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≪資料で読み解く谷崎ノンフィクション(2)≫谷崎潤一郎: 没後五十年、文学の奇蹟 (文藝別冊/KAWADE夢ムック) /河出書房新社編集部 (編)   

kage

2016/12/17 (Sat)

谷崎潤一郎の世界a

谷崎潤一郎の没後51年目の2016年。

明治・大正・昭和の長きにわたる作家生活で、

数多くの傑作を生み出した文豪の魅力をひもとく21冊をご紹介。

耽美にして繊細、それが私が谷崎潤一郎に抱くイメージです。

アイコンりす今回の書籍案内人・・・・Arika


資料で読み解く谷崎ノンフィクション(2)

 谷崎潤一郎: 没後五十年、文学の奇蹟 (文藝別冊/KAWADE夢ムック) 
  /河出書房新社編集部 (編)


谷崎潤一郎: 没後五十年、文学の奇蹟 (文藝別冊/KAWADE夢ムック)/河出書房新社

¥1,404
Amazon.co.jp

【目次】

千葉俊二 解題
新資料
谷崎潤一郎・松子、水野鋭三郎宛ほか書簡六通
──森田チヱコさんに聞く

【インタビュー】
・渡部直己 ──谷崎潤一郎──遠のきながら近づいてくる力
・野崎歓 ──異邦を求める文学
・千葉俊二 ──新たな谷崎の読み直しのために

【エッセイ】
・柳美里 ──絶対的主観
・藤沢周 ──墓参
・松田青子 ──雪子ちゃんの顔のシミ
・温又柔 ──ジョージの愛
・東直子 ──佐助に導かれて
・李龍徳 ──『蓼喰う虫』の女性たち

【論考】
・清水良典 ──谷崎は偉大なる愚者なのか? 谷崎文学の「思想」についての覚書
・小谷野敦 ──谷崎潤一郎と川端康成の確執
・安藤礼二 ──夢の舞台 谷崎潤一郎の神智学的トポス
・千野帽子 ──テーマパークとユートピア 谷崎潤一郎『金色の死』の前後左右
・丹生谷貴志 ──谷崎の「おんな手」 芸術の誕生
・石川義正 ──谷崎潤一郎と言説の抗争

【谷崎論集成】
・中上健次 ──谷崎潤一郎 物語の系譜
・蓮實重彦 ──厄介な「因縁」について 『吉野葛』試論
・須賀敦子 ──作品のなかの「ものがたり」と「小説」 谷崎潤一郎『細雪』
・水村美苗 ──谷崎潤一郎の「転換期」 『春琴抄』をめぐって
・四方田犬彦 ──モダニスト潤一郎 谷崎潤一郎の映画体験

谷崎潤一郎研究史 西野厚志
谷崎潤一郎作品案内 西野厚志
谷崎潤一郎年譜 千葉俊二


Arikaアイコン(小)1新発見の松子関連書簡は谷崎の苦労を伝え、実像に迫る。
谷崎潤一郎、没後50年でふたたび光を浴びる文学者の新しい姿!!?

川端康成との確執、影響を与えた映画体験、柳美里や藤沢周や 松田青子ら人気作家によるエッセイや論考が約2/3、残りの1/3が研究史(結構これが詳しい)や年譜など、没後50年のメモリアルイヤーを迎え、文豪・谷崎潤一郎を再びあらゆる角度から照射した決定版ムック。谷崎は一筋縄でいかない作家なので、どの論文も難物ですが、谷崎文学への新しい視点は感じました。野崎歓「異邦を求める文学」の、翻訳としての文学創造との見方は目から鱗ともいうべき新鮮さだし、四方田犬彦の映画体験者としての谷崎の紹介や、水村美苗の漱石との比較を文体から語るなど総じて視野の広さを感じさせる企画だと思います。さらに個人的には、中上健次の谷崎への批判「物語のブタ」論評を載せていたのが、痛快でした。へー、それぞれいろいろなアプローチの仕方があるのだなと感心しつつ何とか読み切りました。谷崎は自分をモデルに小説にしていたりするので生涯を知るとより深く小説が楽しめる作家です。
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