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(桜にまつわる文庫・桜がキーワードになってる文庫1/6)染井の桜(『茗荷谷の猫』所収)/木内昇(著)

kage

2016/05/10 (Tue)

桜a

たっぷり咲いて、はらはら散って・・・・

あなたが想う、桜とは? 嬉しい、楽しい、悲しい、切ない。

どんな感情であれ、桜は必ず、咲いてくれる。

人の心など気にも留めずに・・・・

桜にまつわる著者・文庫を毎日一冊ずつご紹介。

アイコンりす今回の書籍案内人・・・・Arika



蕾からこぼれんばかりにたわわに開き、美しく散る。

何事もなかったかのように。


がキーワードになってる文庫1/6

春を祝福するかのように花ふくらませ、枝いっぱいに咲き誇る桜。

しかしやがて花を散らし、葉桜となり、やがて葉も落とし。

その姿は、どこか人の生き方にも似ているような……。

けれど、また春は必ず訪れる。


 染井の桜(『茗荷谷の猫』所収)/木内昇(著)

茗荷谷の猫 (文春文庫)/木内 昇

¥679
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Arikaアイコン(小)1誰をも魅了する桜をつくった染井吉野を造った植木職人の悲話。
男が本当に手に入れたかったものとは?

徳造は突然、武士の身分を捨て植木屋になった。それから徳造は、誰もつくったことのない変わり咲きをする桜づくりに没頭する。接ぎ木や挿し木をし、ついに江戸彼岸と大島桜を掛け合わせた「移ろうから、儚いから、美しい」桜をつくったが、徳造はかけがえのないものを失って……。植木職人が生んだ染井吉野、茗荷谷の画家の家など各話の主役が、時間の経過を置いて他の話にひょっこり顔を出し時代の流れを感じさせ情趣がある。連作としても素晴らしい、各編どれもが味わい深い。言葉は多くないが、人物造詣がうまく息づいている。ちょうど染井吉野が咲き始めた季節に私はこの小説と巡り合えた。これも何かの縁かもしれない。幕末から昭和にかけ、各々の生を燃焼させた名もなき人々の痕跡を掬う名篇9作。 解説・春日武彦。
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