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大人本セレクト(109)…国内文学3冊 [シガレット/終わりの感覚/名もなき人たちのテーブル]

kage

2016/11/22 (Tue)

■大人だから楽しんで読める、大人だから読んでほしい様々なジャンルの『大人本セレクト』をレビュー!
Arikaおとな本1
VOL・109

ほん運び大人だからこそ読んでほしい、海外文学3冊

 シガレット/ハリー マシューズ (著) 木原 善彦 (訳)

ニューヨーク近郊に暮らす上流階級13人の複雑な関係が、時代を往来しながら明かされる。

絵画、詐欺、変死をめぐる謎…その背後でいったい何が起きていたのか?

実験的文学者集団「ウリポ」の鬼才による、精緻なパズルのごとき構成と仕掛け!


シガレット (エクス・リブリス)/ハリー マシューズ

¥2,808
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Arika報告書v1アイコン上流階級に属する13人の複雑な関係を、1936~38年とは1962~63年を行ったり来たりさせながら描いていきます。面白いエピソードを追いかけていくうちに、作者が仕掛けた精繊なパズルが解けていく知的な快感。表現豊かな文体。登場人物の性格づけの巧みさ。横溢する驚きと笑い。エレガントな実験小説なのです。





2011年度ブッカー賞受賞作
 終わりの感覚/ジュリアン バーンズ (著) 土屋 政雄 (訳)

穏やかな引退生活を送る男のもとに、見知らぬ弁護士から手紙が届く。

日記と500ポンドをあなたに遺した女性がいると。

記憶をたどるうち、その人が学生時代の恋人ベロニカの母親だったことを思い出す。


終わりの感覚 (新潮クレスト・ブックス)/新潮社

¥1,836
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Arika報告書v1アイコン記憶と時間をめぐるサスペンスフルな中篇小説。自分では覚えていない言動が誰かの人生を狂わせていたということがわかるラストの衝撃は超ヘビー級。人生を〈語るたび、あそこを手直しし、ここを飾り、そこをこっそり端折る〉といった具合に捏造するのが人間。その苦い真実にリアルに迫るこの物語に最後まで付き合うと、主人公の痛い体験が他人事ではなくなるはずです。





  名もなき人たちのテーブル/マイケル・オンダーチェ (著) 田栗美奈子 (訳)

わたしたちみんな、おとなになるまえに、おとなになったの――。

11歳の少年の、故国からイギリスへの3週間の船旅。

それは彼らの人生を、大きく変えるものだった。

仲間たちや個性豊かな同船客との交わり、従姉への淡い恋心、

そして波瀾に満ちた航海の終わりを不穏に彩る謎の事件。

映画『イングリッシュ・ペイシェント』原作作家が描き出す、せつなくも美しい冒険譚。


名もなき人たちのテーブル/作品社

¥2,808
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Arika報告書v1アイコン11歳の少年が豪華客船に一人乗り込んで、母親の待つイギリスへと向かう。21日間に渡る船旅で少年が経験する、心躍る冒険とある悲劇的な出来事。ミステリータッチの船旅の物語の合間に、乗船前と下船後という異なる時間におけるエピソードを挿入することで、登場人物の造型と物語に深い奥行を与えている美しい小説です。






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