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(小説で読み解く「女の一生」1⃣)「憧れの女の子」「不自由な絆」朝比奈あすか

kage

2016/06/03 (Fri)

女の一生1

女の生き方を題材にした注目作が、女性作家により近年多数刊行されている。

4つの側面に分けて、いま読むべき作家をご紹介。


アイコンりす今回の書籍案内人・・・・Arika


1⃣として、として
結婚はゴールじゃない。 その後も人生の検索は続く・・・


人の多面性を照らす書き手・・・朝比奈あすか

エリート意識を持って生きてきた主婦がふと立ち止める『憂鬱なハスビーン』で作家デビュー、

以来さまざまな人生の局面を時にブラックに、時にユーモラスに切りとっている。






 憧れの女の子/朝比奈あすか (著)

憧れの女の子/朝比奈 あすか

¥1,512
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「ねえ、わたし、まだこども産める年齢だし、

後悔するって分かっているのに、

チャレンジすらしないなんて、絶対に厭なの」


Arikaアイコン(小)1「次は女の子を産むわ」。
そう宣言して産み分けに躍起になる妻。

3人目は絶対に女の子がほしいと言って必死な妻の姿を、辟易している夫の視点から見た表題作ほか、とある夫婦のすれ違いや弟の婚約者に対して複雑な感情を抱く姉など登場する短編集。ものの本によると、発展的な両親のもとには男の子が生まれやすく、優しく調和的な両親のもとには、女の子が生まれやすいらしい。赤ちゃんを授かるということは、精子と卵子の結合だけでなく、「授かる」という言葉通り(子宝祈願をする方もいるように)、やはり神秘的な部分があり、肉体的な部分だけに目を向けてはいけないのだろう。夫婦、親子、兄弟、男女、色々な関係性の人間たちのお話が出てくるが、どれもそこはかとなく恐ろしく、いとおしく、分かりやすく、面白い。誕生、結婚、仕事、老いなど人生のさまざまな地点をすくいとる人間賛歌。 人間の心理を上手く描いているからか、なんだか本当に作者がどこかで会ったことがある人たちのことが書かれているのではないかと思ってしまった。





 不自由な絆/朝比奈あすか(著)

不自由な絆/光文社

¥1,836
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Arikaアイコン(小)1子育てに成功と失敗があるというなら、それはいつ決まるのだろうか・・・?
仕事を持つ洋美と専業主婦のリラ。中高生時代同級生だった二人は息子の予防接種会場で再会。ママ友が出来たと喜んでいた二人だが、子供同士のいじめ問題をきっかけに関係に亀裂が入る。それぞれ、自分の息子に対する愛情に疑問を抱き、悩み苦しむのだが・・・・・・。子供を軸としたママ友の小説は何冊も読んだけれど、二人の正反対の子供とその親の関係がよくかけている。ありがちな不倫がない分、余計に二人の母が苦しんでいるのがわかる。発達グレーと言われても毎日どうしていいのかわからない、診断がついたほうが楽、気持ちがよくわかった。子どもは、大人が想像しているよりももっと大人だし、子どもだし、大きくなるにつれていろんなことが変わってくる。最後、敏光くんとお母さんの関係があんな風になって本当によかった。




朝比奈 あすか(あさひな あすか)

日本の女性小説家。

☑略歴
東京都生まれ。
慶應義塾大学文学部卒業(メディアコミュニケーション研究所修了)。
2000年、大伯母の戦争経験を記録したノンフィクション『光さす故郷へ』を発表。
2006年、「憂鬱なハスビーン」で第49回群像新人文学賞を受賞、同作を表題作とした単行本が刊行され、小説家デビュー。





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