超のロングランとなっている。
☒略歴・人物
1937年10月30日、東京府東京市杉並区高円寺南で生まれる。
東京都立立川高等学校卒業、早稲田大学露文科中退後、『週刊漫画サンデー』編集部のアルバイトや、黄小娥のアシスタント、実家の手伝いなどのかたわら、1964年に結婚。その後、プロとして成功した福地の新居をたずねた折り、玄関先に置かれた牛乳瓶を見て「漫画を描いて牛乳をとろう」と思い立ち、原稿の持ち込み活動を開始。
1967年、『週刊漫画TIMES』の『新漫画文学全集』で連載デビュー。
1968年より、漫画のかたわら、イラスト付きのエッセイの執筆でも活動。
☒受賞歴
1970年 第16回文藝春秋漫画賞(『タンマ君』『新漫画文学全集』)
1995年 第11回講談社エッセイ賞(『ブタの丸かじり』)
1997年 マンガとエッセイ両分野の活躍により第45回菊池寛賞
2000年 紫綬褒章
2001年 第30回日本漫画家協会賞大賞(『アサッテ君』)
2011年 旭日小綬章
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