《新解釈のキャラで読む古典文学文庫2》見直され続ける古典キャラたち 「古代」時代

2016/11/25 (Fri)
新解釈のキャラで読む古典文学文庫
時代が変われば、キャラも変わる!?
数百年、数千年もの間、読み継がれている古典文学の名作。
「教科書で習ったけど面白くなかった」
「タイトルは知っているけど、読むには敷居が高い」という人も多いのでは?
でも、ちょっと視点を変われば、悪人キャラが英雄に変貌したり、
高貴なイメージの女性作家が実は女子校ノリだったり。
古典キャラクターは”時代が共感”できる姿に変貌する。
独自の解釈で魅力を増大をさせている古典文学文庫で、素敵な古典との出逢いや、古典の新しい楽しみ方を見つけましょう!

平清盛だけじゃない!

時代や流行の変化に合わせて、権限自在にイメージチェンジを続ける古典キャラクター。
新解釈が原作をさらに輝かせている名作古典を、時代別にご紹介。
自由な様は現代人の理想郷!?.....[古代]時代
最古の記録文学は現代人に癒しをもたらす。
奔放なエロスと糞尿譚に満ちた破天荒な物語の不思議な清浄感。
痛快古典エッセイ。
愛とまぐはひの古事記 (ちくま文庫)/筑摩書房

¥842
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”まぐはひ”とは、見つめ合いから始まり、愛撫挿入後戯、そして結婚までを含む、恋愛の営みだと定義。著者にかかれば、日本最古の記録文学も、性パワーや大便パワーなどにまみれた下ネタだらけの「人間の根源の物語」に。人類の想像に凌駕する神々の大胆な戯れに、生きる力が湧いてくる『古事記』考察。要は「古事記」を題材にした恋愛論。
あなたのご近所にはどんな神様がいるかな?
2017年は好きな神様のいる神社へお参りしてみよう!
【恋愛運から金運までご利益情報満載の神社めぐり携帯ハンドブック】
古事記ゆる神様100図鑑/講談社

¥1,512
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有名神社から近所の神社まで、祀られているのはどんな神様?
古事記の神様100柱+古事記以外の神様14柱、合計114柱の神様が大集合。キャラクター紹介に加え、家族構成、ご利益、祀られている神社などが早わかりという日本の神様図鑑。伊勢神宮のアマテラスや出雲大社のオオクニヌシ、ヤマタノオロチで有名なスサノオやエビスビールでお馴染みのコトシロヌシ、人気の女神さまのコノハナノサクヤヒメやククリヒメ、セオリツヒメなど、ご利益満載の神様をゆる~いイラストでかわいく表現。今まで見たこともないようなキャラクターとなって登場します。親子関係や特性、ご利益、神話のエピソードなどを簡単に解説し、今まで難しかった神様がぐっと身近に感じられるようになる1冊。巻頭の『古事記の名場面』では、『古事記』の世界をわかりやすく知ってもらうために、4コマ漫画風に名場面を10シーン紹介。また、神様の家族関係が一目でわかる神様系図もイラスト付きで掲載。巻末には著者のおすすめ神社20社を掲載。伊勢神宮や出雲大社といったメジャーどころから知る人ぞ知る神社まで、ご利益と周辺の見どころもあわせて紹介しています。
神社にお参りする時は、『まんが古事記』を読んでから行こう。
神様のことがよくわかるよ!
愛と涙と勇気の神様ものがたり まんが古事記/講談社

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著者のふわさんのあとがきにも書いてありましたが、現代語訳の『古事記』を読むと、神様が沢山登場して頭の中で整理するのが大変です。『古事記』の読みづらい部分をバッサリと簡略化しながらも、肝となる部分についてはしっかりと押さえられていて、分かりやすい見事な構成だと思います。愛くるしいキャラクターの表情や台詞によって、登場する神様たちが覚えやすくなっている気もします。日曜ドラマ「天皇の料理番」の最終回で、「なぜ、日本国民は天皇を崇拝するのか」と日本人がGHQに質問されるシーンがあったが、その一つの答えが本書の中にあると思う。
驚くほどに愛らしく、自由で、残酷で、わがままな物語――。
日本最古の神話・古事記がロマンあふれる絵物語になってよみがえる!!
日本最古の神話・古事記を「絵」で読み解いていく、大好評コミックス!
ぼおるぺん古事記 (一)天の巻/平凡社

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「朝日の直刺す国 夕日の日照る国なり」
人気漫画家・こうの史代が原文(書き下し文)を生かしながら、物語を「絵」で読み解いていく、まったく新しい『古事記』本です。第1巻は天地創生、国生み、黄泉の国、天の岩戸、ヤマタノオロチのエピソードなど、盛りだくさんの11話。イザナキ、イザナミ、アマテラス、スサノオなど有名な神様も続々登場!続く、第2巻は恋と歌、死と生に彩られたオオクニヌシの冒険がついに始まる。舞台を出雲に移し、因幡の白莵、根の国訪問、妻問い、国譲りのエピソードまで8話を収録。完結巻は天孫降臨、ニニギの結婚、海幸彦・山幸彦、海神の宮訪問のエピソードなど、神代最後の時代を描く。短編漫画「おとうと」、神さま大系図も収録。ニニギノミコトが天からダイブするところ、気持ちよさそうです。「朝日の直刺す国 夕日の日照る国なり」というところも空気がおいしそう。「いい国造ろう」という気持ちになります。 セリフ(ふきだし)がなく、原文に注釈を付けてある形式は、とてもいいです。ちょっとキャラが立ちすぎなくらいの神様たちが愛らしく、アマテラスが可愛くてそのためだけにお伊勢参りがしたくなります。神様達のお顔や表情や動作も微笑ましい。著者には、『古事記』のこの続きも描いていただきたい。
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